じゃぶじゃぶ・・・。
じゃぶじゃぶ・・・。
茜「……ふう。……なんで、皿洗いしてんのかな?わたし」
洗い途中のお皿を手に持ったまま、思わずため息をつく私。
-あの後、近くにあった街についた私たちは、とりあえず目に付いた飯店に入って、ご飯を済ませました。けど、問題はその後でした。
華陀「……ところで、茜?君、今いくらもってる?」
茜「はひ?」
華陀「だから、お金……もってるよ、な?」
茜「……華陀さんが、持ってるんじゃないんですか?」
華陀「悪いが、一文無しだ」
茜「ほへ?……って、ええええ~~~~~!!お金持ってないんですか~~~~!?」
私の大絶叫が店内に響き渡る。で、当然のごとく、そんな声が聞こえればこうなるわけで」
女将「おら、嬢ちゃん!そっちはまだ終わんないのかい!?こっちの仕事もまだたくさんあるんだからね?!」
茜「はい!!すぐに終わらせます!!」
……この年で、無銭飲食して、その代わりにただ働きする羽目になるなんて、やっぱり、あたしってふこうだ~~~~!!
華陀「よし、後は暖かくしてゆっくり寝ていればいい。なに、病魔というほどのものでもない。明日には治っているだろう」
町人A「はい、ありがとうございます」
華陀さんに頭を下げて出て行くその人とすれ違う格好で、私がその場に姿を現すと、華陀さんはなんだかとても元気に、
華陀「よう、お仕事ご苦労さん」
なんて言って来ました。
茜「……ご苦労さん、じゃないですよ。はあ~、疲れた。なんで見も知らぬところでアルバイトしなきゃなんないのよ~」
ぽて、と。
椅子に座ったとたん、机に突っ伏す私。
華陀「あるばいと……って、なんだ?」
茜「……え?」
華陀「だから、あるばいと、とはなんだ、と。そう聞いたんだが」
茜「労働、のことですけど。……知らないんですか?」
華陀「ああ」
ちょっとまって。
アルバイトを知らない?
いや、まさかそんな。
今の世の中にアルバイトって言う単語を知らない人なんて、どっかのおセレブぐらいでしょうに。
……でも、まって。
そういえば、街の雰囲気、少しおかしくなかった?
やけに古びた感じの町並みとか。
街の人たちの着ている服とか。
……かなり、時代錯誤と言うか、何百年前のものでしょう?
茜「……何百年前……?いや、そんな、まさか」
華陀「どうした?」
茜「……あの、ちょっと聞きたいんですが、今って、西暦何年……?」
聞かなきゃよかったと。
いや、まあ、それで現実が変わるわけじゃないんだけど。
とりあえず、後悔しました。
華陀「……せい……暦?なんだ?それ」
~続く~
おまけ
「あ~ら、華陀ちゃんてば、うまいことやってるわね~」
「うぬぬ・・・・・・だ~りんめ。漢女の嫉妬の怖さ、思い知らさねば気が済まぬ!ふんぬうううううううう」
「ま、卑弥呼ったら、漢女ねえ。……んふ。私も久々に、ごしゅじんさまにあいたくなっちゃった。行ってこよっと。……ぶるわああああっっっ!!」
てことで、
ストーリー物リレー、書いてみました。
ちょっとギャグおとなしめですが、まあ、今後の人に期待ってことで。
じゃ、次の人がんばってくださいねw
・・・ね?関平さん?
あ、拒否権はないですので。くすくすwww
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茜さんが参加オッケーと言ってくれたんで、書いてみました。
護衛さんが誰にも振ってないんで、勝手に入りますけど、いいですよね?
じゃ、どぞ。