No.545012 魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録2013-02-16 15:41:23 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:4697 閲覧ユーザー数:4494 |
朔哉とアイリスが転校してきてから数日が経つ
「十文字くんここわからないんだけど教えてくれない?」
「いいよ」
「私はこっちがわからないの、教えて!」
「彼女の後で、ね」
と女子に人気である
「くっそー!イケメンがこれ以上増えるとかなんの悪夢だよ!」
「余計に女子と喋れねぇじゃねぇか!」
反面、うがぁ!と頭を掻いたりしている男子たち
これを見て思ったことがある
(幾らなんでも異性を意識するには早すぎないか?)
彼らは未だ小四である
転生した人間にはそう思えた
と朔哉の様子はそんなだが
「ねぇクロ、少しシャンプーを変えたのだけれどどうかしら?」
「………いいんじゃねぇの?」
と素っ気ない返事を返すことしか出来ない
アイリスは授業以外は基本的に俺の傍にいる
それはいいのだ、それは
問題は
「ディアシスさん!今日の帰り俺と一緒にどっか行こうよ!」
「ねぇクロ、今度の休日空いてる?空いていたら私と何処かに出掛けましょう?」
………クラスメイトを無視するのだ
女子とは一応話すのだが、男子の方は呼ばれても無視する
が、前世のアイリスは更に酷かった
なんせ女子すらも無視していたのだから
男女とも仕事で必要な話はするがそれ以上をしようとしない
なんとか俺がアイリスが最低でも女子と世間話などの話をするようにと努力し今に至る
その頃と比べればやはり多少はマシになったと考えるべきなのだろうが
(もう少し頑張って男子とも話して欲しいよな)
そう思わずには居られなかった
だが
「あぁ、無視された……」
とどこか嬉しそうな恍惚の表情を浮かべる男子
アイリスはそっち方面で人気がある
ん?誰か忘れていないかって?
忘れていないって、銀髪くんだろ?
名前………?
………
………
あ、ああ、
違う?そんなことも言ってない?
………
そうだよ、覚えてねぇよ、チクショウ
記憶力は悪くないんだけど何で覚えてないんだっけ?
………あれ?名前って教えて貰ったっけ?
まあいいや
んで、彼も来たんだが他の男子と同じく無視されていた
ツンデレとか言ってたな………で……
ツンデレって何?
「なら今日にでもどっか行くか?」
「本当?」
「ああ、翠屋って店に行こうかなって」
「翠屋?………え、ええ、良いわよ?」
何故にどもる?
「なら私らも行こうか」
と話に混ざってくる
「狸の居場所じゃないぞ」
「誰が狸やドアホゥ!」
スパン!と頭を叩かれる
アイリスもボケとツッコミと理解しているからか何も文句を言わない
「クロも翠屋に行くの?」
「そうしようかと思ってる」
フェイトの質問に答える俺
「じゃ、放課後皆で行きましょ?」
「ok、授業が終わり次第行こうか。後で朔哉も誘っとく」
全員で翠屋に行くことが決定した
「で」
「何でアンタが居るのよ!」
と仲良く二人で息を合わせて言うはやてとアリサ
「妻である君達が居る所に僕が居ない訳が無いだろう?」
例の銀髪くんが既に翠屋にいた
「おや?アイリスじゃないか、ほらこっちに来なよ」
とアイリスに言うが当の本人は
「ねえクロ、翠屋のおすすめって何かしら?」
相変わらずの無視
その様子をどう取ったのか
「はぁ、おい貴様、誰の許可を得て僕のアイリスに近づいている」
と俺に行ってきた
近づいてきたのはアイリスなんだが?
というかお前のじゃねぇし、俺のだし(←何気に独占欲が強い)
「アイリス、そんなゴミから離れるんだ、君がそこのクズに脅されているなら僕がどうにかしてあげるから」
と言うと
「黙れ下郎。誰が発言して良いと許可した?」
『!?』
俺と朔哉以外の全員が驚いた表情になる
アイリスのブチギレモードこと王様モードだ
古くからの王族だったせいかキレると王様みたいな喋り方になる
しかも日本語を使ってる時に王様モードになるとドラマとかに出てくる昔の将軍とかみたいな喋り方になる
「げ、下郎って、ぼ…」
「黙れと言ったのだ。余は貴様と話す口を持たん。早急に失せろ。だが余も無慈悲ではない。四半刻だ、四半刻以内に余の目の前から失せろ。さもなくばこの世から余が直々に消してやろう」
と言って殺気を思い切り銀髪にぶつける
「ひっ!う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
銀髪くんは怯えて猛ダッシュで逃げてゆく
「ふん、彼奴は或れは本当に男か?情けない」
「相変わらず酷いな王様モード………なぁ朔…哉…?」
隣にいる朔哉を見て凍る俺
「………」
やっと復讐の相手を見つけたかのような顔になってる
こちらもキレているようだ
「アイリス」
「む?」
朔哉がアイリスに話しかける
「こんな事を考えたのは苛つくが、死にたくなるほど苛つくが、どうだ?手を組まないか?」
「何やら愉快な事を考えているな虫螻。貴様と馴れ合うなどと考えただけで虫唾が走るが………。良いだろう。申してみよ」
朔哉がアイリスに近づき耳打ちする
「………どうだ?」
「ックク、存外貴様も良い事を考えるではないか。良い、良いぞ。今回は貴様と手を組もう。全ては」
「そう、全ては」
「「あの蠅を跡形残らず消すために」」
何か物凄く物騒な事言っていらっしゃる!?
地獄の始まり(銀髪の)ww
よければ感想欲しいっす………
Tweet |
|
|
4
|
2
|
追加するフォルダを選択
16話 地獄の始まり