No.161271

本・恋姫無双第十七話

nakatakさん

萌将伝面白かった…そんなこんなで再開です。
一応、反董卓連合の序章です。それではどうぞ。

2010-07-28 07:14:36 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:4265   閲覧ユーザー数:3507

---長沙・図書館---

 

 

少し前までは、北郷夫婦が、ここの『主』(ぬし)だったが、今はこの子にとって代わられた。

 

 

百合(諸葛瑾)「【牙龍皇船】(ガレオン船の当て字)は便利ではありますが、長沙より上流では使えませんし建造費も掛かり過ぎます。この船自体は孫呉の旗艦として使いますが、主力艦として、また貿易船として考えるなら、【華樂船】(キャラック船の当て字)、もしくは【軽華樂船】(軽キャラック船)をあてるべきかと。」

 

 

百合「新しく造られた【清酒】ですが、【酢】になり易いとの声が挙がっています。対策としては【蒸留技術】にて【焼酎】にし、発酵を止めるのが上策であり、【蒸留技術】を独占することにより、【焼酎】も専売の対象に出来ます。」

 

 

百合「桂陽南部の塩製造についてですが、もっと大々的に行うべきかと。そして、その方法は【塩田】と【潮門】を組み合わせる事により、人件費を抑えることが出来ます。」

 

 

百合「治水と灌漑に関して、この【測量技術】にて土地の凹凸を理解したうえで行うべきです。時間はかかりますが、費用は安く済みます。また、【割普請】(わりぶしん)を試験的に導入することも併せて提案いたします。これで、先の時間は取り戻せます。」

 

 

とまあ、こんな感じで長沙に着いて二週間と経たないうちに、図書館内の新しい技術とその問題点と改善策を挙げていく百合ちゃんでした。

 

 

冥琳「本当に『即戦力』でしたな。頼もしい限りです。これで、私達は『軍略』に集中出来ますね。」

 

 

雨蓮「本当じゃな。これで、今必要なのは、『王族以外の武官』だな。」

 

 

冥琳「いつまでも、祭殿が筆頭では先が見えています。そういう意味では、北郷夫妻が会った『趙雲』に興味はありますが…」

 

 

祭「居ない者のことをとやかく言っても、仕方があるまい。それに、わしはまだまだやれる!」

 

 

雨蓮「だが、次代の事を考えるのも、我らの仕事だ。さすがに25年後、わし等はさすがに一線を退いてるだろうしな…」

 

 

祭「さすがに25年となりますと…二人とも暦が一回りしますな…」

 

 

要は『還暦』である。

 

 

雨蓮「わかってても、言うな!」

 

 

失礼しました…

 

 

こんなやり取りがされてから、三か月後のある日……事件が起こった。

 

 

『霊帝』の死である。

 

それを機に後継者争いがおこり、『十常侍』による『何進』の暗殺がおこり、『何進軍』は崩壊。

 

軍を持っていない『十常侍』は『董卓』に勅を出し、『洛陽』の守備にあたらせた。

 

だが、今度は『董卓』による『十常侍』の粛清が行われ、『董卓』は『劉協』を『献帝』として祭り上げた。

 

これを聞いた『袁紹』は黙っておらず、主だった諸侯に『檄』を飛ばし、『反董卓連合』を呼び掛けた。

 

そんでもって、『檄』は孫呉にも届きました。

 

 

---長沙・会議室---

 

雨蓮「どうするよ、これ…文章はかなり稚拙なのだがな…」あえて文面は省略します…

 

 

冥琳「明命の部下からの報告では、『檄』と内容は一致します。」

 

 

一刀「ちょっと待って。すると、董卓…月は『洛陽で圧政を行っている』…ということか?」

 

 

冥琳「確かに…にわかには信じがたいが…『圧政』は事実だ。ただ、月の姿を確認していないから…『檄が絶対正しい』とは言わない。」

 

 

穏「『月ちゃんを人質に取っている』、もしくは『月ちゃんが操られている』可能性があるということです~。」

 

 

雪蓮「前者でしょうねぇ。『月の姿を確認していない』のだから、幽閉されていると考えれば、合点がいくわね。」

 

 

蓮華「『救出』するにしても、『解呪』するにしても、近くに行かなければなりませんからね。」

 

 

雨蓮「では、参加する方向で、皆の者準備にかかれ。」

 

 

その他「御意!」

 

 

??「少し宜しいでしょうか?」

 

 

雨蓮「清。そなたがここに来るのは、珍しいのぉ。いかがした?」

 

 

清「『解呪』に関してですが、最近ここで造られ始めた【焼酎】。これでも『解呪』出来ますので、その報告を…」

 

 

一刀「『御神酒(おみき)』…てか?」

 

 

祭「勿体ない事この上ないわい!!」清「お猪口三杯でも?」祭「むぅ……それ位ならば…」

 

 

雨蓮「では、【焼酎】も持って行こうか…大量にのぅ」

 

 

雪蓮「大賛成…」冥琳「『解呪』用だから飲んじゃ駄目よ。」雪蓮「ぶーぶー…」

 

 

一刀「後、糧食はかなり多めに持っていきたい。必要になると思う。」

 

 

睡蓮「『三国志演義』通りならば…絶対必要ですわね。」

 

 

雨蓮「あい分かった。各々準備に当たれ。それと、留守役を睡蓮と百合に任せる。良いな?」

 

 

睡蓮・百合「御意。」

 

 

かくして、孫呉一行は集合地点である、【陳留】に向かった。

 

 

---反董卓連合・本陣---

 

兵士「所属と兵数を述べよ。」

 

 

雨蓮「荊南刺史の孫堅じゃ。兵数は20000だ。」

 

 

兵士「ご苦労様です。どうぞ中へ。」

 

 

ちなみに、参加している面々はというと…

 

 

幽州刺史・公孫瓉(兵20000)

 

冀州刺史・袁紹(兵35000)

 

平原太守・劉備(兵5000)

 

兗州刺史・曹操(兵15000)

 

南陽太守・袁術(兵25000)

 

西涼太守・馬騰(兵20000)

 

豫州太守・孔伷(兵10000)そして…

 

荊南刺史・孫堅(兵20000)以上であり合計兵数は15万である。

 

ただ、馬騰は馬超を名代とし、西より攻めて、長安を占領し、董卓軍の退路を断つことに成功した。故に、馬騰軍はこの本陣には居ない。

 

 

残った面子で、東より侵攻することになったのだが、氾水関には、華雄と張遼が立て籠もっていた。

 

 

総大将の袁紹は劉備に先鋒を命じ、その後、志願をして孫堅が先鋒に加わることになった。

 

 

一刀「攻略方法は問題ないとして…出来れば、向こうと連絡が取りたいな。」

 

 

冥琳「『月』の状態を知りたい訳ですね。」

 

 

一刀「それもあるが、『月』を救いたい旨を相手に伝えるのが主だよ。明命、頼んだよ。」

 

 

明命「了解です。」と言って、すっと消えた。

 

 

一刀「まあ、あわよくば、華雄や張遼らを迎え入れられたら言う事無し?」

 

 

冥琳「高望みを…」

 

 

雪蓮「無理でしょうねぇ。」冥琳「何を根拠に…」雪蓮「勘♪」冥琳「はぁ…」

 

 

この雪蓮の勘は当たる事になる…

 

あとがき

どうも、nakatakです。

「萌将伝」…ネタの宝庫ですね。華雄、出ませんでしたね…残念。

 

まあ、順次投稿出来れば幸いですね。

それでは、また。

 


 
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