No.554610

超次元ゲイムネプテューヌMk2+BlackFate その31

でーきーたーぞー。
今回長々とこの過去編のキャラ紹介あるけど実はこの紹介で出るキャラサーダナとウラヌス以外はこの過去編でしかでてこないっていう。
微妙すぎるっていう。

2013-03-13 01:37:45 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:827   閲覧ユーザー数:774

~??? ??? プラネテューヌ プラネタワー内部謁見の間~

「お帰りなさい、ネプギアさん。真実を知れましたか?」

 

ギョウカイ墓場から帰った私を迎えたのはいーすんさんの言葉でした。

そして、口ぶりから多分私がマジェコンヌを狩ってはいないことはわかっているのかもしれない。

…いや、それどころかまるで私とマジェコンヌが話した内容まで見抜いているかのようにも見えた。

 

「…ああ。ようやくわかったよ、私が我になった意味も全てな。よってイストワール、貴様に一つ進言する」

「なんでしょう」

 

もう、自分がサーダナの口調をしていることも気にならない。

仮に肉体が精神を侵食するなんてことがあれば、まさしく其の状況なのだろう。

 

「明日、守護女神全員を以てギョウカイ墓場に侵攻する。是に応じない女神は世界の危機を甘んじる愚者として晒し者だとでも煽れば自己顕示欲の塊である女神はほいほい釣れるだろうさ」

「それは…ッ。確かに、本来マジェコンヌ本人にたいした力は存在していないでしょう。ですが発見が遅すぎました。明日侵攻したとして撃破は難しいでしょう。良くて封印か……」

「貴様にそんな心配をする必要はない。秘策もある」

「秘策………」

 

それは何か、と聞きたげないーすんさんに向け軽く笑みを浮かべる。意図を受け取ったか一瞬苦い顔をした後振り返り私に背を向けた。

侵攻は、明日。それまでに現在の女神全員に会う必要がありますね…。

サーダナの記憶に存在しているとはいえかなり不明瞭なもの。実際にあってからのほうが色々とやりやすい、と私は踏んだ。

 

ぶつぶつと何かを考え出したいーすんさんを尻目に私は教会を出、女神化し飛翔した。

まず向かうは…ラステイション。三角航路があるとはいえなんだかんだで交易都市と呼ばれるラステイションからが行きやすいだろう。

単に誘うだけなら(ネプギア)でも出来る。…なら(サーダナ)にしか出来ないやり方がきっとあるはず。

私が知る我がやるなら………

 

「これしかあるまいなァ!!」

 

鎌を出し背後に大振り。

少しの手ごたえと共に数回の金属音が響いた。何かを弾いたようだ。

 

「昨日あんな目に合っておきながらもうリベンジ?小国の女神は記憶容量も小さいのかしら」

「なぁに、世界の危機を目の前にいまだ元凶を見つかれらない大国様よりかはマシだろうさ」

「わかった、あんたもっかいぶっ飛ばす」

 

目の前に佇む女神。

私が知るものより装甲が多く、大烏のように広がる翼に一瞬目を引き寄せられながらも私は武器…大鎌を出す。

サーダナの記憶によれば…あいつは、【アインス】。ラステイションの女神、ネグロハート。

…よし、見極めよう。

 

「痛めつけるというのは我の趣味でもないしそもそもこの非常事態にぶちのめしてはマジェコンヌの出現にあわせられない。まぁ手加減してやるから本気でかかってこいよ小娘」

「小娘はどっちだっての!」

 

私が構えると同時にナイフを持ち、私の方向を避けて投げ始めた。

投げられたナイフは重力に従いすぐに落ちていく。ここは海上、回収すら困難なはずだというのに…。

何かの思惑があるのは間違いないがわからない以上立てられる対策もなし。

背中の羽(のようなブースター)から光を噴出し体がぶつかりそうな距離まで肉薄。私のものとは性能が段違いな機能に驚きながらも鎌を振る。重く、大きい刃は思ったより扱いづらく斬るというよりは叩き潰す…槍のような使い方がいいのだろうか。

当てるつもりのなかった振りだがアインスは避けようともせず両腕で受け、そのまま吹き飛ばされた。

そのまま追いかけようと向きなおした時、異変に気づいた。

 

「そういうことか!!」

 

私が叫んだのを合図にしたのか水中から大量のナイフが水を纏いながら飛んできた。

咄嗟に横回転しながら避けると小さくUターンしながら追ってきた。水を引きながら追ってくる様は蛇か何かみたいだ。

私を完全に追尾しているようで鎌を回し弾いてもすぐに戻ってくる。遠くでアインスはこっちを見てほくそ笑んでいる…わけではないが、何かを考えるような素振りを見せている。

その解析をする暇もなく多量のナイフが私を追い続ける。スピード事態は私より遅く逃げ続ければ追いつかれることはないかもしれないが追加しているのか徐々に数が増えている。流石に全方位を覆えるほどの量になれば逃げ場がなくなる。

それだけは避けなくてはならない。そのためには…本体を叩くしかない!

 

「狩り尽くす……!」

 

ナイフ達を誘導し、アインスに向けてまっすぐ飛ぶ。

自分に向かってきたことを理解してアインスの手にもナイフが並んだ。一体何本持っている…?

いや、気にすることはない。何か仕込んでいてもあたらなければいい話。全て薙ぎ払う!

私が鎌を振り下ろし、アインスが投げたものより大き目のナイフを突き出したその瞬間。

 

――――――ガギィン!

 

二つの金属音が鳴った。

私とアインスの間には、人…のような何かが違いの武器を受け止めている。

両腕には盾、しかも釘のようなものも付けられた大盾がついていた。全身をくまなく覆う女神の装甲は、まるで鱗のように見えた。

 

「ゼレン!?」

「…何故ここにいる」

 

ゼレン、という言葉がサーダナの記憶にあった。リーンボックスの女神、チヒロ。女神名ゼレンハート。

…正確には、女神ではないようだが。

 

「貴様らはリーンボックスの領域内に侵入している。チヒロは防衛及び平和維持のため女神に問う【何用だ】」

 

周囲を見渡すといつの間にかプラネテューヌもラステイションも見えず、代わりにリーンボックス都市が見える。

知らず知らずの内にはいっていたようだ。アインスも気づいたか「ほんとだ」と言いながらナイフを自らの元に戻した。

 

「何用だ、と聞かれるとな……そうだな、貴様らにデートの誘いでもしにきた。明日空いているか?」

「…なにそれ、ふざけてんのリーラ?」

 

アインスは呆れ顔。まぁ誰でもそういう反応するだろう。正直自分でも何故こんな言葉がでたのかわからない。サーダナはこういう女神だったのだろうか。

 

「我は至極真面目だよ。ルウィーのも含めてダブルデートと洒落込もうと思ってな」

「チヒロは常にリーンボックスを防衛している」

「頭が固いな。まぁいい、明日また誘わせてもらうとするか。我はこれでも忙しいでな、これからルウィーに行かないといけないのだ」

 

「ちょ、リーラ!」とアインスが何か言っているがスルーして中央山脈の方向に飛ぶ。ここがリーンボックス近郊なら中央山脈の向こうがルウィーだ。すぐに着くだろう。

~数十分後 ルウィー~

少し飛んだらすぐに陸上を超え、既に左手には山脈が聳え立っている。

やっぱり私のものよりユニットの性能が段違いに高い。候補生と正規女神の差ともいえない何かがあるようにも感じる…けど、よくわからない。

 

既にルウィーの街並みも見えた。こんな時にプラネテューヌの女神がラステイション側から来たのだからあちらも出てくるだろうとは思っていたのだが……

少なくとももうルウィー領内には入っているはずなのだが………

 

結局、何の出迎えもなくルウィー市街に到着。この警備の緩さは何なんだ。プラネテューヌでももう少しマシだぞ、多分。

ルウィー市街は相変わらず雪国といった感じだ。しかし妙に雰囲気が重い。まぁ、マジェコンヌが生まれた地ともなればこうもなるのだろう。

教会に到着。大きすぎる扉は毎度開けるのに苦労する。なので蹴り開ける。

その間際何かを感じ鎌を出し、自分の横に置く。

すると扉が開いた瞬間鎌に衝撃が走った。見てみると、薄い刀のようなものを鎌が受け止めている。

 

「プラネテューヌの女神が何の用?ファー姉がいない今を狙った?」

 

口調とは裏腹に幼い声が耳に入った。

私よりも小さい子供が私に刀を向けていた。殺意があふれ出ていることから今のも牽制というわけでもないのだろう。

真っ白なローブの所為で顔も良く見えないが、声と大きさと言葉で大体わかる。

さて、どうするか。互いにダメージを食らってはいけないようなものだが…。

とりあえず目の前の子供。記憶によれば…名前はミィ。ルウィーの女神ベヤーズハートの片割れ。

姉にファー、という奴もいるようだが……。

 

「別に貴様らのどちらが出ても構わん。それよりも、だ。貴様ら、真面目にマジェコンヌを探しているのか?」

「あんたに言われなくても国を挙げて探してるわよ!あんなのが妹なんて冗談じゃないわ!」

「それにしては成果が上がっていないようだな。貴様らルウィーだけでの問題ではないのだ、急いでもらいたいな」

「あんたに言われなくてもわかってるっつってんでしょ!Killわよあんた!」

 

何か言われるたびに大声で反論する様がどことなくラムちゃんに似ている。

そういえば、あの二人はラムちゃんが妹だったはずだ。そして目の前のミィも妹、となれば姉のほうは大人しい性格なのだろうか。

直接眼前にしなければ出てこない記憶も不便なものだ、と内心呟いた。

そしてキルと言ってはいるがその気は無いようで鎌に当たっている剣を素早く杖に収めていた。

その納刀スピードは目でも終えず、刀は抜刀と納刀の速さが強みか、と思えた。

 

「さて。ではそんな哀れな貴様らに一つ誘いをやろう。明日、プラネテューヌの教会に来い。五女神ソロっての作戦だ。貴様らも両方来い」

「……多分、ファー姉が行くと思う。ここはマジェコンヌ誕生の地。他国と比べて治安も最悪。片方は残るよ」

 

何か躊躇ったようにも見えたが、概ね了承した模様。

…何か気になるけど、まぁいいや。

 

「期待せずに待っているよ」

 

教会に背を向け助走をつけ飛び立つ。

……そうか、やけに警戒していたのは女神化状態だったからか。と今理解したけど今更だった。

とりあえず先ほどとは別側、山脈西部を通りプラネテューヌに帰ることにする。この妙な世界、私が我になっているこの不思議な現象。それがもうすぐ終わりだという予感がした。

根拠はない。でも、きっともうすぐ終わる。そう思えた。

~キャラ紹介~

サーダナ(リーラハート)

身長:151cm(173cm)

体重:42kg(不明)

モチーフハード:セガサターン

固有能力:重力操作(0~3倍まで)

主な武器:大鎌

趣味:妹弄り

特技:曲芸のような鎌回し

好きなもの:ホットチョコレート・アップルパイ

ユニットイメージ:堕天使

CV:たかはし智秋

 

過去のプラネテューヌ女神。当時の国力は小さかったが女神としての実力は随一。

普通の女神とは違った考えを持ちプラネテューヌの女神の仲では意外とイストワールと仲が悪い。女神とは神、神とは絶対の存在ではないのか、という疑問が彼女を凶行に走らせた。

ウラヌス(リーラシスター)

身長:156cm(160cm)

体重:42kg(46kg)

モチーフハード:セガ・マークⅢ

固有能力:フープを使った簡易ワープ

主な武器:フラフープ(割ってトンファーにもできる

趣味:空中遊泳

特技:新体操(フープ)

好きなもの:プラネテューヌ国民

ユニットイメージ:ダークナイト

イメージCV:寿美奈子

 

過去のプラネテューヌ女神。マジェコンヌ生誕時の唯一の女神死亡者と後には言われている。若干天然の気があるものの仕事はこなすようで寧ろ仕事を終わらせなければ休む権利はないと言い張り区切りが付かないまま三日不眠不休で書類仕事をこなしたという逸話もあったという。

アインス(ネグロハート)

身長:159cm(160cm)

体重:44kg(40kg)

モチーフハード:PS1

固有能力:飛び道具の操作(敵味方問わず)

主な武器:投げナイフ(色々細工してあるらしい)

趣味:雑務

特技:正確なナイフ投擲

好きなもの:ラステイション国民

ユニットイメージ:大烏

イメージCV:近藤加奈子

 

過去のラステイション女神。現在や先代に比べるとキャラが薄いがそれでも女神としての業績は安定していた。そういう意味ではやっぱり地味な部類だったのかもしれない。女神化すると身長は伸びるが体重は減る。明らかに薄くなっているある部位が目立つが詳細は不明。不明ったら不明。

チヒロ(ゼレンハート)

種族:人造女神

身長:190cm

体重:97kg

モチーフハード:Chihiro(XBOXシリーズのプラットフォーム基盤)

固有能力:武器を地面に刺し固定することであらゆる攻撃を無効化する。ただし移動も攻撃も出来ない。起動条件上地上でしか出来ない。

主な武器:パイルバンカー付き大盾*2

趣味:無い

特技:無い

好きなもの:リーンボックス

ユニットイメージ:龍

イメージCV:夏樹リオ

 

厳密には女神ではなく、女神に似せて作られた人型兵器である。女神がなぜか生まれないリーンボックスにおいて次の女神が生まれるための穴埋めとして創られた。それまでの防衛を主な機能として創られたため、侵攻に向いた武装はしていない。なお、常に女神化状態の姿をしており、全身をくまなく装甲が被っている。緑色なこともあって鱗みたいだと他国の女神によく言われていた。

ファー&ミィ(ベヤーズハート)

身長:142cm(145cm)

体重:36kg(37kg)

モチーフハード:ファミコン/スーパーファミコン

固有能力:変身(基本なんにでもなれるが、シェアを使っていることと使っているシェアについては誤魔化せない。原理的には女神化とほぼ変わらないがそこから女神化姿にもなれる。人間⇔女神⇔変身⇔人間。)

主な武器:仕込み杖

趣味:魔法で色々浮かせること/変身でいたずらすること

特技:早口ことば/素早い抜刀・納刀

好きなもの:ミィちゃん/ファー姉

ユニットイメージ:ミュージック

イメージCV:能登真美子/いのくちゆか

 

過去のルウィーの女神。ロム・ラムと同じく双子。ファーは基本的に臆病で誰とも話したがらない。話しかけられると怯える。ミィは明るいというよりうるさくファーの悪口を聞くとキレる。ある意味ロムとラムの関係とほぼ同じとも取れる。

双子の女神、といわれており姿も(違いも精々服の色と表情と声)似ているのだが誰も二人を同時に目撃したことがない。教祖ですら見たことなく、変身能力もあって実は同一人物なのかという説もあったが、ファーは運動神経がほぼなく、代わってミィは魔法の才能があまりないことから演技にしては上手過ぎるということからこの説は否定された。この真相を知るものは結局この二人だけのままだったという。


 
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