---孫呉・陣幕---
劉備「えっと…いつまで待てば宜しいのでしょうか?」
諸葛亮「そちらからの要請でお伺いしたのですが…訳を聞かせて頂けませんか?」
一刀「すまん、実は…帰ってくるはずの密使が帰って来ないんだ…もう少し待って…お願い!」
両手を合わせて必死に拝み倒す一刀。そんな時…
明命「遅くなりました!!」
冥琳「時間がかかったが…どうした?その報告から聞こう。でなければ、軍議が先に進まん。」
明命「御意…いきさつはこうです…」
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氾水関にいる華雄と張遼に会いに来た明命なのだが…氾水関の兵の士気は最悪であり『逃げ出さないだけまし』といったところであり、侵入は容易だったのだが、『華雄と張遼』に問題があった…
華雄「ぬあぁ…だれだぁ…」
霞(張遼)「…あぁ…どっかでみたことあんなぁ…ヒック…」
二人して、へべれけである。
明命「華雄様と張遼様でありますか?」
霞「そぉやぁ…それがどないし…ヒック…うぁ…」
華雄「でぇ…なんのぉ…よぉだぁ…ヒック…」
明命「ウッ……『月』様についてお聞きしたく…」
霞「てめぇ…かってにぃ…ヒック…まなうぉ…いうんじゃあぁ…ねぇえぞぉ…」
明命「あの…その…『董卓』様の救出について相談…」
霞「なんやてぇ!!ちょい待ち!!…ヒック…酔いを醒ますからすこぉし待っててなぁ…華雄もいくでぇ…ヒック…」
華雄「あぁ…ヒック…いまいくぅ…」
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祭「何やら、『らしくない』のう。わしでも、戦場ではそこまで酔わんぞ?」
雪蓮「続きを聞きましょう。明命、続けて。」
明命「はい…約四半刻後、酔いを醒ましたおふた方と話たのですが…」
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霞「つまりや…今、『月』は『張譲』により、どこかに監禁されてるんや。」
華雄「そして、我ら二人が敵に捕縛もしくは戦死した場合、『月』様は殺されることになっている。」
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一刀「なんつー縛りだよ…えげつないな。」
冥琳「いや、望みはある。『捕縛もしくは戦死』しなければいいだけの話だ。やりようは有る。」
諸葛亮「そうですね。まあ、一戦もせず逃亡した場合はさすがにまずいでしょうけど…やりようは有りますね。」
劉備「えっと…朱里ちゃん?『董卓』さんを救う方向で話進んでる?」
関羽「『董卓』は『圧政』を行ってるのではないのか?朱里よ。」
龐統「『圧政』自体は合ってますが、監禁されている『董卓』さんでは実行不可能なんです。多分、『張譲』さんが犯人です。」
雪蓮「理解した?では、話を続けましょう。明命!」
明命「はい…で…ここからがある意味、重要かもしれませんが…」
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明命「えっと…呂布様がいらっしゃれば、何とかなったんではないのですか?」
霞「実際、恋は探しとったよ…でもな、しばらくして、探すんやめてもうた。」
明命「どうしてですか?」
華雄「詳しい理由は分からんが、その頃からあやつの『眼が紅く』なっておったわ。」
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雨蓮「はぁ…最初は劉備が可哀相と思って、先鋒に志願したが…」
冥琳「考え方によっては僥倖でしょう。次の虎牢関で呂布と戦う事を他陣営に押し付けられますし
ね。」
雪蓮「くろーい♪」冥琳「後でお仕置き決定。」雪蓮「きゃーこわーい♪」
懲りてないよ、この人は…
雨蓮「はぁ…ここに来て【太平妖術】か…『酒』持ってきて正解だったな。」
祭「飲めないのは残念ですがな。」
冥琳「少しならいいのですが?あなた方は飲みすぎます故に…」
祭「わかっとるわい!帰ってからじゃな!」
雨蓮「わしも我慢しとるんじゃ、そう怒鳴るな。」
祭「申し訳ございません…」
劉備「えっと…それで、これからどうするんです?」
冥琳「まず、明命を使って『華雄と張遼』にこちらの考えを伝えて、その足で『董卓』救出に向かってもらう。その間にこちらは、氾水関と虎牢関を攻略し、洛陽に進軍する…大雑把ですが、このようなな感じでしょうか。」
諸葛亮「それでいいと思います…それで、質問なのですが…なぜ今『酒』の話に?」
一刀「ああ、『解呪』の一番の特効薬なんだよ。【焼酎】がね。」
劉備「しょーちゅー?なになに?どんな味?」
一刀「きっつい酒、と思ってたら良いよ。まぁ、ひと段落ついたら、そっちに送るから。」
劉備「いいの?やったー♪」関羽「桃香さま、はしゃぎ過ぎです!」劉備「あうっ」
苦労してるね…と心の中で思う一刀。
雨蓮「それでは、皆準備にかかれ。派手に『演じる』ぞ!」
その他「応!」
そんでもって、氾水関は難なく攻略。その際『華雄と張遼』は孫呉に突撃をかけ突破。
勢いを駆って袁紹の陣も突破、そのまま行方不明になった。
そして今、眼前には虎牢関が呂布と共にそびえたっている…
あとがき
どうもnakatakです。つい最近、本屋で一冊の本を買いまして…まあ、三国志に関する資料なんですが、800円くらいなのに、詳しくかつ分かりやすい。良い買い物したなぁ…
この本でハムさんはそこそこ優秀な評価なんですよね。そこそこ…はぁ…
それでは、また。
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連日の投稿です。氾水関攻略前夜からのお話です。
それでは、どうぞ。