はるまるさん、はじめまして

発想というか、表現したい雰囲気は素晴らしいものだと思います。

ですが、失礼ながら言わせて頂くと、水面で光を強く反射していると水中は見えません…。
真上からなど大きい角度で覗き込めば、太陽の光と、自分の影の部分で見える水中、といった感じでの両立は可能です。
しかし、このイラストでの角度ではどうやっても水中は透けません。

その他で気になったことといえば、色全般です。
パーツ毎に紫は紫、緑は緑と、ちょっとバカ正直な色を塗りすぎている気がします。
雲も紫と茶色の雲の２色の折り紙を貼りつけたような単純さがあり、細かな描き込みそっちのけで間抜けさが際立ってしまっています。そしてそれはその他の部分ほとんどにも言えます。

一度、朝日を写した写真などを探してきて、様々な部分をスポイトで取って色を調べることをオススメします。
朝日や夕日はとても単純に見えますが、そんなことはありません。光源のグラデーションや、影になっている部分の色の変化、反射光など、色んな発見があるはずです。

こんにちは、少し気になったので書き込みします。

太陽の位置が低いと水面で反射した光が目に入ってしまうので水中を覗くのが困難になります。
ですが絵は理想を反映させ描くもの、写実を求められる場でない限り描く内容が我々の物理法則に必ず則っていなければならないという道理に縛られる必要はありません、描こう伝えようとしたイメージに合わせた法則世界を創造して良いでしょう。例えるならダリの絵は現実的な情景ではありませんが、見る者に対して印象付けたいイメージが緻密に描写されており説得力があります。

・水平線がおそらく十数メートルという近い位置にあるのは意図したものなのか
・水平線により水面に近い位置からの眺めとして認識されるが右下の建物が高所から見下ろされており視点に矛盾が生じる
・総じて水上水中共に建造物と景色はミニチュアとして認識されるが意図したものなのか
・水平線の歪み、島周りの水面の歪みを見ると奥は滝のように水が落ちているのだろうか

ミニチュアの世界に入り込んでいるというテーマでないのなら遠近感を演出する必要があります。また、水平線は自然界で唯一直線を許るされる場所なので効果的に使う事ができるかもしれません。
水面が波立っているのか鏡面のように静かなのかイメージが固まっていない印象を受けます。波立ちの穏やかな場所、雲で光が遮られる場所、近場、などの条件下で水面下が透けていれば不自然さは薄れるかもしれません。伝えたい情景を明確にし、的確に描写できるようになるまで習作を重ねるのは良い訓練になるでしょう。

最後に一つ今回には当て嵌まりませんが、水没した日本の近代景色というものは現在津波被害を大変強く連想させます。そういった創作物を個人的な事柄以外(商品化など)で発表する場合、描きたい情景の背景が何であるのか、場合によって見る者を不安にさせる情景をあえて選ぶ必要性はどれほどあるのか、等の問いに対する回答を準備しておく必要があるかもしれません。

ダム湖の写真がささやかな助けになると思いますよ。
特に、舗装された坂道が湖面に沈み込む写真あたりは一見の価値ありです。
建物も増やしましょう。水面の上の世界と下の世界は繋がってるんです。
水上に顔を出す建物群からも水面下の街並みが生まれるのです。
ベランダなんかが水面に接して入り組んだ様などが描かれているのも想像しただけでわくわくしてきませんか？


個人的に気になったのは顔のタッチです。
全体的な絵のタッチと顔のタッチが大幅に異なるのはよろしくないかと。
顔だけがどうもよそよそしくて、浮いて見えます。
おそらく描き込み量が顔とそれ以外では大きく異なるのが主な原因です。
コートの素朴な描き方がとても好きなので僕はその雰囲気を残しながらもう少し描き込んでほしいな、と思います。

２つ目は前景の色。
明るすぎてこれでは昼です。
夜明け前はまだ夜、日の出なら逆光になるのでもっと暗く。
お粗末ながらちょいと手を加えさせていただきました。
いかがでしょう？