(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、
温かく読んでやって下さい。
この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に
書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。
団長の策略により、賭けに負けてしまった一刀。
団長は、勝ち誇った顔をしている。
そんな団長に邑人達から非難の声が上がった。
「団長いくらなんでも、酷過ぎないかい?」
「そうですよ。婿さん頑張ったんだから、賭けは無しにしてやんなよ。」
「大人気無いですよ。団長。」
「団長! その男を追放するんですか?」
邑人達からの抗議と未だに諦めきれない男達からの声に、
団長は、若干怒りながら
「ええい! 五月蠅いぞ! 賭けは賭けだ!」
「「「「ブー! ブー!」」」」
「あまり五月蠅いと、私の手料理を御馳走するぞ!」
「「「・・・・・・・・」」」
団長のその一言で、シーンとなる邑人達。
そんな状況が掴めない一刀は、
「何で、皆急に黙ったんだ?そんなに、団長の料理は酷いのか?」
「いんや。団長の料理は、おいしいで。」
「でも、少し問題があるの~。」
「問題?」
「ええ。とっても辛いんです。」
三羽鳥が一刀の質問に答える。
その答えに、さらに疑問を抱いていると
「辛党の凪ちゃんが、辛いて言うのは相当なの。」
「凪って、辛党なの?」
「はい。自分ではそんなつもり無いのですが・・。」
「凪の料理が赤なら、団長の料理は黒や。」
「そうなの! 近くに居るだけで目と鼻が痛くなるの。」
「しかも! 全部食べ切るまで、解放してくれんのや。」
その説明を聞いて、皆が何故急に黙ったか
理解した一刀。
「さて、婿殿! 皆が静かになったし、一つ目のお願いは・・・」
「待って下さい! お願は一つじゃないんですか?!」
「回数の指定は、無かったはずだが?」
「ぐっ!」
「はっはっはっ。そんな顔するな婿殿。三つだけにしてやるから。」
「三つもですか?!」
「私の料理が食べたいのかな?」
「・・・・分かりました。」
一刀は、団長の脅迫により、三つのお願いを
聞く事を了解した。
「では、一つ目だが、その武を私達に教えて欲しい。」
「は?」
今までの団長の行動から、どんな理不尽な事を
言われるのか?と心配していた一刀は、
団長の言葉に、耳を疑った。
「問題なかろう? 先程、凪に約束していたしな。」
「はい。問題ないです。」
「その代り、私は婿殿に文字の読み書きを教えてやる。」
「え? いいんですか?」
「当然だろう。」
「ありがとうございます。」
団長の言葉に、邑人も驚いている。
そんな事は、気にしない団長は、話しを進める。
「二つ目は、正式にこの邑の一員になって貰えないか?」
「どういう意味ですか?」
「昨日の宴会の時に、言っていただろう?
この国ではない、どこか遠い所から来たと。」
昨日一刀は、未来からではなく、遠い所から来たと説明し、
帰れるかどうか分からないと確かに話していた。
「だから、故郷へ帰れるまでは、ここを第二の故郷としないか、婿殿?」
「団長さん・・・」
一刀は、頷きながら感動して涙が出そうになる。
邑人の中には泣いている者もいる。
そんな中、空気の読めない奴らは、
「あの団長が、まともな事を・・・」
「嘘だろ?! 団長がそんな事言うなんて。」
「明日は、槍が降るかもな。」
「ははは。違いない。」
そんな事を小声で言っている。
もちろん団長の耳には聞こえている。
「そこの4人!」
「「「「はい!!」」」」
「後で私の家に来い! 御馳走してやる。」
「「「「えっ?!」」」」
「来るよな?」
ゴゴゴゴゴゴ!と後ろに修羅が見える。
「「「「はい。必ず、食べに逝きます!!」」」」
4人は、団長の言葉と殺気に
涙を流しながら頷く。
邑人と一刀は、それを笑って見ている。
「さて、三つ目だが・・・」
「はい。どうぞ。」
二つのお願いが、まともだった為に
安心している一刀。
その雰囲気をブチ壊す様に、
「婿殿には、あの3人と祝言を挙げてもらう!」
「はっ?」
「「「///」」」
一刀は固まり、3人は顔を赤くしている。
邑人は、全員「やっぱりな」と言っている。
団長の笑顔で、一刀を見ている。
「何言ってるんですか?!」
「何って、婿殿が故郷に帰らない様にだな・・」
「そうじゃなくて!?」
「何が、問題なのだ?」
「まだ、学生なのに結婚なんて!」
「がくせい? 凪を倒せる程の男が何を言う? 立派に一人前だろう。」
「凪に勝ったのは、不意打ちだったからで!」
一刀の言っている事は、間違いではない。
凪が始めから一刀の動きが、速いと知っていたのなら
勝敗は、変わっていたかもしれない。
「何が、不満なのだ?」
「不満じゃ無くて、結婚は親が決めるものじゃないでしょ!」
「おお! 確かにそうだな。3人は、どうだ?」
「沙和は、大丈夫なの。」
「ウチもええで。」
「私も構いません。」
「なっ?!」
三羽鳥は、団長の言葉に受け入れ、
一刀は、3人の言葉に固まる。
「3人は、大丈夫の様だぞ、婿殿?」
「えっと・・その・・」
一刀は、言葉が出てこない。
その姿に、三羽鳥は悲しそうな顔をして、
「もしかして、一刀さんは沙和達の事が嫌いなの?」
「そうですよね。傷だらけの女など・・・。」
「ウチなんか、童顔やし・・・。」
三羽鳥の言葉に、一刀は焦りだす。
「いや! 3人の事は、好きだし、嬉しいんだけど・・」
「「「嬉しいんだけど?」」」
「まだ、俺達出会ってから3日しか経ってないし・・」
一刀の言葉に、邑人達は「確かに」と呟き、
三羽鳥も嫌われてないと知り安心する。
しかし、団長は一刀の肩に手を置いて、
「婿殿。愛に時間は関係ないのだよ。」(キラーン☆)
白い歯を見せながら言う団長。
そして、
「婿殿は、3人と祝言を挙げるのが嫌なのか?」
「そんな訳無いですよ。こんな可愛い子達と結婚出来るなんて夢みたいですよ。」
普通の男として、可愛い女の子と結婚を
嫌がる男なんていないだろう。しかも、3人同時。
一刀も本音を言ってしまう。
「なら、問題ないな! 祝言は、5日後に行う!」
「「「はい(なの)」」」
「早くないですか?!」
「善は急げと言うだろう? さあ、皆! 準備に取りかかるぞ!」
「「「「おおー!!」」」」
邑人達も動き出す。
一刀1人が、着いて行けないでいる。
そんな一刀に、三羽鳥は笑顔で、
「これから、よろしくなの。一刀さん。」
「幸せにしてや。一刀。」
「不束者ですが、よろしくお願いします。一刀様。」
そう言う3人に、一刀は
「本当に、俺で良いの?」
「「「一刀(様)(さん)じゃないと、嫌や(です)(なの)」」」
「ありがとう。」
一刀は、3人の言葉に感謝し、
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
笑顔で受け入れた。
3人も嬉しそうにしている。
その時、沙和が
「一刀さんの国では、結婚の時どんな事をするの~?」
「俺の国では、婚約指輪を付けたり、
皆で祝たr『それはいい!!』・・団長?」
団長の声に振り返るが、団長の姿は無い。
「何だか、嫌な予感がする・・」
「手遅れやと思うで。」
一刀の言葉に3人も同意する。
その事を忘れ様と、
「婚約指輪とは何ですか?」
「婚約者同士が、お揃いの指輪を左手の薬指に付けるんだ。」
「何だか素敵なの~♪」
「私達も付けたいな。」
「でも、この時代じゃ簡単には、手に入らないしな。」
「ウチに、任しとき!」
真桜が、自信ありげに言う。
「祝言まで、時間はあるし、ウチが作ったる!」
「本当なの、真桜ちゃん?」
「信じるぞ、真桜!」
沙和と凪は、少し興奮しながら言う。
「本当に作れるのか?」
「出来る! 期待しとってや。」
そう言って、工房へと走って行く真桜。
それを見送ってから、
一刀達も、自分達の結婚式の準備を手伝いに向かうのだった。
・・・つづく
(あとがき)
どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。
えーっと、中途半端で終わってしまい、申し訳ないです(><)
後編は、近日中にUPしますので、お待ちください<(_ _)>
後編は、短いかも知れませんが、お楽しみに(^O^)/
コメント・メールお待ちしています。
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どうも猫です。
団長のお願い編です。
今回は、前編と後編に別れています。