No.85968

真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,07 後編

さん

どうも、猫です。
後編です。
楽しんで頂ければ嬉しいです(^^)

2009-07-23 12:13:42 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:11630   閲覧ユーザー数:8793

(はじめに)

キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

温かく読んでやって下さい。

 

この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

結婚式の準備も問題無く進み、

一刀と凪は一休みしていた。

 

「あと二日だね。」

 

「そうですね。」

 

「団長、どうしたんだろうね?」

 

「ここ三日程、見かけませんね。」

 

団長は、あの後から殆ど姿を見ていない。

沙和は、「衣装を作るの~♪」と言って、

友達の家に泊まりこんでいる。

真桜も工房から出てこない。

 

「2人共、大丈夫かな?」

 

「あの2人の事でs『出来た(で~)(の~)』・・来ましたね。」

 

2人の噂をしていると、

少し疲れた顔をした2人が駆け寄ってくる。

 

「指輪が、完成したで。」

 

「衣装もほぼ完成したの~。」

 

「「本当?」」

 

「当然や! ほれ、見てみい!」

 

真桜が懐から四つの指輪を取り出した。

 

「おお! これ本当に作ったのか?」

 

「鳥さんの絵が掘ってあるの~。」

 

「これは、相思鳥か?」

 

「正か~い♪ さっすが凪や。一発で気づきよった。」

 

「相思鳥?」

 

「相思鳥は、つがいで行動する鳥の事です。」

 

「そうや。意匠をどうするか悩んでたら、

 窓から見えてな。こう、ビッビッ!と来たんよ。」

 

「みんな、少しずつ形が違うのは何でなの~?」

 

沙和が、質問すると真桜は笑いながら、

 

「フフフ~。それが今回の目玉や。」

 

そう言いながら、指輪を合体させていく。

 

「すごい、絵が一つになった。」

 

「四羽が、仲良く並んでるの~♪」

 

「俺の国でも、こんな手が込んでるのは、そうそう無いぞ。」

 

「せやろ、せやろ♪ 苦労してんから~♪」

 

皆で、真桜を褒める。

真桜も嬉しそうにしている。

 

「じゃあ、さっそく付けようか。」

 

「「おお~!」」 「はい!」

 

指輪は、それぞれの指にピッタリはまる。

全員、顔を赤くしたり、嬉しそうにしている。

 

「次は、沙和の番なの~♪」

 

そう言うと沙和は、凪と真桜の腕を引いて歩いて行く。

 

「あれ? 何処に行くの?」

 

「一刀さんは、駄目なの♪」

 

「何で?」

 

「当日のお楽しみなの♪」

 

「それもそうだな。」

 

一刀の言葉に満足したのか、

3人は、手を振って行ってしまう。

一刀も笑顔で見送った。

 

「お~い、婿さん。そろそろ始めるぞ~。」

 

「はい! すぐ行きます。」

 

一刀も3人の花嫁衣装を想像しながら、

笑顔で作業に戻っていく。

 

 

そして、あっという間に祝言当日。

一刀は、人の多さに驚いている。

 

「・・・何だ、この人の数? 多すぎだろ。」

 

邑には邑人(50人程度)以外に、300人近くの人が集まっている。

一刀が、固まっていると、

 

「・・・婿殿、すまない・・・」

 

団長が申し訳なさそうな顔をして、

近寄って来た。

 

「団長、幾らなんでも多s・」

 

「少なすぎたな。私も頑張ったんだが、

 これが限k・・どうした?こけたりして?」

 

「・・いえ、何でもないです。」

 

一刀は、起き上がりながら

 

(この人に、俺の常識は通用しないな。)

 

と、無理やり納得した。

 

「どこから、こんなに人を集めたんですか?」

 

「何、私の息子と娘の祝言に参加しないか?と

 誘って、歩いただけだ!」

 

団長は、あの後からずーっと

色んな邑を回っていた様だ。

 

「・・・そうですか。」

 

一刀は、団長の行動力に呆れながらも

感謝の気持ちで溢れていた。

 

(俺達の為に、頑張ってくれたんだな・・)

 

団長と話していると

 

「花嫁の準備が出来たよ。」

 

そう年配のおばちゃんに言われ

振り返ると、

 

(※ここより先は、作者の想像です。気に入らない方は、脳内変換して自由にお楽しみ下さい。)

 

 

そこには、

いつもと違い、髪をほどいた3人が、

照れた笑みを浮かべながらゆっくりと歩いてくる。

 

沙和は、ミディ系のドレスで、彼女の活発なイメージとマッチしている。

 

真桜は、マーメイド系で、大人っぽいドレスと顔のギャップが良い。

 

凪は、スレンダー系で、彼女の引き締まった体をさらに美しく引き立てている。

 

 

「とっても綺麗だ・・。」

 

「「「///」」」

 

一刀の呟くような一言に顔を赤くする3人。

けれど三羽鳥は、嬉しそうに笑っている。

団長も嬉しそうに、

 

「私の53年間で、一番嬉しい瞬間だな。」

 

そんな事を言う。

4人は、驚いている。

 

「団長、53歳なん!?」

 

「ああ、そうだぞ。言ってなかったか?」

 

「初めて知りました。」

 

「全然見えないの~。」

 

「俺も、30代だと思ってました。」

 

何故か違う事で盛り上がる5人。

すると、

 

「そんな事どうでもいいから、早くしな!」

 

おばちゃんに怒られる。

 

「では、私が呼んだら、皆出てくるんだぞ!」

 

団長は、そう言って部屋の外に出ていく。

 

「何だか緊張してきたな。」

 

「私もです。」

 

「沙和もなの~。」

 

「ウチもや。」

 

4人は、緊張しながら

団長の言葉を待つ。

 

「皆! 今日は、私の娘達の祝言によく来てくれた!

 心から感謝する! 邪魔な挨拶はこの位にして、

 さっそく、今日の主役達に呼ぼうではないか!

 皆! 拍手で、迎えてやってくれ!」

 

パチパチパチパチパチパチ!!!

 

団長の言葉が終ると

一斉に拍手が始まる。

そして、4人がゆっくりと出てくる。

 

「おめでとー!」

 

「綺麗ね~。」

 

「幸せそうだな~。」

 

「羨ましくなんか、羨ましくなんか・・」

 

祝福の言葉や、見惚れる者、羨ましがる者、血の涙を流す者。

様々な思いの中、4人は、

中央の広場に進んでいく。

 

「本当なら、色々と細かい作法やら何やらあるが、無視する!」

 

「それで、いいんですか?!」

 

団長の発言に、一刀は驚いている。

三羽鳥は、

 

「別に、ええやん。」

 

「私達らしくて、いいじゃないですか。」

 

「沙和もそう思うの。」

 

3人の言葉に、一刀は苦笑いしながらも頷いて、

団長の方に向き直る。

 

「では、4人に問おう! 互いを愛し愛する事を天に誓うか?」

 

「「「「誓います(なの)」」」」

 

「今この瞬間から、4人を夫婦とする!」

 

「「「「「わあぁぁぁぁああああああ」」」」」

 

邑人達から歓声と拍手が起こる。

4人は、嬉しそうに笑っている。

 

「さあ! 今日は、飲んで食べて楽しもうじゃないか!」

 

「「「「おおーー!!」」」」

 

そして宴が始まった。

団長はどこかに、行ってしまう。

料理は、邑の女性陣や参加者の皆が

持ち寄ってくれた為、沢山の量と種類がある。

 

 

「本当にこの邑、宴ばっかりだな。」

 

「団長が、あんな人ですから。」

 

「何かにつけて、すぐ宴にしちゃうの。」

 

「まあ、楽しいからええやん。」

 

3人は、そう言いながら、宴と料理を楽しんでいる。

一刀も料理に箸を伸ばす。

 

「この、小龍包すごくおいしい。

 肉汁が中から溢れて、こんなのうまいの初m・・・・・・」

 

「一刀様?どうしました?」

 

一刀の言葉が途中で止まった事に、

疑問を感じる3人。

 

「一刀さん、お箸を持ったまま固まっちゃったの。」

 

「か~ずと。どないしたん?お~い。」

 

真桜が一刀の前で手を振るが、

反応が無い。

すると、団長が4人の男達を連れて戻ってきた。

 

「危なかった。忘れる所だった。」

 

「団長、忘れてくれても良かったのに・・・。」

 

「何を言っている! 今回のは、自信作だぞ!」

 

「団長の自信作は、俺達には無理なんですよ!」

 

「それは、食べてから言ってもらおうか。」

 

自信満々に笑う団長。

その後ろの4人を見た瞬間、

 

「「「まさか?!」」」

 

三羽鳥は、悟ってしまった。

この料理は、

 

「団長! まさかその料理は、小龍包ではないですか?!」

 

「おお凪。よく分かったな。」

 

「団長の料理なら、すぐに分かるはずなの~。」

 

「フッフッフッ。それこそが、今回の新作なのだよ。

 皆が私の料理は、目や鼻が痛いと言うので、

 皮にこだわってだな。しかし!辛さを保った自慢の一品だ!」

 

((((何で、そんな危険な物を?!))))

 

そんな会話をしていると、

一刀が、倒れた。

 

「一刀! 一刀! しっかりしい!」

 

「どうした、婿殿?! 一体、何があった?!」

 

((((あんたが、原因だよ))))

 

三羽鳥の言葉と一刀が、倒れた事により

4人は、何があったのかを悟った。

 

「くっ! おい、そこの4人! 医者を呼んで来い!」

 

「「「「はい!分かりました!」」」」

 

4人は一刀に感謝しつつ医者を探しに行く。

 

「一刀様!返事をして下さい!」

 

「沙和達、結婚して、いきなり未亡人になっちゃうの~。」

 

「縁起悪い事いいなや!」

 

三羽鳥は、目に涙を溜めている。

団長も悔しそうに、

 

「誰が、こんな事を?!」

 

(((あんただよ、あんた。)))

 

4人が話していると、

さっきの4人が、1人の青年を連れて戻ってきた。

 

「団長! 医者を見つけてきました!」

 

「おお!本当か?!」

 

「患者はどこだ、団長さん?」

 

「こっちなの!」

 

「・・・・」

 

青年が一刀を診察する。

 

「どうなんや?」

 

「・・・・大丈夫だ。」

 

「本当か!?」

 

「ああ、何か大きな衝撃を受けて、気を失っているだけだ。」

 

「婿殿、良かった。」

 

「念の為、針で治療する。どこか、静かな場所かあるか?」

 

「それなら、沙和達の家に運ぶの~。」

 

そう言って、三羽鳥は一緒に家に戻っていく。

家からは、『元気になぁぁぁれぇぇぇぇ』と叫ぶ声が聞こえてきた。

一刀の無事が解り、宴が再開される。

そして、宴は夜遅くまで続いた。

一刀が目覚めたのは、翌日だった。

 

 

―― 1週間後 ――

 

朝日が昇り切る前の薄明るい中、

邑の入口に5人が集まっている。

 

「最近、盗賊が増えてるから気をつけてね。」

 

「大丈夫やって、凪もおるし。」

 

「そう言って、出会った時、襲われてたじゃないか。」

 

「それは、言ったらアカンて~。」

 

「今回は、治安の良い道を通ります。」

 

「それでも、気をつけてね。」

 

「はっはっはっ。婿殿は心配症だな。」

 

「当然ですよ。」

 

3人は、たくさんの竹かごを持っている。

一刀と団長は見送りの様だ。

 

「後これ、お弁当ね。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ありがとなの。」

 

「おおきに。」

 

一刀は、3人に包みを渡す。

 

「今日の夜までには、帰りますので。」

 

「ああ、分かった。」

 

「じゃあ、行ってくるの~。」

 

「邑の事は、頼んだで。」

 

「ああ、俺達に任せとけ!」

 

三羽鳥は、歩いて行く。

その背中が見えなくなるまで見送っている。

 

「そう言えば、3人はどこに行くんだったかな?」

 

「確か陳留と言ってましたよ。」

 

「陳留か・・・・」

 

「? どうしました、団長?」

 

「いや、何でもない。」

 

そう言って、邑に戻っていく団長。

 

「・・・団長?」

 

「さあ! 今日も見回りからだ。婿殿!」

 

次の瞬間には、いつも道理の団長の声に、

 

「はい!」

 

返事をしながら、

後を追う一刀だった。

 

 

 

・・・・つづく

 

(あとがき)

どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

あれ?おかしいな?こんなに。長くなる予定じゃ無かったのに・・・(?_?)

しかも、結婚式なのに内容が薄い・・orz  本当に申し訳ありません<(_ _)>

 

次回は、ついに!ついに!原作と絡めます(^^) お楽しみに\(^o^)/

 

 

☆説明★

 

・相思鳥

つがいのオスとメスを分けてしまうとお互いに鳴き交わしをするため、

相思鳥の名がついたと言われる。中国現地名は「紅嘴相思鳥」

 

・マーメイドライン

ひざまでは体にフィットし、裾だけギャザーやフレアを入れる事で、

人魚の尾びれのように裾が広がったスタイル。

 

・ミディ

ミディはスカートの長さの事で、中間を表すフランス語。

ふくらはぎの中央あたりの長さを示します。

 

・スレンダーライン

体のラインにフィットするかなり細めのシルエットが特徴で、

ゆとりを持たせたソフトスレンダーなら体型を選ばない。

背の高い花嫁ならラインの美しさがさらに引き立ちます。

 

適当な説明で、申し訳ないです(><)

 


 
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