No.739439

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第383話

2014-11-25 08:48:33 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1804   閲覧ユーザー数:1656

 

 

 

~ユミル・転移魔法陣の間~

 

「これは……見事な剣だ。下手をすればウィルフレド殿に授けてもらったこの剣や父上が持つ”宝剣ガランシャール”より上かもしれぬ……」

手渡された剣から感じる霊圧にラウラは驚き

「――――”スウァフルラーメ”。”決して砕けぬ心”を意味する剣です。更には剣自身にも意思があり、持ち主が何者にも負けない強い心を念じれば”真の姿”を現し、”黄金の勝利”を持ち主に捧げてくれる剣です。」

驚いているラウラに説明した。

 

「”黄金の勝利”……」

「け、剣自身に意思があるって……」

「ひ、非常識すぎる……」

「確かに凄いが……エイドスさんならそのような剣を持っていてもおかしくないと思うが。」

「フン、確かにな。……最も本人は”ただの新妻”だと言っているが。」

「ちょ、ちょっと待って!?説明を聞く限り、その剣……かなりヤバイ代物じゃないの!?」

「どう考えても”古代遺物(アーティファクト)”に値する武器だと思うのですが……」

説明を聞いたラウラは呆け、エリオットとマキアスは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ガイウスの言葉を聞いたユーシスは呆れた表情でエイドスを見つめ、エステルは驚き、ヨシュアは疲れた表情で推測し

「ええっ!?」

「ア、”古代遺物(アーティファクト)”!?」

ヨシュアの推測を聞いたリィンとアリサは仲間達と共に驚きの表情で声を上げた。

 

「ア、ア、アンタねえ!?その”剣”……オーロックス峡谷で現れた”劫炎”が持っていた”この世界で存在するはずがない剣”――――”外の理”で造られた魔剣でしょう!?この際アンタがそれを持っている事はどうでもいいとしても、そんなとんでもない剣をただの士官学院生にアッサリ渡していいと思っているの!?」

「へっ!?じゃ、じゃあその剣もレーヴェの剣と同じ……!」

「あ、あのエイドスさん。さすがにそれを渡すのは不味すぎる気がするのですが……」

「どう考えても”七耀教会”の連中が黙っていないぞ……」

顔に無数の青筋を立ててエイドスを睨んで怒鳴ったセリーヌの説明を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、トヴァルは疲れた表情で指摘した。

 

「渡す本人である”私”がいいと言っているんですからいいんです♪それに七耀教会の反応が心配でしたら、その剣を私がラウラさんにプレゼントして、その剣はラウラさんの所有物である事を七耀教会に私の用事が終わった後で私が説明しておきますから、心置きなく使ってもらって構いませんよ?それに倉庫に眠っているくらいなら、”前の持ち主”同様平和の為にその剣の力を求めている方に使ってもらった方がその剣も嬉しいと思いますし。後、私も”在庫処分”ができますから大助かりです♪」

笑顔を浮かべるエイドスの説明を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「本音が最後に出たわね。」

「ざ、”在庫処分”って………(エステルの先祖でしかも”女神”だけあって、自由奔放な性格や滅茶苦茶な所ですらエステルでも比べ物にならないよ……)」

「ア、アハハ……”外の理”で造られた武具ですらもエイドスさんにとっては”その程度の価値”と言う訳ですか……」

「というかその言い方だと他にもたくさん凄い効果が秘められている武具を持っていそうですよね……?」

エイドスの口から出たあんまりな答えにエステルはジト目になり、ヨシュアは疲れた表情をし、エマとセレーネは苦笑した。

「ね~ね~!他にもいっぱいあるんなら、ボク達にくれないかな?処分したいと思っているんなら、ボク達が全部もらって有効活用するからさ~。」

「止めなさい!その女だと本当に実行しそうだから、洒落になっていないでしょう!?というかアンタもこれ以上頭痛の種を増やさないでよ!」

「ミ、ミリアムちゃん……確かに魅力的な話ですが、さすがにそれは色々不味すぎますよ……」

興味ありげな表情でエイドスを見つめて言ったミリアムの提案を聞いたサラ教官は疲れた表情でエイドスを睨み、クレア大尉は疲れた表情でミリアムに指摘した。

 

「残念です……これを機会に倉庫にある他の”私にとっては不要の武具や装飾品等”も皆さんにあげて処分しようと思っていたのですよ?どれも無駄に凄まじい力を秘めているせいで売ったり捨てたりする事もできませんからどうやって処分するべきか悩んでいたのですが…………まあ、一本処分できましたからそれで良しとしましょう♪」

そして心底残念そうな表情で呟いた後笑顔を浮かべるエイドスの発言を聞いたその場にいる全員は再び大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「フフ……――――そう言う事ならありがたく頂戴致す。エイドス殿より承ったこの剣…………”宝剣ガランシャール”とウィルフレド殿より頂いた”聖剣アロンダイト”と共に我が家の家宝として、アルゼイド家の子孫達に受け継がせて頂く。」

我に返ったラウラは苦笑した後エイドスからもらった剣――――”神剣スウァフルラーメ”を持ってエイドスに会釈をした。

 

「さてと…………―――エステル、エイドスさん。そろそろ行きましょう。」

「うん。それじゃあね!みんなの事、応援しているわよ!」

「大変な状況だけど、君達ならきっと何らかの”道”を見つけられると思う。だから諦めないで頑張って。」

そしてエステルとヨシュアはそれぞれリィン達に応援の言葉をかけて転移魔法陣の中に入って消え

「―――混迷に満ちたゼムリア大陸の平和を目指す皆さんにイースの加護を。……あ、ゼムリア大陸の人々である皆さんは”空の女神”を崇めているのですから大変不本意ですが、”人々から空の女神と呼ばれている私”が『皆さん、頑張ってください♪』……と言った方が御利益があって嬉しいのですかね♪―――それではまた会える日が来る事を楽しみにして待っています♪」

エイドスは神々しい雰囲気を纏って祈りを捧げたがすぐにいつも浮かべているような微笑みを浮かべてリィン達を見回してリィン達を脱力させた後転移魔法陣の中に入って消えた。

 

「さ、最後の最後にようやく自分が”空の女神”だって言ったわよね……しかも『大変不本意』って、何でそこまで”空の女神”扱いされる事を嫌がるのよ…………」

「うふふ、”空の女神”様御自身から応援の言葉を頂いたのですから、御利益はきっとあるでしょうね♪」

エイドスが消えるとアリサはジト目になった後疲れた表情で呟き、シャロンはからかいの表情で答え

「御利益ねえ……本当に効果があるのかどうか怪しすぎね。」

「同感だ。むしろ逆効果の気がするぞ。」

「ま、まあまあ。あまり悪口を言っていたら、エイドス様による本物の”天罰”を降されるかもしれませんよ?」

「そ、そうですね……エイドスさんなら本当に実行するかもしれませんよ?」

呆れた表情をしているサラ教官とユーシスの言葉を諌めているセレーネの意見を聞いたエマは冷や汗をかいて苦笑した。

「フフッ、いつかまた本当にユミルに再び訪れてくれる時が来るとよいのですけどね……」

「ああ……その時には”家族全員”総出で歓迎して差し上げたいな……」

「父さん……ええ、その時まで絶対にエリスを取り戻して見せます。」

ルシア夫人の言葉に続いたシュバルツァー男爵の言葉を聞いたリィンは決意の表情で力強く言った。

 

その後リィン達は午後に鳳翼館の食堂に集まる事にし、それまでは自由行動とし、一端解散してそれぞれの短い休息日を満喫し始めた。

 

 

と言う訳でラウラだけ、洒落にならない武器を手に入れましたww勿論新Sクラフトも習得し、そのSクラフトは原作と違い、回数制限はありません!(ガタガタブルブル)後、エイドスの行動や発言から某金ピカ王だ……と思わないで下さいね!?要するにあれです。ロープレだと手に入れた凄い装備も終盤になったらいらない物として倉庫か袋行きですから、”ただの新妻”を自称するエイドスは自分の時代では自分達の戦いが終わったから主人公(?)である自分に預けられたいらない物を処分しただけなのですwwそしてこの話にてエステル達の出番は一端終わり、次に登場するのは第2部終盤か終章の予定です。短い間(?)でしたがエイドスのはっちゃけ行動によってレグラム篇だけ異色を放ったと思いますwwしかも最後の最後までエイドス、やらかしていますしwwさすがは天然一家にして大陸最強の化物一家の先祖か!?(コラッ!)


 
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