No.488567 TINAMIのユーザーが恋姫入り12012-09-25 22:09:31 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:2497 閲覧ユーザー数:2342 |
【あっけなく死んだ罰で転生特典、没収でござるの巻】
オイラは今、洛陽にいる。
服装は………
そこ等にいる庶人達と同じ、ありふれた
「はぁーーくしょんっ!」
「どうした白蓮?」
「いや、何でもないよ柾棟」
「体は大事にしろよ」
「ああ、ありがとな」
と、いうのもせっかく転生特典で御遣いにしてもらったのに、行き成り星の真名を呼んでしまうというポカをかました為にあっけなく死んでしまったので罰として特典は没収され、今度は一般人として送り込まれたと言う訳だ。
さて、そんなオイラが今何をしてるかというと。
「『おい、オメェの怖いもんは何だ?』
『オレっちかい?オレっちはそうだな~、饅頭が怖いんだ』
『饅頭?饅頭ってあの白くて中に甘い餡が入ってる…』
『止めてくれぇ~~!怖い怖い、饅頭怖い!』
トメ吉さんはそう叫びながら頭を抱えて逃げて行ったね」
うろ覚えの落語である。
特典を没収されたオイラには武も無ければ知も無い。
一刀のようにボールペンを持っている訳でも無い。
無い無いづくしであるオイラはどうすればいいのか必死で考えた。
そしてオイラは思いついちゃったね、今皆が何を望んでいるのか。
この殺伐とした世の中、皆の気分はめいっぱい落ち込んでいるだろう。
ならば面白い話で笑わしてやろうと。
試みは大成功、今やオイラはこの界隈では笑わせ師としてちょっとした有名人である。
「仲間連中はそんなトメ吉さんをからかおうと饅頭を買い集めてトメ吉さんの家の前に集まったよ。
『この饅頭を家の中に放り込んでトメ吉が転げまわって怖がる様を皆で笑ってやろう』
そして仲間連中は家の扉をそっと開いて饅頭を置いた。
『うわあ~~、饅頭だ饅頭だ!饅頭怖い!』
トメ吉の叫び声を聞いた仲間連中は扉の前で声を殺して笑ったね。
そしてトメ吉はと言うと……
『こんな怖い物はこうしてくれる!』
と、饅頭をパクパクと食べ始めた。
『ああ~、甘くて怖い、旨くて怖い、太りそうで怖い』
そんなトメ吉を覗き見していた仲間連中はようやく騙された事に気付いた。
『てめぇ、トメ吉!騙しやがったな!お前が本当に怖い物は何なんだ!?』
トメ吉さん、最後の一口を口に放り込んでこう言ったね。
『今は熱いお茶が一番怖い』
おそまつさまでした」
ペコリ
オイラが頭を下げて挨拶すると観客の皆は笑い声と一緒に拍手をしてくれた。
「「「わははははははははははははっ!」」」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
そして目の前の籠の中にお金を入れてくれる。
こうしてオイラは金を稼いでいると言う訳だ、皆が笑ってくれてオイラも金が稼げる。
我ながら悪くない作戦だ。
「くすくすくす。面白かったですよ」
そう言いながら他の皆より多目のお金を籠に入れてくれた女の子がいた。
その女の子を見てオイラは驚いた、何しろその娘は。
「ゆ…、おっと」
危ない危ない、またうっかりと真名を呼ぶ所だった。
何処からか突き刺すような視線を感じるし。
「あ、あの…」
「いや、失礼。知り合いに似てたもので」
「そうだったんですか」
よし、切り抜けた!
「月様、またそのような御戯れを」
「でも面白いお話を聞かせてくれたんですから」
そう言いながら近づいて来たのは、華雄だった。
そしてその傍に居た一人の男。
それは……
「お前は……」
「知っているのか狼?」
「そうなんですか、龐徳さん」
直接面識がある訳じゃない。
顔も知らない、声も知らない。
だが、誰なのかは解る。
何故ならば、あの
「( ゚∀゚)ノ<へうっ!」
「\(゚∀゚ )<へうっ!」
「な、何だ!?」
「へ、へう?」
乱と狭乃 狼 。
恋姫外史での
続いてしまった。
という訳で二話目でした。
今回は月陣営に華雄と一緒に居ると言う設定で狭乃 狼 さんにご出演下さいました。
改めて言う必要は無いと思うけど、この話はちゃんとしたプロットなどは立てておらず、行き当たりばったりで書いているでござるの巻。
なので更新は当然不定期になります。
ちなみに白蓮と一緒に居た柾棟という男は言わずと知れた劉邦柾棟さんですね。
それではまた。(・ω・)ノシ
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モチベさん、モチベさん。
今夜は君の大好物のカツ丼だよ。
冷めない内に帰って来て下さい。