第五十二技 みんなが祝いに…
キリトSide
昼食を終えた俺とアスナはとりあえずゆったりと過ごす事にした。
いままで戦う事に専念してきた俺達、特にアスナにとってはゆっくり休むことが重要だからな。
「わたし、こんなにゆっくりするの初めてかも~」
「そういえば、初めてアスナを見かけた38層の攻略の時もなんか堅そうな表情してたよな」
「えっ/// キリトくん覚えてたの? わたし達、話してなかったのに…」
「ああ。俺をみて、怯えたような表情だったのを覚えてるよ」
「うっ!? だって、あの時はまだ、キリトくんのこと知らなかったし…」
「はは、いいよ。あれは俺自身もさすがになぁと思ってたし」
当時の俺は、初めて人を殺した後だったので気が立っていた頃だしな。
「俺からしたら、59層で昼寝をしてた俺に突っかかってきたものの、
そのあと隣でアスナが寝てたのがかなり印象深かったけどな」
「あう、あう////// そ、それは~///」
「でも……あれがあったから、こうしてアスナと一緒に居られるんだよな」
「……うん///」
アスナは頬を紅く染めながらソファに座る俺に
俺はアスナの頭を優しく撫でる。彼女曰く、俺に撫でられるとすごく落ち着くらしい。
そんな時だった…。
―――ドドドドドッ!!!
―――コンコンッ
「あれ、お客様みたいだね? わたしでてくるね」
「いや、俺がでるよ。多分だけど、あの人達だ…」
俺がそう言うとアスナは首を傾げたが俺に任せてくれた。俺が扉を開けたら…。
「キリトォォォ!」
「な、なんだ…シャイン?」
そこには叫びだすシャインがいたのでとりあえず用件を聞くことにした。
「俺が言いたいことは唯一つだ…。キリト……」
「………」
真面目な表情をするシャインの言葉を俺は静かに待つ。そして……、
「(ニカッ)結婚おめでとさん! あっ、これ結婚祝いと引っ越し祝いな。
俺が上層のモンスターからドロップしたレア食材だ。ぜひ、料理してくれ!」
「あ、ああ。ありがとう…」
「気にするな。俺とティアの時も祝いの物をもらったからな。お、アスナちゃん。おめでとさん!」
「あ、ありがとうございます。シャインさん///」
満面の笑みを浮かべ、矢継ぎ早に言葉にしていくものだから思わず気おされてしまう。
シャインは興奮しているせいかテンションがもの凄く高い。とりあえず落ち着け。
「ふふ、シャイン。はしゃぎすぎですよ」
「ええ。もう少し落ち着いたらいいのに」
「ティアさん、カノンさん」
そこにはティアさんとカノンさんもいた。どうやら二人も祝いに来てくれたらしい。
「おめでとうございます。キリトくん、アスナさん」
「おめでとう、二人とも」
「「ありがとうございます」」
俺達の事を親身になって喜んでくれるのが嬉しい。
アスナは目尻に涙を浮かべている。
「キリトさ~ん、アスナさ~ん」
村の方向からシリカがリズとピナと共に歩いてきた。
「キリトさん、アスナさん。お二人ともおめでとうございます!」
「ようやくってところよね、おめでとう。よかったわね、アスナ」
「シリカもリズもありがとう」
「ありがとう、二人とも!」
二人の言葉に俺とアスナは礼を述べる。
「キリト!」
今度はクラインとエギルがやってきた。しかも、黒猫団のみんなと一緒だった。
「キリト! おめぇ、よくやったよ!」
「ホントだぜ、こいつは!」
クラインとエギルは肩に手を乗せたり、頭を軽くたたいたりなどの歓迎をくれた。
「おめでとう、キリト」
「アスナもおめでとう」
「「「おめでとう!」」」
「はは、ありがとな、みんな」
「みんな、ありがとう///」
ケイタとサチ、テツとロックとヤマトの祝いの言葉に胸が熱くなってくる。
アスナも凄く嬉しそうだ。
「なんだ、俺達が最後か」
「ハクヤ、みんなも…。来てくれたのか」
そこには他の黒衣衆のメンバーもいた。
このまえ集まった全員が祝いにきたのだ。
「仲間の大事な祝いだ、来ないはずがないさ…。おめでとう、キリト、アスナ」
「……おめでとう」
「おめでとうございます! キリトさん、アスナさん!」
「おめでとうございますっす」
ハクヤ、ハジメ、ヴァル、ルナリオから言葉が送られた。
「ありがとう…」
「えへへ、ありがとう…(クスン)」
みんなからの言葉にアスナはついに涙を堪えきれなくなったようだ。
この後、俺達の結婚を祝って宴会をすることが決まった。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
次回は結婚祝いの宴会?です。
改めて思ったらあの女の子が出てまでのイチャラブが少ない事に気が付いてしまった・・・。
まぁ・・・いいですよねw
それでは次回で・・・。
Tweet |
|
|
27
|
7
|
追加するフォルダを選択
第五十二話です。
結婚報告をしたキリトとアスナの元に・・・。
どうぞ・・・。