第10話 変態と狂戦士
帝王戦が終わり俺が家に帰るとき意外な人物にあった。
それは俺が引っ越した先にいた二つ名を持つ男だった。
「バーサーカー!!!!!」
「烏丸!!!」
俺とその男、バーサーカーはお互いに名前を呼びあった。
「何でお前がこんな場所にいるんだよ!」
俺がそう言うとバーサーカーは「お前こそなんでいるんだよっ!」と言い返してきた。
「俺はここらに引っ越してきたんだよ!」
そう俺が言うとバーサーカーも「俺もだ」っと言ってきた。
その後俺たちは昔の話をしながら一緒に帰ってた。
数日後の部室
「はぁぁあ......暇ですね。先輩」
「まったくだ」
そんなことをいいながら俺と槍水先輩はオセロをやっていた。
「今日は洋はどっか行ったし、あやめは来ないし、白粉にいたってはいてもいなくても変わらないし」
そんな話で俺たちは時間をつぶしていた。
「はぁあ~今回も全敗かよ。先輩強すぎますって」
「まぁな」と先輩とそんな会話をしていると携帯が鳴った。
「すいません、先輩ちょっと失礼します」
俺はそのまま電話にでると相手はバーサーカーであった。
「どうしたんだよ。バーサーカー?」
「いやちょっと久しぶりにお前と戦いたくてさ、今日は何処のスーパーに行くんだ?」
「ちょっと待てよ」
俺は携帯から手を離し槍水先輩に今日どこに行くのか聞いた。
「今日はスーパーときわに行くつもりだが」
「ありがとうございます」
俺は携帯を手に取りバーサーカーとの話を続けた。
「おぅ、もしもし今日は東区のスーパーのラルフストアにしよう」
「おぅわかった。じゃぁな」
「おう」
そう言って俺は電話を切った。
「何の電話だったのだ?」と先輩が聞いてきた。
「昔の友達がここらに引っ越してきてそいつが俺と戦いたいって言うから場所を決めてたんです」
そう俺が言うと先輩が「場所は何処にしたんだ?」と聞いてきた。
「場所は、ラルフストアにしました」
「そうか、がんばって獲ってこいよ」
俺は先輩の言葉に「はいっ!」と返事して部室を後にした。
ラルフストア
「はぁぁやっと着いた。結構遠かったな」
そんなことを言っていると俺の目の前に洋とあやめがいた。
「おう!!お前らも今日はここのスーパーなのか?」
そうすると二人は「うん」と頷いた。
俺らが話していると一人の男が俺らに声をかけてきた。
「帝王を倒したのもお前だと聞いている。最近、随分と名を売っているようじゃないか」
その男は以前ちょっと戦ったことのある手にカゴを持ち独特の戦い方をする男だった。
「その内の一人さ。けれど僕だけじゃない。それに......僕には売れるだけの名なんてない」
「俺はお前の二つ名を耳にしてるぞ。......ははぁ、そうか、まだ当の本人は聞いたことがないってわけか。よくあることだな」
俺は内心ものすごく笑っていた。
まさかデジャブが起きるなんて気の毒だよ、洋。
「なに?.......僕に、二つ名が?」
洋はその男を見上げていた。
「聞きたいか?」
「と、当然だ、教えてくれ」
その時の洋の顔は期待したような顔をしていた。
あとの顔が楽しみだ。
「『変態』だ」
「よし落ち着けジョニー」
「誰がジョニーって?」
俺はもう笑いそうになっていた。
「何でだよ!何でそんなわけのわからない二つ名がついてるんだよ!今の流れは絶対”愛してる”とか”前からずっと好きだったんだ”とか、そういう流れになるだろう!?」
俺はも耐えきれなかったのであやめに「あやめ、俺はこれ以上こいつのそばにいると笑えてくる。それだから俺は向こうの方に行ってくいる」というとあやめも半笑いで「了解!」といった。
「はぁ~、おもしろかった」
そんなことを言っていると誰かが入店してきた。
その男は帝王の下にいたピアスをつけた男かつて『ガブリエル・ラチェット』と呼ばれた男だった。
「よう。お前とまともに話すのは初めてだったな」
そうすると相手も「そうだったな」といってきた。
「お前らが洋にやったことは俺は許す気はない。だがお前は洋を助けてくれた礼は言っておく。ありがとな」
そんな話をしていると洋が俺らの元に来てピアスの男に「話がある」といってきた。
「僕が何やら変態という珍妙な二つ名で呼ばれているんだが、何か知らないだろうか」
「......オレは事実からお前をそう称したまでだ」
「ってかお前だったのか洋に変態の二つ名をつけたのは」
その時、スーパーの扉が開き俺が待っていた人物が来た。
「やっときたかバーサーカー。遅えよ」
「悪りい、ちょっと道に迷ってってか何で二階堂がここにいるんだよ」
「それはこっちの台詞だ。なぜお前がここにいる。東雲!!」
「それはだな」
「そんなことよりもう半額神出てきたから話は後だ」
俺がそう言うとみんな狼の目になっていた。
半額神がシールを全て貼り終える。そしてスタッフルームの扉を開けて戻っていく。
そして半額神がこちらをちらりと見て扉がパタンとしまっていった。
その瞬間一斉に狼たちが出ていった。
「それじゃあいつもの台詞言いますか」
「俺も言うか」とバーサーカーも言っていた。
「さぁ狩りの時間だ」
「戦闘開始!」
俺とバーサーカーは同時に弁当コーナーへ向かう。
その間にバーサーカーが次々と狼たちを薙ぎ倒していく。
「さすがバーサーカー。やっぱあいつめちゃくちゃ強い。まともに相手できるかな」
そんなことを呟きながら俺は弁当コーナーへ向かう。
その時俺の前にジョニーが立ちはだかった。
「俺と戦おうってか。上等じゃねえか!かかって来いよ」
そういうとジョニーは俺の元へ来る。
そして俺にカゴで攻撃しようとした時、何者かに飛ばされてしまった。その人物はバーサーカーだった。
「俺を差し置いて、烏丸と戦おうとするとはいい度胸だな」
やばいやつが俺の目の前に立ちはだかった。
「それじゃあ始めるか。烏丸」
そう言うとバーサーカーは俺に拳を繰り出してくる。
それを俺はかわすとあることを直感に感じた。こいつの攻撃を喰らったらまずいと。
その攻撃をかわした後、俺はバーサーカーの横にまわり拳を入れて、後ろにまわり拳を入れた。
その攻撃が効いたらしくバーサーカーは、ちょっとよろめいた。
その隙をねらい俺は、弁当を獲りに行った。
だが、俺の前にまたも立ちふさがる者がいた。それはあやめだった。
「あやめそこを退いてくれるとうれしいんだけど」
「ダメに決まってるだろ」
そう言うとあやめは俺に蹴りを入れてくる。
俺はその攻撃を跳んでかわすとそのままあやめの肩を掴みあやめを飛び越えて後ろに立つ。
「すまないな。あやめ」
そういって俺は残っていた弁当丸得のり弁当を手にした。
俺が弁当を獲ると戦いは終わりその中で気になるものが一人いた。
カゴを頭に乗せて四つんばいの生物がいた。よく見てみると洋だった。
「洋!お前が『変態』って呼ばれる理由がわかったか」
洋は悲しげな顔で「うん」といった。
黄昏空がHP同好会の広い部屋を朱に染めていた。
俺が部室に入ると何故かあやめとあせびちゃんがいた。
そしてあやめと先輩はテレビゲームをやっていて、洋は無駄に汗をかいていた、そしてあせびちゃんは洋を心配そうに見ていた。
「すいません、状況が全く読めないんですが」
「まぁ気にすんなって」とあやめは言うが普通気になるだろ。
俺はあやめと先輩がやっているゲームをただただ見ているだけだった。
「......佐藤、このゲーム、おかしいぞ。私の攻撃が一発も当たらない」
「先輩、言うのが少し遅れましてけど、そのゲームで著莪に勝のは正直無理かと。当時全国大会に出場していた親父と対等に戦える腕なんで......」
「あ~、気持ちいい。さっきまで散々人をコケにしていた奴を倒しちゃうのって。まぁ10年早かったね、魔女さん」
そういうとあやめが席を立つ。
「あっちもやる~」
そう言うとあせびちゃんが席に座りやり始めた。しかも強い。
「著莪、説明を」
「アイツさ、ゲームショップでバイトしてるの知ってるよね?以前見に行ったらレジやっているか、客と一緒にゲームをしているかのどっちかで、相当な腕前になっているんだよ。客寄せになるらしいから店長とかはむしろ勧めているらしいんだけど。専門はカセット時代のレトロゲーム、でもSSも相当やり込んでいるから、かなり強いよ」
あやめの話を聞いていると先輩から「烏丸!」という声が聞こえてあせびちゃんの席を指す。
「俺もですか?」
そういうと先輩は「うん」という。
俺は席についてゲームをした。
結果は勝った。
そうすると俺の時と同じように次は洋を指名した。
洋もゲームをして先輩に勝つと先輩は洋に質問をしていた。
「佐藤、質問なんだが、このゲーム機とソフト、いくらくらいする?」
「えっと.......中古市場ならあわせて4000円するかしないくらいですかね。でも何故?」
何故そんなことを聞いたのか俺も疑問に思っていると先輩が「そうか」と呟いた。
「井ノ上だったか。ちょっと窓を開けてくれないか。空気を入れ換えよう」
そうするとあせびちゃんが「は~い」といい窓を開けると先輩がSSの電源を切るとコード類を抜き、そっと本体を持ち上げた。
「あの、先輩?」
「佐藤、すまん。手が滑っている」
この人は何を言っているんだ。
「げ、現在進行形!?」
先輩はそのまま振りかぶりSSをぶん投げた。
そうすると洋が「僕のサターーーーーーン!?」といって床を蹴り窓の外にダイブした。
「洋!ちょっとお前何してるんだよ」と俺が言ったとき足を滑らして俺もそのまま下に落下していった。
その瞬間、俺は確信した俺は死ぬと。
目を覚ますと、どこかのベットの上にいた。
「こ......ここは」
俺が起きあがろうとするとそこにはあやめがいた。
「ダメだってまだ起きたらあんたは佐藤と違って重体なんだから」
「はぁ~そうかってこと洋は無事なのか」
俺がそういうとあやめは「うん」といった。
「ちょっとアタシらは、弁当獲りに行ってくるから。ちゃんと安静にしてなさいよ」
「わかってるって」
そういってあやめは部屋から出ていった。
「やべ~弟たちの飯がないな。ちょっと連絡でもするか」
そういって俺はアイツに電話をした。
「あっもしもしバーサーカーか。ちょっと頼みがあるんだが」
「頼みって何だよ?」
「お前が今日、手にした弁当、俺の弟たちに分けてやってくれよ。災厄何か、買ってきてくれよあとで金は払うから」
「わかったよ。しょうがなぇな」
「サンキュウなじゃあ。またいつか」
そう言って俺は電話を切った。
そして俺は眠りについた。
ふと起きると俺の病室に誰かいる。
先輩でもあやめでも洋でもないだれかがいる。
「あの~」というと相手はビクッとしてこちらを振り向いた。
そこには年が若くて銀髪の長い髪の看護婦がいた。
「どうしたんですか。俺の病室で?」
「いえ、何でもないですわよ」
「じゃあ、なんで俺の病室にいるんですか?」
そう俺が言うとその看護婦は「そうでしたわ、包帯を取り替えに来たんですの」
「そうですか。それじゃあお願いします」
そう言うと何故かいったん病室を出ていってまた戻ってきた。
「どうしたんですか?」
「何でもないです。それでは、少々身体を測らせてもらいます」
「は、はい。わかりました」
そう言うとその看護婦は俺の身体の長さを測り始めた。
右手、身体、右足を測ると次は俺の身体をまたいで左手、左足をはかり始めた。
思いっきり胸があってる。
この時間がずっと続けばいいのになぁ。
そして、看護婦は、測り終えたようでまた出ていき、また戻って来た。
「さっきからどうしたんですか。あれ?」
俺はちょっとした疑問点に気づいた。
さっき来た看護婦は後ろは短かったのに今来た人は長髪である。しかも少し胸の大きさが変わっている。
「あの~すいません」
「なんですの?」
やっぱりしゃべり方も少し違う。
「いえ、何でもないです」
「それでしたら、包帯を入れ替えてもよろしいですか」
「はい!」
チャンスがまた来た。
看護婦はそういうと俺の包帯をとり始めた。
俺は、その看護婦の身体を見ると少し傷があった。その傷は最近できた傷であった。
そして俺は直感で思ったことを言ってみた。
「俺になんか用があったんですよね。狼さん!」
その言葉に少し動揺した後「何のことですの?」と返してきた。
「俺の用があったんでしょ。この『狼殺し(ウルフスレイヤー)』に」
俺がそう言うと相手ももう隠せないと思ったようでその場から立ち去ろうとした。
俺はその看護婦に「お前らも狼なんだろ!もう一人も連れていつか戦おうじゃないか」そう俺が言うと。
その看護婦は去り際に「面白い人ですわ!」といって去っていった。
「また、新たな狼の登場か。俺も早くこのけが、直さないとな」
そういって俺はまた眠りについた。
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「俺は最低の二つ名の狼だ」
烏田高校に転校して旧友である佐藤洋に出会う。佐藤の所属する部活「ハーフプライサー同好会」で起きるいろいろな出来事。それがこの物語の始まりである。
自分に文才がないのでわかりにくいところもあるかもしれませんが頑張りますのでよろしくお願いします。