初めまして、とても雰囲気のある絵を描かれる方なのですね

視線誘導などの専門的なことはよくわからないのですが、「印象」という点でこの文に目を通していただけると幸いです。

「視線が人のほうに行ってしまう」とおっしゃられてますが、実際そのとおりだと思います。
そしてその原因は写真で言われる「日の丸構図」というピントを合わせた被写体が画面のど真ん中にあるという点ではないかと思います。
この場合、雪女さんを左右どちらかに寄せて花をしっかり画面の中に入れることで解決するのではないかと…

そして、被写体自体にも原因があると感じました。

まず雪女さんの視線が左右で違っておりどこを見ているかわからず、パッと見た瞬間に強烈な違和感を憶えました。
片方ずつ隠してみるとよくわかりますが向かって右は白目が多くカッと見開いてこちらを見ており、左側は黒目が上を見ていて若干恐怖心を憶えます。
そして髪をかきあげている手もサムネイルで見た時「髪…？いや腕か！」と理解しづらく、大きなサイズで絵を見ると腕の関節が3箇所あるように見えてしまいました。

人間は違和感を覚えたものをよく見てしまう癖があり、そのため人物に視線が行ってしまう原因になっているのではないかと思います。

絵、拝見しました！
とても雰囲気が寒そうですね、ああ・・寒い・・。

ところで、山茶花・・さざん・・ん～？という具合に、花の種類がわからない
ぐらいボカシがキツイので、描き込んであるとしたらもったいないなあ～と思いました。
遠近感を出すのは、色の濃淡差を使うのもいいと思います。

あと気になったのは、１番の方も指摘されてますが、腕、というか手が・・！
手がきちんと描写されてないので、白い棒に見えました・・。

丁寧に描きこまれていて、しっとりした雰囲気が画題に合っているなあと感じました。抑えられた近景や遠景に対して、中央＆しっかり描き込みがされ、目立つ色が配置されている人物に目が行っているのかな、と思います。

一個気になったのですが、何を一番メインに見せたくて描き始めた絵なのでしょうか？人物を一番に見せたかったのであれば、この絵で当初の目的は果たされていると思います。上手く描けたからといって欲張ってしまうと、主題がぼけて絵が破綻する事があります。

今は山茶花を影で抑えてあり、中央に視線が集中する構図なのでそこまで違和感無いのですが、山茶花を絵の主題に織り込みたいのであれば、絵自体がなんだか変なところでトリミングされているように感じます。

ほかの絵にも同じ違和感を感じましたが、折角描かれた山茶花の花が切れてしまって、何の植物か分からなくなっているのが勿体無いです。メインに据えたいモチーフはキャンバスの中にしっかり収めてあげてください。また、変にモチーフをキャンバスの隅に引っ掛けてしまうと、そこが強調され、視線が絵の外に逃げてしまうので注意が必要です。