No.117063

仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  第3章

BLACKさん

基本的には真・恋姫†無双の蜀ルートの話ですが、もしも北郷一刀が仮面ライダーの力を手に入れたらという妄想から生まれました。
そして流れも基本的に原作のままですが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
先に言いますが一刀が手に入れる仮面ライダーの力は全部で3つです。そして新しい仮面ライダーの力が出てきます。
何なのかはご覧になるまでのお楽しみ。

2010-01-07 09:11:39 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:6731   閲覧ユーザー数:5701

仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  第3章  前編  手に入れる力

 

 

戦いから半年が経ち、一刀達は平原の相となってそこを治める事になった。

桃香と一緒に街を歩く一刀。二人は乱も終わって平和になったのだと感じていた。

尤も一刀はそれは一時的なものでしかないことは悟っていた。

 

「ご主人様ー、桃香さまー」

 

朱里があっちこっち探していたようで息を切らして、二人のところに来る。

 

「朱里ちゃん? 何かあったの?」

「えっとですね、すぐにお城に戻ってもらってもいいですか?」

「緊急事態か!?」

「そういうのじゃないです。実はお城に、お二人を訪ねてきた方が…」

「お客さん…誰だろ?」

「お名前は、確か趙雲さんとか…」

「星か……とりあえず帰るか」

 

そして三人は城に戻り星と再会した。それは実に半年振りである。

なにやら星は黄巾の乱後、放浪の旅をしていたとの事であった。

 

「放浪? お主ほどの人物が何故そのような真似を。探せばいくらでも仕官先はあるだろうに」

「私は安く無いのでな。我が剣を預ける人物は、我が眼で見、我が耳で聞いてから判断したかったのだ」

「それで見つかったのかー?」

「ふむ。それが中々難しくてな。主となる人物の器量と徳、そしてその周囲にいる人間の質。その三つを兼ね備える勢力は少なかった」

「少なかったってことはいくつか見つけたって事?」

「一応は。…ただどの陣営に於いても、どこか肌が合わぬところがあったのです。…だからこうして放浪していたというわけで」

「それにしても気になる。星ほどの人物が認めたという勢力と言うのは、どこになるのだ?」

 

愛紗が尋ねると星は、まずは曹操を上げたが、どうも百合百合しかったからやめたらしい。

次に上げたのが孫策だが、完璧な布陣過ぎて自分が活躍できないとしてやめたとのこと。

そして星がここに来たのは何と一刀達と共に戦いたいと言ってきたのだ。

皆がそれを受け入れ、星は一刀達の正式な仲間となった。

 

「ああ、そうそう。主」

「うん?」

「主に土産です」

 

星が懐からその土産を一刀に手渡す。一刀は手渡されたものを見て驚く。

 

「星、これ……どこで見つけたの?」

「ここに来る途中の道端でしたが……何か?」

「これ、変身音叉音角(へんしんおんさおんかく)じゃないか」

「変身…」

「おんさ?」

「お…ん…かくってなんなのだ?」

 

皆が一刀に説明を求める。

 

「これはな、仮面ライダー響鬼って言う仮面ライダーに変身するための道具なんだ」

「へぇ~、電王とは違うの?」

「全く別物の仮面ライダーだ。でも変身するにはかなり体を鍛えないと…」

「変身できないのですか?」

「出来ないわけじゃないけど…、変身解除すると俺の服がなくなっちまって……」

「あ……」

 

皆、それ以上聞かなかった。

 

「まあ、でも仮面ライダーに変身できるのが二つになってよかったじゃない!」

「そうだな。戦況によっては何に変身したらいいのか、分けれるし…。でもやっぱり鍛えなおさないとな…。電王を使いこなすために鍛えてはいるんだけど…」

「でしたら、私と星と鈴々がご主人様を鍛えて差し上げましょう」

「……筋肉痛になるだろうけど、頼むよ」

「任せるのだ!」

「御意」

 

 

こうして一刀の鍛えなおすための特訓が始まり、それから一ヵ月後、河北の袁紹から董卓を討とうと手紙が来て、一刀達は悩んだ末、参加を決めた。

そして反董卓連合の陣営に着くと、そこには手紙の送り主の袁紹を初め、曹操、袁術、孫策の旗と名高いものばかり来ていた。

後は馬騰の旗と官軍の旗がいくつかとついでに白蓮の旗もあった。

一刀が着いた時、まだ総大将が決まっておらず、軍議にしても皆腹の探りあいとかばかりで進展していなかった。一刀はかなり呆れた。

一刀は桃香と打ち合わせて、何とか袁紹を総大将にしてさっさと話を終わらせた。

しかし桃香達は連合軍の先陣に立つように言ってきたのだ。一刀達は戦力的には小さいのであまり逆らう事が出来なかった。

一刀は条件をいくつかつけて先陣に出る事になった。

 

「ま、こうなるのはなんとなくわかってたし……」

 

変身音叉音角を手に持ってつぶやく。

 

「体を鍛えるのにはいいだろうな……」

 

皆にその事を伝え、朱里達の案で虎牢関を抜けることになった。

 

(やっぱり虎牢関か…。てことは呂布…。能力的には電王はきついな…。

となるとやはり響鬼だな)

 

一刀達は虎牢関の前にある巳水関へと進んだ。

巳水関には華雄と呼ばれるかなりの武将であるとの事だが、誇りを大事にしてるとの事で、挑発すれば出るかもしれないとの事で挑発したら、本当に出てきた。

 

「本当に出てくるなんて…、ま、俺はそっちの方がいいけどな!」

 

一刀がかなり強気なのはデンオウベルトの赤いボタンを押してたからである。

 

「変身」

「ソードフォーム」

 

一刀は電王ソードフォームに変身。

 

「俺、参上! 行くぜ! 行くぜ! 行くぜ!」

 

また一刀は勝手に敵部隊に突撃した。しかもそれに合わせてか華雄も一刀に突っ込んで来た。

 

「手前が華雄か?」

「お前は?」

「俺か? 俺は北郷一刀、今は仮面ライダー電王だ」

「かめんらいだー? 何をわけの分からん事を!」

「わかんねえなら、その体に教えてやるぜ!」

 

一刀と華雄が激しく、斬りあう。しかし鋭さは華雄のほうが上だが、この勝負はかなりの乱暴さがあった、一刀の方に勝利が上がろうとする。

正直な話、華雄もかなり乱暴に振るう方だが、電王ソードフォームはモモタロスの性格を再現してるため、乱暴というかチンピラの戦い方であった。

 

「これで終いだぜ」

「フルチャージ」

 

一刀はフルチャージし、デンガッシャーの先にオーラエネルギーを集める。

 

「俺の必殺技、打ち上げバージョン。どぉおおおおおおりゃぁぁぁぁぁ」

 

華雄の武器に上手くデンガッシャーの先を当てて、華雄を遥か上空に飛ばした。

華雄の吹き飛ぶ姿を見て、残っていた兵は敗走を初め、巳水関は落ちた。

もっとも例のごとく一刀は愛紗のお説教をくらうのだが、懲りるわけも無かった。

 

 

小休止

 

 

作者「さてと、いよいよ恋との対戦だ!」

一刀「まあ前の魏編よりは気が楽だな。蜀編だとブレイドよりも能力的に高い響鬼だし…」

作者「油断大敵だぞ」

一刀「ああ、わかってるって」

作者「何か最近小休止で書くことが思いつかない」

一刀「おまけはあるのか?」

作者「おまけで書くことと小休止で書くことは違うぜ。では続きだ!」

仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  第3章  後編  目覚める鬼

 

 

連合軍は巳水関を抜き、虎牢関へと迫った。そこに董卓軍は虎牢関から出陣するのを見て、一刀は考える。

 

(呂布が来る……なら…)

 

一刀の手には変身音叉音角が握られる。

 

「最初に言っておく、この戦い呂布が来るぞ」

「呂布と言いますと飛将軍の呂布ですか?」

「ああ、知ってるとは思うが呂布はかなり強い」

「鈴々だって強いのだ!」

「そんなことは分かってるが、俺の見立てだと呂布の強さは愛紗と鈴々と星と電王の俺を足したくらいの強さだと思ったほうが良い。

甘く見積もっても愛紗と鈴々の二人がかりでも勝てないだろうな」

「そこまで相手を見ますか、ご主人様」

「別に愛紗達の強さを見くびってるわけじゃない。だけど呂布と相手するときは絶対一人で戦おうとするな。

俺もそこの所は注意する」

「ご主人様! もしかして、ご主人様も戦いに行く気!?」

「ああ」

「ダメです! ご主人様は桃香様と同じ我らにとっての玉です! こんなところで命を落とされては……」

「朱里、それは違うな」

「はわわ?」

「どう違うんですか?」

「確かに自分達の主は玉だと思うのは間違いじゃない。だけど俺は昔聞いた事あってな。

真の玉はこれからの世界を作る人間全てだ。ま、そうなると敵も味方も皆玉って事かな?」

「……」

「それにさ、俺が戦いから逃れるなんてしたくない。仮面ライダーは戦うためにいるんだ。

それがどんな理由であっても…。だから俺は戦う!」

 

一刀が変身音叉音角を揺らし、その揺れた変身音叉音角を自分の額に近づける。

一刀の額にはなにやら小さい鬼の飾りが現れ、一刀の体を紫混じりの炎が包み込む。

 

「はあっ!」

 

一刀が自分の体に待とう炎を掃う。そこにはは仮面ライダー響鬼へと姿を変えた一刀の姿がある。

 

 

「はわわ、本当に鬼になっちゃいました!」

「さてと、行こうか」

 

一刀達は突撃し、董卓軍を倒していく。その勢いにより張遼に撤退を勧めた呂布は軍師の陳宮と共に残った。

呂布は一気に突撃し、袁紹の頸を貰い受けようとしているのだ。

 

「ちんきゅー」

「ここにおりますぞ!」

「敵は?」

「今、我らの目の前に立ちはだかっている敵は、劉備とかいう人間の部隊。呂布殿ならば鎧袖一触でぶっ飛ばすことは可能ですぞ!」

「ほぅ~じゃあ、その力を俺達に見せてくれないか?」

「え?」

 

呂布は気付いていたようだが、陳宮は気付いていなかった。いつの間にか愛紗、鈴々、星、一刀(響鬼)が目の前にいた。

 

「よくぞ気付いたな、呂布よ!」

「ここから先は行かせないのだ!」

「うーむ。何だか我々の方が悪役のような台詞を言っているな」

「仮面ライダーは正義の味方なんだけどな……」

 

星の言葉に軽く戸惑う一刀。

 

「仮面ライダーがこんな事言うのもなんだけど、四人同時を相手してもらうぜ」

「……ふふっ」

 

呂布は大胆不敵にも笑った。

 

「笑えるほどか……」

「お前、頭良い」

「それほどでも……」

 

一刀は腰についている音撃棒烈火を両手に握る。

それに合わせて、愛紗達も武器を構える。

 

「さて……」

 

先手は呂布が取った。呂布は方天画戟を振るい、愛紗や一刀達は何とかその攻撃を受け止めた。

 

「ふぅ~、思ったより手が痺れるぜ」

「……よく止めた」

「くっ……何たる剛力…!」

「恋、強い、…舐めてると死ぬ」

「別に舐めてるとはこれっぽっちも思ってないけど、そう思ってたんなら謝るよ」

「……謝る必要……ない」

「あ、そ。だったら今度はこっちの剛力を見せちゃおうか!」

 

そんな一刀よりも先に愛紗達が攻撃してしまう。しかし愛紗達の攻撃は呂布に「振りが大きい」とか「軌跡が単純」とか「早いけど怖くない」などで簡単によけられた。

 

「後一人…」

「俺の攻撃よけられるかな?」

 

一刀は音撃棒烈火を両手に持っているので、別方向からの攻撃がある程度可能である。

呂布はその二つの音撃棒に注意をする。

 

「甘いぜ!」

 

すると響鬼の口から紫色の炎が噴き出す。これは鬼法術鬼火である。

呂布は突然の口からの炎に気をとられ、音撃棒の一つに対処しきれず、少しばかりダメージを負う。

 

「……卑怯」

「いや、卑怯じゃないよ。ただ陽動に使っただけで鬼火の方を当てることも出来たけど……。

流石に女の子燃やすのは抵抗あるでしょ……」

 

そんな時、待機していた呂布軍が一刀達に火矢を放つ。

 

「うわっと!」

 

一刀は鬼火などで何とか叩き落すが、呂布達には逃げられた。

 

「ちぇ」

 

一刀は顔だけ変身を解く。

 

「まっ、また会えるかな…」

「ご主人様、鼻の下が伸びていませんか?」

「気のせいだよ(なかなかユーモアな子だったな…)」

 

一刀達が落ち着いているうちに虎牢関は落ちた。

 

 

それから連合軍は董卓のいる洛陽を目指すが、どうも董卓の部隊が無い事に桃香が不審がる。

 

「確かにこれはちとおかしいな。内部で何かあったのかな?」

「どうでしょう? 巳水関と虎牢関を失ったとはいえ、洛陽にいる董卓さんの軍勢の規模は、連合軍とさして違いはありません。

その状態で内部崩壊することは無いと思うのですが」

「斥候は放っているのか?」

「はい。まだ帰ってきてませんけど…」

「どっちにしろ前に進むしかないのだ」

「じゃあ、注意しながら洛陽に行こうか」

 

しかし注意はしたのだが、何にも無いまま洛陽まで着いた。

 

「何もなかった……。仕方ない斥候に行くか」

「ご主人様、自分から行くの?」

「うん、そうだよ」

「ねぇねぇ、お兄ちゃん」

「うん?」

「鈴々も斥候に出ても良いー?」

「どうして?」

「んとねー。状況を自分の目で確かめたいのだ」

「いいよ。俺も行くし」

「でも、危なくないかな?」

「大丈夫、大丈夫。電王で釣ってやるから…」

「そういう問題では…」

「とりあえず、俺と鈴々は行くぜ」

 

一刀と鈴々は潜入し、とりあえず二手に分かれる事にした。

二人が分かれて捜索していると鈴々がなにやら高貴な女の子と少し強気な女の子がいた。

ちなみに一刀も実は鈴々の後を特注で作ったダンボールに隠れながら移動して見ていた。

 

(うわ、綺麗な子だな。でもあっちの眼鏡をかけた子は少し怖そうだな)

 

一刀が鈴々と女の子達のやり取りを見て、何か様子が変だと感じた。それは鈴々もそれを感じた。

 

(とりあえず鈴々が俺のところに来るはずだから、急がないとな)

 

ダンボール一刀は急いで鈴々よりも先に合流地点に戻った。

それから何食わぬ顔で鈴々が自分の観た事を言い、自分が話していた女の子が董卓だと言う。

それは一刀も感じていた。

 

(そりゃ、あんなに兵達に囲まれてたんじゃ、ばれるよな……)

 

朱里と雛里は鈴々からの情報を聞いて、董卓は逃げる気で、連合軍は董卓を殺すまで追い続けるであろうとのこと。

これが権力争いというものである。

 

「俺は……俺はそんな事を許さん!」

 

一刀の目には怒りの闘志が燃え上がる。

 

「ならば、俺達で先に洛陽に入って董卓に会おう!」

 

一刀達は洛陽に進入。街では董卓達が強行突破でも逃げようとすると……。

 

「そうは行かんぞ!」

「誰っ!?」

 

 

賈駆が声がするほうを振り向く方。

 

「俺、参上!」

 

いつもの決めポーズを決める一刀がいた。

 

「ご主人様、名乗りになっておりません」

「これ言わないといけないんだよ。赤いボタン押すと……」

 

一刀と愛紗が漫才みたいな事をしている。

 

「漫才?」

「漫才じゃないよ」

 

一刀がモモタロス状態からいつもの状態に戻る。

 

「ああー!? あんたは!?」

 

賈駆が鈴々の存在に気付く。

 

「へへー、また会ったのだ。そっちの大人しそうな女の子が董卓だよね?」

「ち、違うわっ! 董卓はボクよ!」

 

一刀が青いボタンを押してウラタロス状態になる。

 

「まあまあ、君。そんな嘘はいけないなぁ~」

「何でよ!」

「この状態の僕は嘘をつくことが多くてね。だから人の嘘を見抜くも簡単なのさ。

それに君、大将としての威厳が感じられないからね~」

「ぐっ……」

「で、どうなんだい?」

「……私が董卓です」

「ちょっ!? 月(ゆえ)!?」

「ま、正直な子、僕は嫌いじゃないよ」

 

一刀がウラタロス状態からいつもの状態に戻る。

 

「改めまして、こんにちは」

「あ、えと……こんにちは」

「……」

「……」

 

一刀と董卓は挨拶をした後、見つめ合ったまま黙る。

 

「ご、ご主人様? 何を見つめ合っておられるのですかっ!?」

「いやぁ~、あまりに可愛くて綺麗だったから……」

「ご主人様っ!?」

「ごめんごめん。さてと……董卓ちゃん」

「はい……」

「悪いけどこのまま君を逃がす事はできないから、大人しく俺達に捕まってくれない?」

「それは……」

「そんなの出来るはずないでしょ! 月を守るためにはどこまでも逃げるしかないんだから!」

「と言っても、俺達はともかく連合軍はどこまでも君達を追うぞ。この戦いの責任を擦り付けるために…。それは分かっているよね?」

「くっ…」

「今の俺達はこの戦いの本質がわかった。だから追い詰められる君たち二人を放っておく事はできない」

「…どういうことですか?」

「董卓ちゃんには世間上ここで死んでもらう事になる。俺達が保護する事でな。そうすれば、追われない筈だ」

「それはそうかもしれないけど…でも、そんなことして何になるのだ?」

「最低でも二人の命は助かる」

「主よ。まさか今更偽善に目覚めた、とでもおっしゃるのか?」

「偽善だと言うなら、もう俺は既に偽善者だな。敵を一人も倒せないダメな将。

だが俺はそれを偽善だと思いたくもないし、思わない。

それにな、諸侯の権力争いに巻き込まれた二人の姿を見て俺の心は痛んだ。

この二人は悪くない。例え悪いと言われても俺は味方になってやる。

ふ、本当に偽善だな。自分で言うのもなんだけど……」

 

一刀は顔を手で隠すようにして笑ってしまった。

 

 

「ふむ……。しかし主よ。もしこの密事が袁紹たちにバレたら、今度は我らが権力争いの贄とされるぞ」

「その時は、俺が一人で袁紹たちを倒す。まあ、そうならないように色々小細工はするつもりだ。

だがこれは俺の我が儘だ。皆はどう思う?」

「……んとねー、鈴々はお兄ちゃんの意見にさんせーなのだ」

「私も良いと思うよー?」

 

そこに走ってきた桃香がやって来た。

桃香の考えは一刀と同じであると言い、案外バレないと考えた。曹操と孫策は本質を分かっている上で参加していて、袁紹と袁術にバレなきゃと考えた。

 

「やはり私は賛成できません」

 

愛紗が反論する。

 

「愛紗の言もわかるがな。…まぁ、これについては我らがとやかく言うことではあるまい。董卓と主の間で決めることだ。

どうだ、董卓よ。我らが主の申し出を受け入れるつもりはあるか?」

「……一つ、質問があります」

「なんだい?」

「私達を助けて、あなたたちに何の得があると言うのですか?」

「得はないな。かと言って処罰をしても俺達に得はない。しいて助けて得があるのなら、自己満足。

そして個人的には可愛い女の子を殺せないのが俺の本音だな」

「そうそう…って、ご主人様。相変わらず女の子に目が無いねぇ…愛紗ちゃんに呪われちゃうよ?」

「愛紗に呪われるのも、悪くないな」

「そういう言い方、好きじゃありません。気障っぽくて」

「ははは…まあそれはともかくどうかな?」

 

改めて董卓に申し出るが董卓も賈駆も疑いの眼差しである。

 

「もしかして……疑ってる?」

「当たり前よ! ボクたちは人の甘言に乗ってこんな権力争いに巻き込まれてしまった。その権力争いを担っていた人間が、今、手を差し伸べてきたって受け止められるわけない!」

「それはそうだろうけど……俺達は本気だぜ。ただ信じるのは君たち次第だ」

 

董卓は考え込む。そして考えた結果…。

 

「…信用…しても良いのですか?」

「もっちろん♪」

「仮面ライダーはそんな嘘は言わない!」

「詠ちゃん。私、この人達を信じたい」

 

賈駆は董卓の意見に従う事にした。

 

「私達の身柄、あなた方にお預けします」

 

董卓達の身柄は一刀達が預かる事になり、名前を捨てるかどうかになり、真名を預ける事で解決した。

董卓は月、賈駆は詠と真名を名乗った。そして処遇としては一刀の侍女になってもらう事を桃香が提案しそうなった。

その後、やって来た袁紹たちを交渉で何とかごまかして、一刀達はさっさと去っていった。

その交渉前に、一刀はある物を見つけ出し、袁紹たちとの交渉を終えた後、袁紹たちの目が入らぬうちにそれを持ち出した。

 

「主、それは?」

「これはバイクっていう奴さ」

「ば…い…く?」

「ああ。それにこのバイクの名前はマシンデンバードだ」

 

そのバイクは仮面ライダー電王の乗るデンライナーを操縦するのに用いるバイクである。

デンライナーから飛び出して、普通のバイクとしても使えるし、動力は大気中の電気なので、ガソリンいらずであり、この世界ではかなり役立つと思い、一刀が持って帰ったのだ。

 

「しかし、こんなのもあるなんて、この世界変わってるな……」

 

 

 

 

おまけ

 

 

作者「どうかな仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編 第3章」

一刀「今回俺恋に勝たなかったな」

作者「まあ原作どおりにしてたらこうなったと言うか蜀編は普通に恋との戦いが短かったからね」

一刀「で、次回は?」

作者「次回は袁術軍との戦いだ。そして俺は最近あることを考えている」

一刀「何だそれは?」

作者「魏編の終章で「アフターもあるんですね?」とか言われてな。元々アフターを作る気が無かったけど、その言葉を聞いてアフターを作ろうと考えて今、蜀編本編と平行して作っていたりする」

一刀「どんな内容だ?」

作者「それは言えないけどな…。まあ劇場版みたいな話にしようかと思っててな。よくある劇場予告的なものを投稿しようかと思ってる」

一刀「そいつはある意味楽しみだな」

作者「まあちょっとしたバレになるけど、ある話と繋がったりするようなしないような…」

一刀「それって今公開されてる仮面ライダーの…」

作者「おおっと!? それ以上は言うな! まあ予告を投稿するかどうかはとりあえず、このおまけでアンケートみたいなものをとろうと思っています。イマイチ反応がなかったら、魏編の終章の後で投稿したお知らせのようなものを投稿しようと思っています。それではまた……」


 
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