「何だ・・・?」
少年が訝しげに、呟いた。
「陳留の刺史さんの軍なのですよ~」
程立さんが答えた。
「では我らは、面倒くさくなる前に退散するとするか」
助けてくれた、女の子が呟き・・・
「そですね~。お兄さんは、あの人達に保護して貰うと良いのですよ~」
程立さんが答え、戯志才も同意するように頷いた。
「助けていただき、ありがとうございます」
少年が頭を下げ、感謝を伝えると、
「なに、気にすることはない。では、達者でな・・・」
凛とした女の子が詰まり、
「あっ・・・俺は、北郷一刀と言います」
「そうか、では、北郷・・・さらばだ」
一刀が名乗りを聞き、その場を三人は離れた。
一刀は、三人と別れた後、紫水を制服のベルトに通し、散らばっていた荷物をまとめた。
「今、手元にあるのは・・・財布、携帯、学生証、通学用のリュックに、それに胴着に竹刀に、この紫水だけか」
荷物を確認し、腰の刀に手をあて、自分の置かれた状況を考え初めた。
「また、爺ちゃんに拉致られたんだろうか・・・場所は、どこだ?」
さっき取り乱して叫んだ割には、冷ややかな一刀であった。
「さっき陳留とか言ってたけど・・・たしか、三国志で曹操が旗揚げしたのが、確かそんな名前だったような気がするけど・・・まさかな」
色々と考えていると、陳留の刺史の軍が到着した。
「貴様が華琳様の領地で、賊を働く愚か者か!」
黒髪をした凛とした女の子が、いきなり手に持つ刀を突きつけ一刀に言った。
「いきなり変な言いがかりは止めてもらえないですか」
一刀が首を横にふりながら、反論すると
「我らの得た情報では、このあたりを賊が荒らしている。
その場にいる、お前が賊でない訳がない」
黒髪の女の子が無理矢理な理屈を言うと
「姉者、話が進まなくなるから、黙っててくれ」
水色の髪の女の子が呆れながら、言うと・・・黒髪の女の子が
「しゅ~らん。でもコイツが~」
「すまないな、姉者が失礼した。
姉者が申したように、この辺りに賊がはびこっていてな。我らは、その討伐に来たんだが」
謝罪と自分たちの目的を一刀に伝えると、一刀は、自分があった賊の情報を伝えると・・・
「秋蘭、賊は見つかったの?」
馬に乗った小さいながらも覇気を放っている女の子が、水色の髪の女の子に話かけた
「華琳様、どうやらこの者の話だと、賊はこの場を離れたようです」
「その話は本当に信用出来るの?」
「この者が話した賊の人相は我らの情報と酷似しておりますので、信用出来るかと・・・」
「そうか・・・一足遅かったか。なら、このあたりを探らさすために斥候を放ち、街に帰還する。
その者には、もう少し詳しく話を聞きたいから、一緒に連れていく」
「「御意」」
小さな女の子が指示を出すと、二人はテキパキと行動を初めた。
「悪いが、一緒に来てもらうぞ」
水色の髪の女の子が一刀に伝えると
「分かりました。断って、あの黒髪の人に攻撃されたくないですから」
一刀も荷物を纏めたカバンを持ち、ついて行く事にした。
こんにちは。たっちゃんです。
まずは、読んで頂き、ありがとうございます。
やっぱり難しいですね。
第2話の投稿になります。
久しぶりに仕事が休日出勤がなく、時間ができたので、書き上げました。
誤字、脱字には、気をつけたつもりですが、ありましたら、ごめんなさい。
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この作品は真・恋姫†無双2の魏√を主とした
2次創作作品になります。
オリキャラ登場や性格崩壊は多分おこります。
それでも構わないという方はお進み下さい。
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