アドバイスラウンジ - 獅子神タローさんの質問

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投稿:獅子神タロー 13/05/04 08:08 100pt. 期限切れ

去年ある出版社の漫画賞で佳作に入りました。プロの講評は本文に書いた通りですが読者目線でのご感想をよろしくお願いします。

なおアクセスが不安定なので途中でご返事できなくなる可能性もありますのでご了承ください。(苦笑)

回答一覧

1. 回答: Ghost Notes(56) 13/05/04 23:15 

獅子神さん。はじめまして。

漫画を描けるのは凄いと思います。私は、漫画が描けないので、読者の視点で感想を書きます。

全体的に、とても分かりやすい内容で、藤子 不二雄を思わせるキャラクターも好感が持てました。ただ、ストーリーは起承転結の「起」で中途半端に終らせたてしまったような感じで、メッセージ性・テーマが希薄です。

この作品は、何を伝えたかったのでしょうか?
放射能は危険、あるいは、無知の危険さでしょうか?

放射能の危険性ということだとすると、血を吐いて死んでしまっただけで、作品から伝わるメッセージはそれ以上でもそれ以下でもありません。確かに、高濃度の放射能を浴びたら死にますが、あまり深みのある話とは思えません。

或いは、無知の問題だとすると、古代文字の解析は結局成功したので、もっと慎重にやりましょう…ぐらいの話でしかないように思えます。


   *   *   *


現実に放射能問題というと、どこかから降って沸いて出てきた問題ではなく、人類が現在の豊かな生活を実現するために、人類が生み出した問題です。また、そのリスクは、
原発の放射能の一番恩恵を受けている都市部の人間ではなく、地方の人間が背負っているというのが現実だったりします。原子炉の廃炉に関しても、同じですね。

現実に放射能汚染が放たれていて、それに向き合って生きるしかない現状を考えると、ストーリーを放射能汚染が放たれた段階で終えるのは、題材としてあまりにチープかなと思いました。


   *   *   *


ストーリーに関しては、主人公を人類としてテーマを”人類の欲望”辺りに定めて、もう少し深いテーマに挑戦したらどうでしょうか?例えば、こんな感じ。

[起]人類が古代遺跡を発見し、そこで未知の技術が発見された
[承]その技術は人類の生活を豊かにした
[転]それの技術から得られる利権を狙って、各国が遺跡発掘競争が始まり、軍事的緊張も高まっていく
[結]最後の遺跡を発掘した。そこには何も無かった。ただ、今まで発掘した技術は実は放射能のようにとても危険であるということが分かった。人類は結局それを再び遺跡に封印したのだった

返信: 獅子神タロー 2013-05-05 18:52:56

コメントありがとうございます、Ghost Notesさん。

かなり詳しい分析、指摘ありがとうございます。やはり人の意見・感想を聞くと言うのはためになります。

このマンガは11年の映画「10万年後の安全」から着想しました。映画の「現在から未来へ」を「過去から現在へ」と置き換えたのですが、正直アイデアを思い付いた時点であまり深く掘り下げずにマンガにしてしまいました。やはり思いつきだけで描いてはいけませんね~。(苦笑)

8ページという制限の中でラストはあえて恐怖心を煽ってスパッと終わらせる形にしたんですが、最終ページの描写はひょっとしたらいらなかったかもしれません。

貴重なご意見・指摘ありがとうございました。

2. 回答: ぷぁ(13) 13/05/05 05:28 

SFっぽいミステリーとかオカルトとか大好きなので、楽しく読ませていただきました。

いわゆるモノローグ始まりですが、もっと工夫の余地があるかと思います。
退屈な感じになってしまいがちですので、「自分(読者)とは関係無い」となんとなく思われると読み飛ばしてしまいそうになります。

漫画表現は様々であってよいと思いますが、放射線に関する表現はセンシティブな分野だけに、もっと慎重に技術考証を行った方が良いと思います。
申し訳ありませんが、プロパガンダととらえられかねない危険性をはらんでいる表現と言わざるを得ません。

でも、ラストはすげー良かったですよ!

返信: 獅子神タロー 2013-05-05 19:00:29

ぷぁさん、コメントありがとうございます。

オープニングがちょっと間延びというかセリフが多すぎましたかね。読者を引き込む仕掛けをしなければいけませんね。

放射線の表現などなど・・ うーむ、やはり8ページというページ数ではそこらへんは難しいのかな・・ イメージ的には星新一氏風のショートショートを狙ったんですがかえって難しいのかもしれません。

ラスト、良かったですか? 個人的には死神の表現が残念だったので失敗したかな・・と思ってたんですが。(笑)

貴重なご意見・ご指摘ありがとうございました。

3. 回答: K.S.(30) 13/05/13 18:31 

初めまして。
星新一っぽいと思いましたがやはりそうなんですね。
絵柄は手塚治虫や藤子不二雄っぽいなと感じました。
建物や洞窟内部の感じが素朴かつ分かりやすくて好感が持てます。

気になったのは最後のコマですね。
顔のどアップは恐怖を煽るためのものだと思うのですが、
やっぱりここはリアルな描写の方がシリアスな怖さを表現できると思います。
例えば、ありきたりなものだと地球の大気に放射能が流れ込むような表現とか、放射能の霧が都市に迫るようなものとか、霧の中からビルが顔をのぞかせているようなものとか。
もしくは滅び去って砂漠と化した景色をバックにその後の顛末を乗せるのも面白いと思います。

あと、5万年前の地層にそんなものをしこんだ文明のその後がさっぱりわからないのは惜しいと思います。

返信: 獅子神タロー 2013-05-13 20:15:33

K.S.さん コメントありがとうございます。

星新一氏風・・そうなんです。それをイメージして描きました。

絵柄はこういう「古い」絵柄なんです。あちゃこちゃの雑誌編集担当氏らからは「こういう古い絵のマンガを子供の頃から見て育ってきたので個人的には好きだが今の若い読者にはまったく受けません」と全否定されてます。(笑)

最後のページはおっしゃる通り失敗したと思っています。ご指摘のような表現の方が良かったですね。

>あと、5万年前の地層にそんなものをしこんだ文明のその後がさっぱりわからないのは惜しいと思います。

うーん・・ やはり8ページでは尺足らずなのかもしれません。

貴重なご意見・ご指摘ありがとうございました。

4. 回答: Ghost Notes(56) 13/05/13 22:05 

尺足らずを理由にするのは間違いかなと思います。問題にすべきは構成力です。

漫画ではありませんが、4ページほどのプレゼン資料をまとめる機会がありましたが、ページ数に制約がない場合に比べて、ページ数に制約のあるものは高い技術を要求されるんだなと身をもって体験しました。

何が難しいかと言うと、ページ数に制約がある場合、思いついたことをすべて書くことは出来できません。そのため、伝えたいことを数個に絞り、それらをコンパクトに表現すること、本質的でないものを見極め思い切って切り捨てることなど、物事の本質を見極める力が必要になります。こういうのは、天才的な閃きでこなしてしまう人もいますが、そうでなければ訓練を重ねるしかないと思います。

こういった制約のあるものを作ると、大抵の人は思いついたものをつらつらと書き連ねてページ数オーバーになるか、伝えたい内容が焦点の定まらないものになったり、内容が薄くなったりとなるのが大半です。そういう意味で、8ページという制約は能力の有無を篩(ふるい)にかけるには、理にかなった方法だなと思います。その点で、ダメな理由として尺不足を挙げているところが気になりました。

具体的には、8ページの制約下で主張したいエッセンスを表現するために、レーザで壁をあけるのにような説明に3ページを贅沢につかっているのに違和感がありました。(ページ枚数があるときには、シーンを交互に切り替えるのは臨場感があって、よい表現だと思いますけどね……。)

個人的には、読みやすく続きが気になる内容であり、8ページの制約がなかった場合の作品があれば読んでみたいと思いました。

返信: 獅子神タロー 2013-05-14 19:26:58

いや、申し訳ありません。おっしゃるとおり自分の力の無さを棚に上げ、言い訳をしてしまいました。

聞いた話では16ページが「一折り」という印刷の基本単位になるそうで昔は連載漫画と言うのは8、16、24、32・・ と8の倍数が基本だったそうです。その前後に広告が入ったり、表現上の問題でそこから1ページを減らしたりすることもある。最近の新人漫画賞はページ数の制限の無いものが多いがそれでもそのページ数を意識して描くのが一番練習になるということでした。

その中でも8ページというのはもっとも短いページ数できちんと起承転結の物語の世界を構築するため非常に難しいそうです。

これからも8ページマンガに挑戦していきたいと思います。

5. 回答: やゆっけ。(157) 13/05/13 23:57 

凄く懐かしい感じが(''*
70年代にあったような感覚。
こういうの好き。もっと長かったら良いな(''*
続きが気になります。

返信: 獅子神タロー 2013-05-14 19:29:25

ゆっけさん コメントありがとうございました。

懐かしい ですか?(笑) 古い絵柄なのでそれはよく言われます。

この話はこれで終わっちゃってんですがまたいろいろ違うテーマで別のマンガの構想を温めてますので今後をご期待ください。

6. 回答: 遙乙霞凛(1) 13/06/06 22:19 

遙乙霞凛さんの最近の回答

  • 13/06/06  おお 内容いいと思います! でも 人物が、昔な感じがするかもですー …

おお
内容いいと思います!
でも
人物が、昔な感じがするかもですー

雑誌によってキャラ(外見)とかも変えなきゃいけないので
考えますよねえ・・・

客層によりますが
オタク向けのに書くんだったら人物の
キャラ 皆イケメンOR美少女にしたいです~

返信: 獅子神タロー 2013-06-08 09:52:44

*絶対聖域*Sanctuary*さん コメントありがとうございます。

「人物が昔な感じ」・・ はい、そうなんです。昔な人間なもんで。(笑)
何人かのプロ編集者や漫画家さんから「絵柄が古い」「私が子供の頃読んでいた漫画のような絵柄で個人的には懐かしくて好きだが今の若い読者には受けない」とダメだしされてます。(笑)
でも長年かかって作られてきた絵柄はなかなか変えられません。無理に変えようとして破綻しては意味ないですしね~。プロ漫画家の中には編集者から絵柄を対象読者向けに変えるよう強制されてダメになった人もたくさんいると聞きます。

雑誌が対象とする読者層にもよるんでしょうがこの絵柄で受けるストリーやらいろいろ試行錯誤しています。(笑)

7. 回答: RIBON-Y(82) 13/07/01 21:07 

獅子神様こんばんは。僭越ながらコメントします。
ブログにも書いたのですけど、獅子神ファンである私には途中の5頁目の教授驚きシーンでラストが読めてしまいました。
SFショートショートなら、もっと意表をついた作品の方が良かったと思います。最期まで読者を騙す展開が欲しかったなあっと言う感想ですねえ。
また、気になったのは、最初のナレーションと最後のナレーションが雰囲気違うので統一感に欠けるなあ、っと言うトコロです。

内容はSFですので、別に人間ドラマとか教訓とかメッセージとか無くとも、パズルの様な面白さがあれば良いと思います。SF作品としてはスタジオぬえのスターシップライブラリーなどは人間ドラマ無しですからね。
今回の話なら非情なラストでも良いでしょう。

っと言うワケで、面白くするなら情報量を多く詰め込んで、読者を騙すのも手かと思います。またフィクションとは言えある程度の科学考証は正しくした方が良いでしょう。今ではWikipediaに載っている程度の情報は「常識」として描いておいた方が良いでしょうね。

考証でまず気になったのは遺跡の発掘。
発掘手順がかなり荒っぽいですよ。未知の古代遺跡なのですから、中身も分からないのに削岩機やらレーザーで壁に穴を開けるなんて事は、まずやらないでしょう。
合金壁ソノモノが貴重な遺跡ですし、中身が危険物で無くとも、高松塚古墳の壁画の様なデリケートな物もあります。まずは何らかの透過技術で中身を探るでしょうね。
また、石板や金属しか発掘されていないようですが、この場合は有機物が無いから炭素年代測定は出来ないでしょうね。石板や金属には文字通り炭素が含まれていません。人か動植物などの死骸や紙や有機物の布などが無ければ炭素年代測定が出来ないはずです。だから実際の石造りの古代遺跡は年代測定が難しいんですよ。

それから5万年前の考証。
5万年前は氷河期でウルム氷期と言う最終氷期なのですが、この時代はまだ旧石器時代で、我々ホモサピエンス以外にネアンデルタール人などが存在している相当の古い時代です。当然のことながら古代の四大文明との接点はまず考えられない時代です。漫画で古代文字も発見されてますが、既知の古代文字と接点が無いのは当然でしょう。それでも表音文字か表意文字か絵文字かは推定できます。現実に解読されていない古代文字にクレタ島の線文字Aと言うのがありますが、恐らくは表音文字、それもカナ文字と同じ様な音節文字と推測されています。マヤ文字も解明しようとしているようですが、まだの様です。が、結構パターンが分かっているようですね。教授はココまで言及しないと。

で、5万年前に金属を造り、それで原子力発電所を造ってしまう様な文明の痕跡が、何故、今の今まで発見されていないのか?それは都市国家レベルの広がりしか持たなかったとか設定しておく必要がありそうですね。

また、中央アジアの砂漠地帯は国境が入り組んでいるヤヤコしい地域ですね。
砂漠は風化作用が激しいので、堆積作用は起こりにくいです。ので、遺跡が浅い砂丘に埋もれる事はあっても、深い地層に埋もれる事はまず無いでしょう。

以上の事を考慮したら、もっと違った話の展開も考えられます。

まず、5万年前と言う年代が特定できるので、都市国家まるごと発掘される。でも寒い氷河期の遺跡。なので例えば地下都市とか。寒い時代なのであまり広域に広がらなかった文明だと教授は推測しています。地下都市ならコレまで発掘されなかった理屈が通ります。
ホモサピエンスの他、ネアンデルタール人の死体も発見されます。どうやらネアンデルタール人は奴隷らしい……
文明は高度な技術の合金も造られており、珍しく貴重な宝物も多々発掘されており、周辺各国は所有権を主張したり、別の場所も掘返したりしてる。
それで宝物目当ての武装強盗団も居る。
国連の発掘調査隊は慎重に調査を進めると共に、遺跡を守る事もしなければならない。
強固な金属で保護された巨大な球体の遺跡も発掘されている。この高度な都市機能を維持発展させた謎は、ここにあるかも知れない。
しかし、武装強盗団は、単なる宝物と思い込み、強奪にかかる。
それで、強盗団は遺跡の頑丈なフタをこじ開けると!
古代文明は偶然発見した豊富な放射性物質を活用して発電システムを開発した。しかし、それは乏しい科学知識での職人技で造られたイビツなシステム。実際の作業は奴隷に従事させていた。そのシステムは早々に破綻し、文明は長くは維持できず、地下に埋もれた。放射性物質の封印も不十分であり、武装強盗団の砲撃により簡単にこじ開けられた。

ってな展開も考えられます。
原子力発電なんて言っても、放射性物質の熱で水を炊いて、水蒸気でタービンを廻すだけなので、放射線の危険性を認識していない古代人でも、高度な金属加工技術があったので強引に造ってしまった。っと言う設定です。科学知識が無くとも、巨大ピラミッドや日本刀なんて高度な職人技がありますからね。これらは3Dプリンタでは出来ません。

いくらなんでも国連の調査隊がウカツな真似はしないでしょうから、強引な強盗団がフタを開けると言う事の方が納得できます。
ラストの2頁だけ、そういうイメージで急遽造った漫画を掲載しておきます。強盗はコンビニさんの強盗コンビを借用しています(笑)。最後の封印している遺跡は簡単に描くためアキラに出て来る球体みたいにしてますが、もっとお宝っぽいデザインの方が良いかも?
破壊力を具体的に表現するために地球を俯瞰して描いてますが、魚眼パースです。ちょっと描写が荒いです。

意外性を持たせるために、最初から途中まではルパン三世みたいなノリで話を展開させて、お宝イメージを先行させた方が良いかも知れませんね。
また、この後に2頁ほど設けてブラックユーモアなギャグを入れても怖くて良いかも知れません。

絵柄ですけど、藤子不二雄先生と言うよりも吾妻ひでお先生かアニメ版ど根性ガエルの方がイメージ近いですよ(笑)。

また、この作品は雑誌投稿をしたのですよね?評価する人から
「これでは炭素年代測定なんか出来ないよ。」
とか、科学考証の指摘は無かったのでしょうか?無かったとしたら、ちょっと甘いですなあ。

返信: 獅子神タロー 2013-07-02 19:30:39

うお! 長げー!! (笑) さすがに読み応えのあるご感想です。
とりあえず、このアドバイスラウンジは期間が過ぎたら削除されるみたいなのでこのページ、保存してまた後でゆっくり読ませていただきます。

>SFですので、別に人間ドラマとか教訓とかメッセージとか無くとも、パズルの様な面白さがあれば良いと思います。

なるほど、ついつい主人公がいてなんらかの行動を起こさないといかん!という既成概念にとらわれすぎますが、そういう考え方も有り ですね。

正直、科学考証は話に大きな矛盾を及ばさない限りあまり重要視していません。(笑) 思いついたアイデアをいかに面白く物語として読者に読んでもらうかに注力してます。どっちかというとノリで描く方で。でもギャグSFはともかく本格SFはそれではいかんのかもしれません。

>以上の事を考慮したら、もっと違った話の展開も考えられます。

おお、すごいなこれ。これで完全に新しいマンガになります。8ページではちょっと無理でしょうが16ページとか24ページとかなら描けそう。ルパン三世のようなギャグっぽいノリで始めて途中から怖い話に落す、と言うのは確かにいいですね。

>絵柄ですけど、藤子不二雄先生と言うよりも吾妻ひでお先生かアニメ版ど根性ガエルの方がイメージ近いですよ(笑)。

それは言えてる。小学生の頃は藤子氏や赤塚氏でしたが中高生の頃一番影響受けたのはあじましでお氏です。ど根性ガエルに代表される当時の東京ムービーのキャラデザインにも大きな影響うけました。

>これでは炭素年代測定なんか出来ないよ。」
とか、科学考証の指摘は無かったのでしょうか?

無かったですね~。多分ご存じなかったんでしょう。私も知りませんでした。(笑)

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