No.905246

真・恋姫†無双~一刀の外史廻り~ プロローグ 一刀、『銅鏡の力』が目覚める時。

劉邦柾棟さん

どうも、みなさん。 おはこんばんにちは。

劉邦柾棟です。

相当、久しぶりの投稿となります。

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2017-05-12 11:03:28 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1726   閲覧ユーザー数:1624

――――これは、とある蜀の外史で起きたお話です。

 

 

真・恋姫†無双~一刀の外史廻り~

 

 

プロローグ

 

一刀、『銅鏡の力』が目覚める時。

 

 

 

 

 

蜀:成都

 

 

一刀side

 

 

「うーん! くう~っと! 漸く、午前の仕事が片付いた~!」

 

 

朝早くからずっと机に座って書類仕事をしていたので、俺は両腕を上に伸ばしながら凝った筋肉をほぐしつつ、昼食を食べに成都の街へと繰り出していた。

 

 

「うっし! さてと、今日は何を食べようかn『待て~! 華蝶仮面!』・・・・・は?」

 

 

『今日の昼食はどうしようかな?』っと考えていると、何処からか愛紗の声が聞こえて来た。

 

 

――――ああ~、うん。 『華蝶仮面』って部分で全てを理解したよ。

 

 

心の中で俺がそう呟いていると、件の本人達がすぐ目の前の横道から現れた。

 

 

「ハーッハッハッハ! そんな足の速さでは私を捕まる以前に盗人や盗賊にも容易に逃げられてしまうぞ! 『軍神』関羽も所詮はこの程度という訳だな!」

 

 

――――おおう! ここ最近、華蝶仮面として全然活動(朱里が裏で事前に色々と手を回していた為)出来無い日々が長かったから星のヤツ溜まった鬱憤を晴らす為に愛紗を煽ってるな。

 

 

「……ッ! 貴様ー! 最近は大人しくしているかと思っていたら、また性懲りも無く我ら警備隊の仕事を邪魔しおって~! 今日という今日は絶対に捕まえてやるからな~!」

 

 

――――わあ~、やべえって星さんよ~。 愛紗の……いや、愛紗様のお顔が完全に般若顔ですぜ~!!!! (((( ;゚д゚))))アワワワワ

 

 

「ふん! 所詮、言うは易しだ。 口ばかり使ってないで、早く私を捕まえてみせるのだな!」

 

 

「……ッ! 良いだろう! 今すぐに貴様を我が青龍偃月刀のサビにしてくれるわー!!!!!!」

 

 

――――日頃の鬱憤が溜まっていた星は更に愛紗を怒らせる発言をして煽り、愛紗も星の挑発によって頭に血が上り過ぎているせいで本来の『華蝶仮面』を捕まえるという目的を忘れてしまい警備隊としてあるまじき過激な発言をしていった。

 

――――そして、二人は俺がすぐ近くで「あわわ」しながら見ている事にも気が付かないまま物凄い速さで追いかけっこを続けて行くのだった。

 

 

「ホントは、二人を止めなきゃいけないんだろうけど……今回は関わらずにおこう」

 

 

――――取り敢えず、俺は二人の追いかけっこに関わる事を避ける選択肢を選んだ。

 

――――っていうか、関わりたくないわ! あんな般若様も泣き出す様なお顔をした愛紗様なんかと一対一の正面から面と向かって説得するだなんて俺には出来っこないって! いや、マジで!( ̄□ ̄;)

 

 

――――絶対にロクな目に遭わん!

 

 

『そうだ、北郷一刀。 『ソレ』が一番良い選択なんだ!』っと、自分に言い聞かせ(完全な言い訳&現実逃避思考)

 

 

――――さあ! 昼飯を食べに行こうじゃないか!

 

 

そうだ!『俺は何も見なかった』っと、気を取り直して俺は再び歩き出した。

 

 

でも・・・・・・

 

 

「『華蝶仮面』・・・・・ねえ~。 (-ω-*)フム」

 

 

っと、俺は呟いた。

 

 

――――今思えばこれが切っ掛けだったのだろう。

 

 

――――後の出来事への始まりは・・・・・・。

 

 

 

 

その後、俺は鈴々御用達の屋台でラーメン(麺大盛り・チャーシュー&メンマ増)を食べて自分の部屋に戻り……今は部屋にある鏡の前に立っていた。

 

 

――――俺は先程の星の『華蝶仮面』を見ていて、無性に【特撮変身ヒーロー】の変身ポーズをやって見たくなったのだ。

 

 

「よし! じゃあ、やってみるか。 でも、その前に~っと」

 

 

俺は、皆にバレるのが恥ずかしかったので誰もいないかを確認していく。

 

 

・天井の裏はOK誰も潜んでいな~い。

 

てか、逆に誰か居たら……例えば思春や明命とかが居たらマジで怖いわ!

 

 

・部屋の前の通路もOK大丈夫だ。

 

桃香や朱里に雛里に紫苑が書類を持って来る気配は無いし、美以達の遊び回っている声も聞こえな~い。

 

 

・部屋の窓の外も正面左右上下確認して~……OK! 大丈夫だ。

 

蒲公英とか、マジギレ愛紗様から逃げ切った星が居る気配も無~し!

 

艶本やら八百一本を隠れて読んでいる朱里や雛里も居な~い!

 

 

・机にも誰も潜んでな~い!OK大丈夫だ。

 

因みに、何故か華琳が隠れている姿が思い浮かんだのだが……なんでだろう?

 

おかしいな~、そんなことがあったこともないしな。

 

きっと、気のせいだろう。 

 

( ゚ー゚)( 。_。)( ゚ー゚)( 。_。)うんうん。 気のせい気のせい。

 

 

・寝台の中と下も確認して、OK大丈夫だ。

 

偶に恋がねねやセキトと一緒にor一人で俺の部屋にやって来てお昼寝している時があるからな。

 

それと、前に仕事で疲れていて月と詠が俺の寝台の中に居る事に気が付かないでそのまま飛び込んでしまって二人に痛い思いをさせてしまった事もあったからな~。 

 

未だに詠がその時の事を「グチグチ」言って来るから耳が痛いよホント。

 

※因みに、詠は毎回その後に起きた事も思い出してしまい顔真っ赤にしながら茹でタコ状態になり、月も『へぅ~!//////』と言いながら両手を頬に添えて顔を真っ赤に赤らめてしまう。

 

二人の反応を毎回見る度に俺は初々しい気持ちで・・・・・・

 

 

――――っと、話がそれた。 確認作業に戻ろう!

 

 

・壁に穴や不審な箇所も……無~し!

 

 

――――完璧だ! 怪しい所は何も無い!

 

 

『よっしゃー!』っと、俺は両腕を上げてガッツポーズをしながら喜んだ。

 

 

――――そんな一連の遣り取りを終えて、俺は鏡の前に立つのだった。

 

 

「え~っと、確か…鏡に向かって腕を胸の前で交差させて次に……ブツブツ」

 

 

俺は、とある【特撮変身ヒーロー】の変身動作を一つ一つ必死に思い出しながら『此処はこうで、次はこうだ』っと実際に体を動かして確認していく。

 

 

――――カチ。

 

 

その時、俺の耳に何処かで『何か』がカチッとハマる音が聞こえた気がしたが、夢中になっていた俺は気が付けなかった。

 

 

「・・・・・・ふ~う。 ……ッ!」

 

 

――――俺は、目を瞑って一度深呼吸して神経を集中させ目を開いて叫んだ!

 

 

「ミラー・・・・・スパーック!」

 

 

一刀は、鏡に向かって腕を胸の前で交差させ次に腕を横に水平に広げながら上にバンザイの状態になる様にしつつ腕を真っ直ぐ横にしたまま前倣えの状態で両手を重ねた。

 

 

すると・・・・・・・・・・

 

 

――――ピカーーーーー!!!!!!

 

 

一刀が「ミラーマン」の変身ポーズをしながら変身の『合言葉』を口にした瞬間、眩い光が一刀を包み込み……そのまま鏡の中へと吸い込まれながら消えて行った。

 

 

 

――――そして、後に残ったのは誰も居ない……静かになった一刀の部屋だけだった。

 

 

 

次回に続く。


 
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