No.173296

いもうと達!~その8~

tanakaさん

色んな意味で割と酷い気がする。
でも気にしない♪
これで一応旅行の話は終わりです。
次回からまた普通の話になります。

2010-09-18 20:37:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:713   閲覧ユーザー数:701

「……納得いかないわ」

 布団に包まりながら彩が不満の声をあげる。

「何が納得いかへんのよ?」

「何がって、こんな間違いだらけの展開がよ!」

「うん。確かにこの展開は間違ってるかも」

 彩の不満に小夜子も同調する。

「だから、何が不満なのよ?」

「何で……何で、お姉ちゃんがあんなに遠くで寝るのよ!?」

 お姉ちゃん達はいもうと達から、随分と離れた位置に布団を敷いている。

 具体的には部屋の端と端に布団を敷いているのだ。

「仕方無いやろ。あんたら二人が何をするか分かったもんやないし、あっちはあっちで、

話したい事があるみたいやし」

「そんなの関係無いわよ。私はお姉ちゃんと一緒に寝たいの!」

「……わたしも初音お姉ちゃんと寝たい……」

 二人共欲望全開で不満を漏らす。

「そんなこと、うちに言われても困るわ」

 変態二人に苦戦している間、香織から離れた所でお姉ちゃん達は――

 

 

「寝る場所を離すなんて、あんたにしては気が利いてるじゃない」

「まぁ、環のためじゃないんだけどね」

「ふふっ。小夜子が少しだけ心配だわ」

 菜々の計らいに環は感心し、初音は心配そうな言葉を言いつつ、どこか嬉しそうな表情をしている。

「多少気になる事はあるけど、二人は今回の旅行どうだった?」

「ふふ……っ。楽しかったわよ」

「……微妙」

「そう。楽しんでもらえてなによりだわ」

 環の感想は、あえてスル―をします。

「まぁ、これであたし達もいもうと達も仲良くなれるといいんだけどね」

 

 菜々の思惑通りの展開になっているのかは微妙な所があるが、少なからず各姉妹にとっては

意味のあるものになったのかもしれない。

 と、無理やり纏めてみる。

 

 ――おまけ――

「はぁ……はぁ……お姉ちゃんの寝顔。見てるだけで興奮するわ……」

「うん。姉ちゃんは寝顔も可愛いな」

「初音お姉ちゃんは、天使だよぉ……♪」

 それぞれのいもうと達は姉の寝顔を充分堪能しましたとさ。

 


 
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