No.446393 魔法少女リリカルなのはStrikerS ~赤き狂戦士~ゼロ・スパークさん 2012-07-05 13:16:55 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1068 閲覧ユーザー数:1038 |
第一章 赤き狂戦士
第十一話「休日」
Sideなのは
こんにちは。
私高町なのはです。
現在の所属は古代遺失物管理部・機動六課でスターズ隊長として未来ある新人達の教導をしてます。
今日はさっきまで新人達と模擬戦をして、六課に配属になってからどれくらい成長したかを確認、
見極めをしました。
結果は私の予想以上に新人4人は成長していて、私だけでなくフェイトちゃん達もビックリしていたな
・・・一人だけ目を開けて寝てたけど・・・
まぁそれは置いといて・・・なんだか4人の将来が楽しみだな。
「なのはは今日の午後から非番だったよね?」
「うん。けどあまり外に出ようとは思わないんだよね~」
「そうなんだ・・・けど気分転換に出てみたら?」
「気分転換か・・・」
確かにフェイトちゃんの言うとおり外に出るのもいいかもね。
けどなぁ・・・
「私一人だけ行っても寂しいし・・・」
「あ・・・そう言えば午後からの非番の人ってなのはしかいなかったよね」
「うん・・・」
フェイトちゃんやヴィータちゃんとか仲のいい人が一緒の日に休みだったらよかったのに・・・
こうなったら今日はデスクワークでもするしかないかな?
はぁ・・・これだと前にヴァン君に言われたとおりだな・・・うぅ、なんか悔しくなってきた!
「あ、そう言えば!」
「どうしたのフェイトちゃん?」
「なのは以外でも非番の人がいたよ!!」
「誰?」
私以外で午後から休みの人がいたんだね。
でもフェイトちゃん、いくら同じタイミングで休みでもあまり面識がない人だったら意味ないよ?
「大丈夫だよ。なのはも知ってるから・・・あっハーナ丁度よかった」
書類を持って歩いているハーナちゃんを呼び止めるフェイトちゃん。
ん?ハーナちゃんがもしかして?
でもハーナちゃんは今日は午後の訓練があったはずだから違うよね・・・
「何かご用意ですかハラオウン隊長?」
「うん。あと私の呼び方は前に言ったとおりフェイトでいいから」
「ですが私は仕事とプライベートは区別しているのでその」
「命令だよ?」
「・・・・・・」
笑顔でそう言い放つフェイトちゃん。
・・・あれ?なんか胸の辺りがなんだか疼くよ?
「・・・わかりました。ではフェイトなんでしょうか?」
「うん実はね・・・・」
そして私はフェイトちゃんが話す事を黙って聞く。
・・・・・・・
「えっ!?非番の人って・・・!?」
私はもう一人の非番の人物の名を聞いて・・・なんでだろう?
嬉しいんだけど休日が逆に疲れが貯まりそうな感じが・・・
「でも退屈はしないんじゃないかな?」
「そ、そうなんだけど・・・」
確かに退屈はしないよね・・・絶対に。
「私も部屋まで一緒に行くから頼みに行こうよ」
「まぁ・・・いいかな?」
こういうのを食わず嫌いっていうんだよね。よし!!行こう!!
「なのは」
歩き出した私をハーナちゃんが呼び止める。
あれ?呼び方が高町隊長からなのはになってる?もしかしてフェイトちゃんの命令の影響かな?
以外と順応性あるねハーナちゃんって。
「何?ハーナちゃん?」
「・・・楽しい休日を」
「!ありがとうハーナちゃん」
ハーナちゃんの以外な言葉につい驚いた私。
って失礼だよね私?
でもちょっと嬉しかったかな?お土産でも買ってこなきゃだね。
そして私達はハーナちゃんと分かれ、例の人物の下へと向かう。
・・・やっぱりちょっと不安だな。
SideなのはEnd
Sideヴァン
「ルーチェ。ユグドラシルにある「オリジナル」の状態の確認をしろォ」
《ユグドラシルエリアへアクセス開始・・・定時管理プログラム起動・・・記録領域深層部への
アクセスを確認・・・「スペア」との遠隔同調テストを開始・・・3、2、1・・・同調確認》
久々のオリジナルのチェックだなァ・・・最後にやったのは六課に来る前だったかァ?
異常はないと思うがァ用心に越した事はないなァ。
《内部情報開示・・・コールドスリープ機能--95.4%・・・バイタル安定率--92.7%・・・「GOD」
封印強度--88.5%・・・オリジナルとスペアのシンクロ率・・・52.8%・・・以上が
今回のチェックの結果です》
「封印強度以外は極めて良好ォ・・・カリスに言っとけェ。封印強度を上げろってなァ。次調べるまでに変わってなかったらテメェのケツに直にイビル・レイをブチ込むともなァ!!」
《了解しました》
ちぃ・・・多分封印強度は上げたとしても3%ぐらいしか回復しないだろうなァ・・・
前にもやった時も同じだったしなァ・・・
《カリス少将に連絡終わりました》
「ご苦労ォ・・・で奴はなんて?」
《できる限り強度は上げるようにするが期待するなと》
「ハッ!やっぱなァ」
《それからもう1つ・・・》
「あン?」
まだ何かあンのかよ?
どうせまともな事じゃないなァ・・・
《ケツにブチ込めるものならやってみなさい・・・との事です》
ほらなァ・・・
「ならもういいかァ・・・今日は午後から非番だし後は寝るなァ・・・」
《ご自由になさってください。六課に来てからの初めての休みですからゆっくりお休みください》
「ふァ~・・・ンじゃ後の処理は頼むぜェ」
《了解しました》
ルーチェに後の事を任せ俺様は寝る為に服を脱ぎ、パンツ一丁になる。
何故そうするかって?そりゃあ決まってる・・・寝やすいからだァ。
「よォーし寝るかァ・・・」
とベッドに横になる・・・がバットタイミングに扉がノックされる・・・
ったく誰だァ?俺様の眠りを妨げる奴ァ?
「誰だァ!?用があンならさっさと入ンなァ!!」
不機嫌さ全開で扉の奥にいる人間に声をかける。
《マスター。もう少し言い方というものが・・・》
知った事かァ・・・というか本当に誰だよォ
KYな奴はよォ。
『あ、あのヴァン君わ、私、なのはだよ」
『わ、私もいるよ』
「なのはにフェイトかァ?なンのようだァ?」
『とりあえず入ってもいいかな?』
動揺した声が返ってくる。
一瞬拒否ろうかと思ったがここでそれやったら無理やり入ってきて小言を言われると思い
渋々入れる事にしたァ。
「・・・入れよォ」
『うん、じゃあ入るね』
扉が開き部屋になのはとフェイトが入る。
「ヴァン君、実は話が・・・!?」
「あン?どうしたァ?」
なのはが俺様を見て固まってやがる・・・なンでだァ?
「なのは、どうしたの・・・きゃあ!?」
フェイトにいたっては小さいとはいえ悲鳴まで上げている・・・どういう事だァ?
「ちょ、ちょヴァン君!!なんで・・・なんで裸になってるの!?」
裸・・・あーそうか。俺様パンツ一丁だったなァ。
だからコイツら顔赤いのかァ。
「早く何か着てよ!」
「わァーたよォ・・・」
はぁめんどくせェ・・・これだから女はよォ・・・
「で用があるンだろォ?なンだァ?」
「そうだった・・・ヴァン君って午後から非番だったよね?」
「あァ・・・」
「それでなんだけどね、私も午後から非番なんだ。だから一緒に外に出かけないかなぁ~って」
「帰れ」
すかさずベッドに横になり布団に包まる。
ふざけンなァ・・・なンでせっかくの非番をテメェと外に出なきゃならンのだァ。
「ヴァン、私からもお願い。なのはと一緒に外に行ってもらえないかな?」
「断ァーる。俺様は寝るって決めたンだ。だからダーメだァ」
フン!俺様の邪魔は誰にもさせねェ!!あげゃげゃげゃげゃ!!
「仕方ないな・・・こうなったら最後の手段かな?なのは」
「うん」
最後の手段だァ?コイツらァ・・・いったいナニするきだァ?
「あっ!はやてちゃん?実はお願いがあるんだけど、ヴァン君の午後からの非番を取り消しにしてもらえないかな?」
「な、なにィ!?」
なのはの奴は今あった事をはやての豆狸に説明する。
こ、コイツ!!頭にチクって俺様の休暇を・・・!!
だ、だがそンなふざけた事ォ認めるワケェ・・・
『ええよ』
「な、何ンだとォ!?」
くっ!・・・そういやァコイツらはガキン時からつるンでたンだよなァ・・・!!
なら俺様に初っから勝ち目はねェーじゃねェーかァ!!
「お、オマエらァ・・・!!」
『かわいそうやなぁ~ヴァン君。非番無くなってもうたなぁ。なのはちゃん怒らせたからやで~』
「実質テメェがやったンだろうがァ!!」
「はやてちゃん私は別に怒ってないよ~。ヴァン君がお話聞いてくれなかったからちょっと
はやてちゃんに頼っただけだよ☆」
「アナタ質悪すぎですよォ!?」
なのは・・・いやこの3人組カリス並みにヒデェぞォ・・・この俺様が完全に押されてやがる!!
「・・・ちぃ・・・わァーたよォ。なのはタイチョーサンとお外にお遊びに行きゃあーいいンですねェー?行きます行きますよォー。はーい、もう喜んでご一緒させていただきやーすゥ」
棒読みで話す。
これでダメならもう暴れてやるぜェ。
何がなンでも休暇を手に入れる!!
『最初からそう言っとけば良かったんや』
「嬉しいなぁヴァン君。ヴァン君なら絶対にそう言ってくれると思ってたよ」
「ヴァン、優しいんだね」
コイツらァ・・・我慢だァ我慢・・・!!
「なのは・・・テメェはさっさと部屋に行って出る準備をしろォ。表玄関で落ち合うぞォ」
「うん。楽しい日にしようね」
もう何も言わねェよォ・・・
こうしては俺様は折角の休暇を奪われるのを防ぐ為、白い悪魔と共に出かける事でなンとか
勝ち取る事が出来たのであったァ・・・
いやァ・・・こりゃ負けてンなァ・・・
SideヴァンEnd
-------------------
Sideなのは
「遅いなぁヴァン君・・・」
ヴァン君が待ち合わせ場所に選んだ玄関で待ってるけどその張本人であるヴァン君がまだ来ない・・・
まさか逃げ出したんじゃ・・・
《先程ルーチェと連絡を取った時、すでに準備が終わったと言っていました》
「じゃあどこに行ったのかな?」
ルーチェがそう伝えたって事は必ずくると思うけど・・・そしてそう思っているとモーター音が聞こえて、その方角を見るとフルフェイスのヘルメットを被った人物が赤と黒の入った
バイクで近づいてきていた。
確かあれって地球で販売されてるモトクロスで走っているバイクだよね?
ミッドじゃ珍しいな・・・ってあれ?
私の前で止まった?
もしかして・・・
「いよォー。さっさと行くぜェ」
「ヴァン君!!これヴァン君のバイク!?」
「あァ。紛れもない俺様のモンだァ。ほらァ、さっさと乗れェ。コイツはメットだァ」
ヘルメットを受け取る。
ってもしかして私ヴァンの後ろに乗るの!?
でもそれじゃ私の胸がヴァン君の背中に・・・
「何してンだァ?行かねェーねかァ?」
「ふうぇ!?あ、あのヴァン君?私が後ろに乗るのかな?」
「あ?ナニ寝呆けた事抜かしてやがる?誰がテメェに俺様の押収品コレクションを使わせるかよォ」
「?押収品?」
「ヤベ!・・・そ、そンな事より早く行くぞォ!!ほらぁ!!」
「きゃあ!?」
腕を捕まれ半ば無理やりヴァン君の後ろに座らされてしまう。
・・・それより押収品コレクションってまさか・・・まぁ流石にヴァン君でもそれはないよね?
きっと私の聞き間違えだよ。
うん、そうだよね。
「とりあえずクラナガンまで行くぜェ。いいだろォ?」
ヴァン君がバイクを走らせながら私に聞いてくる。
そうだね。
特にやる事は決まってないからそれでいいかな?
「やる事決まってないなら適当に歩き回るぞォ。そうすりァ自然と思い浮かぶはずだァ」
「うん、そうだね。なんだかけっこう真面目に考えてくれてるんだね」
「ハッ・・・ここまできて一人だけ腐ってたらガキだかンなァ。最後まで付き合ってやる」
意外と律儀なんだね。
そういえばヴァン君って昔からそうだったね。
任務中に保護した女の子を、他の隊の人がその子の親の元に送るって言ったのに、その子と必ず親のいる場所に連れて行くって約束して、1日かかって最後は約束を守ったんだったね。
あとその時、その女の子がヴァン君の事気に入っちゃってヴァン君の
お嫁さんになるって言ってたっけ。
そしたらヴァン君は「テメェがC~Eカップの女になったら考えてやる」とか言って
ヴィータちゃんに殴られてたね。
ちなみにそのヴァン君の言葉を聞いた女の子はその言葉を真に受けてしまい「お兄ちゃんが喜んでくれるおっぱいになる~」って言ってたっけ・・・はぁ・・・小さい子にそんな事を頑張らせるように
促すヴァン君って・・・。
そう言えばあの女の子って今どうしてるのかな?多分今のスバルと同じくらいの年だと思うけど・・・
そしていつの間にかそんな事を考えている間にクラナガンに着いてしまい、
いろいろ二人で歩き回り、服を見たりアクセサリーを見たり休暇を楽しんだ。
「コレは中々いけンなァ。ウナギクレープ」
「にゃははは・・・・」
「まさかヴァン君の注文した物が間違ってきた上に、お店でWORSTⅠのクレープが
代わりに出るなんて・・・」
「別にタダで食えたし、うめェから問題ねェーよォ。それにコレでWORSTⅠだァ・・・中々な店だなァ」
「・・・時々思うけどヴァン君の味覚ってズレてるよね・・・」
本当にヴァン君の味覚は凄まじいくらいズレている。
なんせカルボナーラにをマンゴーソースをドボドボかけてそれでおいしいって言ちゃってるからね。
真似したスバルが一瞬で青い顔になってトイレに掛けこんでたから余程凄い味だったんだろうね。
多分シャマルさんの料理も平気でヴァン君は食べるかも・・・
「あァ~さァーてェ・・・そンじゃそろそろ帰るかァ」
「確かにもう時間だね・・・名残惜しいけど仕方ないね」
あれから4時間くらいは街を歩き回った。
現時刻は5時45分。
帰投時刻は7時だけどそろそろ帰らないといけない。
ちょと残念だけどまたきっと二人で休暇の時があるよね?
「なのは、テメェはここで待ってろォ。俺様がここまでバイクを回してやるからよォ」
「ありがとう。じゃあ公園前で待ってるね」
ヴァン君はそう言い残し、公園から出て行った。
なんだかんだ言っても最後まで私と一緒にいてくれた。
お礼に今度何か作ってあげようかな?・・・その時はマンゴーソースとかズレた物かけようとしたら
止めないと・・・
「こっちだァ、なのはァ!!」
呼ばれて声のする方を見るとヴァン君が私のヘルメットを振って来るように呼んでいる。
「今行くよ~」
またこんな楽しい日があるといいな?
SideなのはEnd
Tweet |
|
|
4
|
0
|
追加するフォルダを選択
時空管理局特務殲滅部隊---通称「インフェルノ」。そこには管理局員、次元犯罪者の両方が「赤き狂戦士」と恐れる青年が所属していた。そんなある日彼は、インフェルノの部隊長の命を受け新しく設立された部隊「機動六課」に異動する事になり、狂喜的な笑みを浮かべ素直に異動を受諾する・・・彼の笑みは何を意味するのか?