No.800594

二つの呂旗~現代史~ 体育祭騒動Ⅲ

ユウヤさん

ついに体育祭本番を迎えた一刀。

一刀はいろいろ大変なことをしでかしてしまう?

会場に飛び交うのは黄色い声援なり!!

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2015-09-05 23:22:11 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2620   閲覧ユーザー数:2135

 

 まえがき

 

 この作品は二つの呂旗のアフターです。戦闘は有りません。日常風景が描かれます。恋姫たちも出ますが性格は違っております。ご注意ください。言葉使いもかなり違ってると思われますがご注意ください。それでもよろしいと言う方はどうぞご覧ください。

 

 

 

 体育祭当日の朝。北郷寮の大広間の円卓にそれぞれ席に着き、朝食を食べ終えた皆が真剣な表情で向かい合っていた。

 

 一刀「さて、当日だ。この北郷寮の実力を学園の奴等に思い知らせるような成果を俺達は出さなければならない。特に中等部は二人だけだから大変だと思うが・・・やれるな?沙耶。」

 

 沙耶「愚問だよお兄ちゃん。北郷沙耶の名において、敗北はあり得ない。」

 

 亜莎「わ、私も精いっぱいサポートします!」

 

 一刀「ならば・・・北郷寮生!逝くぞー!!」

 

 全員「「「「「おーーー!!!!」」」」」

 

 その掛け声と共に一刀達は登校した。

 

 

 

 

 

 第10話『体育祭騒動Ⅲ』

 

 

 一刀「負けてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 現在一刀は一対男子生徒全員と鉢巻き取り合戦の真っ最中。生徒会役員の数少ない男子の嫉妬の一言から決定された、カッコいい一刀君を見たいか?一刀君対フランチェスカ高等部男子対抗鉢巻き取り大会(年齢制限Z)。一刀は色々モノ申したい事が多かったのだが、“カッコいい一刀”のフレーズに女子は大賑わい。発案者の男子は血の涙を流していたのだとか。不憫でならない。

 

 一刀「とはいえ・・・高等部250名中30名しか男子は居ない訳で・・・」

 

 解説『あ~あ~、マイクテス、マイクテス。一刀さ~ん。コンセプトはカッコいい一刀君ですので、そこんとこよろしくで~す。』

 

 一刀「くそ解説の霧島あぁぁぁぁぁ、あとで締めるからなぁぁぁぁぁ!!!」

 

 解説『あ、私毎日マイクテスで忙しいんで時間取れません、ごめんなさい。』

 

 一刀「どこぞのいろはすみたいないい訳やめろや!?」

 

 男子A「隙ありぃぃぃぃ!!!」

 

 一刀「ないよ。」

 

 スカッ

 

 女子生徒「「「「「きゃああああああ、一刀君~~~~!!!」」」」」

 

 男子生徒「「「「「ただ避けただけなのに!!(血涙)」」」」」

 

 一刀「まったく・・・霧島の言う事もごもっとも。」

 

 そう言いながら一刀は一つため息をつくと、そのまま直立して、左手を後ろの腰に回し、右手の平を上に向けながら前に出し、男子集団に対して半身で構える。

 

 一刀「ちょっと真面目に相手してやるから掛かってきな。不肖、北郷一刀が、君たちに人の遥か高みに居る者の実力という物を見せてくれようか。」

 

 男子B「う!?」

 

 男子C「な、なんだ・・・足が・・・動かないだと!?」

 

 男子D「これが・・・北郷一刀の纏う闘気なのか!!」

 

 男子A「ちっ!さすがだな北郷!!」

 

 男子E「だがしかし・・・俺達にも譲れないものがあるんだよ!!そう・・・それは!!」

 

 男子生徒「「「「「女子の比率が多いこの学園で女子にちやほやされる大人は粛清しなきゃならない!!」」」」」

 

 そう、言い切った。皆分かってると思うが再三言っておく、此処の一刀はもう成人を迎えた大人なのだ。外見は完全に高校生・・・中学生と言っても信じられるほど幼く見えるが完全に酒やたばこを解禁された大人なのだ。

 

 一刀「ああ・・・いいぜ?かかって来いよ。ガキの教育も大人の仕事だぁね。」

 

 男子B「右翼と左翼は廻り込め!中央、あまり近付くな、じりじりとプレッシャーを掛けてやれ!!」

 

 一刀「ほう?現代社会で30人規模の鶴翼を見るなんて思いもよらなかったぜ。だが・・・甘いぜ!!」

 

 そのまま一刀はプレッシャーを掛けてる中央に向けて飛び出した。一瞬で距離を詰められた中央の集団(10人ぐらい)は慌てふためいた。その瞬間、一刀はその集団の後ろへとズザザ!と抜けたかと思うと、その手にはすでにその集団の鉢巻きが握られていた。

 

 一刀「さあ・・・最初から最後までクライマックスでいくぜ!!」

 

 そこからは一刀一人の無双状態だった。五人が飛びこむように一刀に襲いかかっても、そいつらをぶっ飛ばして鉢巻きを奪い、小回りのきく男子の集団がフェイントを掛けながら波状攻撃を仕掛けて来ても、一人一人を的確に対処して鉢巻きを奪い取った。

 

 男子B「く、くそ!北郷一刀は本当に化け物か!?こうなったら・・・往け!戸塚!!」

 

 戸塚「う、うん!頑張るよ!!一刀・・・覚悟!!えぇぇぇい!!!!」

 

 一刀「ほっと。」

 

 そのまま戸塚という少年を回避して男子Bに肉薄するとその鉢巻きを奪い取った。

 

 男子B「戸塚を無視しやがったぁぁぁぁ!?!?」

 

 戸塚「ひ、酷いよ一刀!これでもテニスで鍛えてるんだからね!!とりゃぁぁぁぁ!!!」

 

 一刀「甘い。」

 

 戸塚「ええぇぇぇぇい!!」

 

 一刀「ぬるい。」

 

 戸塚「貰ったぁぁぁぁっ!?」

 

 一刀「あ、危ない!!」

 

 一刀は調子に乗って戸塚と戯れていたが、疲労の蓄積した戸塚は足をもつれさせて倒れそうになってしまう。

 

 戸塚「・・・あれ?痛く・・・ない?」

 

 一刀「大丈夫か?戸塚。」

 

 戸塚「あ、一刀・・・あ・・・ありがとう///////」

 

 前のめりに倒れそうな戸塚を回転させて腰に手を回し抑える一刀。絡まる視線。頬を染める戸塚。そして一刀の手にはちゃっかり戸塚の鉢巻きが握られていた。

 

 女子生徒「「「「「きゃあああああああああああああああああ!!!来たわこれええええええええええええええええ!!!!!!」」」」」

 

 解説『え~。勝者、北郷一刀!!・・・いつまで見つめ合ってるんでしょうね?あの二人。』

 

 こうして午前中の一刀の出番は終わっていった。そんな一刀の大活躍の裏で、一刀の彼女である恋が実はとんでもない記録を作っていた。

 

 

 

 

 

 一刀が男子の攻めを素気無くあしらってる裏で、獅龍恋は別会場で走り幅跳びを行っていた。体育祭で走り幅跳び?とかツッコム人は貂蝉に突っ込まれれば良いよ。

 

 恋「・・・他の選手は?」

 

 審査員「え~っと・・・さすがにこれ以上は飛べないとのことですが?」

 

 恋「・・・たった10M飛ぶぐらい・・・余裕なのに。」

 

 この体育祭の後、恋は飛将軍と影で語られるようになったとか、ならなかったとか。

 

 

 

 

 

 帯裏四コマ

 

 

 1コマ目

 

 

 大きな月が輝く夜。小川のせせらぎが響くこの森の中。北郷一刀は今まさに消えようとしていた。

 

 一刀「さようなら。愛していたよ、華琳。」

 

 

 2コマ目

 

 

 華琳「一刀・・・一刀・・・?――― 一刀!!」

 

 華琳は返事が返ってこない事に不安が募り振り向いた!!

 

 

 3コマ目

 

 

 一刀「あ・・・あるぇ~?(・ε・)?」

 

 華琳「・・・」

 

 そこには消える筈の一刀の姿・・・ではなくその面影がある女の子が立っていた。

 

 

 4コマ目

 

 

 華琳「・・・」

 

 一刀「あ~~~~れ~~~~~~」(ズリズリ)

 

 そのまま閨に連行されました。

 


 
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