No.141152

真・恋姫†無双 董卓軍√ 第三話

アボリアさん

真恋姫の董卓軍IF√三作目です
これで見習い卒業とはいえまだまだ稚拙な文ですのでおかしな表現、誤字脱字等あるかもしれませんが頑張りますのでどうか楽しんでいただけると幸いです

2010-05-06 00:06:12 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:22335   閲覧ユーザー数:16072

董卓…月の許で働くことになってから数日がたった

しかし初日、仕事を教わる時に初めて俺が文字の読み書きがまったく出来ないことが判明

とりあえずは文字を覚えることから始める事となり、暇を見ては月と詠に教えてもらうことになった

その間に分かったことは月は涼州天水群の牧…つまりそのあたりの領主だということと、まだ黄巾賊が出てくる前の時期であるということ

あとまだ洛陽にいってないからなのか配下に呂布などがいなく猛将クラスになると華雄、軍師は詠だけしかいないことが分かった

 

(今後はやっぱり歴史どうり洛陽にいって反董卓連合と戦うことになるのかなぁ…)

 

ただ俺の知っている歴史とちがい董卓たちが女の子なわけだし、彼女たちを見ていてもけして連合のきっかけになった暴政なんか働かないだろうからなぁ

 

(杞憂に終わるといいんだけど…)

 

まあ、それはともかく

 

「いやぁ、月の淹れたお茶はおいしいなぁ」

 

月に読み書きを習って今は二人で休憩中である

 

「へう、そうですか?ありがとうございます」

 

頬を染めて照れる月を眺めながらお茶を一口… あぁ、至福だ…

「大変よ月…、って何月をいやらしい目で見てんのよ!!」

 

はしりながらやってきた詠がその勢いのまま俺を蹴り飛ばす

 

「痛え!ってかいやらしい目でなんて見ていない!ただ愛でていただけだ!」

 

「変わんないじゃないそんなの!…てそんな場合じゃない!月近くの村を賊が襲ってるって伝令が入ったわ!」

 

「え!詠ちゃんじゃあ急いで」

 

「ええ、今華雄が兵を纏めてるわ。…ただ規模が今までと桁違いだから悪いんだけど兵の士気も考えて月にも出陣してほしいの」

 

「もちろんだよ詠ちゃん。兵の皆さんが戦ってくれるんだもん、私だけここにいることなんてできないよ」

 

「ありがとう月。月は僕が絶対守るから。 ……で、あんたなんだけど」

 

そういって俺の方を見る詠

 

「危険だし城で…「詠、できたら俺も連れてってくれないか?」はあ!?本気!?」

 

「か、一刀さん!?危険ですよ!」

 

「俺が危険っていうならなおさら月たちだけ行かせるわけにはいかないよ。俺にも月たちの手助けがしたいんだ。…詠、頼む」

 

そういって詠に頭を下げる

 

「…じゃあ月の身辺警護をお願い。あんたでもいないよりはマシかもしれないから」

 

「わかった、急ごう」

 

そうして俺たちは兵を連れ、その村へと向かった

「うおぉーーー!!華雄隊!!かかれーー!!」

 

「ぎゃぁーーー」「くそ、太守の軍だ!!」

 

村に到着した俺たちは今にも村を襲おうとしていた賊の一段と接触 

そのまま開戦となった

 

「報告よりも数が多いわね…」

 

賊は五千は下らない大群だった

反してこちらは急なこともあって2千ほどの兵…賊相手とはいえ倍以上に差があった

 

「兵数が圧倒的に違うな…。大丈夫なのか?」

 

「ふん、野盗なんかといっしょにしてもらっちゃ困るわよ。このぐらいの兵数なら華雄さえいれば…」

 

「伝令!華雄様が敵の前線を破りました!」

 

ほらね、と胸を張る詠…しかし次の伝令を

 

「で、伝令!華雄様が敵前線を破った勢いのまま敵を追撃!このままでは後方の部隊と離れ孤立してしまいます!」

 

「…は?…あんの猪がぁ!後方部隊急いで追うわよ!指揮は僕が取る!」

 

「はっ!」

 

「…てわけで僕はあの馬鹿猪連れ戻してくるから月を頼むわ。命に代えても守りなさいよ!」

 

「あ、ああわかった」

 

言うなり直ぐに飛び出していく詠…あいつも大変だな

つーか馬鹿猪って凄い呼び方だな…

「華雄さんはあの性格が玉に瑕でして…」

 

月も苦笑いしている…どうやらよくあることらしい

 

「では本陣はこのまま前進、華雄将軍と賈詡指揮官と合流します」

 

「はっ!」

 

月が伝令兵に指令を伝える

見た目は普通よりか弱いくらいの女の子だけどこういうところはさすが領主といったところだろうか

そんなことを考えているとなにやら周りがさわがしくなって…

 

「た、大変です賊の急襲部隊がこちらに!」

 

「なんだって!」

 

「お退きください、董卓さ…がはっ!」

 

周りの兵を潜り抜けて野盗の一人が月に肉薄する!

 

「きゃあ!」

 

「へっへぇ!しねや「うわぁーー!」…か、ぐはぁ!!」

俺は無我夢中で借りていた剣を振り下ろしていた

俺は

血飛沫が飛ぶ、

人を

目の前で崩れ落ちる野盗、

違う

手に残る肉を斬った感触

そんなつもりじゃ

「月、大丈夫!?」

詠の声が

「董卓様!!」

華雄の声が聞こえる

でも今はそれどころじゃなかった

おれは、ひとを、ころして……

 

 

 

すぅ…と暖かい感触を感じた

 

 

 

気がつくといつのまにか月が俺のことを抱きしめていた

 

「一刀さん、あなたは悪くないんです。だって…私を助けてくれました。命を助けるために命を絶ったんです。だからどうか…どうか傷つかないでください」

 

そういって返り血で汚れた俺を強く抱きしめる月

その言葉が、月のぬくもりが…とても暖かかくて

…なんだか救われた気がした

 

「ありが、とう、月…」

 

戦場なのになんだか安心して涙が止まらなかった

そんな俺を月は優しく抱いていてくれた

「落ち着いた?」

 

「ああ、心配をかけたね。もう大丈夫」

 

しばらくして落ち着いた俺を含めて現状を話す詠

 

「あちらも前線を破られて一時退却しているけどこちらも急襲をうけたし華雄を退かせたことで膠着状態になってるわ。」

 

まったく本当にこの猪は…とジト目で睨み、はぁー、と大きなため息をつく詠

 

「だ、だがあのまま攻めていれば…」

 

「だからそれじゃああんたの隊は孤立して壊滅!しかもそのせいで月まで危険な目にあったのよ!」

 

「む、も、申し訳ない」

 

いわれてしゅんとする華雄 まあ今回は庇い様がない

 

「詠ちゃん私のほうはもういいから。それでこれからどうしよう」

 

見かねて月が話をそらす

 

「…そうね。過ぎたことを言ってもしょうがないわ」

 

そういって現状を説明する詠

どうやら相手は兵力を4000ほどまで減らしたがこちらも被害が大きく戦えそうなのは1500人ほどだそうだ

「さて、どうしましょうか相手も華雄を警戒しているだろうからさっきみたいに攻めてもまともに戦わないでしょうしこのまま長引くのもよくないわね」

 

「あの、こんなのはどうかな」

 

俺は昔じいちゃんの家でよんだ歴史書の知識からある大名が得意としていた戦法を提案してみる

これならあまり凝った作戦でもないし被害も最小限にすむと思いついたのだ

 

「…うん悪くないわね。ただ問題が二つあるわ。一つは華雄がちゃんとその役目を果たせるかどうか。後一つは、本陣を華雄。一つの分隊をぼくが率いるとしてもう一つを率いる将がいない…これじゃあ…」

 

「そっちはおれがいくよ。作戦を把握している人間がいないといけないからな」

 

「またそんな無茶を…。…でも指示だけなら何とかなるかしら。」

 

少し考える詠

 

「…まあ時間もないし指示だけして無茶しないって言うならいいけど。華雄もそれでいい?」

 

「私は先ほど失態を犯した身。私に向いた任ではないが引き受けよう」

 

「…ほんとね?信じるわよ」

 

「ああ、必ずやその役目見事こなしてご覧に入れよう」

 

「ではその策でいきましょう。一刀には徐栄隊の指揮をあたえるわ。くれぐれも無茶すんじゃないわよ…じゃあ、月」

 

「うん。 みなさんこれより賊を叩きます。頑張ってください」

 

「「「応」」」

 

各自配置につくため動き始める

そして華雄の突撃から戦は再開された


 
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