華琳「………はぁ?」
一刀「いや、『はぁ?』って言われてもですね、そういうことなんですよ…」
只今、我が主の曹孟徳さまに説明が終わった所です。
………なんで敬語かっていうと、曹孟徳さまが『絶』を頸に当てて、殺気を当てっぱなしなんですよ、はい。ちなみに正座です。
華琳「私に、そんな絵空事を信じろというの?」
一刀「いや、でも実際なってるわけだし…」
いや、俺もフィクションでしか知らないけどね。
華琳「……………桂花」
流(桂)「……はい」
華琳「……………流琉」
桂(流)「は、はい」
二人とも返事はするが、華琳の方をあまり向かず、お互いの姿を確認している。
華琳「………一刀?」
一刀「なに?」
華琳「二人をどうやって懐柔したのかしら!?三人で私をたばかっているのでしょう!」
一刀「いや、違うって!そうじゃない!」
そこでなんで俺の所為にする!?
華琳「じゃあなんなのよ、あれは!」
ビッ!っと二人がいるところに指を指す。
流琉「……ちょっと太ももに肉が付いてきたわね…」
桂花「あ、髪切らないと……」
その指の先には、お互いを見ながら、なにか呟いている二人の姿。
華琳「か~~~~ず~~~~と~~~~!」
一刀「いや、俺の所為か!?……ちょ、ちょっと!桂花!流琉!」
そんなのはまともな時に鏡で確認してくれ!
桂花「は、はい!ごめんなさい!ちょっと珍しくて…」
流琉「…なによ、いいから大人しく頸を刎ねられなさいよ」
一刀「なんでだよ!とにかく、嘘じゃないって説明してくれ!」
この世界に来て1番のピンチかも知んないんだから!
桂花「え、えと、華琳さま、兄様の言ってることは本当だと思います!私は本当に流琉です!」
流琉「ちょ、ちょっと!わ、私の姿であの変態の事を『兄様』なんて呼ばないでよ!気持ち悪いじゃない!」
桂花「え、でも、兄様は兄様ですし……」
流琉「あー、もう!だからやめてってば!」
華琳「…………はぁ。………一刀の言うとおりかもしれないわね。………一刀?」
一刀「…いや、分かってるんだよ?あの桂花は流琉であって、流琉は桂花なんだろ?けどさぁ、あんな風に言わなくていいじゃん?一回、桂花が『兄様』って持ち上げといて、流琉が『変態』だよ?ひどくね?大体さぁ…(ブツブツ)」
華琳「…………………………えい」
プス
一刀「いってえええええええええええええ!な、なにすんだよ!」
肩に刺さってたよ、今!
華琳「……あなたがどっか遠いところに行ってるからでしょうが」
一刀「し、仕方ないだろ!あいつら、天国から地獄に容赦なく落とすんだぞ!桂花一人だけでなく桂花と流琉2人でな!」
狙ってるんじゃないのか?って思うぐらいにな!
華琳「知らないわよ、そんなこと。私だってあなた以上に精神的に痛手を受けているのよ!」
一刀「う……。いや、まぁ分かるけどさ…」
俺と一緒といえば一緒だもんなぁ。人が逆になっただけで……って、あれ?
一刀「じゃあ、華琳って、流琉を抱けるんじゃないか?…中身は桂花だけど」
プス
一刀「痛ーーーーーーー!!!!だから、やめろってば!」
華琳「バカなこと言ってんじゃないわよ!魅力的だけど、そういう問題じゃないでしょうが!」
流琉「華琳さまぁ…」
流琉(桂花)が華琳の本音に嬉しさ、悲しさが混ざったような顔をする。
華琳「…………………………………じゅる」
一刀「ちょ、欲情すんなーーーーーーーーー!!」
この女危険だ!
華琳「…………………………………………………………………………………………冗談よ」
一刀「間が長いよ!結構本気だったろ!」
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…………。
華琳「…そんなことより、なんで二人がこんなことになったかじゃないかしら?」
一刀「強引に話変えやがった……」
華琳「……なにか言った!?」
一刀「いえ、なにも!………でも確かに気になるよな、二人がこんな風になった原因ってのは…」
今度は俺が強引に話を変えます。
華琳「…………。…二人共、心当たりはないの?」
俺が強引に話を変えたことをスルーして、二人に問う。
桂花「いえ、兄様の話を聞いてから考えていたんですけど、分かりません……」
流琉「だから兄様なんて呼ばないでよ!おぞましい!…あ、私もです!華琳さま!」
一刀「うーーん、ないか……。《チャキ》……って、なんで『絶』を構えるのかな、華琳さん?」
華琳「ふふ、またどこか『遠乗り』にでも行くのかと思ってね」
一刀「行かないから!絶を下ろせって!」
華琳のやつ、この件で『絶』が軽くなってないか!?
華琳「ふん、まぁいいわ。…けど、原因が分からないのは問題よね…」
一刀「ああ、原因が分かれば、直す方法も分かるかもしれないんだが…」
???「私は知ってますよー」
『へ?』
誰が出したか、間抜けな声。……いや、全員だけどさ…。
一刀「あれ?…風?お前いたのか?」
声の出所はMs.フリーダムの異名を持つ、程仲徳──風。
風「……ふりーだむ?」
一刀「だから心を読むのはやめて!」
確か『エスパー』のときも心読んだよな!?
華琳「っていうか、みすってなによ?」
桂花「誰が、そんな異名をつけたんですか?」
流琉「どうせ、この男の頭の中だけでしょう?」
一刀「…は?ちょ!え!?なに!?お前らも読めたわけ!?」
皆「「「「(コクッ)」」」」
一刀「…なに?この国の人間って心を読めるのは基本なわけ!?」
風「いえ、お兄さんは顔に文字で出てますのでー」
一刀「マジ!?」
皆「「「「(コクッ)」」」」
一刀「マ、マジか…。…俺が特異体質だったのか……」
顔に触れながら、その場にしゃがみ込む。
華琳「そんなの今さらじゃない」
一刀「…いや、薄々ね…。ってか、風!居たのなら喋れよ!」
風「……ぐー」
一刀「寝ろとは言ってないぞ!」
風「……おぉ。お兄さんのあまりの強引な話の変え方に呆れて睡魔が……」
一刀「どんな睡魔だ、どんな…」
心が読まれやすいっていう現実に触れたくないんだよ!
風「まぁ、冗談はさておき…。華琳さまに苛められてるお兄さんが面白くて、傍観していたのですよー」
一刀「あのなぁ…。って、あれ稟は?」
さっきまで、確実に致死量の血の湖を作っていた筈じゃ……。
風「稟ちゃんなら、お兄さんが華琳さまの尋問を受けている間に、秋蘭ちゃんが医務室へ運んで行きましたよー」
一刀「…ああ、だから秋蘭もいない訳か…」
……全然気付かなかった。
華琳「風。あなた原因が分かっているの?」
風「はい。一部始終見ていましたのでー」
…一部始終?
華琳「どういうこと?話して」
風「はいー。桂花ちゃん、流琉ちゃん、今日廊下で誰かにぶつかりませんでしたかー?」
桂花&流琉「「…………あ」」
二人も心当たりがあるらしい
一刀「それでか……。」
華琳「二人がぶつかった衝撃で、っていうこと?そういうことがあるの?一刀」
一刀「あ、ああ…」
フィクションで、だけどな。
風「そのあと、桂花ちゃんの姿をした、流琉ちゃん。流琉ちゃんの姿をした、桂花ちゃん。この二人がお兄さんの部屋へ行き『色々』ありましてー」
…ん?
風「そして、お兄さんが壊れて、侍女に呆れられたのを見た後…」
一刀「ちょ、ちょっと待った!…侍女に呆れられた?」
風「はい。この前、お兄さんが毒牙に掛けようとした、侍女さんですねー。お兄さんが笑っているのを聞いて、顔を青ざめながら部屋の前から立ち去って行きましたー」
一刀「それは怖がられたっていうんじゃ……」
あれを聞かれたのか…。地味に堪えるな…。
華琳「…風。続けて…」
そして華琳よ。なぜニヤニヤしている…。
風「はい。それで桂花ちゃんの姿をした流琉ちゃんが春蘭ちゃんに会った後、稟ちゃんに会って、鼻血の池を作り出した後、稟ちゃんを介抱して、広間で華琳さまがフラれたところまで見ていたわけなのです」
華琳「フ、フラれ……」
『フラれた』の単語に体を震わす華琳。────華琳、怒るところはそこじゃない。
一刀「……全部見てたわけだ。一部始終……」
風「はい」
一刀「じゃあ止めようよ!?」
止めてれば、こんなボロボロにはならなかったんだぞ!?
風「……ぐぅ」
一刀「寝るな!」
風「おお!言われたくないことだったので寝てしまいました…」
一刀「いけなかった、ってことは自覚してるのか…。ひでぇ…」
風「褒めてもなにも出ませんよー」
一刀「褒めてないけどね!?」
どんだけポジティブなんだよ!
一刀「ていうか、よく入れ替わったって分かったな…」
普通気付かないぞ?
風「いえ、それはぶつかった場から去った時の桂花ちゃんの走り方ですよ。いつもと違いましたのでー」
一刀「ああ、なるほど。よく気付いたな。すごいな……」
風「ふふ、これぐらい出来なければ軍師など出来ないのですよー」
俺が素直に褒めたことで、嬉しそうな顔をする風。────ああ、かわいいなぁ……。
チャキ
華琳「それで一刀?どうやったら二人は元に戻るのかしら?」
一刀「………なぜ、『絶』を当てる?」
ていうか、いつ復活した?
華琳「あなたの心は読みやすいって言ったでしょう?…風を『かわいいなぁ…』、って思ったときよ」
一刀「とことん読まれてるな…。……まぁ、解決策としてはもう一度二人がぶつかることかな?」
桂花「ええ!?」
流琉「ちょっと!他にないわけ?なんで痛い思いしなきゃならないわけ!?」
一刀「…うーん。『珍しい』症例だからなぁ…。解決策がそんなに見つかってないんだよ…」
ていうか、元々『ない』けどね。
桂花「兄様ぁ、それで戻らなかったらどうするんですかぁ?」
上目遣いで聞いてくる桂花(流琉)。────ああもう、かわいいなぁ……。
流琉「………死ね!」
ボカッ!!
一刀「げぼるば!!」
ズザー!!!
一刀「な、なにしやがる!」
流琉「欲情してんじゃないわよ、この全身精液孕ませ男!あんたも兄様って呼ぶのやめなさいって言ってるでしょう!……ふふ、それにしても体が軽いわ!」
笑顔でフットワークしながら、シャドーをする流琉(桂花)。
一刀「……………ダメだ!ダメだ!一刻も早く戻さないと!」
桂花の性格の流琉は悲しいだけじゃなくて、危険だ!
華琳「あら?軍師の頭を持った、強い武将ってのもいいじゃない」
一刀「……片方は戦場では役立たずだぞ?」
桂花「………ふぇ」
役立たずって言葉に反応して泣き出す桂花(流琉)。
一刀「うわぁ、うわぁ!冗談!冗談だ!泣かないでくれ!」
実際、冗談じゃないけどさ!
桂花「…ぐす。…本当ですかぁ?」
一刀「……お、おお」
や、やっぱ、かわいい……。
流琉「いい加減にしなさいよね!この夢遊病無責任孕ませ男ーーーーーーー!!!!!」
一刀「げばぁ!!!………む、夢遊病ってどういうことだよ!」
今回は直ぐに立て直す。
流琉「あんたの種の撒き散らし方は、もう無意識の域でしょうが!だから夢遊病だっていってんのよ!……はぁっ!!」
一刀「いや、それは無理がって……うわぁ!」
殺される!
一刀「か、華琳大明神様!!桂花の説得をお願いごぜぇます!愛してる!この世で一番愛してる!だから、お願いします!」
華琳「ば、ばか!なに言ってるのよ!………桂花!やめなさい!」
流琉「か、華琳さまぁ…」
やっぱり華琳の命令には逆らえないよな。
一刀「さすが、華琳!愛してる!」
勢いで抱きつく。
華琳「…も、もう、バカ………」
顔を赤く染め、モジモジしだす、華琳。────かわいいなぁ…。
風「お兄さん……。風はどうなんですかー?」
一刀「え?も、もちろん風のことも愛してるさ!」
桂花「…兄様ぁ。私のことはどうなんですか?」
一刀「そりゃあ、け…流琉ことだって!」
ちょっと間違えかけたけどね!
華琳「……………………………一刀?」
華琳「へ?」
呼ばれた方を、向…………く……………。
華琳「……………………いい加減にしなさい!この八方美人無節操男ーーーーーーーー!!!!!!!」
一刀「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!」
結局俺が最後に被害を被るわけねーーーーーーーーーー!!!!!!!!
一刀「い、痛い。こ、これは流石にヤバい……。うう…」
華琳の俺に対する攻撃に便乗して、流琉(桂花)、桂花(流琉)、風までもがリンチしてきて俺の体はいつになくボロボロになった……。
華琳「自業自得よ。…それよりも本当にうまくいくんでしょうね?」
一刀「…あ、ああ、この方法が一番だと思う」
解決策としては、二人にもう一度ぶつかってもらうというもの。
場所は廊下と廊下が、交差するところ。そうすればお互い姿が見えないので、遠慮なくいけるのではないかと考えてのことだ。──考えたのは風だけど。
華琳「もし失敗したら、覚悟しておくことね」
一刀「それは、華琳に首を刎ねられるって意味でか?…その前に流琉の姿をした桂花に殺されそうな気がするんだがな…」
華琳「最初からそういう意味よ」
一刀「…………さいですか」
止める気なんて最初からないわけね…。
風「華琳さま、お兄さん。準備が整いましたよー」
風が小走りにトコトコと寄ってくる。
華琳「そう、ありがとう」
一刀「じゃあ、合図したら二人とも走るわけだな?」
風「はいー。二人の今の走る速度を計算して距離も合わせましたー。あと目隠しもしてもらってます。物怖じされても困りますのでねー」
一刀「流石だな。…じゃ華琳、合図を頼む」
華琳「あら、私がするの?」
一刀「それじゃ、桂花が走らないだろ…」
華琳「…それもそうね。じゃあ、いくわよ」
一刀「ああ」
風「はいー」
……ていうか、これ本当にうまくいくのか?実際わかんないぞ?
華琳「それじゃあ、二人とも走りなさい!」
二人「「は!」」
タタタタタ
走る音が聞こえ始める。
華琳「ほ・ん・と・う・にうまくいくのでしょうね?」
一刀「絶対とは言えないけど…。…まぁ、祈るんだな。そうすりゃうまくいくんじゃね?」
華琳「根拠すらないじゃない…。まぁ、しないよりはましかもね。」
風「風も祈りましょうかー。このままじゃ稟ちゃんの命が危ういのでー」
一刀「それは確かに…」
毎回、池を作られたんじゃ掃除も大変だしな…。
一刀「俺も祈るかな……」
主に自分の延命のために……。
目を瞑る。華琳と風も。
タタタタタタタ(テクテクテク)
……テクテクテク?
???「一体なんだったのだ、あの桂花は!……夢か?幻か?はたまた妖か?」
俺たちの後ろから声。
???「華琳さまどこにいるのかしら?次の公演の報告に来たのに…。…………一刀さんにも会いたいな…」
今度は俺らから見て、右の道からの声。
ちなみに、流琉(桂花)は左の道。桂花(流琉)は正面の道。
そして後ろからの声は俺らに気づかず横を通り過ぎていく。
タタタタタタタ(テクテクテク)
一刀「え、いや、ちょ、ま、しゅ…」
ドン!
「「「「きゃ!」」」」
華琳&風「「え?」」
一刀「ま、まさか………」
……いやな予感がする。
次々と立ち上がってくる。
春蘭「いたた…。…ちょっと万年発情男!元に戻ったんでしょうね!」
一刀「んー!なんかいつもとそう変わらないよね!女らしくはなったけどさ!」
人和「痛いです…。あ、兄様!戻りましたか?」
一刀「あれ!?数え役萬☆『兄』妹になっちゃった!?」
流琉「むぅ…。一体なんだというのだ。む、北郷これは一体なんだというのだ!お前の仕業か!」
一刀「思いっきり言いがかりな上に、そんな流琉は見たくない!」
桂花「痛い…。あ、一刀さんこんにちは。会えてよかった…」
一刀「桂花は結局、デレるわけね!」
ぷるぷるぷるぷる。
一刀「ん?」
華琳「か~~~~~~~~ず~~~~~~~~と~~~~~~~~!」
『また』怒ってる華琳。
一刀「いや、俺のせいじゃないし!…っていうか、こんなの嫌だーーーーーーーー!!!!夢なら覚めてくれー!!!!」
──────数刻後、やっと全員が元に戻った。もう嫌だ………。
【case Final.一刀の場合】
一刀「んーーー。、清々しい朝だ!」
警備隊の仕事があるため集合場所へ向かう。
昨日は散々だったからなぁー。いつもの朝より気持ちいかもしれない。
一刀「……ん?おーい、桂花ー!」
前を見ると昨日はデレていた桂花が進行方向にいた。
桂花「え?……ああ、全身精液男じゃない。なんの用?」
一刀「いや、別に用って程のことじゃないさ。ただ話したかっただけ…じゃダメか?」
桂花「……あ、あんた、バカ?そんな事、他の女にやりなさいよね!」
一刀「いや、桂花にもやりたいんだが…。…まぁ、仕方ないか」
桂花「……ふん!」
一刀「…………………………」
桂花「…なによ」
一刀「いや、『兄様』って呼んでた桂花ってのを、ちょっと思い出して、また呼んでほしいなー、って思ってさ」
桂花「ち、ちょっとやめてよね!あれは流琉なんだから!」
一刀「いや、分かってはいるんだけどね。……可愛かったからさ」
桂花「し、知らないわよ、そんなの…」
一刀「ま、そうだな。桂花は桂花だもんな。…おっと、急がないと凪たちが怒るかもな、じゃあな!」
小走りでその場から去ろうとする。
桂花「ふん、さっさと行きなさいよね!あんたはチ○コとそれしか能がないんだから、しっかりやりなさい」
一刀「………………桂花に警備隊の事を褒められるとは思わなかった」
桂花「い、一応警備隊長でしょう!少しは分かってるわよ!それよりも早く行きなさいよね!」
一刀「ははっ、分かってるよ。それじゃあな!」
今度こそ去る。
桂花「ふん、あのバカ男。なにが、可愛かったからさ、また呼んで欲しいなー、よ」
あれは私じゃないのに……。
ホント、不思議な体験だった。体は軽かったし、北郷の反応は違う。おまけに私の体が『兄様』と呼んでいた。
桂花「兄様、か…」
最初はありえないって思った。気持ち悪かった。…けど、ちょっと新鮮でおかしいって思った。
そして、体が元に戻ってから、なんだか記憶の中に『兄様』と呼ぶことが『正しい』と思っている自分がいた。
桂花「ありえないのにね…」
けど、言葉には出さなかった。
それは、今の私が変わってしまいそうだったから…。少し怖かったのかもしれない。
けど、今なら………。
桂花「兄様、にいさま、ニイサマ、に・い・さ・ま、…………兄様」
いろんな発音で呼んでみる。
桂花「……………………。…ふふ、ぜーったい、呼んであげないんだから!」
呼んでしまったら、絶対調子に乗るもの!
桂花「ふふ、残念でした」
そのまま執務室へ向かう。
─────なんだかスッキリしたわね。…今日は仕事がはかどるような気がするわ。
桂花「~~~♪」
完!!!!!!!!!
~あとがき~
ふふふふ、あっははははははははは、あーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!
そうさ!最後の桂花を書きたいが為だけに、私は今までやってきたのだよ!!
悪いか?ふふふ、しらんなぁ!
さぁ、この桂花をどう思う!?可愛いだろう?そうだろう!
…………すいません。調子乗ってしまいました。
でも、この桂花を書きたいが為だけに今まで書いてきたのは本当です。すいません。
可愛くなかったかな?私はこの桂花を妄想して萌えていたんだけど……。
…まぁ、いいです。
ちなみに『兵K』は韓浩です。みんな気付いてました?
まぁ、気付いてくれなくてもいいのですが…。
繰り返されるも~はいつになるか分かりませんね~。(書かないかもしれないし…)
…気を長くしてお待ちください。
でわでわ~
【ぶっちゃけ Part.2】
「……………………えい」って言った華琳さまを可愛いって思ったんだ。うん。
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やっと!やっと終わりなのですよ!長かった!長かったねー!
桂花大好きだーーー!!!!!!
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