No.551695

一刀の晋王転生録 第三章三話

k3さん

五胡との戦いがはじまる。
いまさらですが戦の内容は作者のオリジナルが多分にふくまれていますのでご了承ください。

2013-03-05 21:31:48 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3683   閲覧ユーザー数:3180

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

 第三話

  「五胡撃退戦 互角の戦い」

 

 

 ここは管理者達の集う場所の一つ。

 

「姜維、だと……あの姜維が五胡に居るというのか!?」

 

「はい、念のため出自なども調べて見ましたがあの姜維で間違いありません」

 

「そうか……」

 

 姜維伯約……史実や演技では蜀の将で諸葛亮に後事を託された人物である。

 

 五丈原の戦いの後、諸葛亮の意思をついで魏を倒そうと何度も北伐を行った。

 

 それは毎年のように続いていたということらしく、そのことから凄まじい執念を感じさせる。

 

 以前に魏と蜀の戦いと表現したが、もはや司馬家と姜維との戦いといっても間違いではないかもしれない。

 

 ということは……

 

(姜維の事を考えるとこの外史の流れ……五胡が蜀のような役割を担っているのか)

 

 それはわかった、だが管理者はそれでも疑問が絶えない。

 

(なぜそうなったのだ……姜維が五胡にいるからか?)

 

 史実や演技よりあまりにも早い……いや、早すぎる姜維との戦い。

 

(いや、まだ何かあるような気がする)

 

 彼はいままで外史を見てきた経験からそう判断する。

 

「いかがいたしましょう?」

 

「……今は見るしかないだろう。早すぎるとは言え司馬家と姜維の戦いは実際にあった出来事だ。下手に動いて

 

 今より歪んでしまったら本末転倒だからな」

 

「……かしこまりました」

 

 管理者は再び外史を見る。

 

 そこに映っていたのは件の司馬家と姜維の戦いが今、始まろうとしていた。

「行くぞ。奴らを殲滅するつもりで行け」

 

 瑠理の号令の後、鬨の声が上がり進軍する。

 

 司馬・馬連合の軍はまず一刀、江里香、澪羅が正面に突撃する。五胡の軍も同じく正面から突撃した。

 

 両軍が激突した後は一刀は最前線で武を振るう。そんな彼に江里香、澪羅は一瞬だけ苦笑したあと気を引き締め、

 

彼に続く。

 

 一刀は五胡の兵を切り捨てながら彼らの動きに驚いていた。

 

(こいつら連携が良くできている!?)

 

 彼らは今まではバラバラになって、ただ一人一人が武を振るっていただけだった。だが現在は二人一組、三人一

 

組で戦っているといった具合に協力し合っている。

 

(馬騰殿が言っていたとうり、統率が取れている)

 

 この戦の前に、この地に五胡が侵略してきたのは黄巾の乱の兆しが見える少し前のことである。

 

 その侵略後とこの戦が始まるまでの時間は、はっきり言って少ない。

 

 少ない時間で五胡の軍をここまで仕上げた人物はよほどの天才であることを一刀は改めて感じた。

 

(とりあえず姉上の言うとうり、ここで戦う事に夢中になったつもりで注意を引きつけておく)

 

 瑠理が出した策……まずは正面で戦うことに夢中になったと見せかける。そうすることで敵に奇襲の好機と促す。

 

狙いどうり敵が奇襲をしかけたらあらかじめ備えていた馬騰の軍で迎え撃つ。そして董卓の軍で多少手薄になった

 

敵本陣に奇襲をしかける。

 

 敵に攻撃を促し後に攻撃を仕掛けるという、言わばカウンター攻撃が瑠理の作戦だ。

 

 しばらく正面で戦った後、伝令が駆けつける。

 

 内容を聞くと奇襲を仕掛けて来た敵に対して馬騰の軍が味方本陣近くで食い止めているとのことだ。

 

 後は董卓軍の奇襲を待つだけである。

 

 ここまでは瑠理の狙いどうりだった……そうここまでは……

 

 二人目の伝令が来たときその狙いが崩れたのが分かった。

 

「な、何だって!?」

 

 伝令によると董卓軍が敵本陣に奇襲を掛けようとしていた時に、董卓軍が陣の横から敵の攻撃を受けた。

 

 敵はこちら側の奇襲を警戒して備えていたのだ。

 

 馬騰軍のほうは瑠理が対応していると判断した一刀は、董卓軍を援護するべきだと考え、すぐさま江里香、澪羅

 

に指示を出す。

 

「江里香さんは俺と一緒にここで敵を食い止めてほしい! 澪羅は董卓軍に加勢し彼女達と一緒に撤退してく

 

 れ!」

 

「はい!」

 

「分かった!」

 

 澪羅は董卓軍の援軍に向かう。江里香は彼女が抜けた分まで戦場を駆ける。

 

(まさか、見破られた!? それとも用心深いのか? 姉上が小手調べのつもりだったにしても敵ながら見事なも

 

んだ)

 

 この日結局、両軍はたいした戦果を上げられず撤退した。

 

 そしてこの後両軍は、五度ぶつかったが戦の決着は付けられなかった。

 

 ここまでくると瑠理、一刀は五胡の指揮している者の見方を変えざるおえなかった。

 

 警戒するべき者から危険な存在へと。


 
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