アークはショックに打ちひしがれていました。
「それは…!ナターシャ様はもう…私を愛しておられない…と言うことなのでしょうか…?」
「違うよ…?その天使が人間から愛されなくなったんじゃなくて、天使から愛されてないと思い込んじゃったんだよ、人間の方が…!」
「言っている意味が良く理解できません」
「だから!天使ってクオリティ高すぎるのよ?それが人間になっちゃったら、めちゃくちゃモテるの」
「私がモテるのが気に入らない…と言うことでしょうか?」
「違うの…。なんて言ったら良いのかなぁ…」
「では私が暴飲暴食で太れば愛されるようになりますか?」
「それはやめて…。太ったアークなんか見たくないわ」
「私は…どうしたら良いのでしょう?ナターシャ様から愛されなくなったら私はもう生きて行けません!世界樹の禁断の果実をやけ食いしたくなりました…」
「世界樹が自殺の名所になっちゃうよ…」
「人間になってから不便で不便で翼があれば…と何度思った事か…。それでも人間になる事を選んだのは、ナターシャ様に愛されたかったからなのに…」
「ううっ…。ごめんなさい。私もこんなことになると思わなかったの」
「私の何がいけなかったのでしょうか?悪いところは直しますので…」
「アークは悪くないの。多分周りが悪いだけ」
「自分は変えられますが、周りは変えられません」
「アークと付き合ったら幸せになれると思ってたんだけど、なんでかちっとも楽しくなくて、嫌な思いばかりしてる」
「ナターシャ様を傷付けた者を…全て葬り去らなければならないのか」
「ダメだよ!私をいじめてたファンの子が見つかったとしても、アークはその子に酷い事したりしちゃ…」
「またデジャヴが…。リリスと同じ事ばかり言うのですね」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第92話です。