No.71928

【一刀+魏の】望みたくない外史・最終話

つよしさん

やっと!やっと終わりなのですよ!長かった!長かったねー!

桂花大好きだーーー!!!!!!


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2009-05-05 03:16:32 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10072   閲覧ユーザー数:7893

華琳「………はぁ?」

 

一刀「いや、『はぁ?』って言われてもですね、そういうことなんですよ…」

 

只今、我が主の曹孟徳さまに説明が終わった所です。

 

………なんで敬語かっていうと、曹孟徳さまが『絶』を頸に当てて、殺気を当てっぱなしなんですよ、はい。ちなみに正座です。

 

華琳「私に、そんな絵空事を信じろというの?」

 

一刀「いや、でも実際なってるわけだし…」

 

いや、俺もフィクションでしか知らないけどね。

 

華琳「……………桂花」

 

流(桂)「……はい」

 

華琳「……………流琉」

 

桂(流)「は、はい」

 

二人とも返事はするが、華琳の方をあまり向かず、お互いの姿を確認している。

 

華琳「………一刀?」

 

一刀「なに?」

 

華琳「二人をどうやって懐柔したのかしら!?三人で私をたばかっているのでしょう!」

 

一刀「いや、違うって!そうじゃない!」

 

そこでなんで俺の所為にする!?

 

華琳「じゃあなんなのよ、あれは!」

 

ビッ!っと二人がいるところに指を指す。

 

流琉「……ちょっと太ももに肉が付いてきたわね…」

 

桂花「あ、髪切らないと……」

 

その指の先には、お互いを見ながら、なにか呟いている二人の姿。

 

華琳「か~~~~ず~~~~と~~~~!」

 

一刀「いや、俺の所為か!?……ちょ、ちょっと!桂花!流琉!」

 

そんなのはまともな時に鏡で確認してくれ!

 

桂花「は、はい!ごめんなさい!ちょっと珍しくて…」

 

流琉「…なによ、いいから大人しく頸を刎ねられなさいよ」

 

一刀「なんでだよ!とにかく、嘘じゃないって説明してくれ!」

 

この世界に来て1番のピンチかも知んないんだから!

 

桂花「え、えと、華琳さま、兄様の言ってることは本当だと思います!私は本当に流琉です!」

 

流琉「ちょ、ちょっと!わ、私の姿であの変態の事を『兄様』なんて呼ばないでよ!気持ち悪いじゃない!」

 

桂花「え、でも、兄様は兄様ですし……」

 

流琉「あー、もう!だからやめてってば!」

 

華琳「…………はぁ。………一刀の言うとおりかもしれないわね。………一刀?」

 

一刀「…いや、分かってるんだよ?あの桂花は流琉であって、流琉は桂花なんだろ?けどさぁ、あんな風に言わなくていいじゃん?一回、桂花が『兄様』って持ち上げといて、流琉が『変態』だよ?ひどくね?大体さぁ…(ブツブツ)」

 

華琳「…………………………えい」

 

プス

 

一刀「いってえええええええええええええ!な、なにすんだよ!」

 

肩に刺さってたよ、今!

 

華琳「……あなたがどっか遠いところに行ってるからでしょうが」

 

一刀「し、仕方ないだろ!あいつら、天国から地獄に容赦なく落とすんだぞ!桂花一人だけでなく桂花と流琉2人でな!」

 

狙ってるんじゃないのか?って思うぐらいにな!

 

華琳「知らないわよ、そんなこと。私だってあなた以上に精神的に痛手を受けているのよ!」

 

一刀「う……。いや、まぁ分かるけどさ…」

 

俺と一緒といえば一緒だもんなぁ。人が逆になっただけで……って、あれ?

 

一刀「じゃあ、華琳って、流琉を抱けるんじゃないか?…中身は桂花だけど」

 

プス

 

一刀「痛ーーーーーーー!!!!だから、やめろってば!」

 

華琳「バカなこと言ってんじゃないわよ!魅力的だけど、そういう問題じゃないでしょうが!」

 

流琉「華琳さまぁ…」

 

流琉(桂花)が華琳の本音に嬉しさ、悲しさが混ざったような顔をする。

 

華琳「…………………………………じゅる」

 

一刀「ちょ、欲情すんなーーーーーーーーー!!」

 

この女危険だ!

 

華琳「…………………………………………………………………………………………冗談よ」

 

一刀「間が長いよ!結構本気だったろ!」

 

駄目だこいつ…早くなんとかしないと…………。

 

華琳「…そんなことより、なんで二人がこんなことになったかじゃないかしら?」

 

一刀「強引に話変えやがった……」

 

華琳「……なにか言った!?」

 

一刀「いえ、なにも!………でも確かに気になるよな、二人がこんな風になった原因ってのは…」

 

今度は俺が強引に話を変えます。

 

華琳「…………。…二人共、心当たりはないの?」

 

俺が強引に話を変えたことをスルーして、二人に問う。

 

桂花「いえ、兄様の話を聞いてから考えていたんですけど、分かりません……」

 

流琉「だから兄様なんて呼ばないでよ!おぞましい!…あ、私もです!華琳さま!」

 

一刀「うーーん、ないか……。《チャキ》……って、なんで『絶』を構えるのかな、華琳さん?」

 

華琳「ふふ、またどこか『遠乗り』にでも行くのかと思ってね」

 

一刀「行かないから!絶を下ろせって!」

 

華琳のやつ、この件で『絶』が軽くなってないか!?

 

華琳「ふん、まぁいいわ。…けど、原因が分からないのは問題よね…」

 

一刀「ああ、原因が分かれば、直す方法も分かるかもしれないんだが…」

 

 

 

 

???「私は知ってますよー」

 

 

 

 

『へ?』

 

誰が出したか、間抜けな声。……いや、全員だけどさ…。

 

一刀「あれ?…風?お前いたのか?」

 

声の出所はMs.フリーダムの異名を持つ、程仲徳──風。

 

風「……ふりーだむ?」

 

一刀「だから心を読むのはやめて!」

 

確か『エスパー』のときも心読んだよな!?

 

華琳「っていうか、みすってなによ?」

 

桂花「誰が、そんな異名をつけたんですか?」

 

流琉「どうせ、この男の頭の中だけでしょう?」

 

一刀「…は?ちょ!え!?なに!?お前らも読めたわけ!?」

 

 

皆「「「「(コクッ)」」」」

 

 

一刀「…なに?この国の人間って心を読めるのは基本なわけ!?」

 

風「いえ、お兄さんは顔に文字で出てますのでー」

 

一刀「マジ!?」

 

 

皆「「「「(コクッ)」」」」

 

 

一刀「マ、マジか…。…俺が特異体質だったのか……」

 

顔に触れながら、その場にしゃがみ込む。

 

華琳「そんなの今さらじゃない」

 

一刀「…いや、薄々ね…。ってか、風!居たのなら喋れよ!」

 

風「……ぐー」

 

一刀「寝ろとは言ってないぞ!」

 

風「……おぉ。お兄さんのあまりの強引な話の変え方に呆れて睡魔が……」

 

一刀「どんな睡魔だ、どんな…」

 

心が読まれやすいっていう現実に触れたくないんだよ!

 

風「まぁ、冗談はさておき…。華琳さまに苛められてるお兄さんが面白くて、傍観していたのですよー」

 

一刀「あのなぁ…。って、あれ稟は?」

 

さっきまで、確実に致死量の血の湖を作っていた筈じゃ……。

 

風「稟ちゃんなら、お兄さんが華琳さまの尋問を受けている間に、秋蘭ちゃんが医務室へ運んで行きましたよー」

 

一刀「…ああ、だから秋蘭もいない訳か…」

 

……全然気付かなかった。

 

華琳「風。あなた原因が分かっているの?」

 

風「はい。一部始終見ていましたのでー」

 

…一部始終?

 

華琳「どういうこと?話して」

 

風「はいー。桂花ちゃん、流琉ちゃん、今日廊下で誰かにぶつかりませんでしたかー?」

 

桂花&流琉「「…………あ」」

 

二人も心当たりがあるらしい

 

一刀「それでか……。」

 

華琳「二人がぶつかった衝撃で、っていうこと?そういうことがあるの?一刀」

 

一刀「あ、ああ…」

 

フィクションで、だけどな。

 

風「そのあと、桂花ちゃんの姿をした、流琉ちゃん。流琉ちゃんの姿をした、桂花ちゃん。この二人がお兄さんの部屋へ行き『色々』ありましてー」

 

…ん?

 

風「そして、お兄さんが壊れて、侍女に呆れられたのを見た後…」

 

一刀「ちょ、ちょっと待った!…侍女に呆れられた?」

 

風「はい。この前、お兄さんが毒牙に掛けようとした、侍女さんですねー。お兄さんが笑っているのを聞いて、顔を青ざめながら部屋の前から立ち去って行きましたー」

 

一刀「それは怖がられたっていうんじゃ……」

 

あれを聞かれたのか…。地味に堪えるな…。

 

華琳「…風。続けて…」

 

そして華琳よ。なぜニヤニヤしている…。

 

風「はい。それで桂花ちゃんの姿をした流琉ちゃんが春蘭ちゃんに会った後、稟ちゃんに会って、鼻血の池を作り出した後、稟ちゃんを介抱して、広間で華琳さまがフラれたところまで見ていたわけなのです」

 

華琳「フ、フラれ……」

 

『フラれた』の単語に体を震わす華琳。────華琳、怒るところはそこじゃない。

 

一刀「……全部見てたわけだ。一部始終……」

 

風「はい」

 

一刀「じゃあ止めようよ!?」

 

止めてれば、こんなボロボロにはならなかったんだぞ!?

 

風「……ぐぅ」

 

一刀「寝るな!」

 

風「おお!言われたくないことだったので寝てしまいました…」

 

一刀「いけなかった、ってことは自覚してるのか…。ひでぇ…」

 

風「褒めてもなにも出ませんよー」

 

一刀「褒めてないけどね!?」

 

どんだけポジティブなんだよ!

 

一刀「ていうか、よく入れ替わったって分かったな…」

 

普通気付かないぞ?

 

風「いえ、それはぶつかった場から去った時の桂花ちゃんの走り方ですよ。いつもと違いましたのでー」

 

一刀「ああ、なるほど。よく気付いたな。すごいな……」

 

風「ふふ、これぐらい出来なければ軍師など出来ないのですよー」

 

俺が素直に褒めたことで、嬉しそうな顔をする風。────ああ、かわいいなぁ……。

 

チャキ

 

華琳「それで一刀?どうやったら二人は元に戻るのかしら?」

 

一刀「………なぜ、『絶』を当てる?」

 

ていうか、いつ復活した?

 

華琳「あなたの心は読みやすいって言ったでしょう?…風を『かわいいなぁ…』、って思ったときよ」

 

一刀「とことん読まれてるな…。……まぁ、解決策としてはもう一度二人がぶつかることかな?」

 

桂花「ええ!?」

 

流琉「ちょっと!他にないわけ?なんで痛い思いしなきゃならないわけ!?」

 

一刀「…うーん。『珍しい』症例だからなぁ…。解決策がそんなに見つかってないんだよ…」

 

ていうか、元々『ない』けどね。

 

桂花「兄様ぁ、それで戻らなかったらどうするんですかぁ?」

 

上目遣いで聞いてくる桂花(流琉)。────ああもう、かわいいなぁ……。

 

流琉「………死ね!」

 

ボカッ!!

 

一刀「げぼるば!!」

 

ズザー!!!

 

一刀「な、なにしやがる!」

 

流琉「欲情してんじゃないわよ、この全身精液孕ませ男!あんたも兄様って呼ぶのやめなさいって言ってるでしょう!……ふふ、それにしても体が軽いわ!」

 

笑顔でフットワークしながら、シャドーをする流琉(桂花)。

 

一刀「……………ダメだ!ダメだ!一刻も早く戻さないと!」

 

桂花の性格の流琉は悲しいだけじゃなくて、危険だ!

 

華琳「あら?軍師の頭を持った、強い武将ってのもいいじゃない」

 

一刀「……片方は戦場では役立たずだぞ?」

 

桂花「………ふぇ」

 

役立たずって言葉に反応して泣き出す桂花(流琉)。

 

一刀「うわぁ、うわぁ!冗談!冗談だ!泣かないでくれ!」

 

実際、冗談じゃないけどさ!

 

桂花「…ぐす。…本当ですかぁ?」

 

一刀「……お、おお」

 

や、やっぱ、かわいい……。

 

流琉「いい加減にしなさいよね!この夢遊病無責任孕ませ男ーーーーーーー!!!!!」

 

一刀「げばぁ!!!………む、夢遊病ってどういうことだよ!」

 

今回は直ぐに立て直す。

 

流琉「あんたの種の撒き散らし方は、もう無意識の域でしょうが!だから夢遊病だっていってんのよ!……はぁっ!!」

 

一刀「いや、それは無理がって……うわぁ!」

 

殺される!

 

一刀「か、華琳大明神様!!桂花の説得をお願いごぜぇます!愛してる!この世で一番愛してる!だから、お願いします!」

 

華琳「ば、ばか!なに言ってるのよ!………桂花!やめなさい!」

 

流琉「か、華琳さまぁ…」

 

やっぱり華琳の命令には逆らえないよな。

 

一刀「さすが、華琳!愛してる!」

 

勢いで抱きつく。

 

華琳「…も、もう、バカ………」

 

顔を赤く染め、モジモジしだす、華琳。────かわいいなぁ…。

 

 

 

 

 

 

風「お兄さん……。風はどうなんですかー?」

 

一刀「え?も、もちろん風のことも愛してるさ!」

 

桂花「…兄様ぁ。私のことはどうなんですか?」

 

一刀「そりゃあ、け…流琉ことだって!」

 

ちょっと間違えかけたけどね!

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「……………………………一刀?」

 

華琳「へ?」

 

呼ばれた方を、向…………く……………。

 

華琳「……………………いい加減にしなさい!この八方美人無節操男ーーーーーーーー!!!!!!!」

 

一刀「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

結局俺が最後に被害を被るわけねーーーーーーーーーー!!!!!!!!

 

 

 

 

一刀「い、痛い。こ、これは流石にヤバい……。うう…」

 

華琳の俺に対する攻撃に便乗して、流琉(桂花)、桂花(流琉)、風までもがリンチしてきて俺の体はいつになくボロボロになった……。

 

華琳「自業自得よ。…それよりも本当にうまくいくんでしょうね?」

 

一刀「…あ、ああ、この方法が一番だと思う」

 

解決策としては、二人にもう一度ぶつかってもらうというもの。

 

場所は廊下と廊下が、交差するところ。そうすればお互い姿が見えないので、遠慮なくいけるのではないかと考えてのことだ。──考えたのは風だけど。

 

華琳「もし失敗したら、覚悟しておくことね」

 

一刀「それは、華琳に首を刎ねられるって意味でか?…その前に流琉の姿をした桂花に殺されそうな気がするんだがな…」

 

華琳「最初からそういう意味よ」

 

一刀「…………さいですか」

 

止める気なんて最初からないわけね…。

 

風「華琳さま、お兄さん。準備が整いましたよー」

 

風が小走りにトコトコと寄ってくる。

 

華琳「そう、ありがとう」

 

一刀「じゃあ、合図したら二人とも走るわけだな?」

 

風「はいー。二人の今の走る速度を計算して距離も合わせましたー。あと目隠しもしてもらってます。物怖じされても困りますのでねー」

 

一刀「流石だな。…じゃ華琳、合図を頼む」

 

華琳「あら、私がするの?」

 

一刀「それじゃ、桂花が走らないだろ…」

 

華琳「…それもそうね。じゃあ、いくわよ」

 

一刀「ああ」

 

風「はいー」

 

……ていうか、これ本当にうまくいくのか?実際わかんないぞ?

 

華琳「それじゃあ、二人とも走りなさい!」

 

二人「「は!」」

 

タタタタタ

 

走る音が聞こえ始める。

 

華琳「ほ・ん・と・う・にうまくいくのでしょうね?」

 

一刀「絶対とは言えないけど…。…まぁ、祈るんだな。そうすりゃうまくいくんじゃね?」

 

華琳「根拠すらないじゃない…。まぁ、しないよりはましかもね。」

 

風「風も祈りましょうかー。このままじゃ稟ちゃんの命が危ういのでー」

 

一刀「それは確かに…」

 

毎回、池を作られたんじゃ掃除も大変だしな…。

 

一刀「俺も祈るかな……」

 

主に自分の延命のために……。

 

目を瞑る。華琳と風も。

 

 

 

タタタタタタタ(テクテクテク)

 

 

 

……テクテクテク?

 

???「一体なんだったのだ、あの桂花は!……夢か?幻か?はたまた妖か?」

 

俺たちの後ろから声。

 

???「華琳さまどこにいるのかしら?次の公演の報告に来たのに…。…………一刀さんにも会いたいな…」

 

今度は俺らから見て、右の道からの声。

 

ちなみに、流琉(桂花)は左の道。桂花(流琉)は正面の道。

 

そして後ろからの声は俺らに気づかず横を通り過ぎていく。

 

 

 

タタタタタタタ(テクテクテク)

 

 

 

一刀「え、いや、ちょ、ま、しゅ…」

 

 

 

 

ドン!

 

 

 

 

「「「「きゃ!」」」」

 

 

 

 

華琳&風「「え?」」

 

一刀「ま、まさか………」

 

……いやな予感がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次々と立ち上がってくる。

 

春蘭「いたた…。…ちょっと万年発情男!元に戻ったんでしょうね!」

 

一刀「んー!なんかいつもとそう変わらないよね!女らしくはなったけどさ!」

 

 

人和「痛いです…。あ、兄様!戻りましたか?」

 

一刀「あれ!?数え役萬☆『兄』妹になっちゃった!?」

 

 

流琉「むぅ…。一体なんだというのだ。む、北郷これは一体なんだというのだ!お前の仕業か!」

 

一刀「思いっきり言いがかりな上に、そんな流琉は見たくない!」

 

 

桂花「痛い…。あ、一刀さんこんにちは。会えてよかった…」

 

一刀「桂花は結局、デレるわけね!」

 

 

 

 

ぷるぷるぷるぷる。

 

一刀「ん?」

 

華琳「か~~~~~~~~ず~~~~~~~~と~~~~~~~~!」

 

『また』怒ってる華琳。

 

一刀「いや、俺のせいじゃないし!…っていうか、こんなの嫌だーーーーーーーー!!!!夢なら覚めてくれー!!!!」

 

 

 

 

──────数刻後、やっと全員が元に戻った。もう嫌だ………。

 

【case Final.一刀の場合】

 

一刀「んーーー。、清々しい朝だ!」

 

警備隊の仕事があるため集合場所へ向かう。

 

昨日は散々だったからなぁー。いつもの朝より気持ちいかもしれない。

 

一刀「……ん?おーい、桂花ー!」

 

前を見ると昨日はデレていた桂花が進行方向にいた。

 

桂花「え?……ああ、全身精液男じゃない。なんの用?」

 

一刀「いや、別に用って程のことじゃないさ。ただ話したかっただけ…じゃダメか?」

 

桂花「……あ、あんた、バカ?そんな事、他の女にやりなさいよね!」

 

一刀「いや、桂花にもやりたいんだが…。…まぁ、仕方ないか」

 

桂花「……ふん!」

 

一刀「…………………………」

 

桂花「…なによ」

 

一刀「いや、『兄様』って呼んでた桂花ってのを、ちょっと思い出して、また呼んでほしいなー、って思ってさ」

 

桂花「ち、ちょっとやめてよね!あれは流琉なんだから!」

 

一刀「いや、分かってはいるんだけどね。……可愛かったからさ」

 

桂花「し、知らないわよ、そんなの…」

 

一刀「ま、そうだな。桂花は桂花だもんな。…おっと、急がないと凪たちが怒るかもな、じゃあな!」

 

小走りでその場から去ろうとする。

 

桂花「ふん、さっさと行きなさいよね!あんたはチ○コとそれしか能がないんだから、しっかりやりなさい」

 

一刀「………………桂花に警備隊の事を褒められるとは思わなかった」

 

桂花「い、一応警備隊長でしょう!少しは分かってるわよ!それよりも早く行きなさいよね!」

 

一刀「ははっ、分かってるよ。それじゃあな!」

 

今度こそ去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

桂花「ふん、あのバカ男。なにが、可愛かったからさ、また呼んで欲しいなー、よ」

 

あれは私じゃないのに……。

 

ホント、不思議な体験だった。体は軽かったし、北郷の反応は違う。おまけに私の体が『兄様』と呼んでいた。

 

桂花「兄様、か…」

 

最初はありえないって思った。気持ち悪かった。…けど、ちょっと新鮮でおかしいって思った。

 

そして、体が元に戻ってから、なんだか記憶の中に『兄様』と呼ぶことが『正しい』と思っている自分がいた。

 

桂花「ありえないのにね…」

 

けど、言葉には出さなかった。

 

それは、今の私が変わってしまいそうだったから…。少し怖かったのかもしれない。

 

けど、今なら………。

 

桂花「兄様、にいさま、ニイサマ、に・い・さ・ま、…………兄様」

 

いろんな発音で呼んでみる。

 

桂花「……………………。…ふふ、ぜーったい、呼んであげないんだから!」

 

呼んでしまったら、絶対調子に乗るもの!

 

桂花「ふふ、残念でした」

 

そのまま執務室へ向かう。

 

 

 

─────なんだかスッキリしたわね。…今日は仕事がはかどるような気がするわ。

 

 

 

桂花「~~~♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完!!!!!!!!!

 

~あとがき~

 

ふふふふ、あっははははははははは、あーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!

 

そうさ!最後の桂花を書きたいが為だけに、私は今までやってきたのだよ!!

 

悪いか?ふふふ、しらんなぁ!

 

さぁ、この桂花をどう思う!?可愛いだろう?そうだろう!

 

 

 

 

…………すいません。調子乗ってしまいました。

 

でも、この桂花を書きたいが為だけに今まで書いてきたのは本当です。すいません。

 

可愛くなかったかな?私はこの桂花を妄想して萌えていたんだけど……。

 

…まぁ、いいです。

 

 

 

ちなみに『兵K』は韓浩です。みんな気付いてました?

 

まぁ、気付いてくれなくてもいいのですが…。

 

 

繰り返されるも~はいつになるか分かりませんね~。(書かないかもしれないし…)

 

…気を長くしてお待ちください。

 

 

でわでわ~

 

 

 

 

 

 

【ぶっちゃけ Part.2】

 

「……………………えい」って言った華琳さまを可愛いって思ったんだ。うん。

 

 

 


 
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