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狩人†無双 乙女だらけのモンスターハンター 第一話 一刀、仲間と共に狩の世界に向かうの事

海皇さん

皆さんこんにちは!

 今回無印恋姫とモンスターハンターのコラボをやらせていただきました!!

 まあ作者の妄想が形となったようなものなので楽しめるかどうかは分かりませんが、楽しんでいただければ幸いです。

2011-05-01 10:08:03 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8713   閲覧ユーザー数:7572

俺があの三国志の外史から、魏、呉、蜀の皆と共にこの新しい外史に来てから、もう一年が経とうとしている。

 

 初めはまったく見たことの無い世界に来たせいで戸惑っていた武将達も、今ではすっかり現代の生活に慣れていた。

 

 俺も彼女達との生活を、少々大変なところはあるものの、楽しみながら満喫していた。

 

 

 こんな毎日がいつまでも続けばいい、俺達はそう考えていた。

 

 

 

 

 だが、どうやら俺達は平穏な生活ばかりは送れない性質らしい・・・・。

 

 

 

 

 俺達は再び、前の外史以上の非日常を送る羽目になるのだ・・・・!

 

 

 

 

 第一話 一刀、仲間と共に狩の世界に向かうの事

 

 

 その日、俺、北郷一刀は混乱していた。

 

 何故ならいつの間にか目が覚めたら、辺りが真っ白な空間に居たのだから。

 

 そして側には愛紗、鈴々、朱里、星、翠、紫苑の六人が、同じように呆然とした表情で立っていた。

 

 そして目の前には・・・・・

 

 

 

 

 

 俺達が夢中になってやっていたゲーム、『モンスターハンターポータブル2ndG』の受付譲の服装を着た貂蝉が立っていた。

 

・・・いまは3rdに鞍替えしたけど・・・。

 

ってんなことはどうでもいい!!

 

 「ぎゃああああああ!!!!!」

 

 眼が、眼が~~~~~~!!!

 

 止めろ!!止めてくれAIBO!!!!俺の中の受付譲のイメージがああああ!!!

 

 愛紗達がやるなら最高だが貂蝉のはただの汚物、生物兵器に等しいわあああああ!!!!

 

 「んま!!失礼ね、ご主人様!!」

 

 お前の格好が受付譲に失礼だわ!!

 

 つーかここは何処なんだ一体!!

 

 「うふふ、言ってなかったわね♪ここは外史と外史の狭間の世界、あなた達には別の外史の世界に行ってもらおうと思っているのよおん♪」

 

 別の外史だ?

 

 「なんでまた?」

 

 「それはまだ言えないわ♪でも、あなた達の外史にとっても重要な役目よん♪」

 

 重要ね・・・・。

 

 「まあいい、だけどどこに行くか位教えてくれてもいいんじゃないか?」

 

 「うふふ、私の着ている服が何だか分かる?」

 

 ああ?貂蝉の着ている服は・・・・、ま、まさか・・・・。

 

 「お、俺達の行く世界って・・・・・」

 

 「そう、モンスターハンターの世界よん♪」

 

 な、なんだってえええええええ!?

 

 冗談じゃねえぞ!!よりによってモンハンの世界だと!?

 

 冗談抜きで喰うか喰われるかの世界じゃねえか!!

 

 「大丈夫よん♪あの戦乱の世も生き抜いてきたじゃない♪」

 

 「いや、人間と飛竜とでは全然違うのだぞ!?」

 

 「・・というより我等は飛竜とはゲームでしか戦ったことが無いぞ・・・・」

 

 貂蝉の言葉に愛紗が突っ込みをいれ、その愛紗に星が突っ込みを入れる。

 

 まあ確かにゲーム内での経験が有るといえば有るけど、現実とは違うんだぞ、狩りは!!

 

 「問題ないわよん♪ゲームの知識は現実でも役に立つから♪」

 

 あっそ・・・。まあこうなったら行くしかないんだろうけど・・・。

 

 「・・・ちなみにシリーズは?」

 

 「ご主人様達のやったことのある2ndGよん♪」

 

 なるほど・・・。ならばなんとかなる、かな・・・?

 

 「あと此処には居ないけど、魏や呉の子達も一緒に行くわよん♪」

 

 華琳達も来るのか。なら大丈夫、かな?

 

 「それじゃあ狩りの世界へ、いってらっしゃ~い♪」

 

 と、いきなり俺達の目の前が真っ暗になって行った。

 

 

 

 「ご主人様、修行、頑張ってねん・・・」

 

 

 

 俺の耳にそんな言葉が響いた。

 

 

 

 

 

 

 「んん?」

 

 俺が眼を開けると、目の前には雲ひとつ無い青空が広がっていた。

 

 「くう~~~・・・よっこらせっと・・・・」

 

 俺は少々年寄りじみた声を上げながら起き上がった。

 

 起き上がった俺は辺りを見回した、と、すぐ近くで地面に横たわっている愛紗たちを見つけた。

 

 「愛紗!鈴々!朱里!星!翠!紫苑!大丈夫か?」

 

 俺は皆の方に駆け寄って声をかけると、愛紗たちは眼を開けて飛び起きた。

 

 「ご主人様!ご無事でしたか!」

 

 「よかったのだ~!」

 

 愛紗と鈴々は、素直に俺の無事を喜んでくれた。俺も皆が無事で嬉しいけど、でも今はそれよりも気がかりなことがある。

 

 「ここは、何処なのでしょう?」

 

 朱里の言うとおり、此処が一体何処なのか、だ・・・・。

 

 俺はじっと辺りを見回して見る。

 

 はるか彼方に見える雪山、透き通った湖、そして周囲で草を食べているマンモスみたいな動物・・・・。

 

 

 

 はて、どこかで見たことがあるような・・・・。

 

 

 

 「ふむ、主よ、あの動物はポポではありませぬか?」

 

 「んな馬鹿な!モンスターハンターじゃあるまいし・・・・」

 

 ん?

 

 

 

 モンスターハンター・・・・?

 

 

 

・・・そうだ!!思い出した!!

 

 

 

 「?ご主人様、どうかなされたのですか?」

 

 紫苑が心配そうに聞いてくるがそんなことはどうでもいい。

 

 

 

 「皆、聞いてくれ」

 

 俺の言葉を聞いて、皆がこちらを向いてくる。

 

 俺は皆が俺の話を聞こうとしているのを確認した後、口を開いた。

 

 

 

 

 

 「もしも俺の推測が正しければ、ここはモンスターハンターの狩場、『雪山』だ」

 

 

 

 

 

 「「「「「「な、なんだってー!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 俺の言葉を聞いた皆は驚愕の声を上げた。

 

 

 「ふ~む、モンハンの世界に行くのは聞いていたが、いきなり狩場送りとは聞いておらんぞ・・・」

 

 「武器もないのだ!」

 

 「こんな状況でモンスターに襲われたらどうなるのだ!!」

 

 「まず間違いなく腹の中だぜ・・・」

 

 「はわわ・・・どうすればいいんでしょう・・・」

 

 「そうね・・・、ご主人様、いかがいたしましょう」

 

 やがて状況を受け入れたのか、六人ともこれからの事を話し始める。

 

 

 

 一番の問題は、武器がないことだ。

 

 万が一モンスターに襲われた場合、これでは戦うこともままならない。

 

 素手でも戦えないことは無いが、相手は飛竜やら牙獣といった一刀達の世界の猛獣達をも超える化け物である。範馬勇次郎ならともかく自分達が敵うはずも無い。

 

 だが、それについては一刀は既に解決策を見出していた。

 

 「それなんだけどさ、皆、俺はポッケ村に行こうと考えてるんだけど」

 

 「ポッケ村、ですか?」

 

 ポッケ村、モンスターハンターポータブル2nd 、及び2ndGに登場するハンターの拠点となる村。確かこの雪山、フラヒヤ山脈の麓にあったはずだ。そこに辿り着ければ何とかなるかもしれない。

 

 「ああ、俺達の役目はどうやらハンターになることみたいだからな。だったらこの雪山の麓にあるポッケ村に行くのが良いと思うんだ」

 

 「なるほど!さすがです!ご主人様!!私も賛成です。いつまでも此処にいてはいつモンスターに襲われるか分かりませんし」

 

 俺の案を聞いた朱里も賛成してくれる。それを聞いて他の皆も賛成してくれた。

 

 「しかし、今此処が雪山のどこなのやら・・・」

 

 愛紗が少々不安そうにしているが、それについては問題ない。

 

 「それについては大丈夫だ。恐らく此処は雪山のエリア1、ベースキャンプのすぐ側だ。あそこの坂道を登っていけばベースキャンプに着くはずだ」

 

 「ふむ、確かにゲーム内で見た雪山のエリア1そのものですからな」

 

 「すげーな!ご主人様!あたしなんか全然分からなかったぜ!」

 

 「翠は記憶力が悪いのだー♪」

 

 「んだと鈴々!お前は分かったのかよ!!」

 

 「えーと・・・・、直ぐに分かったのだ!!」

 

 「嘘だ!!」

 

 「あらあら皆元気ね♪」

 

 翠と鈴々が口喧嘩しているのを紫苑が笑いながら見ていた。本当にあの二人は元気が良いな。

 さて、いつまでも此処に居る訳には行かないし・・・・。

 

 「それじゃあさっさとベースキャンプに・・・・・『ズシイイイイイイイン!!!』・・・・!?」

 

 と、突然凄まじい地響きが響き渡った。

 

 

 

・・・ま、まさか・・・・。

 

 

 

 俺達は恐る恐る背後をゆ~~~~~くり振り向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこには・・・・。

 

 

 

 グォアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

 

 

 飛竜が凄まじい咆哮を上げてこちらを睨み付けていた。

 

 

 

 「は、はわわわわ・・・・」

 

 「ご、ご主人様・・・・。こ、この飛竜は・・・」

 

 愛紗が俺に質問をしてくるが、愛紗も、いや、愛紗以外の面々もよ~~~く知っているはずだ。この飛竜の名前を。それこそ2ndGでも3rdでも嫌と言うほど戦った宿敵だから・・・・。

 

 

 

 ティラノサウルスに酷似した頭部、飛行よりも地上の歩行のために発達した前足。全身を覆う黄色と青のストライプの入った鱗と甲殻・・・・。

 

 

 

・・・轟竜、ティガレックス・・・・。それがこいつの名前だ・・・・。

 

 

なんでいきなりこいつが出て来るんだあああああ!!!防具も武器も持っていない俺達が勝てるわけ無いだろうが!!

 

くそ~~~貂蝉の野郎!!!せめて武器くらい置いていけあのおっさん!!!

 

「は、はわわ・・・・ご、ご主人様~~、どうしましょう~~~」

 

「我々は武器をもっておりませぬ・・・・。まともにやれば餌になりますぞ・・・・」

 

朱里が泣きそうな顔で・・・、いや、半分泣いているか・・・、星は厳しい面持ちで俺に聞いてくる。

 

「・・・ふっ、大丈夫さ、既に策はある・・・・」

 

俺は少々カッコつけながら言った。

 

「策!?そ、それはいかなる策で!?」

 

「・・・何か、嫌な予感がするのですが・・・」

 

朱里が何か言っているが気にしない・・・。既にティガは俺達を認識してこっちを攻撃しようとしている。早く策を実行しないと・・・。

 

「その策とは・・・・・」

 

 

 

 

 

「「「「「「策とは?」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベースキャンプに向けて全速前進DAAAAAAAA!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

  「「「「「「やっぱりかあああああああああ!!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 俺は叫ぶと同時に朱里を抱えあげてベースキャンプの入り口に向けて駆け出した。

 

 

 

 え?なんで朱里を抱えあげたって?いやだって朱里って運動苦手だから・・・。

 

 「は、はわわ!?ご、ご主人様~!?」

 

 「しゃべるな朱里!!舌噛むぞ!?」

 

 「ご、ご主人様ああああああ!!!何やってるんですか!!!!」

 

 「にゃ~~~~~!!!朱里羨ましいのだ~~~~~!!!!」

 

 「な、なななななな何やってんだこのエロエロ魔人!!!!」

 

 「むむ!!主、それは是非私もやってもらいたいですぞ!!」

 

 「あら、ご主人様ったら・・・見せ付けてくれますわね♪」

 

 

 

 

 

 『ギャアアアアアアアアアアアア!!!!』

 

 

 

 

 

 逃げろ逃げろ!!後ろから愛紗が、鈴々が、翠が、星が、紫苑が、ついでにティガレックスが迫ってくる!!!

 

 

 

 

 

 

・・・あれ?俺何から逃げてるんだっけ?

 

 

 俺は朱里を抱えて一気にベースキャンプまで坂を駆け上がって、テントの中に飛び込んだ。

 

 

 「ゼエ・・・ゼエ・・・・やれやれどうやら逃げ切れたみたいだな・・・」

 

 「ご、ご主人様/////」

 

 俺はベッドに座って息を整えていると隣に座っている朱里が顔を真っ赤にして腕にしがみ付いて来る。

 

 「あ、朱里、ごめんね、いきなり抱き上げて」

 

 「い、いえ!むしろ私がありがとうございましゅ!!あう・・・噛んじゃいました・・・・」

 

 朱里は恥ずかしがって顔をさらに赤く染める。本当に可愛いな・・・、朱里は。

 

 「朱里」

 

 「あっ!ご、ご主人様!?」

 

 あまりに朱里が可愛かったから俺はつい朱里を抱き寄せてしまった。朱里は少し驚いていたが、やがて俺のほうに顔を向けるとゆっくりと眼を閉じた。

 

 「朱里・・・・」

 

 「ご主人様・・・・」

 

 そして俺と朱里の唇が重な・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 「ご主人様アアアア!!!何してるんです!!!!」

 

 

 

 

 

 

・・・らなかった。

 

 俺と朱里が弾かれたように横を向くと、顔を真っ赤にして怒っている愛紗、頬を膨らませて不満顔の鈴々、恥ずかしそうに頬を真っ赤に染めた翠、ニヤニヤと面白そうに笑っている星と紫苑が立っていた。

 

 「あ、あああああああああみ、皆!!!ぶ、無事だったんだ!!よかった!!」

 

 「ええ、危うく喰われかけましたが入り口がティガが入れないほど狭くて助かりました」

 

 「それからクエストリタイアの時に上げるという発煙筒がありましたのでそれも打ち上げておきましたわ」

 

 おお、紫苑、気が利くな~。

 

 「ですので・・・・救助が来るまでここでじっくり説教です!!!」

 

 な、あ、愛紗!!それは嫌だ!!!

 

 「問答無用です!!」

 

 「愛紗、焼きもちを焼いているのが丸見えだぞ?」

 

 「う、うう、うるさい!!黙ってろ星!!」

 

 

 

・・・こうして俺はモンハンの世界に来て初っ端から、愛紗に説教を喰らうことになったわけです。

 

 

 

 

 

 

 しくしくしく・・・・。

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 皆さん、よいゴールデンウィークをお過ごしでしょうか?

 

 今回新連載として狩人†無双 乙女だらけのモンスターハンター、如何だったでしょうか?

 

 TINAMI内では恋姫と他作品のコラボ自体人気が無い様なのであまり読んでくれる人はいないかもしれませんけど・・・・。

 

 ましてや現在かなりマイナー、というか希少種な無印ハーレムエンド後からのトリップですから・・・、一体どれだけの方が見てくれることか・・・。

 

 誤解のないよう言っておきますが呉ルートの方も連載は続けますのでご心配なきよう。

 

 この作品は作者の妄想が形になったものですので・・・。

 

 次回は舞台はポッケ村へ、魏、呉、董卓軍の方々も登場します。乞うご期待を!!

 


 
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