桜井恭子のコスプレ脱構築
TINAMIX

5.キャラ選びは服の可愛さで

写真けっこうわたしがやりたいキャラって服がなかったりするんですよ。ずーっとやりたくていまだにやってないのが、「センチ」の永倉えみる。もうカタログから落ちちゃってるけどまだやりたくて。

――コスプレって流行が早いから、タイミング逃すとやりづらいですよね。

今は「ペルソナ2」がやりたくて、本当は冬コミで「ペルソナ2」をやろうと思ったんです。でも、でじこの帽子と手袋のセットもらったので、でじこにしました。ペルソナ着てでじこやろうかとも思ったんですけど、反則だと思ったし一部から邪道だと思われそうだからやめとこうと思って。でじこの帽子の鈴は東急ハンズで買いました。あの大きさだと耳元でカランカラン鳴って、耳元でうるさかったです。

――以前、「To Heart」や「ピアキャロ」のコスプレもしてたから、そういうゲームも好きなのかと思ってたんですが。

やってないですね、全然。アニメージュとか見て「あ、この服可愛いよ」って、キャラじゃなくて服が気にいるんですよ。服がわたしは好きなんで、服が可愛いのを着てます。でも去年の冬コミはでじこやったんですけど、でじこは好きですよ。ゲームはやってないけど、「にょ」とか言うところや絵が可愛いし。

――同じコスプレイヤーの間で友達ってできますか。

できますよ、でも最初は軍服の人たちがいたし、撮られてる方が多くて全然しゃべる時間とかなかったんです。友達と動くようになってからは友達作って、その頃からは撮るのも好きになってたから、わたしの好きなキャラがいると「すいません写真撮っていいですか」みたいな感じで撮って、仲良くなったりとか。

――最初は自分が撮られるだけだったんだけど、そのうち他のコスプレイヤーも撮るようになったんですね。撮る相手は男?

はい、ほとんど男ばっかりですよ。カップリングとかってあるじゃないですか、それで気にいると「わーすいません! 1枚いいですか?」と盛り上がって。

――コスプレやってる人って、それぞれにコミュニティーを作ってる気がするんだけど、そういうのとは関わってないんですか。

最近はあまり関わってないですけどね。昔は友達が関わってたりしてたんで、わたしもけっこう関わったりしたんですけど。

――コスプレ衣装は自作はせず買ってるんですか。

写真全然作ってないですよ、全部コスパ製です。コスパ製以外は着ないですよ、わたし。最近もよく渋谷のコスパ行ってました。冬コミも1日目はでじこで、3日目がコスパのオリジナル。でじこの鈴をなくして、ナースの帽子に変えるとオリジナルになって着替え終了だったんです。

――吉田さんは、彼女がコスプレをしてることはご存知でした?

(OMP吉田社長)知りませんでした。なんか投稿系の雑誌に、桜井恭子という名前はつかわずにコスプレイヤーとして載っけられたって言う話を聞いて知ったのかな。

――投稿系の雑誌には何度か載ったの?

載りまくりですよ。一時期すごいコスプレのイベントに行ってたんですけど、その頃なんて毎月のようにいろんな雑誌に載っちゃってて。「ときメモ」の時は1,2誌だったけど、「To Heart」と「さくら」の時はかなり載ってましたね。なんかすごいキャラクターとマッチしてたとか言われて、特にさくらの時は「この子はさくらのコスプレをするために生まれてきた」みたいなことまで言われちゃって。コスプレイヤーってけっこう年齢が高いけど、さくらは設定が小学4年生で、はっきり言えばロリキャラじゃないですか。わたしがやった時は中3だったし童顔で幼く見えちゃったみたいで、そういう言われ方しちゃいました。

ペルソナ2
97年にアトラスが発売したロールプレイングゲーム「女神異聞録ペルソナ」の続編。[ →関連サイト ]

でじこ
ブロッコリーが送り出したメディア・ミックス・キャラクター「デ・ジ・キャラット」の愛称。語尾に「にょ」が付く。[ →関連サイト ]

To Heart
97年にリーフが発売した恋愛シミュレーションゲーム。桜井恭子はこのゲームの「神岸あかり」というキャラクターのコスプレをしていた。[ →関連サイト ]

ピアキャロ
F&Cが発売した恋愛シミュレーションゲーム「Pia☆キャロットへようこそ!!」シリーズ。桜井恭子は「Pia☆キャロットへようこそ!!2」の「日野森あずさ」と「榎本つかさ」というキャラクターのコスプレをしている。[ →関連サイト ]

アニメージュ
徳間書店が発行する月刊のアニメ情報誌。

コスパ
各種衣装の開発も手掛けるコスプレ衣装・グッズ専門店。全国6ヶ所に直営店を持つ。[ →関連サイト ]

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