No.173966

わたしの仕事

tanakaさん

小悪魔×パチュリーな作品
出来るだけ甘くなるようにしたつもりだけど……
なってないかも?

2010-09-21 23:43:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:743   閲覧ユーザー数:721

「あ、あの……パチュリー様?」

「何? 用があるなら早く言って。わたしは本を読むのを邪魔されるのは嫌いなんだけど」

「す、すみませんっ。ですが、その本を読む事についてなんですが……」

「何、下僕のくせにわたしに本を読むなとでも言いたいの?」

「げぼっ!? わ、私は下僕じゃないですよ」

 私はパチュリー様の使い魔なんです。しかも割と働き者の。

 と、いうよりパチュリー様の使い魔が出来るのは私くらいじゃないですかね?

 パチュリー様の我儘に対して笑顔で応えられるのは、きっと私だけでしょう。

 とと、少し話が逸れてしまいましたね。私がパチュリー様に何を言いたいのかと言いますと、

 

「本を読むのは構いませんが、何故に私の膝の上に寝転がって本を読んでいるんですか?」

 おかげで他の仕事が何も出来ないんですよね。

 それに身体を動かす事も出来ないんですよ。実際かなり辛いんですよね。

「別にわたしが何処で本を読んでもあんたには関係ないでしょ」

「いや、まぁ、そうなんですけど……」

 私の膝の上で読むのは止めて欲しいかなと思いますよ。

「文句でもあるの?」

「それは……」

 あると言えばあるんですけど、まぁ、私としては別にパチュリー様の我儘は嫌いではないんですよね。

 だから許せるといえば許せるんですよ。でも、なんと言いますか……

 

 私の理性が厳しいんですよね。 

 

 私の理性を崩しにかかる物、それは――

 あの大きな胸なんです!

 ページを捲るたびに動く胸。

 あんな素敵な光景を近くで見せられるのは非常にマズイ。

 使い魔が主人に手を出すなんてあってはいけない。

 ですけど――

 

「あんたは大人しくわたしに膝枕をしてればいいのよ。それがあんたにとって今一番大事な仕事よ」

「パチュリー様……」

「わたしが、満足するまでずっと膝枕をしてるのよ」

「…………はい」

 ああ、もう限界かもしれません。

 不器用に甘えるパチュリー様。可愛すぎますっ!

 少し。少し触れるのはセーフなんですかね?

 あの胸を揉んでも……

 

「小悪魔?」

「あ、いえ、何でも無いですよ。パチュリー様」

 だ、ダメだ。隙があるように見えて全然隙が無いですよ。

「そう。なら、もう暫く大人しくしてなさい」

「……はい」

 大人しくしましょうかね。

 ええ。悔しくなんかないですよ。

 全っ然! 悔しくなんかないもん!

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択