No.512392

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百四十四技 其は冷徹なる死神

本郷 刃さん

第百四十四話になります。
ハクヤ無双+黒衣衆無双になっていますw

どうぞ・・・。

2012-11-26 09:47:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9830   閲覧ユーザー数:9068

 

 

 

 

 

 

 

第百四十四技 其は冷徹なる死神

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハクヤSide

 

Tamiel(タミエル)〉を倒した俺を見つめているリズ。その顔には、俺に対する恐怖の色はない。

 

それを見ただけで、自分がどれほど想われているかということくらい簡単に分かった。

 

先程まで恐怖に打ち震えていた自分に呆れながらも、次の標的へと向かった。

 

クラインと風林火山が対応する〈Ramiel(ラミエル)〉に向かい、

ユニークスキル《斬撃》と愛用の鎌の一つである『コロナリッパー』によって発生する、炎の刃を放っていく。

 

ラミエルは炎に包まれ、斬撃に刻まれる。

 

「うぉっ!?」

 

驚くクラインを余所に、俺はラミエルの側に背後に回り込み、

サイススキル《クロス・ゲイザー》による四連撃を喰らわせる。

 

HPが0になり消滅するラミエルを俺は無視して次の標的に向かった。

 

アスナが血盟騎士団の団員達を指揮して戦う〈Shemhaza(シェムハザ)〉へと斬撃を放ちながら駆け出す。

 

団員達は驚いてか一度距離を置いたがアスナは俺の攻撃に合わせて連携を取ってくる。

 

彼女とは久しぶりに連携を取るがカノンさんと戦い方が似ているので合わせやすい。

 

俺が奴が手に持つ槍を弾き、アスナが自身の得物で高速の剣技を繰り出し、

最後にアスナの《スター・スプラッシュ》による八連撃と俺の《ヘイト・ゲイザー》による三連撃で仕留めた。

 

「ありがとう!」

 

「他の奴への援護に。俺も他の奴を潰す」

 

礼を言うアスナへ一言指示を出して、

俺はウェルガーと聖竜連合が相手にしている〈Armaros(アルマロス)〉へと標的を変えようとしたが、やめた。

 

さすがはリーダーとその精鋭というところか……既に奴を仕留めに掛かっている。

 

アスナと騎士団、クラインと風林火山は〈Kokabiel(コカビエル)〉と戦っている攻略組達の援護に行っている。

 

俺は〈Barakiel(バラキエル)〉を相手取っているメンバーの方へと駆け出した。

 

そちらは苦戦しており、HPがレッドになっている者がいた。

 

鎌を振るい、そのプレイヤーを仕留めようとするバラキエルの鎌に向かって、俺は狙いを定めてから斬撃を放った。

 

それによって鎌は軌道を外れてプレイヤーの隣へと落ちた。

 

他の奴等が彼を救出し、俺はバラキエルに鎌を振るった。

 

懐に入り込み《ヘルゲイザー》による四連撃、さらに斬撃による四連撃が加わり、計八連撃を与えた。

 

それによりバラキエルのHPは0になり、消滅した。

 

アスナとエギル、クライン達の方もコカビエルを倒したようだ。

 

聖竜連合もアルマロスを倒したのかHPを回復している。

 

他のプレイヤー達もHPを回復して整えている。待て、〈Azael(アザゼル)〉はどこだ?

 

すると、

 

「ハクヤ、後ろ!」

 

「!!!!!」

 

「あ、くぅぅぅ!!!」

 

リズのお陰で間一髪、攻撃を受け止めることに成功した。だが『コロナリッパー』の耐久値がやばくなってきた。

 

武器を変えようにも対峙しているのは俺一人。他の攻略組は体勢を整えている。それなら!

 

「ハ、ハクヤ!?」

 

「い、一体なにを!?」

 

サチとケイタが驚きの声を上げる。

 

俺は奴の攻撃を見切りながら、右手でウインドウを開き操作していく。そして俺は、『コロナリッパー』を解除した。

 

「おまっ!?」

 

「なにやってんだ!?」

 

クラインとエギルからも驚愕の声が上がるが、無視して俺は操作を続ける。

 

ストレージの中から『アイスエイジ』を選び、そのまま装備した。

 

「こっちならまだいける」

 

俺はアザゼルへと斬りかかる。それを剣で防ぐアザゼル。俺は一度距離を取る。

 

強い……だが俺は…いや、俺達はもっと強い!

 

「どこをみているのですか?」

 

「!?!?!?!?!?」

 

突如としてアザゼルの目の前に現れたティアさん。ユニークスキル《隠者》。

 

相変わらず、俺達も集中して気配の方を辿らないと見つけることができない。

 

今の俺ならば簡単に見つけられたけどな。それに対して、周囲のみんなはいきなり現れたティアさんに驚いている。

 

彼女は手に持つ武器『レイブンダガー』でアザゼルの心臓部分を攻撃した。

 

ダガースキル《アサシンピアース》を使っていたようで、ダメージ量が増している。さらにそこに、

 

「ハァァァァァ!」

 

接近してきたハジメが鞘に納めていた『カミヤリノマサムネ』を抜き放った……かに見えたが、

既に鞘にカタナを戻している。

 

カタナのソードスキル《居合》、最速の抜刀術で速度を重視したスキルだ。

 

加えて《断空》により斬りつけた部分から衝撃波が行き渡った。

 

続けて《抜刀》を使用して追撃をかけた。奴のHPバーは既に半分を切っている。

 

「くらいなさい!」

 

追い打ちをかけるべくカノンさんがスキルを発動する。

 

ユニークスキル《連撃》の効果で、《フラッシング・ペネトレイター》、《ホリゾンタル・スクエア》、

《スター・スプラッシュ》というお得意の三連技を放った。

 

これにより計十三連撃の攻撃へとなった。最後に、

 

「これで!」

 

再び《ヘルゲイザー》を放った。四連撃と氷の刃の四連撃が当たり、アザゼルのHPが無くなった。

 

これでポップした堕天使達は終わった、残るはボスのみ。

 

そちらに視線を向けるとシャインとヒースクリフがボスの苛烈な攻撃を抑え、

ルナリオが武器を弾き、キリトとヴァルが攻撃を与えている。

 

俺達はすぐに援護に向かった。

 

ハクヤSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルスキル説明

 

サイススキル《クロス・ゲイザー》

鎌のスキル。十字と斜め十字(☓印)に切り裂く四連撃の技。

 

サイススキル《ヘイト・ゲイザー》

鎌のスキル。左斜め切り下ろし、右横薙ぎ、右斜め切り上げの三連撃。

 

ソードスキル《居合》

カタナの上位スキル。鞘に納めた刀を最速で斬りつける技。一撃の速度が高い。

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

ハクヤが堕天使をたくさん倒しましたねw

 

アザゼルは黒衣衆の援護で倒させましたけど・・・これで全員のユニークスキルが観衆の前で使われました。

 

そして次回、ついにボス戦が終わります。

 

それでは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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