No.443506 【勝手に】真・恋姫†妄想 もしもあの三人が義姉妹だったら?【続き】#42012-06-30 01:02:50 投稿 / 全13ページ 総閲覧数:6320 閲覧ユーザー数:4623 |
例えばの三姉妹。 #4
「そろそろかな……」
華琳が集めさせた情報によると、荊州以外の黄巾党も、それぞれの地を追われ、次第に移動を重ねているとの事だ。
「さて、誰が来るかなー」
俺はといえば、日々の政務をこなしながらも以前華琳に頼んだ仕事の成果を期待しているところだ。雪蓮と華琳がいるだけでも非常に心強いが(←残り1人は強制的に思考から排除している)、やはり軍を率いる将はそれなりに必要だ。そして、彼らに指示を与える軍師も。
そんなある日の事。
「失礼します、御遣い様!」
政務をこなしていた俺の部屋に、兵士が1人やって来た。
「大丈夫だよ。どうしたんだ?」
「はっ。何やら御遣い様に謁見したいと申す者がおりまして」
「やっとか」
「え?」
「いや、なんでもないよ。それで、訪問者の名前は?」
俺の問いに、兵は姿勢を変えずに告げた。
「はっ!趙子龍と申しております」
「やぁ。待たせたね」
「いえ、それほどでも」
玉座の間には、近衛兵の他に、既に4人の人物が集っていた。
「遅いわよ、一刀」
「なに言ってるのよ、雪蓮姉様。こういうのも大切なのよ?」
「新しい仲間が増えるのかな?」
三姉妹はそれぞれ好き勝手に言っている。俺は3人を視線で宥め、訪問者へと向き直った。
「それで、今日はどういった用事かな、趙雲殿」
「ほぅ。某の名を知っておいでですか」
俺の言葉に、星は眼を細める。彼女の興味を惹けたようだ。
「あぁ。常山の昇り龍といえば有名だからね」
「それはなかなかに嬉しいですな。それで、こうして参った要件ですが」
懐かしいなぁ。こっちの世界でも性格は変わっていないようだ。
星は懐から竹簡を取り出した。
「『天の御遣い』の使者を名乗る者からこれを受け取りまして」
「あぁ。間違いないよ。俺は君を探していたんだ」
会話のなかでも、彼女は俺という人間を計っている。だが、甘いぞ星。俺は君の事なら何でも知っているんだ。
「『天の御遣い』と噂される御仁からそう仰って頂けるのは嬉しいのですが、まずは実物を見せて頂けなければ」
「それも分かってる。ついて来てくれ」
こうもスムーズに進む会話に、雪蓮たちは困惑しているようだ。だが、すぐに彼女たちも俺の意図をわかってくれるさ。まずは、彼女を籠絡する事に専念しないとな。
「――――はい、出来上がり」
「おぉぉ……」
食堂に場所を移した俺達は、卓を囲んでいた。星の前には、俺が作った料理。とある食材を炒めて卵と絡め、味付けをしたものをご飯に乗せて出来上がり。
「ほ…本当によろしいのですか、御遣い殿?」
「あぁ。これで欲しい物が手に入るなら、願ったりだ」
「では、失敬して」
俺の許可も受け、星は箸を手に取り、料理を口に運ぶ。
「…………おぉ、おぉぉぉぉぉ」
「ど、どうしたの、趙雲さん!?」
「泣いてるわ」
「泣いてるわね。ねぇ、一刀。私にも作ってよ。ツマミが欲しいわ」
「彼女の返答を得たらね」
「ちぇー」
ひと口食べた星の反応に桃香は驚き、華琳は冷静に分析し、雪蓮はツマミを所望する。
「御遣い殿……いえ!御遣い様!」
「なんだい?」
「某は、御遣い様に命を懸けて忠誠を誓いまする」
「あぁ、ありがと。でも、まずは冷めないうちに食べてくれ。君の為に作ったんだ」
「ありがたく頂きます!」
ガツガツと料理を口にかきこむ星を横目に、桃香が話しかけてきた。
「ねぇ、ご主人様?」
「どうした?」
「趙雲さんに、なんて文を送ったの?」
あぁ、その事か。
「短い文さ。俺はただ『美味しいメンマ料理を食べたくない?』って送っただけだよ」
「ごちそうさまでした!」
武将1人目ゲット。
星が仲間になり、またいくらかの時間が経過した。雪蓮とも仕合をし、その実力を認められた彼女は、軍の調練に勤しんでいる。
そんなある日の事。
「失礼します、御遣い様!」
政務をこなしている俺の部屋に、兵士がやってきた。
「大丈夫だよ。どうしたんだ?」
「はっ。何やら御遣い様に謁見したいと申す者がおりまして」
「2人目か」
「え?」
「いや、なんでもないよ。それで、訪問者の名前は?」
俺の問いに、兵は姿勢を変えずに告げた。
「はっ!諸葛亮と鳳統と申しております」
「やぁ。待たせたね」
「いえ、それほどでも」
玉座の間には、近衛兵の他に、既に6人の人物が集っていた。
「遅いわよ、一刀」
「なに言ってるのよ、雪蓮姉様。こういうのも大切なのよ?」
「新しい仲間が増えるのかな?」
「なかなかに可愛らしい少女たちですな」
三姉妹+星はそれぞれ好き勝手に言っている。俺は4人を視線で宥め、訪問者へと向き直った。
「それで、今日はどういった用事かな、孔明ちゃん、士元ちゃん」
「はわわっ!?名乗っていないのに字を知ってましゅ!?」
「あ、あわわ……」
俺の言葉に、朱里と雛里は懐かしい口癖を放つ。
「あぁ。水鏡塾の臥竜鳳雛といえば有名だからね」
「そっ、それは先生が凄いだけで!」
「私たちなんてまだまだでしゅっ!あわわ……」
可愛いなぁ。こっちの世界でも性格は変わっていないようだ。
朱里は懐から竹簡を取り出した。
「『天の御遣い』の使者を名乗る者から、その、これを受け取りまして」
「あぁ。間違いないよ。俺は君たちを探していたんだ」
会話のなかでも、彼女たちは俺という人間を計っている。だが、甘いぞ朱里、雛里。俺は君の事なら何でも知っているんだ。
「『天の御遣い』と噂される御方からそう仰って頂けるのは嬉しいのですが、まずは、その……」
「私たちが仕えるべき人物に、本当に相応しいのか確かめさせてください」
「それも分かってる。ついて来てくれ」
こうもスムーズに進む会話に、雪蓮たちは困惑しているようだ。だが、すぐに彼女たちも俺の意図をわかってくれるさ。まずは、彼女たちを籠絡する事に専念しないとな。
「――――はい、どうぞ」
「はわわっ!」
「あわわ……」
書庫に場所を移した俺達は、閲覧スペースにいた。朱里と雛里の前には、俺が書き上げた小説と俺原作・作画何某氏の漫画。要するにエロ本だ。
「ほ…本当によろしいのですか、御遣い殿?」
「あぁ。これで欲しい物が手に入るなら、願ったりだ」
「では、失礼しましゅ……」
俺の許可も受け、朱里と雛里は書を手に取り、ページを開く。
「…………はわっ、はわわわわ」
「あわわわわ……
「ど、どうしたの、孔明ちゃん、士元ちゃん!?」
「鼻血を流しているわ」
「鼻血を流しているわね。ねぇ、一刀。あれってそんなに珍しい本なの?」
「まぁ、珍しくはあるな」
「ふーん」
ひと目見た2人の反応に桃香は驚き、華琳は冷静に分析し、雪蓮は問いを発する。
「御遣い様……いえ!ご主人様!」
「なんだい?」
「私は、御遣い様に命を懸けて忠誠を誓いましゅ!」
「あわわっ、私もでしゅ!」
「あぁ、ありがと。でも、まずは気のすむまで読んでくれ。君たちの為に作ったんだ」
「「ありがとうございますっ!」」
濁々と鼻血を流す朱里たちを横目に、桃香が話しかけてきた。
「ねぇ、ご主人様?」
「どうした?」
「孔明ちゃん達に、なんて文を送ったの?」
あぁ、その事か。
「短い問い掛けさ。俺はただ?『珍しい同人誌読みたくない?』って送っただけだよ」
「はわわっ、こんな発想初めてだよぉ……」
「あわわっ!朱里ちゃん、鼻血!」
「雛里ちゃんも!」
軍師2人ゲット。
朱里たちも仲間になり、またいくらかの時間が経過した。華琳とも将棋をし、その実力を認められた少女達は、政務に勤しんでいる。
そんなある日の事。
「失礼します、御遣い様!」
政務をこなしている俺の部屋に、兵士がやってきた。
「大丈夫だよ。どうしたんだ?」
「はっ。何やら御遣い様に謁見したいと申す者がおりまして」
「4人目か」
「え?」
「いや、なんでもないよ。それで、訪問者の名前は?」
俺の問いに、兵は姿勢を変えずに告げた。
「はっ!郭嘉と程立と申しております」
「やぁ。待たせたね」
「いえ、それほどでもー」
玉座の間には、近衛兵の他に、既に8人の人物が集っていた。
「遅いわよ、一刀」
「なに言ってるのよ、雪蓮姉様。こういうのも大切なのよ?」
「新しい仲間が増えるのかな?」
「これはまた懐かしいな」
「はわ、星さんの知ってる方ですか?」
「あわわ、顔が広いですぅ」
三姉妹+星+はわあわ軍師はそれぞれ好き勝手に言っている。俺は6人を視線で宥め、訪問者へと向き直った。
「それで、今日はどういった用事かな、奉孝さん、仲徳さん」
「なんと。風たちの字も知っておいでとはー」
「まぁ、経歴のない私たちに誘いを下さるのですから、それほど驚く事ではないかと。あるいは星が教えたのでは?」
俺の言葉に、風は驚いたように見せ、稟は冷静に分析する。
「あぁ。その事については秘密という事にしておくよ」
「ふむ。御遣い様もなかなかにイジメっ子ですねー」
「風、失礼ですよ」
相変わらずだなぁ。こっちの世界でも性格は変わっていないようだ。
稟は懐から竹簡を取り出した。
「『天の御遣い』の使者を名乗る者から、これを受け取りまして」
「あぁ。間違いないよ。俺は君たちを探していたんだ」
会話のなかでも、彼女たちは俺という人間を計っている。だが、甘いぞ風、稟。俺は君の事なら何でも知っているんだ。
「『天の御遣い』と噂される御方からそう仰って頂けるのは嬉しいのですが、まずは、貴方様が、我々が仕えるに相応しい人物か見定めさせてもらいます」
「かまわないよ。とりあえず、場所でも変えようか。玉座の間だと疲れるだろ?」
こうもスムーズに進む会話に、雪蓮たちは困惑しているようだ。だが、すぐに彼女たちも俺の意図をわかってくれるさ。まずは、彼女たちを籠絡する事に専念しないとな。
「――――それでは稟ちゃんの試験を開始しますー」
執務室に場所を移した俺達は、机を挟んで座る。机のこちら側に俺と華琳、朱里に加えて風。その向こう側には稟が座っている。
「待ちなさい、風!何故貴女が試験官側にいるのですか!?」
「風はもうおにーさんに仕える気ですのでー」
「そうなのですか!?」
「はいー。風が受け取った文に書いてあった言葉が、風の琴線をビビビっと揺らしてくれたのです。これはもう、まさに天啓ではないかとー」
なんて事はない。『日輪を掲げ持つ夢を見たら、うちに来てくれ』と送っただけだ。
「……はぁ。風がよいのならば、そういう事なのでしょう。ですが、そちらの方型の実力を知る意味でも、試験は受けさせてもらいます」
「と言いつつも、すでに風と一緒に働こうという気が満々の稟ちゃんなのでしたー」
「うるさいっ!」
試験や将棋大会でも、朱里たちは稟よりも上位だったし、稟の事をよく知る風も試験管になるなら、きっと稟も仲間に加わってくれるだろう。
という訳で、軍師をさらに2人ゲット。
風と稟が仲間になり、またいくらかの時間が経過した。朱里たちにぐうの音も出ない程に論破された稟は、しかしながらその実力を認められ、軍師として参入してくれた。
そんなある日の事。
「失礼します、御遣い様!」
政務をこなしている俺の部屋に、兵士がやってきた。
「大丈夫だよ。どうしたんだ?」
「はっ。何やら御遣い様に謁見したいと申す者がおりまして」
「6人目か」
「え?」
「いや、なんでもないよ。それで、訪問者の名前は?」
俺の問いに、兵は姿勢を変えずに告げた。
「はっ!呂蒙と申しております」
「やぁ。待たせたね」
「はやっ!?いえ、その、そんな事ありません!?」
玉座の間には、近衛兵の他に、既に9人の人物が集っていた。
「遅いわよ、一刀」
「なに言ってるのよ、雪蓮姉様。こういうのも大切なのよ?」
「新しい仲間が増えるのかな?」
「なかなかに可愛らしい少女ですな」
「おにーさんは相変わらず絶倫ですねー」
「こんなおどおどした少女を手籠めにするなんて……ぷはっ!?」
「はわわっ!新しいネタです!」
「朱里ちゃん、書き留めておかないと!」
三姉妹+星+はわあわ軍師+風稟コンビはそれぞれ好き勝手に言っている。俺は8人を視線で宥め、訪問者へと向き直った。
「それで、今日はどういった用事かな、子明さん」
「はぅ!?名乗っていないのに字を知られてるなんて……」
俺の言葉に、亞莎はおどおどとしている。
「あぁ。何故知っているかは秘密だけれどね」
「はぅ……
可愛いなぁ。こっちの世界でも性格は変わっていないようだ。
亞莎は懐から竹簡を取り出した。
「『天の御遣い』の使者を名乗る方から、その、これを受け取りまして……」
「あぁ。間違いないよ。俺は君を探していたんだ」
「えぇっ!?」
相変わらずのオドオドっぷりを発揮しながら、袖で顔を隠す様は懐かしい。
「そそそその、ててて『天の御遣い』と噂される御方から、そう仰って頂けるのはすごく嬉しいのですが、えと、その……」
「分かってる。自分はそんな傑物じゃないと言いたいんだろう?」
「はいっ!?いえ、あの……そうです……」
怯えっぱなしの亞莎に、雪蓮たちは困惑しているようだ。だが、すぐに彼女たちも俺の意図をわかってくれるさ。まずは、彼女を籠絡する事に専念しないとな。
「それは知っている。でも、俺は君の隠し持った資質が欲しいんだ」
「えっ…えぇぇぇっ!?」
「君には武の素養も智の素養もある。すぐに将軍職を張れとは言わない。まずはその資質を開花させる事に力を注いでほしい。それで無理なら、言ってくれれば君を元の邑に送り帰す。もちろん給金や路銀も渡す。でも、もしやっていけると思ったなら、俺についてきて欲しい。駄目だろうか」
俺の言葉に、亞莎はさらに顔を隠してしまう。だが、その袖の下に真っ赤に染まった顔がある事などお見通しだ。
「どうだろう。やってみてはくれないだろうか?」
「その…私でよければ……」
武将(候補)2人目ゲット。
あとがき
という訳で#4。
出会い→太守就任→黄巾党前編→黄巾党中編(今ココ)
絶対に長引かせない。絶対にだ!
ではまた次回。
バイバイ。
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という訳で、#4。
黄巾党中編
どぞ。