艦隊コレクション岩川基地
~00××鎮守府~
これは鎮守府の中でも性格に難があったり、性能が正規の者より大きく劣ったりと、難がある艦娘達の吹き溜まり・・・岩川基地00××鎮守府での一つの物語・・・
響「第二艦隊は接近する敵艦隊の迎撃を。」
長門「了解!!第二艦隊出撃!!」
響の号令と共に長門以下第二艦隊の全艦は岩川基地からの敵艦隊接近の報を受け、出撃して行った。
響「しかし・・・また敵詳細不明・・・か。やる気があるのか、岩川基地は・・・」
北郷「響、そうぼやくな。こんな外れにある海域に目を凝らせるほど人材豊富でも無いんだろ。」
響「提督は楽観視し過ぎ。」
北郷「楽観はしていない。俺はあの日から基地事態に何の期待もしていない。あいつ等の言う事なんて知らん。」
響「それはそれで問題発言。だけど同意です。」
北郷「ま、今回もあいつじゃないだろう。」
響「ん。あの時のような嫌な感じじゃない。ただ・・・なんだか懐かしい感じがするのは気のせいかな?」
北郷「・・・気のせいじゃないな。そもそも深海棲艦の詳細は元から不明なのが多いからな。彼女等は誰かに建造されてるのか?それとも・・・本当に深海から浮き上がってくるのか?もしも・・・もしもだ。深海から本当に浮き上がってくるのなら、彼女達は・・・」
響「考えたくない話だ。」
北郷「ああ、だがこの感じ・・・」
響「・・・赤城姉・・・」
北郷「・・・響、今日も釣りしてくるよ。」
響「ああ、分かった。私も帰ってきた長門達の為に食材をゲットしてこないとな。」
そのまま二人は考えたくない現実から目を反らすように歩きだした。
鎮守府を出発して数時間後、敵艦隊の接触予想地点に到着した長門達はすぐさま偵察機を発艦させて、索敵を開始した。
大鳳「・・・ふむ、敵艦隊補足。空母1、戦艦2、重巡3だ。」
タバコ(火はついてない)を咥えながらそう報告する大鳳。
長門「ふむ、敵航空戦力は大鳳に全部任せるとして、敵戦艦と重巡か。」
ゆー「重巡はゆーにおまかせー。」
長門「ならばその援護は初春と叢雲に任せる。」
初春「任せるのじゃ!」
叢雲「ま、やってやるわよ。」
長門「戦艦二隻は私が一撃の元、沈めてくれよう。」
大鳳「へぇ、言うじゃないか。なら私はさっさと空母を沈めて、その光景を後ろから眺めてやるよ。」
長門「ふ、惚れるなよ?」
大鳳「言ってろ。」
長門の性格が何故かおかしい方向に行ってる気がしてならないが、それにツッコミを入れるほど空気は読めない訳でない面々である。そして戦端が開かれる。
大鳳「先手必勝!行きな彗星25機、天山25機、震電改25機。敵の航空戦力も海上戦力も徹底してぼこってやんな!!」
長門「ああは言ったが・・・私達の獲物は残ってるのか?」
ゆー「さあ・・・でも、あれで残ってたら、ちゅーいが必要だと思う。」
長門「だ、だな。」
結果・・・大鳳で完全殲滅。
長門「私達の意気込みをかえせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
大鳳「わ、悪かったってー!!!」
ゆー「魚雷1番から4番発射。」
大鳳「本気で沈めに来たー!?」
初春、叢雲「「ハチの巣にしてやんよ!!!」」
大鳳「口調まで変わるほど怒っていらっしゃる!?」
その後、大鳳の悲鳴が暁の水平線に刻まれた。(文字通り水平線上に『アッーーーー』と)
大鳳は全員からの猛攻を耐えしのぎ、精神的にボロボロになりつつ魚雷をぶっ放したゆーを白い目で睨みつけていた。
大鳳「まったく・・・酷い奴らだ。沈んだらどうしてくれる。」
ゆー「いや~。ごめんね~。」
反省の色はかなり薄いゆーの謝罪に呆れながらも、帰投中の艦載機を順次回収する大鳳だったが、突然その顔色を変えた。
大鳳「さて――っ!?長門!帰投中の何機かが撃墜された!まだ敵が居るぞ!!」
長門「何!?全艦厳戒態勢!大鳳は再度制空権確保!!」
大鳳「了解!往きな!」
瞬時に判断した長門はすぐに大鳳に呼び戦力の投下を指示し、それに応えた大鳳は最初の出撃と同数の艦載機を発艦させた。
ブォォォォォン!!!!
しばらくして、大鳳は艦載機とのリンクで敵艦を補足していたが、その姿に眉を寄せた。
大鳳「・・・・・・敵艦載機確認・・・なんだ・・・?こいつは・・・」
ゆー「たいほー、何が見えたの?」
大鳳「・・・あ・・・あか・・・ぎ。」
ゆー「・・・はい?」
ゆーは一瞬大鳳が言った言葉を理解できなかった。誰だと言ったんだ?アカギ?あかぎ・・・赤城?
大鳳「いや、似ている・・・だが・・・敵艦載機も当時赤城が搭載していた、烈風に似ている!」
混乱しそうな大鳳を落ち着かせる為に長門はすぐに別の報告を促した。
長門「他の戦力は?」
大鳳「赤城に似てる空母が1、戦艦3、駆逐2。・・・それを囲むように軽巡6!!」
長門「連合艦隊か!全艦余計な事は考えるな!大鳳はそのまま制空権を確保!叢雲、初春は周辺の軽巡を各個撃破しつつ駆逐を沈めろ!ゆーは私と共に敵空母と戦艦を屠る!」
連合艦隊。最大6隻で編成される艦隊二つを合わせることでさらに大兵力に匹敵させる艦隊。それが迫ってる事を知った長門は、すぐに迎撃指示を飛ばす。たとえ敵が赤城に似ていても、艦載機が当時の物に酷似しようと、相手は自分たちを沈める敵なのだから。
全艦「「「「・・・了解!」」」」
ゆー「ひとつ・・・いい?」
長門「手短にな。」
ゆー「たいほーを追いまわした時魚雷全部使った。」
ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!
ゆー「あきゅ~~~~~」
最後の最後でゆーの言葉で長門、大鳳、叢雲、初春の拳骨がゆーに振り落された。
今回の登場人物
北郷提督
響
長門
大鳳
ゆー
初春
叢雲
説明?もはやそんな物必要無いかと。キャストと思って流し読みしてください。
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久しぶりに艦これを投下します。
長門率いる第二艦隊が遭遇した敵艦隊は何なのだろうか?
そしてゆーの運命は?
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