No.545456

魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録

17話表 クロとカリムの迷子録

2013-02-17 17:24:53 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4475   閲覧ユーザー数:4278

「へぇ、ここがミッドチルダか………」

 

「そうよ。どう、クロ君?」

 

「いや、凄いですね。地球を更に未来っぽくした感じか?」

 

俺は今、リンディさんに頼んでミッドチルダに居る

 

一度ミッドチルダを見てみたかったからだ

 

アイリスと朔哉も誘ったのだが

 

『殺る事があるから楽しんできなよ』

 

 

『ごめんなさい、貴方からの誘いを断りたくないのだけれど、どうしても殺る事が有るのよ。また誘ってね』

 

と言われた

 

………"やること"のニュアンスが違った気がするが気にしない

 

それは置いておいて………

 

「じゃあ、今度はあっちに行ってみましょうか」

 

と言って手を引かれる

 

………最近リンディさんからの接触が多い気がする

 

一応言っておくがボディタッチって意味の接触じゃないぞ?

 

……まぁ、それも増えてはいるんだが………

 

それもこれもちょうどあの時だ

 

リンディさんが泣いたとき

 

あれ以来割とリンディさんに会う

 

………俺はこの人の反応をよく知っている

 

あれだ、俺に本気で好意を向けてくる人の対応だ

 

つまり………

 

(リンディさん………俺に惚れた?)

 

………勘違いだといいな………

 

流石に未亡人を口説くのは亡くなった旦那さんへの罪悪感が半端じゃないんだ

 

けど…

 

(その反応だよなぁ)

 

と若干諦めの境地に達していた

 

と考えていると

 

「おや?」

 

リンディさんが居ない

 

………というかさっきまでと全く雰囲気の違う場所にいる………

 

あれ?

 

この少年極度の方向音痴である

 

その方向音痴っぷりといえば手を引いていてもいつの間にか消えているレベルなのだ

 

ならなぜそんな彼が今まで迷わなかったというと全てはHyde a Factの賜物である

 

自分の通学路や買い物に使う道にHyde a Factを自分にしか感知出来ないくらいで設置することで道しるべとして使用していたからである

 

そんな彼が見ず知らずの場所に行って大丈夫なのか?と聞かれると

 

―――――――――現状に至るのだ

 

「おや?」

 

絶賛迷子中である

 

「ふむ、どうしたものか」

 

と考えていると

 

「?」

 

キョロキョロしたレオが出てきた

 

「どうした?」

 

と聞いてみるが

 

「………」

 

その言葉を無視するかのようにそのまま何処かへ走り去ってしまった

 

「あ、おいレオ!」

 

慌てて追いかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、レオー」

 

レオを追いかけて途中で見失ってしまったが恐らくこっちだろうという勘に頼って動いていると

 

「~~♪」

 

どこかから気持ちのいい歌声が聞こえてきた

 

その音の音源を探し歩くと

 

「~~♪」

 

思わず見惚れる程の金髪の女子がいた

 

「~~………あら?」

 

歌が止まり目と目が合う

 

目と目が合う?

 

「貴方は?」

 

と聞かれる

 

ああ、見つかったから歌が止まったのか

 

「えーと、こっちに機械的な虎来なかった?」

 

レオの行方を聞いてみると

 

「あ、この子の飼い主さんですか」

 

と自身の膝に視線を向ける女子

 

そこには丸くなって寝ているレオが居た

 

「あ~、うんそう」

 

近づいて行く

 

「可愛いですねこの子」

 

「そう思う?」

 

「ええ」

 

「だったらよかった」

 

女子の目の前に来てレオを回収しようとすると

 

「このままにしておいては?」

 

と言われた

 

「気持ちよさそうに寝ていることですし」

 

「ん~、迷惑じゃないなら」

 

「ええ、貴方も座られては?」

 

と自分の横の地面をポンポンと叩く女子

 

「お言葉に甘えて」

 

腰を下ろす

 

「そう言えば名前を教えていませんでしたね。私はカリム・グラシアと申します」

 

「よろしくグラシアさん」

 

「カリムと呼び捨てでいいですよ?」

 

まさかの初対面で呼び捨て許可

 

なんだ?この世界の人間は皆初対面で呼び捨てでいいのか?(←違います)

 

「ああ、俺の名前長いからクロでいい。よろしくカリム」

 

「よろしくクロさん」

 

さて、気になってた事を二つばかり聞くか

 

「「あの……」」

 

………カリムと声がハモった

 

「お先にどうぞクロさん」

 

んじゃ失礼して

 

「聞きたい事が二つあるんだけどさ。ここどこ?それとカリムは何でこんな所に?」

 

「あ、それ私も聞きたかった事です」

 

………つまり?

 

「迷子仲間ってこと?」

 

「そう………なりますね」

 

絶望とはこの事か

 

「どう…しようか?」

 

「どうしましょう?」

 

二人で悩んでいると

 

「カリム!」

 

と男の声が聞こえる

 

「ロッサ…どうしてここが?」

 

「突然居なくなるから心配してこの子達に頼んだんだ」

 

と言って周りにいた緑色の半透明な犬を撫でる

 

「で、そっちの彼は?」

 

「迷子仲間」

 

尋ねられたので即答した

 

「………っぷ…くく………ま、まさか迷子って即答するとはね。普通は恥ずかしがると思うんだが。初めまして、ヴェロッサ・アコースだ。仲のいい人からはロッサと呼ばれているよ。君もそう呼んでくれ」

 

笑いながらも名乗るアコースくん

 

「いいのか?」

 

「ああ、君みたいな面白そうな子ならいいよ」

 

「なら俺もクロって呼んでくれ。名前が長すぎて名乗る気が失せる」

 

「ああ、よろしくクロ。出来れば聞きたいんだが?」

 

………仕方ない

 

「クロヴィ・ユリエラ・ディーフェンベーカー・ロロット・オミ・ドゥ・ラ・パトリエール・アデレード・アルバート・アクセルロッド。な?長いだろ?」

 

「た、確かにそんな長い名前だと名乗る気が失せるね。呼ぶ方も大変そうだ」

 

………そういえばそうだ

 

今まで呼ぶ方のことなんて考えた事もなかった

 

「じゃ、僕たちはこれで失礼するよ」

 

「クロさん、縁があればまた」

 

「ああ、またな」

 

と言って二人は去っていった

 

 

 

 

 

 

 

その後リンディさんに何とか見つけてもらいすぐに帰宅

 

………と同時に超説教タイム!が始まったのは言うまでもない

 

罰としてリンディさんと一緒に寝る事になった

 

………よく持ったな俺の理性

 

 

またもや自重しない独自解釈

 

タグに独自解釈多数とでも追加しようか(笑)


 
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