No.976521

新ビーストテイマー・ナタ93

リュートさん

書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第93話です。

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2018-12-13 06:44:25 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:101   閲覧ユーザー数:101

ラミアが外出中の出来事でした。ラミアのヘビの尻尾を見て魔界の子供たちが石を投げ付けます。子供たちの親もいましたが止めようともせず、せせら笑いながら見ていました。

 

「男を惑わす悪魔め!ここから出て行け」

 

「ルシファー様はお優しいお方なのに…。元セラフィムの地位でありながら、我々にも平等に接してくださる」

 

「きっとあの魔性の女に魔法か何かで操られているんだな」

 

「ママが言ってた!お前のせいでルシファー様はセラフィムの地位を奪われて堕天したって」

 

「お前がいなければルシファー様は神の怒りを受けずに済んだのに…」

 

家に帰宅したラミアが傷だらけなのを見て、ルシファーは怒り狂いました。

 

「一体、誰にやられたんだ?許せない!」

 

「ルシファー、私の事で誰かを傷付けるのはやめて…」

 

「どうしてだい?君にこんな酷い事をするなんて、僕は許せないよ…」

 

「私を襲った男たちもあなたが見つけ出して、血祭りに上げたのでしょう?逆恨みされて悪口を流されてるの」

 

「なぜラミアが悪い事にされるんだ?僕の悪口を言えば良いだろう!」

 

「あなたは地位が高いからよ?私の地位が低いから私が悪いと言われるの」

 

「そんな!僕はラミアより低い地位に生まれたかった…。そうすればラミアではなく、僕が傷付けられる。その方が百倍マシだ!」

 

アークは毎晩、同じ悪夢に魘されて目を覚まします。そして前世の記憶に苦しんでいました。

 

「なぜだ…。今の私はナターシャ様より地位が低いはずなのに、ナターシャ様が傷付けられている…」

 

ラミアの言葉がまた頭をよぎります。

 

「アダムと別れなければ幸せだったのかも…」

 

「ラミアはまだアダムの事を愛してるのか…」

 

「ううん、もうアダムの事は愛してないわ。でも私がルシファーと結婚して、喜ぶ人は誰もいないの」

 

「僕はラミアを愛してはいけなかったと言う意味かい?僕が全て悪かったと言うことだね…」

 

「私がいけなかったの。あなたに近付くなって何度もセラフィムから注意されていたのに…」

 

ここでアークはハッと我に返ります。

 

「私はアダムに…ゲイザー様には永遠に勝てないということなのか?」

 

…つづく


 
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