拠点・闇那
「一刀との食事」
「・・・報告は以上です。」
「そう・・・ご苦労・・・下がって良い。」
「はっ!」
理鎖への報告を終えた闇那は部屋から去った。
報告を終えた彼女は、しばらく休憩になるので出かけることにした。
隠密用の服から私服に着替えて都の街に向う、
(さて、一刀様が治める街で何をしましょうか!?)
実際は漢帝の治めるところであり、主な政を実行しているのは理鎖なのだが、彼女の脳内では一刀の街、となっていた。
彼女はしばらくの間、街を歩いていると、
(あれは・・・一刀様!!)
一刀の姿を見かけると疾風のように駆け、
「一刀様!」
一刀に声を掛ける。
「ん?、闇那か・・・どうしたんだ。」
「一刀様を見かけたのでお声をかけました。」
「そうか。」
一刀は特に問題が起こったから闇那が来た訳ではないことが分かったところで、
「俺はそろそろ昼食にしようと思っていたんだけど、良かったら一緒にどうだ?」
闇那を食事に誘うことにした。
「よろしいのですか!?よろこんで!!」
闇那がうれしそうに返事をするが、ある疑問が浮上した。
「あれ?、王元姫様は?、いつもはあの人の手作り料理を食べているのに。」
「此処最近忙しかったのか屋敷の食材が切れてしまってね、食材を買いに行ったんだけど時間が掛かりそうだから
どこかで食べて行ってほしいと言われてね。」
「そうですか。(一刀様を長時間空腹にするなんてしないか・・・)」
疑問が解決したところで二人は一軒のラーメン屋に入っていった。
「ラーメンですか?」
「ああ、前にも此処に来たことがあってね、今日みたいな日にはいつも来てるんだ。」
一刀が説明していると、
「おや、司馬昭の大将!、今日もいつものやつですかい?。」
「ああ、頼むよ。」
「そちらのお嬢さんは?」
「あ、じゃあ私もそれでお願いします。」
「わかりやした。」
注文を終えた後、自分と同じものを頼んだ彼女に、
「よかったのか?、同じもので?」
と聞くが、
「はい。大丈夫です。(一刀様の選択に間違いなど存在しない!)」
大丈夫なようなので、このまましばらく待つことになった。
「へい、おまち!」
そしてラーメンが運ばれた。
「すごくおいしかったです!。さすが一刀様です!」
「いや、俺じゃなく親父さんがすごいだよ。」
かなり美味かったらしく、そのラーメン屋を知っていた一刀を闇那は褒め称える。
「やはり一刀様が選んだ物に間違いはありませんでした!、ますます尊敬しちゃいます!」
「いや、だからね・・・」
闇那の言うことがさらに大きくなり始め、一刀がどういえば良いか考える。
そして・・・
「一刀様は本当にすごいです。そんな一刀様が大好きです!。」
大好き、という言葉が出てそれに対して一刀は、
「うん、ありがとう・・・うれしいよ。」
と言った。
闇那は一刀の表情を伺うが・・・
(・・・やっぱり違う方向で受け取ったみたいです・・・)
闇那は少しがっくりとして、
「?、どうした闇那。」
「何でも無いです・・・」
一刀がそれに気づいて問うが何でも無いといって闇那は話を切った。
(どうしたら気づくんでしょうかこの御方は・・・この想いに気づいてくだされば私は・・・)
そう思うがしかし一刀と二人っきりという機会は滅多に無いので、
(今はこの機会を多いに利用しましょう!)
と思い直し、闇那はこの機会を楽しんだ。
闇那の拠点でした。
一刀が原作より鈍くないですか?、という疑問が出ると思いますが、
その原因はあの御方にあります。
次は澪羅の拠点になります。
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少し遅くなりましたが、予定どうり司馬家の隠密、闇那の拠点と
なります。