No.698594

少年少女達の幻想物語 第八話 少年少女と幻想入り

四姉妹さん

今回も、駄作な上に、遅くなってすみません!

2014-07-05 00:34:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:672   閲覧ユーザー数:672

リーナと黒人が稗田邸へ向かう事となった、その少し前、

人里には、人里にいる人達とは違う、幻想郷ではあまり見かけないような服装の、帽子を被っている少女が、

彼女より明らかに体格の大きい女性をおぶって歩いていた。

 

少女「一体ここはどこなんだ?」

 

誰に聞く訳でもなく呟いた。見渡す限り電柱どころか車一台すら走っていない。こんな所近くにあったなんて知らなかった。兎に角、一度現状を整理しよう。

私の名前は横島 麻喜(よこしま まき)。高校生。

私が今、おぶっている女性は如月 魅月(きさらぎ みつき)。私の友人だ。

細かいことはおいといて、私は今、聞いたことも見たことも無い場所歩いている。

さっき、この里の入り口で、見張りをしている人にここはどこか聞いたところ、全く聞き覚えの無い地名を聞いた。詳しい事は、稗田邸へ行けと言われたのだが、何でも、その稗田邸とはこの場所の様々な資料を自由に読んでいいらしい。多分、図書館の様な所だろうと思い、言われた通りに来たのだが、

 

麻喜「・・・あれ?図書・・館・・・?」

 

図書館というよりは、とにかく大きな豪邸だった。場所を間違えたのかと思い、表札を見ると、確かに「稗田邸」と書かれている。

半信半疑で訪ねてみると、使用人と思われる人が案内をしてくれた。

取り敢えず、目的地には間違い無かった様なので、魅月を座らせ、この場所について調べてみようと思う。

取り敢えず、関係のありそうな本を一冊、手に取り、パラパラとめくってみる・・・

うーん、イマイチ、調べたい事と違う。これは、時間が掛かりそうだ。そう思いながら、また、関係のありそうな本を探す事にした。

 

 

リーナside

 

 

リーナ「それじゃあ、お世話になりました。」

 

霊夢「気をつけて行きなさいよ。魔理沙は、遠慮無くスピードだすから。後、面倒な事があったら、ここに来るといいわ。協力するかどうかは、要件次第だけど、相談には乗ってあげるから。」

 

いよいよ阿求という人の家にいくことになった。行くといっても一人では、また迷うことになりそうなので・・・

 

魔理沙「よ~。準備は出来たか?」

 

魔理沙さんに連れて行って貰う事になった。魔理沙さんも、人里に用があるらしいので、そのついでだそうだ。実は、昨日の夜に霊夢さんに、空の飛び方を教えてもらった。羽も無いのに飛べる訳がないと思っていた私だけど、いざ練習してみると、以外と飛べるものだった。何でも、幻想郷では外の世界より、霊力が出しやすいのだそうだ。といっても私が飛べるのはせいぜい1分が限界だから、今回は、魔理沙さんに連れて行って貰う事になった。やっとここの世界について知れる。そんな少しワクワクした気持ちで箒の後ろに乗った。

 

リーナ「はい」

 

魔理沙「それじゃ、行くぜ。」

 

こうしてリーナは、人里に向け、出発した。

 

 

黒人side

 

 

遂に、天狗の里にたどり着いた黒人。その黒人は、射命丸 文からの誘いで、新聞記者の助手をやることになった。だが、助手をやる上で、幻想郷について知っておかなければならない事が多々あるため、先に稗田邸に行き、幻想郷についての資料を見に行く事となった。

 

文「それじゃあ、人里に行くので、ちゃんとついてきて下さいよ。」

 

黒人「わかった。」

 

一人では行き方が分からないので、文と共に人里に向かう事になった。ちなみに、文も人里で買わないといけないものがあるからそのついでらしい。

こうして、文は黒人を連れて、人里に向かった。天狗の里を出発して10分程すると、人里に到着した。着いたところで、文は用事を済ますため、すぐに行ってしまった。黒人も稗田邸へ行こうと思ったが、一つ問題が発覚した。文に場所を聞くのを忘れてしまったのだ。我ながら情けない。だが、何もしないわけにもいかないので、道を歩いている女性に聞いてみる事にした。

 

 

リーナside

 

 

少しふらつきそうになるのを堪え、歩く。

魔理沙さんの箒に乗り、人里に着いた。霊夢さんの忠告をもっとよく聞くべきだったと、後悔した。魔理沙さんは、出発の合図を言い終わると思った瞬間、恐ろしいスピードで飛び出した。おかげで、振り落とされないよう、捕まるのに精一杯だった。そして、魔理沙さんは、私を下ろし、あまりのスピードに驚き、ふらついていると、すぐに走り去ってしまった。そして、阿求さんの家の場所を聞き逃した。そして、道も分からずさまよっている。うう・・・霊夢さん、私、早くも困った事になっちゃいました・・・。

ん?困った事?・・・は!

そういえば、人里には、慧音さんのいる寺子屋があるんだった!困った事があれば、また来ると良いって言ってたっけ。よし、じゃあ寺子屋に行って聞こう。そう思い歩いていると、誰かから、声を掛けられた。

 

???「あの・・・ちょっと場所を聞きたいんだが・・・。」

 

声が聞こえた方向くと、そこには、私と同じくらいの背の男の人が・・・って。

 

リーナ「黒人くん!」

 

黒人「なんだ、リーナか・・・。」

 

いやいや、久々にあったのに「なんだ」って、ひどいなぁ~。まあ、そんなことはおいといて、

 

リーナ「黒人くんは、何でここに?」

 

黒人「俺は、稗田邸という場所に、この世界の資料を読みに来たんだが、場所が分からなくてな」

 

リーナ「私もその家を探してる途中なんだよ。それで場所が分からないからこの先にある寺子屋っていう所に行って聞こうとしてたんだけど、どうせ目的が一緒なら、黒人くんも一緒に行く?」

 

黒人「そうだな」

 

と言う訳で、私と黒人くんは寺子屋に行き、無事、寺子屋から稗田邸の場所を聞いた。そして、稗田邸へ行く途中、お互いの事を話しあった。私の竹林での出来事や霊夢さんから弾幕などについて教えてもらった事。黒人くんからは、私と違って空に放り出されたのではなく、普通に出てきた事や何故か黒人くんは、ある程度、知識がある事などを聞いた。あれ?私と黒人くんの扱い、違いすぎない?

そして、ここで、ある疑問が浮かんだ。

 

リーナ「ねぇ、黒人くん。幻想郷に連れてこられたのって、やっぱり私達だけなのかな?」

 

私は気になった。紫さんからは、黒人くんしか聞いてないから、もしかしたら他にも来てるかも知れないと思った。

 

黒人「さぁな、俺には分からない。だけど、稗田邸にいけば分かるかも知れないな。だが、やはり、今のところは分からないな。」

 

やっぱりそうだよね。でも、私は思ったというよりもなんとなく分かる気がする・・・。私達2人以外にもまだいる気がする。それが、1人、2人関係無く知り合いなのか、全く知らない人なのかは、わからないけど・・・。それは、もしかしたら、私だけじゃなく、黒人くんも少し感じているのかも知れない。

そうこう話ているうちに目的地に着いた。表札に「稗田」と書かれているのを確認し、稗田邸を訪ねた。

すると、中から女の人が出てきた。その女の人は、こちらにぺこりと頭を下げたので、慌ててこちらも返した。すると、女の人が、

 

???「話は紫さんから聞いています。どうぞ、こちらへ・・・。」

 

と言われた。一応名前を言っておこうと思い、自分の名前を言おうとしたら、

 

???「リーナ・サエリズムさんと鴉間 黒人さん、ですよね?」

 

先に言われた。紫さんが私達の来る事を事前に伝えたようだった。

 

???「私が、稗田 阿求です。貴方達は、ここについて調べるために来たと聞いています。私について来て下さい。」

 

そう言うと、阿求さんが奥へと、トコトコと歩いて行ったので、私と黒人くんは、その後を追いかけた。すると、阿求さんが、

 

阿求「そういえば、貴方達がくる前に、女の人が来まして、その人は、背中に、女性を担いでここに来て、この場所についての本が読みたいと言ったそうです。もしかしたら、あの人も新しく幻想入りした人かも知れませんね。」

 

うわっ!予感が当たった!でも、どんな人だろう?やっぱり、全く知らない人なのかな?それにしても、すごく広いなぁ~、阿求さんの家。私の家の何倍くらいあるんだろう?そんなことを考えている内に、目的の場所についたようだ。

 

阿求「ここに、おいてある資料は、お好きに読んでもらって構いません。後、この世界に関する本は、こちらです。」

 

そう言って歩き始める阿求さんについて行くと、そこには、想像以上の数の本が置いてあった。そして、そこには、1人で黙々と本を読んでいる女の人がいた。

 

リーナ「あの人が、例の人ですか?」

 

私が指を差しながら言うと、阿求さんは、静かに頷いた。

その女の人は、ペラペラと本をめくっている。どうやら、私達に気付いていないようだ。すると、黒人くんが、

 

黒人「リーナ、話かけてみるか?もし、あの女の人も新しく幻想入りした人だったとしたら、お互いに知っておく必要があるだろ。」

 

リーナ「そうだね」

 

黒人くんの言う通りだ。話かけてみないと分からないことも分からないままだし・・・

兎に角、私はあの人に話し掛けてみる事にした。


 
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