No.680547

少年少女達の幻想物語 第七話 弾幕練習(リーナ)と仕事(黒人)

四姉妹さん

駄作な上に遅くなってすみません!

2014-04-21 23:16:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:673   閲覧ユーザー数:667

リーナside

 

 

リーナ「能力・・・ですか?」

 

霊夢「そうよ。あんた、自分の能力わかんないの?」

 

 

弾幕を教えてもらうことになったリーナ。

っていうよりも、能力ってなに? わからないからとりあえず、正直にいっとこう。

 

 

リーナ「まず、能力ってなんですか?」

 

霊夢「本当に何も知らないのね・・・」

 

 

そう言われても、この世界に連れてこられたばかりですし、分かってろ、っていう方が無茶ですよ。

そう思いながら、霊夢が説明してくれるとのことなので、しっかり聞くことにした。

 

 

霊夢「ここ幻想郷の一部を除いた住民はね、大体は何かしらの能力を持ってるの」

 

リーナ「じゃあ、霊夢さんの能力はなんですか?」

 

霊夢「私は『主に空を飛ぶ程度の能力』よ。まぁ、能力持ちは皆飛べるんだけど・・・」

 

 

へぇ〜、霊夢さんって空飛べるんだ。・・・ん、程度?

 

 

リーナ「なんで『程度』って付くんですか?」

 

霊夢「あぁ、それは決まり?みたいなもんだから、気にしない」

 

リーナ「はぁ」

 

 

ま、決まりならしょうがないよね。

 

 

霊夢「話を戻すけど、あんたは紫に連れてこられたってことは、何かしらの能力を持ってると思うわ」

 

リーナ「本当ですか!?」

 

 

うわー!やった、やったよ!私も能力持ってるらしいよ!どんな能力かな〜?

自分が能力を持っているかもしれないとわかって喜んでいるリーナ。顔がとても嬉しそうにしているのがまるわかりである。

霊夢はリーナを気にせずにまた話し始めた。

 

 

霊夢「あんたの能力に関しては、紫からまた、教えてもらえるでしょ。

次は、弾幕とスペルカードについて教えるわよ」

 

リーナ「お願いします」

 

霊夢「いい。まずお手本を見せるから、よく見てなさいよ」

 

 

そういうと霊夢はちかくにあった岩に手を向けた。

そして霊夢の手から白く光る弾がでた。その光る弾は岩に当たるとボンっ、という音と共に消えた。

 

 

リーナ「お〜。今のが弾幕ですか?」

 

霊夢「そうよ。この弾を一気に何個も出して相手に飛ばすのが基本の形になるわ。重要なのはイメージ、よ。さっそくやってみなさい」

 

リーナ「は、はい!」

 

 

リーナは霊夢がやったように片手を伸ばし、集中して弾幕を出そうとする。だがイメージといっても何をイメージすればいいかわからない。

とりあえず、そのまま光る弾でいいか。

そう思い光る弾をイメージする。すると、リーナの手から白く光る弾が出てきた。

 

 

リーナ「おおっ!」

 

霊夢「へぇ。時間がかかると思ってたけど、やればできるじゃない。なれれば幾つも出せるようになるから、頑張りなさい」

 

リーナ「はい。頑張ります!」

 

 

霊夢の教え方が上手だったのか、リーナに才能があったのか、どちらにせよすぐに弾幕を出すことに成功。

リーナ本人は「私、才能あるかも〜」と調子に乗っている。霊夢本人はリーナがあっさりと弾幕を出せたのでスペカもすぐ出来るだろう、と気楽に考えていた。

リーナの方は初めてやることなのでかなり緊張していた。だがその反面、かなり楽しいという気持ちもあった。

 

 

リーナ「霊夢さん、これって以外と楽しいですね」

 

 

笑顔で問いかけるリーナ。何が楽しいのやら、そんな顔をしている霊夢。

 

 

霊夢「楽しいのは今だけよ」

 

 

呆れたように答える霊夢。

 

 

霊夢「じゃあ、次にスペルカードだけどこれはスペカと略称してよぶわ。必殺技みたいなものと考えてちょうだい」

 

リーナ「はあ・・・。必殺技ですか?」

 

霊夢「そうよ。今からやってみせるから、しっかり見てなさいよ」

 

 

そういうと霊夢はカードみたいなものを指に挟んで構えた。構えた先には弾幕をうった岩がある。それに向かって打つのだろう。

 

 

霊夢「霊符『夢想封印』!!」

 

 

霊夢が技名らしきものを叫ぶと同時に霊夢の周りに五色の綺麗な弾が出てきた。しかし、それは弾とは大きさが明らかに違うものだった。

 

 

リーナ「綺麗・・・」

 

 

リーナはその弾に見惚れていた。その弾一つ一つが虹色のように輝いている。

霊夢はそのまま岩に夢想封印をぶつけた。

すると岩が木っ端微塵に砕け散った。

 

 

リーナ「・・・え〜、岩が・・・壊れた?」

 

 

え、何? スペカってあんなに威力があるの?

人間があんなの受けたら死んじゃうんじゃない?

そんなことをリーナは考えていた。無理もないだろう。初めて弾幕とスペカをしった者がみたらそう思える威力だったからだ。

霊夢はそんなリーナの考えを読み取ったのかこう言ってきた。

 

 

霊夢「大丈夫よ。弾幕とスペカは非殺傷だから。結構痛いけど」

 

リーナ「あ、そうなんですか」

 

 

よかった〜。死なないんだ。でも痛いのか〜、まあ痛いで済むならいいか。

 

 

霊夢「じゃあリーナ、はい、これ」

 

 

霊夢は白紙のカードを渡してきた。

 

 

リーナ「これは?」

 

霊夢「スペカを作るためのカードよ。それに作りたい技をイメージしなさい」

 

 

リーナは、はい!と返事をして集中し始めた。

だが弾幕とは違いどんなものをイメージすればいいかわからなかった。苦戦しながらおよそ二時間。ようやく一枚のスペカを作り出せた。

 

 

リーナ「迷符『迷い道からの刺客』!!」

 

 

リーナのスペカ宣言と同時に周りに無数の弾幕が出現した。その弾幕は文字どうり、まるで迷路を迷っているかのように目の前の岩に向かっていき、そのまま岩に着弾した。岩をみると軽く欠けていた。

 

 

リーナ「で、できた〜」

 

霊夢「やればできるじゃない。スペカの名前もあんたらしいし」

 

リーナ「ありがとうございます」

 

霊夢「とりあえず教えることは教えたから。あとは自分で頑張りなさい」

 

 

こうしてリーナは一つだけだがスペルカードを取得した。

 

 

霊夢「やっと終わったー」

 

 

霊夢はぐ〜っと背伸びをした。霊夢からすると普段の仕事より疲れたという。すると霊夢が

 

 

霊夢「リーナ。今日は泊まっていきなさい。阿求のところへは、明日いくといいわ」

 

 

と言ってきた。

 

 

リーナ「泊まってもいいんですか?」

 

 

リーナにとってありがたい話だった。泊まるところが彼女にはないので野宿をしなくて済むからだ。

 

 

霊夢「野宿でもしたら大変だし、泊まるとこないんでしょ。早く上がりなさい」

 

リーナ「ありがとうございます」

 

 

こうして霊夢にとっては長く、リーナにとっては短い一日が終わった。

 

 

黒人side

 

 

 

射命丸による飛行練習が始まって二日が経過した。

 

 

早苗「それじゃあ、もう天狗の里へ行くんですか?」

 

黒人「ああ、世話になった。ありがとう」

 

 

完全に飛べるようになった黒人は天狗の里へと出発することにした。

 

 

早苗「いえいえ。こちらも楽しかったので、気にしてませんよ」

 

黒人「そうか。諏訪子と神奈子にも礼を言っておいてくれ」

 

早苗「はい」

 

文「そろそろ時間ですから、行きますよ」

 

 

どうやら出発の時間が来たようだ。

 

 

早苗「あっちでも元気でやってくださいね」

 

黒人「ああ。それじゃあ」

 

文「それじゃ、早苗さん。お疲れ様でした」

 

 

そういい残し文と黒人は守谷神社を後にした。

その後、早苗は諏訪子と神奈子に黒人が出発したことを話した。

 

 

諏訪子「ま、彼ならうまくやるだろうね」

 

早苗「諏訪子様。どうして分かるんですか?」

 

諏訪子「ん〜? そりゃあ、私は神様だからね」

 

早苗「はあ」

 

神奈子「早苗。それよりご飯を作っておくれよ。私も諏訪子も待ちくたびれてるから」

 

早苗「あ!すみません。すぐに準備しますね」

 

なんだかはぐらかされたように思えたが、ご飯を作らないといけないので、急いで準備することにした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

黒人と文は天狗の里へ行くための見張り役と話していた。

 

 

文「椛。どうですか?」

 

椛「たいした異常は無いですよ。文さん」

 

 

彼女は犬走 椛。白狼天狗であり、文の助手でもある。

彼女には特徴的な真っ白なしっぽがある。

 

 

椛「えーと、そちらの方は?」

 

黒人「俺は鴉間 黒人だ。よろしく」

 

椛「私は犬走 椛です。話は聞いているので入っても大丈夫ですよ」

 

 

以外とすんなり里に入れることに驚いたが、まぁ入れるのならいいだろう。

入ろうとした時に文が椛に質問した。

 

 

文「椛、大天狗様は?」

 

椛「もう許可が降りてるんですよ」

 

文「はぁ、そうですか」

 

 

文はあの厳しい大天狗がすんなり許可したことが疑問だった。いくら同じ天狗でもすんなりと里に入る許可をするだろうか。

理由を考えていると黒人があっ、と思い出したように言ってきた。

 

 

黒人「たぶん、紫がやったんだと思う」

 

文「どういうことです?」

 

 

黒人は紫と出会った時のことを文に話した。

 

 

文「あやや。そういうことでしたか。しかし、珍しいですねぇ。あの人がそんなことをするなんて」

 

 

その話を聞いてとりあえず納得したようだ。

 

会話をしているうちに二人は天狗の里に到着した。

 

 

文「っと、着きましたね。ここが天狗の里ですよ」

 

黒人「ここが天狗の里・・・」

 

 

里に入る前は受け入れてもらえるか少し不安だった。

だが、実際に来てみればそんなことはなかった。むしろ安心出来るような感覚さえあった。

黒人が安心感に浸っていると少し離れたところから手招きしている文が見えた。安心感に浸っている内に離れていたらしい。すぐに文の元に向かった。文の後ろには家が立っている。

 

 

文「さぁ黒人さん。これが私の仕事場兼自宅です。では、どうぞ」

 

 

そう言って入口を開けてくれた。お邪魔します、と遠慮なく入らせてもらった。

 

 

文「とりあえず、イスに座ってて下さい。お茶を持ってきますんで」

 

 

文が台所へお茶をとりにいってる間、言われたとおりイスに座って待っていた。周りをみると、ここはリビングだろう。綺麗に掃除されていた。

そしてすぐに文がお茶を持って戻ってきた。

 

 

文「どうぞ。お待たせしました」

 

黒人「ありがとう」

 

 

お互いにお茶を飲んで一息着いた。はぁ、やっぱりお茶は美味い。

 

 

文「ところで、黒人さんはこれからどうするんですか?」

 

黒人「特に何も決まってないな」

 

文「じゃあ、私の助手をしませんか?」

 

黒人「助手かぁ」

 

 

いきなりの事だったが、さっき言った通り何もすることがないので受けることにした。

 

 

黒人「わかった」

 

了承すると文は嬉しそうに笑った。

 

 

文「なら今日から、私の助手ということで改めてよろしくお願いしますね」

 

 

言うと同時に片手を出してきた文。

 

 

黒人「こちらこそ、よろしく」

 

 

それに答えるように握手した黒人。

 

 

文「では早速、仕事内容を説明したいんですが・・・黒人さん。幻想郷について詳しく知りませんよね?」

 

黒人「ああ。全く知らないな」

 

 

知識があることはこれから幻想郷を知っていくのだから、言わなくてもいいだろう。

 

 

文「そこで提案なのですが、人里に行ってみてはどうですか?」

 

黒人「人里があるのか?」

 

文「はい。そこなら幻想郷について知ることが出来ますよ」

 

黒人「そうか。なら行ってみるよ」

 

 

助手をするなら手は抜きたくないし、それに幻想郷を知るいい機会だ。丁度いいだろう。

 

 

文「なら早速行きましょう」

 

黒人「おう」

 

 

二人はそのままお茶を飲み干すと人里に向けて出発することにした。

 

 

 

そういえば、学校の奴らどうしてんのかなぁ。


 
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