No.84708

真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,06

さん

どうも猫です。
ランキングに載ってしまいました・・・。
これも皆さんのおかげです
これからも頑張ります(^^)

2009-07-16 04:05:47 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:15424   閲覧ユーザー数:11895

(はじめに)

キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

温かく読んでやって下さい。

 

この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

「私ともお手合せ願えませんか?」

 

「・・・へ?」

 

一刀は、団長に勝利し、誤解を解こうとしていた時、

凪に勝負を挑まれた。

 

「何で急に?」

 

「先程の戦い見事でした。それ程の武人が、目の前にいれば、

 戦いたいと思うのは、武人として当然でしょう?」

 

「・・・本気?」

 

「勿論です。」

 

一刀と凪は見つめ合う。

 

「分かった。受けて立つよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

凪の本気の目に、一刀はその思いに応える様に、頷いた。

 

「どうしますか?団長と戦った後ですし、少し休憩してからにしますか?」

 

「いや。この程度なら大丈夫だよ。」

 

「流石ですね。」

 

笑顔で言う一刀。凪も笑顔になる。

そんな言葉を聞いて、

 

ズーーン・・orz

「私だって、私だって・・・」

 

落ち込む団長。

 

「団長!元気だすの~!」

 

「そやで!あの2人の事は気にしたらアカンって!」

 

そんな団長を励ます2人。

凪と一刀には、その姿は全く見えていない。

 

「・・凪の武器は?」

 

「はい。私の武器は、この閻王です。」

 

そう言いながら、手甲を手に付ける。

 

(どこから出したんだろう?)

 

凪の武器を見ながら余計な事を考える一刀。

 

「成程、得物は使わないんだね。」

 

一刀は、確認した後、刀を置く。

 

「一刀様?」

 

凪は一刀の行動が理解できずにいる。

そんな事は気にせず一刀は、

 

「誰か、細長い布か包帯を2本持っていませんか?」

 

そう邑人に問いかける。

 

「それなら、私が持っているぞ。婿殿。」

 

復活した団長が、包帯を一刀に手渡す。

その包帯を拳に巻きつける一刀。

 

「まさか、それで戦うのですか?一刀様。」

 

凪が、少し怒気を込めた声で問いかける。

 

「別に、馬鹿にしてる訳じゃ無いから怒らないで。」

 

苦笑いしながら、答える一刀。

次の瞬間、拳と拳をぶつけると

 

ガッキン!!と金属音が鳴り響く。

その音に驚く皆。

 

「俺の流派は、武器を選ばないんだよ。」

笑いながら言う一刀。

 

ちなみに、一刀の祖父は、木刀で岩を切ったり、

水滴でコンクリートの壁に穴をあける。

 

「何でもありなの~。」

 

「ホンマやな。」

 

呆れた様に言う、沙和と真桜。

団長は、一刀と凪の前に出る。

 

「では、私が開始の合図をしよう。両者構え!」

その声で、構える2人。

 

「始め!!」

 

「私から行かせてもらいます!ハァァァァ!!」

凪の拳に氣が集まっていき、次の瞬間、氣が一刀に向かって飛ぶ。

 

「!!」

 

ドォーン!! 氣が地面に当たり、砂が舞い上がる。

何とか避けた一刀の目の前に凪が迫る。

 

「まだ!!」

ドフッ!と凪の拳が一刀の腹に当たる。

 

「ぐっ!」

ズザザザザ!!一刀は、後ろに吹っ飛ぶ。そこに、

 

「ハァァァァ!!」

さらに氣を飛ばし、追い打ちをかける凪。

 

ドッドッドッドォーン!!! 

一刀が、吹っ飛んだ場所に、容赦なく降り注ぐ氣弾。

砂煙が舞い一刀の姿は見えない。

 

 

「凪ちゃん、本気なの~。」

 

「あれ、一刀死んだんとちゃう?」

 

戦いを見ながらそんな事を言う2人。

 

「やった! 楽進さんが殺ってくれた!」

 

「さすが、俺達の憧れの人だ!」

 

空気を読まない男達は、喜んでいる。

 

 

(あの手応えは一体?)

 

凪は、構えたまま先程一刀に喰らわせた、一撃の事を考えている。

 

(まるで、大木か砂袋を叩いた様な感触だった・・・)

 

そんな事を思っていると砂煙が晴れていく。

そこには、何事も無かった様に立ち上がる一刀の姿があった。

 

 

「嘘だ! あれだけ受けて立ち上がるなんて!」

 

「奴は化け物か!!」

 

信じられない者を見た様に叫ぶ男達。

 

「さすが、私の見込んだ男だ!」

喜ぶ団長。

 

「・・無傷ですか。正直信じられません。」

口は笑っているが、目は全く笑っていない。

 

「・・無傷じゃないから。」

一刀は、外見は無傷に見えるが、かなりダメージを受けている。

 

(強いのは知ってたけど、ここまで強いとは・・。

 しかも、氣を飛ばせるなんて、『流水』では、厳しいな・・。)

 

「爺ちゃん以外で、ここまで追い込まれたのは久しぶりだよ。」

笑顔で言う一刀。

 

「今度は、こっちから行かせてもらうよ。」

そう言って、構え直す一刀。

 

「北郷流操氣術、疾風・・」

 

(一刀様の氣質が変わった?!)

凪に緊張が走る。

 

「行くぞ!」

 

ドン! 物凄い速さで、凪に迫る一刀。

 

「なっ?!」

急な一刀の動きに一瞬、動くのが遅れる。

 

ヒュ!ボッ!シュパパパパパ!

右のストレート、続けて裏拳、戻ってジャブの連打

 

「ッ?! 速い!」

何とか、その攻撃避け、捌く凪。

 

「クッ! ハァ!!」

凪も負けじと突きを放つ。

 

「甘い!!」

その突きを避け腕を掴みその力を利用し、

ブン!!っとそのまま投げる。

 

「しまっ!?」

地面へと優しく着地する凪。その顔の目の前に、

一刀の拳が、ピタッと止まっている。

 

「・・・参りました。」

凪は、敗北を宣言した。

 

「「「「ウォォォオオオオオー」」」」

 

先程よりも大きな歓声が当たりに響く。

 

「凪ちゃんに勝っちゃったの~!」

 

「嘘やろ、凪が負けるなんて何年ぶりや?」

 

「そんな馬鹿なぁ~! 楽進さんまで負けちまうなんて!」

 

「俺達に希望はもう無いのだな・・・。」

 

「すごーい! いきなり邑一番に成っちゃった。」

 

「やっぱり、私もあの人婿に欲しい・・・」

 

やっぱり好き勝手言う邑人達。

一刀は、凪に手を貸し起き上がる手伝いをする。

 

「あの最後の技は、何ですか? あとその氣は、一体?」

 

「最後のは、俺の国の技で合気道に近い物、

 氣は、北郷家に伝わる操氣術の一つだよ。」

 

「その技は、私でも使えますか?」

 

「う~ん・・技は大丈夫だと思うけど、氣の方は無理かも。」

 

「そうですか・・。」

 

少し考える凪。

 

「では、その技を私に教えて下さい!」

 

「いいよ。」

 

あっさりと許可する一刀。

凪は驚いている。

 

「教えて頂けるのは嬉しいのですが、本当にいいんですか?」

 

「別に独占する様な物じゃ無いし。」

 

一刀の言葉を聞いて、感心する凪。

 

(なんて、器の大きい人なんだ。)

 

そう思いながら、さらに一刀に魅かれていく凪。

顔を赤くしながら、

 

「一刀様! 私に何か出来る事はありませんか?///」

 

「そうだな・・。氣の飛ばし方を教えてくれないか?」

 

「そんな事で良いのですか?」

 

「ああ。お願いするよ。」

 

そう言って手を出す一刀。

 

「あの?」

 

「握手だよ、握手。これからも宜しくね、凪。」

 

「は、はい!///」

 

手を握り合う2人。

そんな良い雰囲気をぶち壊すのは・・・、

 

「隙ありー!!」 

『スッパーン』

 

その名は団長。

握手をしている一刀に、後ろからハリセンで頭を叩く。

 

「あ、ウチのハリセン。」

何か、真桜が呟いている。

 

「いきなり、何するんですか! 団長さん!」

 

「フフフ。賭けは、私の勝ちだな、婿殿!」

 

勝ち誇った様に言い放つ団長。

 

「何言ってるんですか?! 勝負は俺の勝ちだったでしょう!」

 

「ああ。『勝負』はな・・・。賭けの内容をよく思い出してみろ。婿殿。」

 

「・・・はっ?!」

 

「思い出したかな?」

 

そう、確かに団長は、『まいった』とは一言も言っていない。

一刀もその事に気づいた。

 

「そんなの無効でしょう!」

 

「聞く耳持たんな! はっはっはっ!」

 

高らかに笑う団長。邑人達も呆れている。

 

「さあ、私のお願いを叶えて貰おうかな、婿殿?」

 

「そんな、馬鹿なぁー!」

 

 

 

 

・・・・つづく

 

(あとがき)

どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

戦いのシーンも一段落しました^^; ちゃんと書けていればいいのですが・・。

団長の布石は、皆さんお気づきでしたよね(^^) 彼は、そんな男です。

今回の更新のハイペースは、私自身かなり驚いています。皆様の応援のおかげです<(_ _)>

仕事の関係でまた更新が遅れるかもしれませんが、お待ち頂けると嬉しいです。

 

北郷流 操氣術設定 その①

 

・流水の型→ 基本の型。防御力・攻撃力・素早さ等のバランスが、

        一番とれている。氣を込めれば、能力を一時的に高める事も可能。

        本人の氣の量により、強さが変わる。

        一刀君は、無意識(オート)でいつもこの状態。

 

・疾風の型→ 応用の型の一つで、防御・攻撃が少し落ちる代わりに、

        素早さを上げる。速さのおかげで当て方によっては、流水よりも

        攻撃力は高い。氣の消費量は多い(他の型も同様)。

 

こんな感じになっています(^^) 

予定では、あと5つありますが、今は書きません。

 

次回、団長のお願いで、一刀君はどうなるのか?お楽しみに(^O^)/

 

コメント・メールお待ちしています。

 


 
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