はじめまして。920-Kと申す者です。
私も同じ様な事で悩んだ経験があるので気持ちはよく解ります。

同じ様な悩みを持つ人の絵は、基本的に陰影に拘りすぎてハイライトが蔑ろになってる事が多いんですが、
サトヤさんの絵もそういう所があるのではないかな～と思います。
あと、キャラが浮いているというよりは、逆に背景に埋もれすぎて違和感になってる様な印象を受けました。

こういったキャラクターを題材にした絵の場合は、見る人の「意識の外にある物」はあまり描き込まず、
要所だけを押さえる印象派の描き方の方がより自然に見えるので、遠くの建物のレンガなどは細かく描き込まず、
前述したハイライトを意識した書き方である程度線を飛ばしながら描いてみては如何でしょうか。

初めまして。
背景技術及び知識に関しては多少の蓄積があるので
僭越ながら書き込ませていただきます。

まず他のイラストも拝見して思ったのが、背景がどれも一点透視である事。
一点透視が決して悪いわけではありませんが、見る限り消失点等を決めて描いているわけではなく、あくまでどう描いてよいか分からないから正面から描いてみた印象です(違ったらごめんなさい)。尚且つ奥行きの線が無いため、背景自体がとても平面的になり、手前のキャラと後ろの背景が、ゲーム画面のように別々のものを組み合わせた感じになっています。

もしキャラと背景に一体感を持たせたいのであれば、せめて透視技法(パース)のアイレベルの知識を習得してみてはどうでしょう？
パースと聞くと何だか難しそうで敬遠したくなるかもしれませんが、基礎の基礎である消失点とアイレベルの知識くらいならさほど難しくは無いですよ？
その上で、キャラと背景のアイレベルを統一する事(当然ですが、キャラにもパースはついています)、また背景に一定の奥行きを与えて立体感を出すこと、この二つでかなり空間の違和感は解消されると思います。

尚、背景のぬり方や描き方を変えるのは、焦点を決めて塗り分けると言う意味で、私はありだと思います。
ただ、背景が「近景」「中景」「遠景」などに分かれた場合は、手前を強く(輪郭を太くする、定規を使う、しっかり描き込むなど)、奥を弱く(細い輪郭やフリーラインなど)と描き分けるのも有効なので、どうぞ御参考になさって下さい。

最後に余禄として、画面内の光源を設定し、背景とキャラの陰影を一定させてあげるのも空間に統一感を出すいい方法じゃないでしょうか。もちろんこれも、背景の凹凸を理解して書けるようになった場合を前提としますが。

せっかく元気いっぱいの魅力的なキャラ描かれていたり、背景の細かい部分まで描き込むやる気が、些細な知識習得でバージョンアップしないのは勿体無いな～と思い、つい長々と書き込んでしまいました(^_^;)。
少しでも御参考になれば幸いです。

補足ですが、人物が２点透視で背景が1点透視はありですよ～。
要は同じアイレベル(地平線)に点が消失すれば良いのです。
地面が坂など斜めであれば消失点の縦移動もありますが、それを説明し始めると長くなるので、その辺はどうぞパース本など覗いてみてください(^_^;)。

背景、難しいですよね(笑)。いろいろ作家さんにアドバイスをする立場ではありますが、「言うように描けたら苦労しないよね」と思いながらいつも書いております。今日明日で出来なくても、練習していれば少しずつでも描けるようになると思います。その第一段階として、まずは「意識」することが大事です。

というわけで前置きはこのくらいにして。
すでに他の方がご指摘のとおり、背景に関しては１点透視、かつキャンバスに対して建物の線が平行・垂直であることが「それらしくない」違和感を醸し出していると思います。このへんは再考の余地があるかと思います。

それよりも、個人的に問題としたいのは、実はキャラクターのほうです。なぜならば、３人のキャラクターが画面のほとんどを埋めているから、自然と見る人の視線はこちらへ行きます。
今回のタイトルは「さあ、今日はどこへ行こうか。」ですよね。３人は、どこか遠くへ歩みを進めている、というシチュエーションであるのに、建物に対してヨコに並んでいます。これにたいへん違和感を感じるのです。
キャラクターが３人ヨコに並んでいるから、それとあわせて背景も余計平面的に見えるのではないでしょうか。もし３人の立ち位置に奥行きがついていれば、背景はそれほど気にならないはずです。

というわけで、構図としては、誰かひとりのキャラが前に先導する形で、それを他のキャラが後ろから追っかけている…というような、奥行きのつく構図で配置すべきだと思います。それが出来てしまえば、ぶっちゃけ背景が適当でも、案外それっぽく見えたりするものです(笑)。

なんだか長くなってしまいましたが、参考になりましたら幸いです。
これからも頑張ってください！