姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
袁家が姿を見せると同時に攻めてくる。
袁家が最初に攻めたのは白馬であった。
白馬を攻める先鋒を務めるのは顔良である。
「兵数は此方が上です! 焦らず少しずつ攻めましょう」
彼女は攻めながらも慎重に攻める。
対して、白馬を守るのは劉備軍の関羽、趙雲、鳳統。曹操軍は夏候惇、夏候淵、張遼、そして程昱と同じ時期
で曹操軍に仕官した郭嘉という女性である。
「来たか、下衆共!」
「愛紗よ気持ちは分かるが落ち着け」
「弓隊、構えてください」
「さて、我が片目の代償……払って貰うとしよう」
「ああ、姉者」
「曹操軍に入っての初の武働きや、無様な戦はできひん」
「私も曹操様のため、この知、存分に使いましょう」
彼女達は圧倒的な兵数に臆することなく迎え撃つ。
官渡の戦い前哨戦、白馬の戦いが始まった。
本陣に待機していた一刀は遠くで鬨の声が聞こえた。
「どうやら始まったようだな……」
聞きながら一刀は今後の展開を予想とその後の確認を行う。
(恐らく白馬は攻め取られるだろうな……まぁそれは曹操軍も劉備軍もわかっているだろう、白馬での戦いはどれ
だけ相手の兵を削ることが出来るか、そして重要なのが戦線に兵を出させること……そうして敵の意識を完全に此
方に向けさせたところで孫権の力を借りることになる)
――しばらくして、瑠理は兵に指示を出す。
「曹操軍に通達、白馬に援軍を」
「はっ!」
「劉備軍に通達、張飛を白馬に」
「はっ!」
援軍を出すのは小出しだ。これは一気に投入してしまうと袁家もそれに反応して大軍で攻め寄せてしまい。一気
に負けてしまうからだ。小出しに出して、相手も小出しにさせることで徐々に減らしていくというさじ加減が必要
なのだ。
それがしばらく続くと、ある変化が起こる。
「一刀様!」
「闇那……どうした?」
「袁紹と袁術が此方の背後を突こうと動いております」
この報告を聞いた時の反応は通常二つ。予想外の動きに慌てるか、予想どうりの動きに柔軟に対応するかのどち
らである。
「…………はぁ!?」
しかし一刀の反応はそのどちらでもなく困惑、理解不能というものだった。
何故なら、この本陣は左右からの攻めはあっても背後からというのは有り得ないからだ。
「一体、どういうことですのー!?」
「いえ、ですから此処から先は崖を上ることができず進めないと……」
「何故分からなかったのかの!?」
「あぁ、ははは」
今、袁紹と袁術は叫びながら文句をいっており、文醜が必死に説明していて、張勲は苦笑しているという何とも
いえない状況になっていた。
袁家は背後に潜伏してど派手に登場して倒そうとしていたのだが、崖に阻まれ進めないという状況になっていた。
そう、これが一刀の反応の正体である。
今、袁家が止まっているところは崖になっていて背後からは攻められないようになっているのだ。本陣した場所
の理由もこれにある。
「何とかしなさい!」
「いや、無理ですって!?」
「七乃! どうすれば良いんじゃ!?」
「どうしましょうー」
しばらくその場に留まっていると崖の上から人影が現れた。
「麗羽! 随分馬鹿なことをしているわね!」
「か、華琳さん」
その正体は曹操だった。そして彼女以外にも崖の上から続々と現れる。一刀、美華、劉備である。
「あ、貴方達……」
「食らいなさい、浅はかな考えで愚を犯した報いよ!」
曹操が手を上げると大勢の弓部隊が現れ袁家の軍に大量の矢を浴びせる。
「きぃぃぃぃぃぃ! 覚えてらっしゃーい!」
「あらほらさっさー」
「七乃! 七乃ー!」
「はいはい、逃げましょうねー……かわいいですお嬢様」
――こうして無意味に少なくない犠牲だした袁家であった。
「あの、曹操さん、司馬昭さん」
「あら、どうしたの?」
「……これって大事な戦ですよね?」
「ええ、そうよ……」
「……何なんでしょう、この……雰囲気……」
「…………」
「なんなんだろうな……」
(袁紹……もはや雌豚にも劣るわね……こ・れ・は・ひ・ど・い)
周りには微妙な空気が流れていた。
そしてそのことは孫家にも伝わっていた。
「ねぇ、冥琳」
「何だ、雪蓮」
「……今からでも司馬家に就きましょう?」
「……気持ちは分かるが少し待て……何のための保険だ?」
孫策は苦笑し周瑜はこめかみを押さえ溜息が出た。
(……やはり袁家が勝てるとは思えん……)
孫権は一刀達に協力したのは間違いでは無かったと確信してしまった。
第十六話
「袁家の乱 官渡の戦い
名(迷?)家、大爆発!」
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