No.132729

恋姫小説7~蒼天賛歌~無の玉

七作目だぜ!ヒャッハー!!
俺たちの満足はこれからだ!!

追記
題名変えました、これからはこの題名でいきたいと思います

2010-03-28 02:03:27 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:9060   閲覧ユーザー数:6285

初めてHOTにのったマジびびるわぁ!

これも皆様のおかげです。

次の目標は冠DA!

 

 

 

 

二次創作です、原作のイメージをぶち壊されたくない方は回れ右

 

基本、妄想です

 

オリキャラでますよ、嫌な方は回れ左

 

強い一刀君が出ます、嫌な方は回れ右左

 

誤字脱字多いかも、多めにみてください

 

時間軸滅茶苦茶です、あと設定も滅茶苦茶ですそれでもいい?

 

以上がいいならどうぞ先にお進みください

 

 

一刀「ここにに来るのも久しぶりだな・・・しかし・・・これは・・・」

 

水面「・・・・・・・」

 

 

雷轟と初めて会った町

そこには昔の面影は無く

道には怪我人で溢れ、家屋ほとんどは焼けていた

 

 

水面「これ黄巾党の仕業なんですか?・・・」

 

一刀「そうみたいだね、クソッ・・・」

 

 

自分の考えが甘かった

そのことを痛く痛感する一刀

 

 

一刀「とにかく、雷轟は無事なのか?行こう水面」

 

水面「はい!」

 

 

町の奥に進む

奥にある広場

そこはさながら野戦病院

怪我人を看病する者炊き出しをする者の声で溢れかえっていた

その奥、鎧を身に纏った雷轟が数千の兵隊の前に立ち演説をしている最中だった

 

 

一刀「雷轟!」

 

雷轟「一刀様、お久しぶりです」

 

一刀「怪我はいいのかい?かなり重症だったのに・・・」

 

雷轟「それが・・・」

 

 

雷轟の話によれば

一刀が町を発ってすぐの事

自警団を名乗る少女二人がこの町に来たと言う

そのうちの一人は治癒孔が仕える者らしく

少女に怪我を治してもらったと言う

 

 

一刀「そうだったのか・・・とにかく君が治ってよかったよ」

 

雷轟「ご心配をかけて申し訳ありません、しかしこの雷轟怪我が完治した今一刀様の盾となって貴方を

守りましょう」

 

一刀「頼もしい言葉だよ雷轟、頼りにさせてもらうよ」

 

雷轟「御意」

 

水面「一刀さん、その方が?」

 

一刀「ああ、雷轟紹介するよこの子は向朗、新しい仲間だ」

 

水面「向朗と申します!一刀様の頭脳としてお役に立つため水鏡私塾から参りましたどうか

よろしくお願いします!」

 

雷轟「ふむ、かの有名な水鏡女史の教え子か、我名は巌創、真名は雷轟だ一刀様の為に共に尽力しようぞ」

 

水面「はい!我真名は水面です!」

 

一刀「さて、雷轟この兵たちは?」

 

雷轟「一刀様から手紙をもらう前に色々と準備をしてまして。旧友たちに兵を借りました

五千しか集まりませんでしたが皆屈強な精兵どうか一刀様のお力に・・」

 

一刀「そうかありがとう、しかしこの町の惨状はどう言う事だ?」

 

雷轟「隣町が賊に襲われているのです」

 

水面「まさか・・・雷轟さんその人たち黄色い布を身に付けていませんか」

 

雷轟「なぜその事を?」

 

水面「やっぱり・・・一刀さん・・・」

 

一刀「あぁ、雷轟すぐに出れるか?」

 

雷轟「はっ!一刀様の号令一つですぐにでも」

 

一刀「よし!我が下に集まった精兵達よ!聞け!これより我らは隣町の人々を救うため愚かなる賊を討つ!

奴らは大勢集まらなければ何も出来ない烏合の集!諸君らの足元にも及ばない!

何の罪の無い人々を襲う獣どもを叩き伏せるぞ!」

 

「「「オォォォォォォォォォォォ!!!!」」」

 

一刀「往くぞ!!」

 

・・・・

・・・・・

・・・・・・

 

 

隣町――――

そこはまさしく戦場だった

 

 

「楓ちゃん!東門と西門第一防壁破られたよ!」

 

「ちぃ!ここの兵を少し回して耐えてくれ!美冬!」

 

「分かった!」

 

 

兵を指揮する二人の少女

一人は体のラインが分かるほどの赤のノースリーブその胸元は大きく開かれている

下はカンフーズボン靴もカンフー靴色彩は赤と紅に統一され

さらに長い三つ編みも赤と紅が混じった様、まさに紅葉の名に相応しい

もう一人は清楚な白のフリルの付いたブラウス下は緑のロングスカート

髪は肩まで伸び綺麗に整えてありさらに清楚な雰囲気をかもし出している

ここが戦場で無ければ、二人をほっておく男はいないだろう

 

 

「しかし、貴方達がいなかったら本気でやばかった感謝します孫堅様」

 

孫堅「気にするなよ、それはこっちもおんなじだ」

 

「しかし紅蓮様このままではジリ貧です」

 

「そーそー、かなり拙いよ母様」

 

「冥琳、雪蓮、そんな弱音は聞きたくねぇぞ?江東の虎の名が無くってもんだ」

 

「しかし此方は義勇軍を入れて五千、相手は二万・・町を守るためとはいえ篭城は拙かったか・・・」

 

「つーかよぉ冥琳、私と雪蓮が出てバサバサーと切ればいいんじゃねぇ?」

 

「貴方は・・・この間そう言って土砂崩れに会ったのを忘れたんですか!」

 

「うぅー怖い怖い・・・」

 

「くっ!この方は・・・・」

 

「冥琳落ち着いて、母様がこんなのは知ってるでしょ?」

 

「はぁ・・・胃が痛い・・・」

 

「さて冗談はここまでとして」

 

「冗談って・・・うぅ・・・胃が・・・」

 

「凌統とやら援軍の見込みは?」

 

凌統「隣町に頼んでいるんですが何しろこの乱戦何人の伝令が行けたか分かんないです」

 

「そうか・・・あとは天のみぞ知るってか」

 

「東と西はいいとしてもここ正門は拙いわねぇ」

 

「まるで蝗だな、持ちこたえてるのが不思議なくらいだ」

 

「周瑜様!」

 

周瑜「何事だ!」

 

「遠方に砂煙を発見、牙門旗は黒地に白の十字」

 

孫堅「聞いたことの無い牙門旗だな、雪蓮お前は?」

 

「私も聞いたこと無い、凌統ちゃんは?」

 

凌統「いや、そこであたいに振りますか孫策様、きいたことないですねぇ」

 

孫策「そっかー、援軍かな?」

 

周瑜「分からんしかし余り希望は持たんほうがいいだろう」

 

孫堅「さてはて、敵か味方かどっちかねぇ」

 

雷轟「一刀様、見えました」

 

一刀「分かった、しかし牙門旗なんてよくあんな短時間に・・・」

 

水面「やっぱり、牙門旗がないと締まりませんからね!」

 

一刀「ははっ、それで雷轟偵察からの報告は」

 

雷轟「的は軍を三つに分けそれぞれの門を攻撃しているようです」

 

水面「正面の正門に一万、東、西門に五千です」

 

一刀「合計二万、よく持ってるな」

 

雷轟「あそこの町には丈夫な竹が多く生えてるそうで、それを防壁の一部に利用してるのかと」

 

一刀「だけど、そんなんじゃ何時まで持つか分からないな、水面いい案はあるかい?」

 

水面「はい、相手は数は多いですが所詮は烏合の集。指揮官を討てば自ずと壊走するかと」

 

一刀「そうか・・・」

 

雷轟「・・・・ならば指揮をしている者は正門か・・・一刀様いかが致しましょう」

 

一刀「此方も軍を三つに分ける。雷轟、水面に千五百、俺の下に千

俺は正門、雷轟は東、水面は西で」

 

水面「そんな!危ないですよ!分けるにしても一刀さんの部隊をにもっと」

 

一刀「いや、大丈夫。指揮官は正門にいる、俺がそいつを討てばいい」

 

水面「確かにこの中じゃ一番武があるのは一刀さんですけど、やっぱり危ないです!」

 

一刀「大丈夫、水面俺を信じて」

 

水面「・・・・・・・本当に?」

 

一刀「あぁ約束だ」

 

水面「分かりました・・・」

 

雷轟「決まりですな、では部隊を分けるぞ!我に続け!」

 

水面「こっちもです!急いでくださーい!」

 

 

号令がかかると同時に兵たちは素早く指示に従う

 

 

一刀「よし!二人とも武運を!」

 

雷轟「はい、一刀様も御武運を」

 

水面「はい!お二人ともどうかご無事で!」

 

一刀「全軍!突撃ィィ!!」

 

 

「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」

 

 

・・・・

・・・・・

・・・・・・

 

「所属不明の部隊展開!こちらに突っ込んできます!!どうやら展開中の敵に攻撃を仕掛けるようです!」

 

孫堅「味方か!よし!天は我を見放さなかった!!」

 

周瑜「全兵に通達!援軍だもうしばらく持ちこたえよ!」

 

「はっ!」

 

孫堅「さて・・・お手並み拝見だ」

 

 

・・・・・

 

 

一刀「全体止まれ!この地点より一斉掃射!矢筒の中身が無くなるまで討ちつくせ!矢が無くなったら

全員で突撃を仕掛けろ!」

 

「御意!って一刀様!?」

 

一刀「俺は気にせず掃射開始!急げ!」

 

「は、はい!弓構え!撃てー!!」

 

 

一刀が走り出すと同時に矢が敵陣に向かい飛んでゆく

 

 

一刀「天登、また後でな!」

 

 

相棒の首を軽く叩くとすべて理解したように

一度嘶く

 

 

一刀「北郷流免許皆伝、北郷一刀!いざ参る!!」

 

 

掛け声と共に空に舞う

 

 

「なんだ?ありゃ?」

 

「おい!どうした!さっさと落として飯に・・・・」

 

「矢が・・・・新手だーーーー!!」

 

 

そう叫んだ瞬間、千の矢が突き刺さる

そしてその場に現れた一つの影

 

 

「なんだ!単騎かよ!やっちまえ!!」

 

 

一刀の周りを取り囲む黄巾党

その数に臆することなく深く腰を落とし刀に手を当てる

 

 

「ウオォォォォォォ!!!」

 

 

切りかかる黄巾党だが次の瞬間

 

 

キィン!

 

 

澄んだ音と共に切りかかった数十人が地に伏せる

 

 

「なんだ!?なにが・・・ぐあっ!」

 

 

抜刀の速度を殺さずそのまま切りかかる

次々と休むことなく

後ろから飛んでくる矢を避けつつ切り進む

その姿はまるで踊りを踊るかのようにただただ切り進む

一刀が通った後には死体の絨毯

その様をありありと見せ付けられた黄巾党は混乱する

周瑜「なんだ、あれは・・・」

 

孫策「すごい・・・」

 

「おぉぉぉ・・・天の御使い様じゃ・・・・ありがたや・・・ありがたや・・・・」

 

孫堅「じぃちゃん知ってんのかい?」

 

「知ってるも何もここいらに住んでる奴らはみぃんな知ってますよぉ・・」

 

孫堅「へぇ有名なのかい?」

 

「えぇえぇ、天より使わされた御使い様じゃぁ」

 

周瑜「御使い?どこぞの狂人が言っていた?」

 

「狂人が言っていたのは知りませんが、あの方は我らを助けてくださったお方じゃ・・・」

 

孫策「ふーん、そうなんだ」

 

「ここいらの治安が良くなったのはあの方が盗賊やらを一人で討ち取ってくださったおかげです」

 

孫堅「そりゃいいな、なぁ冥琳アイツうちの軍に入れようぜ!」

 

周瑜「・・・・そうですね・・・あの人材は貴重だ」

 

孫堅「しかも、天が孫呉についたら孫呉も安泰だろ?」

 

孫策「だけど母様そううまくいくかな?」

 

孫堅「まっもし断られたらそれでいいさ、だけど私は諦めが悪いんだ」

 

 

邪悪な笑みを浮かべる孫堅

本当に孫呉率いる王なのか・・・

 

 

「ありがたやー・・・」

 

凌統「お爺さんこっちへ危ないから・・・美冬!案内頼む!」

 

「わかった!お爺さんこっちですよー」

 

「おぉ、姜維様ありがとうございます」

 

姜維「いえいえ♪」

 

 

・・・

・・・・

・・・・・

 

一刀「はぁ!」

 

「ぐあ!」

 

「囲めー!一人でかかるな!一気にいけ!」

 

一刀「甘いんだよ!!」

 

 

空に舞うと同時にナイフを投げる

 

 

「うっ!」

 

「ぎゃあ!」

 

一刀「ふぅ・・・きりが無いな・・・っとぉ!」

 

「ぎっ!」

 

一刀「さて、指揮してる奴は何処かな・・・っはい!」

 

「うぼぁー!」

 

 

・・・・・

 

 

孫堅「凄いな・・・もう半分以上切り殺してるのに全然疲れてる様子がねぇ」

 

周瑜「鬼神の名が相応しい強さだ・・・」

 

孫策「ウズウズ・・・」

 

周瑜「雪蓮・・・まさか自分も行きたいとか言い出すなよ・・・」

 

孫策「ギクッ!そんなことないよーあははは」

 

周瑜「見ているからな?雪蓮?」

 

孫策「はぁ・・・・」

 

孫堅「そう落ち込むな娘よ・・・私も見張られてるんだ・・・・」

 

・・・

 

凌統「すげえ・・・あんなに凄い奴がいるんだ・・・世の中って広いな・・!」

 

姜維「ねぇ、楓」

 

凌統「ん?どうした美冬」

 

姜維「あの子が見当たらないの・・・」

 

凌統「あの子・・・あぁお前に懐いてた男の子かたしか・・・春天とか言ったっけ?」

 

姜維「うん・・・東と西はもう探したんだけど・・・」

 

凌統「・・・・嫌な予感がする・・美冬東と西の賊はほとんど沈静化したんだな!」

 

姜維「うん、後は掃討戦だけ」

 

凌統「じゃあ、春天を探そう!」

 

姜維「うん!」

 

 

・・・・・・・

 

 

一刀「大体半分か・・・後ろは掃討戦がはじまってるか・・・」

 

「シャァァァァ!」

 

一刀「失せろ!!」

 

「うげぁ!」

 

一刀「何処にいる?ん?」

 

 

遠くの方、戦場に居る筈のない姿が見える

 

 

一刀「なっ!子供!?」

凌統「!?美冬あそこだ!」

 

姜維「春天君!」

 

凌統「美冬!!くそ!」

 

孫策「凌統ちゃん!どうしたの!」

 

凌統「戦場に子供が!姜維のやつが先走って!」

 

周瑜「なんだと!って紅蓮さま!?」

 

孫堅「後任せた行って来る」

 

凌統「あたいも!美冬ー!早まるなー!!」

 

周瑜「あぁ!もう!あの人はー!!」

 

孫策「じゃ!私も!」

 

周瑜「お前はだめだ!」

 

 

・・・・・

 

姜維「春天君・・・っ!」

 

「なんだぁこんなところに女がいるぜぇ!」

 

姜維「!!・・退いて下さい!!」

 

 

拳から強い光が溢れると同時に相手を吹き飛ばす

 

 

「げぁ!!」

 

姜維「春天君!!」

 

「おねーちゃん!」

 

姜維「もう大人しくしてって言ったでしょ?」

 

「ごめんなさい・・・」

 

姜維「さ、帰ろう?ここは危な・・・!」

 

 

気付いた時には遅い

黄巾党は姜維の周りを囲み今にも飛び掛りそうな目を向ける

 

 

姜維(拙いよね・・・この状況は・・・・)

 

 

姜維の気孔はもともと治療を目的としている

戦闘は出来ないことも無いが先程のように一人に対して有効であり

大勢との戦闘は想定されてない

 

 

姜維(せめて・・・この子だけは!)

 

「おねーちゃん・・・苦しいよ・・・」

 

姜維「大丈夫・・・少しの我慢だよ・・・」

 

「中々上玉だな・・・」

 

 

装飾品で彩られた馬に跨る男

その顔には邪悪な笑みが浮かんでいる

この軍の指揮官のようだ

 

 

「俺はなあんたみたいな上玉な女をよ、切り刻むのが大好きなんだよ」

 

姜維「っ!」

 

「ガキはお前らにやるこいつは俺の物だ・・・」

 

 

腰から剣を抜きこちらに歩み寄る男

 

 

姜維(絶対にこの子は守ってみせる・・・命に代えても!!)

 

 

男は高く剣を掲げ

振り下ろす――――!

 

 

姜維(っ!)

 

 

ガッ!!

 

 

姜維(え?)

 

凌統「美冬無事か!?」

 

姜維「楓!」

 

「なんだ!てめぇ!」

 

凌統「こいつの親友だよ!!でやぁぁぁあ!!」

 

 

棍に力を籠め剣を弾き飛ばす

 

 

「くっ!なんて馬鹿力だ!」

 

凌統「きやがれ!!どいつもこいつも脳天叩き潰してやる!!」

 

 

棍を振り回し威嚇する

 

 

「ちっ!テメエら!分かってんな!」

 

「「「へい!」」」

 

 

一斉に飛び掛る男達

 

 

凌統「ウッゼェんだよ!!雑魚どもが!!!おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

二メートルほど有る棍を軽々扱い

男達を吹き飛ばす

 

 

凌統「どうだ!!」

 

「あめぇよ!嬢ちゃん!」

 

凌統「なに!くそっ!」

 

 

吹き飛ばされた男の中で軽症ですんだ者が足に縋り付く

動きの止まった凌統をさらに男が囲む

 

 

凌統「ちぃ!うじゃうじゃと!」

 

「そこで見てるんだな・・・親友が殺されるのを!」

 

姜維「!」

 

凌統「美冬ーーー!!」

 

「あいよっとぉ!!」

 

「なに!?ぐぉ!!」

 

 

馬から蹴り落とされる男

 

 

孫堅「私も雑ぜてくれないかい?えぇおい!」

 

「うお!お前ら!囲めー!」

 

孫堅「はっ!雑魚が何匹居ようがこの孫堅様に勝てるかよ!!」

 

 

手に持っている片手剣で薙ぎ払う

 

 

孫堅「南海覇王は娘にやっちまったが、この孫文台!これしきの相手物の数ではないわ!!」

 

「くそ!」

 

孫堅「さぁ!かかって・・・っ!?」

 

 

急にその場にうずくまる孫堅

 

 

孫堅(ちくしょう・・・こんな時に・・・土砂崩れの傷が・・・)

 

「へへっ・・なんだかしらねぇが、好機だぜ!」

 

孫堅「くっ!」

 

「今のうちにガキを人質に・・・!?」

 

姜維「あの子はもう居ませんよ・・・この乱戦です探すほうが難しいのでは?」

 

「てめぇ!このアマ!」

 

凌統「美冬!どうやって!?」

 

姜維「盾を被ってここまで着たみたい、帰りもその方法を使ったまでだよ。

抜け道も知ってたみたいだしね」

 

「このふざけやがって!!殺してやる!!」

 

姜維「私じゃ貴方は倒せないかも知れない、けれど手傷くらいは!!」

 

凌統「馬鹿!お前も逃げるんだよ!!くそ!離せこの野郎!!」

 

「あの世で詫びろぉぉぉぉぉ!!」

 

姜維「っ!」

 

凌統「美冬ーーー!!」

 

孫堅「くそ!間に合え!!」

 

――――影飛流走法術、『点』――

 

「なっ!」

 

姜維「え?」

 

一刀「間に合った・・・か」

 

「てめぇ・・・どこから・・・」

 

一刀「無能な指揮官だなお前・・・」

 

「なにぃ!」

 

一刀「目先の事だけを見すぎだ、お前軍は敗走してる」

 

「なっ!」

 

 

周りを見れば

逃げ惑う兵たち

もともと一刀一人で半分以下になっていた所に

雷轟、水面の兵と一刀の兵が合わさり突撃を敢行

蜘蛛の子を散らすように敗走を始めるのは当然のことである

 

 

・・・・

 

雷轟「一人として逃がすな!獣に身を落としたものは二度と人には戻れぬ!

すべて切り捨てよ!!」

 

水面「負傷した兵隊さんはこっちに集めてください!動ける人たちは皆手伝って!」

 

周瑜「すまんな、助かる」

 

水面「いえいえ、助け合うのは当然ですよ!」

 

孫策「ブーブー、私も戦いたかったなー」

 

周瑜「雪蓮・・・?よほど説教が欲しいと見えるが・・・」

 

孫策「いぃ!?嘘嘘!さーてがんばって負傷兵を助けよー!!」

 

「そんな・・・ばかな・・・・」

 

一刀「さてどうする?・・・・」

 

「ちくしょぉぉぉぉぉ!!」

 

 

男は背を向け一目散に逃げ出す

 

 

一刀「愚かなり・・・ってね」

 

 

一足にて男の前に立つ

 

 

孫、凌(速い!)

 

「ひぃ!てめぇ!化け者かよ!!」

 

一刀「天の御使いだよ、不本意ながらね!!」

 

「げはぁ!!」

 

 

白黒の閃光にて男は絶命する

その首を高く掲げ

 

 

一刀「敵将!この北郷一刀が討ち取った!!!」

 

 

戦場の方々から大声が上がる

 

 

「アニキがやられた!」

 

「にげろ!もうおしまいだ!!」

 

 

孫堅、凌統を囲んでいた黄巾党も散り散りとなって逃げ出す

 

 

一刀「大丈夫?」

 

姜維「え!?あっはい!」

 

一刀「君が自警団を率いてた子かい?」

 

姜維「はい、私ともう一人・・・」

 

凌統「美冬!!」

 

姜維「楓!」

 

 

がっ!

 

 

姜維「えっ?」

 

凌統「何勝手に飛び出してんだーーーー!!阿呆ーーーー!!」

 

姜維「痛い痛い痛い!!グリグリは堪忍してー!!」

 

 

ヘッドロックを極めつつ頭を拳でグリグリする

痛そうである

 

 

凌統「本当に・・・心配・・・したんだぞ・・・」

 

姜維「楓・・・泣いて・・?」

 

凌統「泣いてない!」

 

姜維「うん、ごめんね・・・」

 

一刀(仲いいなぁ親友か・・・・)

 

 

向こうに置いてきた悪友の顔を思い浮かべる

 

 

孫堅「やれやれ、仲睦まじいねぇ。いたた・・・」

 

一刀「貴方は・・・」

 

孫堅「私は孫堅。やれやれ助かったよ」

 

一刀「俺は北郷一刀です」

 

孫堅「本当にやばかった感謝する」

 

一刀「どこかお怪我でも?」

 

孫堅「ちょいとね、やっぱ傷が治ってないのに無茶するもんじゃないね」

 

一刀「大丈夫なんですか?」

 

孫堅「ん、少し痛むくらいに落ち着いたよ」

 

一刀「それならよかったです」

 

孫堅「・・・・お前中々男前だな」

 

一刀「はい?」

 

孫堅「さっきは遠目にしか見てなかったが・・いやなかなか・・・」

 

一刀「はぁ・・・」

 

孫堅「うーん・・・こりゃ・・・いい事おもいついたぜ・・・!」

 

一刀「?」

 

 

孫堅何か企んでる様子

 

 

水面「一刀さーん!」

 

一刀「水面!無事だったか」

 

水面「はい!五体満足ですよ!」

 

一刀「そうか、雷轟は?」

 

水面「兵を率いて、掃討戦の真っ最中です」

 

一刀「そうか、雷轟も無事か・・・」

 

 

仲間の安否が分かりホッと胸を撫で下ろす

 

 

凌統「あの!」

 

一刀「ん?」

 

凌統「御使い様!友を助けていただき感謝します!」

 

一刀「君は・・」

 

凌統「はっ!あたいは凌統字は公績!自警団の頭やってます!」

 

一刀「凌統・・・」

 

姜維「あいたた・・・、御使い様。私からもお礼を述べさせて頂きます、ありがとうございます。

私は姜維字は伯約同じく自警団の副頭領を勤めさせていただいてます」

 

一刀「姜維・・・」

 

凌統「御使い様!あたいは貴方の武に惚れました!友を救っていただいた事も含めどうか戦列の端に

お加えください!」

 

一刀「えっ!?」

 

姜維「私からも、お願いします。私が仕えるのは少しの医療の心得と治癒孔、どうかこの力御使い様の

為にお使いください」

 

一刀「えぇっと・・・」

 

凌統「どうか!」

 

姜維「お願いします。我らが真名お受け取りに」

 

一刀「・・・本当に俺に仕える気かい?」

 

凌、姜「はい!」

 

一刀「わかった、君たちの真名は?」

 

凌統「あたいは楓!」

 

姜維「私は美冬です」

 

一刀「楓、美冬。よし!今事の時より君たちは俺の仲間だ!」

 

楓「御使い様!」

 

一刀「俺の名は一刀、北郷一刀だ。好きに呼んでくれ」

 

楓「はい!分かりました!お館様!」

 

美冬「よろしくお願いしますご主人様」

 

一刀「お館様・・・ご主人様・・・」

 

美冬「もしかして、お嫌でしたか?」

 

一刀「いやいや!自由に呼んで構わないよ」

 

水面「・・・・・」

 

一刀「水面?」

 

水面「私もなにか特別な呼び方のほうがいいですか?」

 

一刀「・・・・・ご自由に・・・」

 

雷轟「一刀様、ご無事でしたか」

 

一刀「雷轟!君も無事か」

 

雷轟「はっ、しかし槍が折れてしまいまして。

いやはや自分の慣れ親しんだ得物ではないと本調子はでませんな」

 

一刀「頼もしい限りだよ。そうだ、雷轟新しい仲間だ」

 

雷轟「むっ?」

 

一刀「今日から共に戦う凌統と姜維だ、水面もよろしくな」

 

水面「はい!」

 

 

それぞれ真名を交換し共に一刀の為戦うことを誓う

 

 

楓「そういえば、孫堅様は?」

 

一刀「あれ?ここに居たのに」

 

雷轟「一刀様、あそこで簀巻きにされているのがそうでは?」

 

一刀「あ・・・」

少し離れた場所にて軍師らしき者に説教を食らっている孫堅

むろん正座である

 

周瑜「文台様よいですか?貴方はもう少し呉の王としての自覚を」

 

孫堅「わーってるよ、だからせめてこれを解いてくれ」

 

周瑜「なりません!それに怪我をなさってるのに単騎で突っ込むとは何を考えているのです!!」

 

孫堅「うぅー・・・雪蓮!お前からも何か言ってくれ!」

 

孫策「ごめんねー、自分から火の粉を被りたくないんだー・・・」

 

孫堅「薄情者ー!!母を見捨てるか!」

 

周瑜「聞いておられるのですか!文台様!」

 

孫堅「聞いてるよ!誰か助けてくれー!」

 

 

悲痛な叫びがこだまする

 

 

一刀「あのー・・・すいません」

 

孫堅「おぉ!北郷!」

 

周瑜「北郷?お前が天の御使いか」

 

一刀「まぁ、不本意ながら」

 

孫策「へぇー、結構可愛い顔してるね」

 

一刀「か・・可愛い・・・」

 

孫堅「男にしちゃ女顔だよな。男前だけど女顔矛盾してるな」

 

孫策「私は孫策、よろしくね御使い様」

 

周瑜「失礼だろう雪蓮。周瑜だ、この二人が失礼なことを言ったのを詫びよう、すまん」

 

一刀「いえいえ、いいんですよ。慣れてます」

 

周瑜「お互い大変だな・・・」

 

一刀「はははっ・・・」

 

孫堅「とりあえず、解いてくれないか?」

 

・・・・

・・・・・

・・・・・・

 

孫堅「あー・・・やっと開放された・・・」

 

孫策「お疲れ母様」

 

孫堅「おう、あぁー冥琳の愛が痛いぜ」

 

 

手首を擦る

 

 

周瑜「なんなら、もう少し続けたほうが宜しかったでしょうか?」

 

孫堅「謹んで遠慮させていただこう。さて北郷」

 

 

先程からのふざけた表情から一転真剣な表情になる

その身に纏う王の気に圧倒される

 

 

孫堅「このたびの援軍本当に助かった、孫呉の王として礼を言う」

 

一刀「いえ、当然の事です、礼を言われるほどじゃ」

 

孫堅「それでもだよ、見ろお前が救った人々を」

 

 

町の方に目を向ける

そこには、自分たちを救ってくれた英雄に対する賛辞の言葉に満ちていた

 

 

孫堅「ここには袁術の命で来たんだが、結構な拾い物をした」

 

一刀「えっ?」

 

孫堅「北郷呉に来ないか」

 

 

突然の仕官の誘い

 

 

孫堅「悪い話じゃないだろ?見たところお仲間含め何処にも仕官してないと見た。どうだ?

全員にいい位も与える。」

 

一刀「申し訳ありません、孫堅様」

 

孫堅「ん?」

 

一刀「私を高く評価して頂いてるのはうれしく思います。しかし今は力ない人々のためこの身を

捧げると誓ったのです。その申し出はお受けできません」

 

孫堅「・・・・・ちぇ、いい目をしやがるぜ。亡くなった私の旦那を思い出す・・・」

 

孫策「母様・・・」

 

孫堅「へっますます欲しくなった、だがここは引こう。しかしな北郷」

 

一刀「はい」

 

 

一刀と変わらぬ等身が近づき顎をクイと持ち上げる

そのまま吸い込まれそうなほどの澄んだ赤い目に見つめられる

 

 

孫堅「私は諦めが悪いぞ?必ず物にする首を洗って待ってな」

 

一刀「えぇ、楽しみにしています」

 

 

それに臆するどころか堂々と言って放つ

 

 

孫堅「ははははっ!いいぞいいぞ!我が真名は紅蓮お前に預ける、これは宣戦布告だ

必ずお前を物にする為のな」

 

一刀「お受けしましょう、紅蓮様。ならば私の事を一刀とおよびください」

 

孫堅「本当にいい男だな一刀、冥琳!軍を集めよ!呉に帰還する!

祭にいい土産が出来た!今日飲む酒はきっと格別だ!!」

 

 

外套を翻し、堂々と歩き出す

 

 

孫策「じゃあね一刀!母様は本当に執拗いよ覚悟してね」

 

周瑜「またな北郷、次に会うときは戦場じゃないことを祈ろう」

 

 

江東の虎たちは颯爽と軍を引き

己の塒に帰る

 

 

一刀「ふぅ・・・緊張したーーーー!」

 

水面「えぇ!?あんなに堂々とお話なさってたのに!」

 

一刀「いやー!怖い!本当に虎みたいな人だった!」

 

雷轟「しかし、一刀様一国の主に対し臆することなく言ってのける勇気、お見事でした」

 

一刀「本当に大変だったんだよ?」

 

雷轟「それでもです、それに人々のため仕官の誘いを蹴った覚悟この雷轟感銘を受けましたぞ」

 

一刀「そうだった!俺のわがままで折角の誘いを・・・皆ごめんね?」

 

美冬「いえ、私たちはご主人様のお心のままに。ご主人様が決めた事になんの文句がありましょう」

 

楓「そうです!お館!あたいはお館の物なんです。気にすることは無いですよ!」

 

一刀「皆・・・ありがとう!俺は本当にいい仲間に恵まれた!」

 

水面「さぁ!町の復興に協力しましょう!ねっご主人様!」

 

一刀「水面!?ご主人様って・・・」

 

水面「なんか、ご主人様って呼ばれたときにうれしそうな顔をなさったので・・・」

 

一刀「いやそりゃあまぁねえ・・・」

 

雷轟「ならば私もご主人様と呼んだほうがいいですかな?」

 

一刀「いや!頼む!それはやめてくれ!」

 

 

その場に起こる笑い声

新たな仲間を加え一刀の物語は続いていく・・・・

 

 

どうも夢幻です。

最近MUGENのストーリー動画にはまってます、インスピレーションが刺激されいい感じです

さて今回で出したいオリキャラは出尽くしました。

うん・・・ちょっと多いね仕方ないね・・・

蜀ルートどうすんだよ・・・まじで

魏ルートもやばいぞこりゃ・・・

呉はいい感じになりそうだけど・・・

まぁウダウダ言っても始まりませんね

 

帝王に逃走はないのだーーーー!!

 

さてここらでチョイト詳しいキャラ紹介でもいきますかー

 

 

 

北郷一刀

 

言わずと知れた我らが種馬

本作では幼い頃に両親を亡くし祖父母に引き取られる

そこで厳しい修行をこなし、無類の強さを手にしたものの毎日の鍛錬は欠かさない

学校の成績は中の上、そこそこ

祖父母のほかに師匠が三人いる

真っ直ぐで素直な性格、しかしここぞという時の決断力は目を見張るものがある

正義感も人一倍あり困ってる人を放っておけない所謂ヒーロー気質

観察眼もかなりの物で、悪意の有る者に敏感

女性経験はほとんど無く、彼女も作ったことが無い

しかし学校ではかなりモテてたらしく、男の学友に嫉まれていたらしい(及川談)

おもな戦闘方はそれぞれの師から教わった方を切り替えて戦う

しかし主軸は歌枕流戦場殺人術

多彩な才能の持ち主、両親の才を色濃く受け継いだ模様(祖父総鉄談)

趣味は料理、得意料理は鯖の味噌煮、どこの主婦だおまえは

作れる料理は和洋中仏独露伊英印と様々、趣味の域を超えてる気がするがこまけぇことは(ry

 

得物

名刀 〈黒陽〉〈白月〉

 

稀代の名匠「月陽」最後の三振りの内の二振り

隕鉄から打たれたと云われ異常なほど丈夫

白月は軽く剣速で撫で斬りにするのに対し

黒陽はやや重く作ってあり重さを利用して叩き切るのに優れる

二振りとも不思議な力があり、ひび割れたり折れたりしても鞘に収めると

時間の経過により回復する

 

ふぅ・・・・こんなところですかねぇ

ゲスト形式にしたほうがよかったね、書いてて思った次はそうしよう・・・(´・ω・`)

 

さて次回は拠点的なことしようと画策中

ゲストもくるよ!お楽しみに!

 

では次回の作品で・・・


 
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