「おーいかずピー、起きてーなぁ」
ふと気がつくといつの間にか自分の部屋に居た…あれ?俺は森の中にいたんじゃ?
「あ、あれぇ?何で俺ここに帰ってきてるんだ?あの女の子は?」
「何やねぼけとるんか?しっかも女の子の夢見とるとはかずピー溜まっとるんとちがうか?それなら俺に相談してくれりゃあ…」
なんか及川が下らない事を言ってる様だがそれどころじゃないのでとりあえず無視
ってかなんで及川が…そういやこいつとゲームしてたんだったか
それじゃあもしかして今のは夢だったのか?
それにしちゃあ熊とか女の子とかリアルだった気がするけど……
「さてかずピーも起きたことやし昨日の続きといこか」
考えているとそういって及川が近づいてくる
「昨日のって?ああ、朝っぱらからまたゲームか?」
「ヤダかずピーそっちちゃうがな。俺から言わせる気か?あんな熱い夜を過ごしたっちゅうのにいけずなやっちゃなぁ」
といってしなをつくる及川、一方俺は……冷や汗が止まらなかった
…嘘だろ?いくら俺が飢えててもそんなことあるはずが無いじゃないか!いくら記憶が無いからってそんな嘘を…いやもしかしたら俺の脳髄がが認めたくない真実を封印している可能性も…!
と動転している俺に近寄ってくる及川
「いやまてなんなんだ、てか目がヤベえよ近寄るなにじり寄るな、ちょ、やめ、あ、アーー!!」
チーン……
未完!!
「ぎゃーーーー」
「きゃっ」
「やめろ!俺にそっちのケは・・・て、あれ」
目を開けたらこんどはまったく知らない部屋にいた
…ああよかった夢だったか なんて恐ろしい夢なんだ
とゆうかどっちが夢でどっちが現実かわかんなくなってきたな…いや、先ほどの悪夢は死んでも現実であって欲しくない訳だが
「…痛いな」
頬を抓ってこちらが現実であることを確認…よかった、本当によかった……!
「あ、あのぅ」
「え?」
声のしたほうに振り向くとあの時の女の子が座っていた
「よかった、目を覚まされて。うなされていたようなので心配で…」
ほうっと胸を撫で下ろす女の子
…状況から見るにどうやら彼女が看病してくれていたようだ
「あ、悪かったね看病させちゃったみたいで。 でもなんで俺気を失ってたの?あとここって…」
確かこの子と話していたとこまでは覚えてるんだが途中からの記憶が無い
今いるのも明らかに森じゃなく建物の中…しかも俺はベットで寝かしてもらってたみたいだし
「それは、そのぅ…」
聞かれて申し訳なさそうに顔をそらす少女……とその時部屋の外からドタバタ足音が聞こえてきた
「董卓様!!あの者は目を覚ましましたか!?」
「か、華雄さん。落ち着いてください怪我人の前なんですから」
女の子がいきなり入ってきた女性に注意をする
この人があの時名前を呼んでた華雄さんか?
「あ、す、すみませぬ。しかし仮にも董卓様を救っていただいた方を殴って気絶させてしまうなど武人の恥。いてもたってもいられませず・・・」
と先ほどの勢いはどこへ行ったのかばつが悪そうにしゃべる華雄さん
「今起きられましたよ。 ・・・そういうことなんです。どうもすみませんでした」
「いえ!何も董卓様が謝ることはありませぬ!これは私の失態、どうか平にご容赦を!」
そういって頭を下げる華雄さんと董卓?さん……とゆうかそれよりも
「それはいいんだけど…。 董卓、様?」
「あ、すみません。まだ名乗ってませんでしたね。 私、名を董卓、字を仲頴と申します」
…えっとどういうことだ?目が覚めたらいきなり森の中にいて助けた子が董卓で董卓といえば三国志のあの董卓!?
「えっと…つかぬ事を聞くけど今ってまさか…漢王朝の時代だったりする?」
「え?はいそうですが…」
「えぇーーーー!!」
驚きのあまり大声を上げてしまう俺
「きゃぁ!」
「月!どうしたの!?…ってこら貴様!月を脅かしてんじゃないわよ!!」
扉が開いたかと思うと今度は三つ編み眼鏡の女の子が入ってきてこちらに向かって蹴りを…
「ごふぅ!」
格闘家の三沢○晴を彷彿とさせるドロップキックを頭にもらい再び俺の意識は遠のいていった・・・
あれから目を覚ました俺に必死に謝る董卓にいまだ怒っている眼鏡の子、それを止める華雄とですったもんだあったもののなんとか現状の把握が出来た
どうやら俺はなぜか三国志の時代にタイムスリップ、とゆうか武将が女の子になっているパラレルワールドに来てしまったらしい
「であんたが未来から来たって証拠はあるの?」
眼鏡の子が聞いてくる かのじょはあの賈文和だったという
これなんか証拠にならないかな、とポケットに入っていた携帯、ボールペン、学生証などを見せてみる
携帯のカメラ機能やボールペンで字を書いてみるとどうやらやっと納得してくれたみたいだった
「どうやら僕らと違う世界から来たっていうのだけはは間違いないみたいね」
「詠ちゃん、やっぱり北郷さんが天の御使い様じゃないかな」
天の御使い?と聞くと賈文和さんが答えてくれた
「都で流行った噂よ。天の御使い様が空から降ってきて平和をもたらすっていう胡散臭い話よ。月ったらそんな話信じてたの?」
空から降ってくるって…ラ○ュタの関係者か何かか
それに俺はそんな大層な者になった覚えは一向に無いんだが
「へうぅ。で、でもみたこともないような光る服を着てるし」
服?といわれて自分の格好を見てみる…ああそういえば学校から帰ってから着替えてないからフランチェスカの制服を着ている
学生服はポリエステル製だからな 光るというより光が反射してそう見えるだけなんだけど
「そうね、まあ違うとしても…。ねえあんたこれから行くアテとかあるの?」
「いや、土地勘も金もなければ帰る方法もわかんないし正直どうしようかと」
言って初めて気づいたが…これからどうしよう……
「なら月の…この子の下で働かない?月もそれでいいかな?」
「へ?あ、う、うん!北郷さんさえよければぜひここにいて下さい!」
「えと、いいのかな?自分で言うのもあれだけど俺って相当怪しくない?」
正直、俺だったら未来の、しかもパラレルワールドから来た奴なんてぜったい怪しいと思うし親切にしようなんて思わないと思う……よくて病院を紹介してやるぐらいか
「あんた月の危ないところを救ってくれたらしいじゃない。なら信用できるしあんたの未来の知識や真偽はさておき天の御使いだとしたら価値がありそうだしね」
「なるほどね。…行く当てもないし、じゃあ世話になってもいいかな?」
「はい是非! じゃあ改めて私の名前は董卓、字は仲頴、真名を月といいます」
「僕は賈詡、字は文和、真名は詠よ」
「私は華雄、故あって字も真名もないが宜しく頼む」
「えっと、真名って?」
字は知ってたけど真名ってはじめて聞いたぞ?
「真名はその人の生き様を表す大切な名前なんです」
「信用した相手にしか許さないものなんだから光栄に思いなさいよね」
「いいのか?そんな大切な名前を教えて」
「はい、北郷さんは今日から仲間になるんですから勿論ですよ」
「そうか、それじゃあありがたく受け取るよ。じゃあ俺も、姓は北郷、名は一刀、字はないけど一刀って名前がこちらの真名みたいなものだと思う。宜しく月、詠、華雄」
そういって董卓たちに手を差し出し握手をする
「よろしくお願いします、か、一刀さん」
「よろしくたのむわ一刀」
「宜しく頼む北郷」
こうして俺は董卓…月の許で働かせてもらうことになった
でも董卓か…印象が全然違うけど歴史どうりになるんだろうか…はてさてどうなることやら…
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真恋姫に董卓軍√があったらと言う話の二作目です
おかしな表現、誤字脱字等教えてくださるとありがたいです
稚拙な文章ですが楽しんでいただけると幸いです