No.183302

魏ルートパフェ 甘々物語-秋蘭編 後編-

shirouさん

この作品は誤字脱字遅筆駄文製作者が妄想の元書き上げる魏ルートEND後アフターIFストーリーです。キャラ崩壊口調違和感等は生温かい視線とコメントでお願いします。前作からお読み頂く事を推奨します。

2010-11-08 01:39:24 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:5526   閲覧ユーザー数:4498

 

 街に繋がる城門にもたれながら待ち人を待ってる男が一人。

 

一刀(さて、秋蘭はまだかな?)

 

朝食後、一旦別れてから待ち合わせをして街に出ることにしたのは良かったが、なかなかこない。

 

一刀(まぁ、秋蘭が俺の為にお洒落をしてくれてると思えばこれくらいの時間は苦にもならないな)

 

???「待たせたな北郷」

 

声をかけられて振り向いた先には・・・・・・女子高生ルックの秋蘭が居た

 

一刀「そ、その格好はどうしたの?秋蘭」

 

戸惑いながら尋ねる北郷に

 

秋蘭「ふむ、凪に話を聞いていた時にだな、北郷はこの格好をとても気に入っていたと聞いてな」

 

と、答えつつスカートの裾をヒラヒラさせながら

 

秋蘭「このヒラヒラしたようなモノは私のガラではないと思ったのだが少しでも北郷に喜んで貰おうと思って・・・・・・似合わないか?」

 

少し北郷の様子を伺うような仕草をしながら聞いてみる。

 

一刀「・・・・・・」

 

沈黙を保っている北郷を見て

 

秋蘭「ふむ、どうやら似合ってないようだな。着替えてくるか」

 

と、踵を返して戻ろうとしたその時

 

一刀「スッゲー似合ってるよ秋蘭!!」

 

握り拳を突き上げながら叫ぶ漢がそこに居た

 

秋蘭「そ、そうかそんなに喜んでくれると私も嬉しいよ」

 

頬を紅く染めて照れながら言った後に、

 

秋蘭「あぁ、沙和からこれも借りてきたんだ」

 

と、ポケットから何やら取り出し顔に装着する。

 

秋蘭「どう?似合っているだろうか?天の国の言葉で”伊達眼鏡”と呼ばれてるらしいが」

 

眼鏡の縁に指を添えてクイっと持ち上げながら

 

一刀「・・・・・・」

 

またもや沈黙状態の一刀を見て

 

秋蘭「そうか、似合ってないか外すか」

 

と取り外そうとした瞬間

 

一刀「生徒会長だーーーーー!!憧れのお姉さんキターーーーー」

 

絶叫した漢がそこに居た。

 

一刀「いやー、しかし皆わからないもんなんだねぇ。あむっモグモグ」

 

差し出された点心を頬張りながら

 

秋蘭「フフ、そうだな誰も私だとは気づいてなかったな。ハフっモグモグ」

 

こちらも差し出された点心を頬張る。

 

二人は街を散策した後、一報亭の個室で昼食をとっていた。

 

一刀「おっ、これ美味しい。今秋蘭が取ってくれたやつ」

 

と、言いながらお返しとばかりに同じ点心を箸でつまみ秋蘭の口元へ

 

秋蘭「どれどれ、はむっモグモグ・・・・・・うん、旨い」

 

秋蘭「まぁ私は一刀と一緒に食べるだけで何でも美味しいのだがな」

 

心底からそう思っている顔をしていた。

 

一刀「秋蘭こうすればもっと美味しいと思うよ。パクッ」

 

と、言いながら今までとは違い箸でつまんだ点心を自分の口で銜える。

 

秋蘭「ふむ、それも悪くないな」

 

一刀の真意を見抜いた秋蘭は顔を一刀の方に寄せていく。

 

そして一刀の唇と秋蘭の唇が重なり合い点心を二つにわけあって食べる。

 

一刀「なっ?美味しいだろ」

 

満足そうな顔で

 

秋蘭「あぁ、そうだな。 おやこんなとこにまたついてるぞ チュッ」

 

と、口元に口付けをする。

 

一刀「秋蘭こそこんなとこに チュッ」

 

と、首筋に口付けると

 

秋蘭「コラッ流石にそこは無理があるぞ」

 

と、怒られた。

 

秋蘭「そう言えば、さっき店主に私を”夏侯衡”と紹介していたが由来は?」

 

どこの女の名前だ?と言わんばかりのジト目で。

 

一刀「あぁ・・・・・・、秋蘭との間に子供が出来たときにつけようと思ってた名前だったんだよ」

あっさりとでも少し真面目な顔で

 

一刀「真名も既に考えてはいたんだ、秋蘭の一文字を取って秋の桜と書いて”秋桜”ってね」

 

秋蘭「・・・・・・北郷」

 

一刀「まぁ、皆それぞれと子供出来たときの名前は考えているんだよ。俺がいなくなっても俺が居た証になるかなぁって思って」

 

しんみりした空気が部屋をつつむ

 

一刀「ちょっと、席を外すよ」

 

と、言いながら席を立つ。

 

秋蘭「あぁ、余韻を楽しんでいるよ」

 

と、柔らかい笑顔で微笑み返す。

 

そして北郷が出て行ったのを見送ってから

 

秋蘭「さて、そこにいるんだろ?出てきたらどうだ?」

 

と、廊下に向かって声をかけると、

 

???「なんやバレてたんや」

 

???「ばれてたの~」

 

???「流石に察しておられましたか」

 

???「秋蘭ちゃんは鋭すぎるんですよ~」

 

???「二人っきりの世界を作り上げてるじゃねぇか」

 

4人+1体が中に入ってきた。

 

いろいろ言いたそうな表情の真桜・沙和・凪・風の4人が秋蘭の前に並ぶ。

 

秋蘭「いろいろ言いたいことはあるだろうが頼む、この通りだ何も言わず今日一日を私にくれ」

 

深々と頭を下げる秋蘭の姿を見て驚く4人・・・・・・そして

 

風「わかりました~秋蘭ちゃんがそこまで言うのならここは大人しく引き下がりましょう~」

 

最初に口を開いたのは風だった。

 

凪「風様!?」

 

沙和「風ちゃん!?」

 

真桜「風はん!?」

 

秋蘭「風?」

 

風「普段、自分の感情を見せない秋蘭ちゃんがここまで自分を曝け出してお願いしてるのですよ~、それを無碍にする人でなしではないのですよ風は」

 

風「なのでおにぃさんに次は風の番ですよと、お伝えしておいてくださいね~」

 

と、ペコリ頭を下げて部屋から出て行く。

 

真桜「そやな、ウチらは一回いちゃいちゃしてるから今日は秋蘭様に”たいちょ”お任せしますわ」

 

沙和「そうなのー。秋蘭様もたまには”たいちょー”に甘えてみるのもいいのー」

 

凪「そうですね。”隊長”の事よろしくお願いします」

 

そう言って出て行く三羽烏。

 

秋蘭「ありがとう、皆」

 

頼もしい仲間達の背中を見送りながらそう呟いた。

 

程なくして一刀が戻ってきた。

 

一刀「後で4人にはお土産でも買って帰らないとな」

 

秋蘭「気づいていたのか?」

 

一刀「あぁ気配(プレッシャー)が4つあったのが無くなったからな」

 

秋蘭「今日一日は私に”あなた”の時間をくれるそうだ」

 

言いながら近寄っていく

 

一刀「あぁ勿論今日の時間は秋蘭の為だけに使うよ」

 

そして抱きしめて顔を寄せ合い今日何度目かの口付けを交わす。

 

一刀「流石にここじゃここまでかな?」

 

残念そうな笑顔をしながら

 

秋蘭「まだまだ今日は長いんだから。慌てることはないさ」

 

爽やかな笑顔を添えていた。

 

夢を見ていた・・・・・・

 

???「春蘭は大きくなったら何になりたいんだい?」

 

優しい父が黒髪の活発そうな少女に尋ねると、

 

春蘭「この国で一番強くなる!!」

 

???「そ、そうかなら秋蘭は何になりたいんだい?」

 

長女の勢いに押されながら青髪の大人しそうな次女にも同じ質問をする。

 

秋蘭「んーとね、お嫁さん」

 

春蘭「お嫁さん?なんじゃくだぞ秋蘭」

 

秋蘭「うん、お嫁さん。そしてあたしとおねぇちゃんみたいな姉妹を産むの」

 

満面の笑みを浮かべてそう答える

 

???「そうかぁきっと叶うよ」

 

と、いいつつ頭を撫でる。

 

秋蘭「ううん、夢か」

 

秋蘭「しかし、あの頃の夢は一つ叶ってるようなもので・・・・・・もう一つも叶ってるかもしれないな」

 

言いながら自分の下腹部をさする。

 

秋蘭「それもこれも全部”あなた”と出会えたお陰だ、ありがとう。 チュッ」

 

感謝の意味を込めた口付けを隣で寝ている”愛しいあなた”にする。

 

一刀「むにゃむにゃ、秋桜は何になりたいんだい?」

 

秋蘭「ぷっあははは」

 

これからもいちゃいちゃするぞ~。

 

魏ルートパフェ 甘々物語-秋蘭編 後編- 完

 

-あとがき-

 

 はい、駄文製作者のshirouです。

 

かなり間が空きましたが、なんとか秋蘭編完結です。リアルが忙しくなるとやっぱり筆が遅くなりますねぇ。

 

一日一更新とか定期更新できる方々は本当に凄いですね。

 

でもまぁ3部作になってしまった本当の原因は秋蘭編を書いてて、キャラが勝手に動いてしまったんですよね。(別に頭がおかしくなったわけじゃないですよ)

 

北郷に皆にも説明するように説得するシーンは最初考えてませんでしたが、秋蘭がこの話を聞いたらこう言うだろうと思いついてしまってそれで余計に時間がかかりました。

 

これからも遅筆だったりしますが、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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