No.971152

ハイスクールD×D 異世界から来訪せし御使い

アリアさん

前回のうちの北郷さんがハイスクールDDの世界にの続編です。

つまりは・・・息抜き、ですっ!!

2018-10-21 23:42:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1880   閲覧ユーザー数:1798

イッセー視点

 

カキンっ!バキッ!ドゴッ!

 

す、すげぇ!

 

一刀さんの動きがみえない!夕麻ちゃんと途中から来たあのおっさん相手に圧倒してる!

 

「ちっ!この人間如きが!」

 

そう言うとおっさんはあの槍を一刀さんに向けて投げた。

 

「一刀さん危なっ!」

 

ガシッ。

 

「へ?」

 

思わず変な声が出てしまった。それもそうだろうだって

 

「・・・もう見慣れたぞその攻撃は。」

 

だって、あの槍を掴んでいるんだから!

 

「ばっばかな!」

 

「はいはい、そういう反応はいいからっと!」

 

ブン!一刀さんはそう言うと槍をおっさんめがけて投げ込んだ。

 

「くっ!がっ!」

 

おっさんは体を捻って避けようとしたが肩に当たってしまったようだ。

 

「くっ・・・人間、人間如きがッ!!!」

 

「・・・ドナシーク一旦ここは引き上げるわよ。」

 

「何故ですか!?」

 

「あなたは負傷しているし、それにそろそろここの管理者が来るはずよ。私達はあまりに時間をかけてしまったからね。」

 

「くっ!・・・人間覚えていろよ!」

 

「覚えていたらな。」

 

「ッ!この!」

 

「ドナシーク!」

 

「っ!・・・必ず殺す!」

 

そう言うとおっさんと夕麻ちゃんは飛び去ろうとした。

 

「待ってくれ夕麻ちゃん!」

 

俺は夕麻ちゃんを引き止めるためにそう叫んだ。

 

「・・・一誠君も必ず殺すからね。」

 

夕麻ちゃんは冷たい表情でそう言った。さっきまでなら怖くて何も言えなかったけど、今なら言える!

 

「夕麻ちゃん!俺、諦めないから!絶対夕麻ちゃんともう一度デートして今度こそ満足させて見せるから!」

 

何故なら俺は一刀さんから勇気をもらったから。俺は自分が思っていることを全力で叫んだ。すると、

 

「・・・本当に馬鹿だね、一誠君は。」

 

「えっ?」

 

バサっ、夕麻ちゃんは飛び去って行った。

 

「・・・夕麻ちゃん、今笑って。」

 

さっきの夕麻ちゃんは優しい表情で笑っているようにみえた。俺を殺そうとしていた時の冷たい表情なんかじゃなくて、本当に優しい笑顔でそう言っていたように見えた。

 

「・・・はっ!そうだ一刀さんの怪我!一刀さん大丈夫ですか!?」

 

そう言って俺は辺りを見回した。しかし

 

「・・・一刀さん?・・・一刀さん!」

 

一刀さんの姿はどこにもなかった。

 

———————————————————

一刀視点

 

「はぁっ!はぁっ!」

 

俺は今公園から少し離れた路地で座り込んでしまっていた。

 

「はぁっ!・・・ちっ、流石にやばいな。」

 

さっき一誠を庇った時の傷がどうやら心臓に触れてしまっていたようだ。

 

「ったく、よく即死しなかったな俺。」

 

軽口を叩けるだけまだ元気か。

 

「・・・だんだん視界が霞んできた。」

 

やばいな。・・・俺、ここで死ぬのかな?記憶喪失のまま?はは、笑えね冗談だ。

 

「・・・せめて、ベットの上で逝きたかっ、ぞ・・・。」

 

あぁもう目が開けてられない。ここまでかな。

 

俺はそう思うとゆっくりと目を閉じた。その時視界の隅に金色の何かが見えたような気がした。

 

———————————————————

一刀視点

 

ちゅんちゅんちゅーん。

 

「・・・んんっ、」

 

何だ?あの世ってのは鳥がちゅんちゅん鳴いて朝が来るのか?

 

そう思って目を開けるとそこはあの路地裏だった。

 

「・・・どういうことだ?」

 

俺は確か胸の傷で死にかけて、いや死んだはずだが?

 

そう思い左胸を見ると傷がなくなっていた。

 

「・・・夢か?」

 

何だ夢か。全くなんて夢を見るんだ俺、「んっ」・・・へ?

 

何か声が聞こえた気がしたのでその声の方を確かめると俺が地面についた筈の手の下に金髪のシスターがいた。

 

「・・・・・・・・・何事!!!!!??」

 

なんてこった!?路地で寝て挙げ句の果てにこんな可愛い子を・・・最低だぞ俺!

 

モゾモゾ

 

俺が叫んだせいか女の子が目を覚ました。

 

「切腹でお許しください!」

 

「・・・?」

 

・・・・・・

 

 

「えっーと、俺、君のこと、ガォーした?」

 

「???」

 

「・・・駄目か。」

 

女の子が目覚めたのはいいが言葉が通じないのでジェスチャーでどうにかようとしたが通じないようだ。まぁ、俺の顔を見て逃げないところを見ると多分大丈夫だと思うが。

 

「・・・」にこっ

 

女の子が俺の体を見ると笑顔を向けてくれた。・・・めっちゃ可愛いこの子。っとそうじゃなくて

 

「俺、昨日、何があった?君、何で、ここに?」

 

ジェスチャーで昨日のことを聞いてみた。すると、左胸を指差して凄く痛そうにして、その後絆創膏を貼るようなジェスチャーをした。つまり昨日の怪我は夢じゃなくて本当でこの子が手当てをしてくれたのか。こんな見ず知らずの男を。

 

「本当に、ありがとう!でも、どうやって、治した?」

 

そう、1日で治るような怪我じゃなかったはずだ。それを1日で治すなんて一体どんな治療をしたんだ?

 

そうジェスチャーをすると女の子が困った顔をしてそして

 

バッ!

 

走り去って行ってしまった。まぁその際こちらを振り返ってお辞儀をしたんだが。

 

「・・・結局わからずじまいか。とはいえ助けられた命だ。大事にしよう。」

 

死にかけたと言うとに何でこんなにも淡白な反応なんだろうか。自分でも不思議だ。まぁそれやこれやは置いておいて。

 

「・・・一誠、大丈夫かな。」

 

あの後のことは分からないがもう戻ってこないだろう。そこそこ痛めつけたし、確か管理者だかが来るとか言ってたからな。

 

「・・・信じるしかないか。さてと寝れる場所でも見つけるか。」

 

そしてここから俺が一誠と関わるのは一誠が教会に乗り込んだあの日まで進む。

 

 

 

 

 


 
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