大神さんのポーズ、身体の捉え方が不自然です
以下厳しめにいきます

・顔も身体も全部正面まっすぐを向いているので動きを感じません。
　動きを出すには、ポーズにひねりを加えるのが有効です
　顔を少し俯瞰ぎみかナナメにして、こちらを睨みつけているような表情にしても迫力が出るかもしれません

・刀に力がどうかかっているかが伝わってこないので、力強さを感じません。
　手の形が、女の子がなんとなく刀をかざしているような手になっています。
　握った男性の手はもうちょっとごつごつと、骨を強調して角張らせて描くとそれらしくなります。

・肩・肩甲骨まわりの形がおかしいです。
　腕を上げると肩と肩甲骨も連動して動きます。
　この絵ではまったく肩があがっていないので不自然に見えます。

・左手の長さが短いです。
・胴が長すぎます。股位置がどこなのかわかりません。
　腕や脚などは単純化すると円筒を傾けたような形です。傾けると短く見え（奥行の圧縮）、円筒の断面は真横から見ると直線、上から見ると真円、傾けると傾きに応じた幅の楕円になります。これを知らずに平面上の長さで描いてしまうと、胴、腕や脚の長さがおかしくなります。

・胸のあたりに不自然なシワを描き込んでしまったせいで、
　中身がないように見え、華奢な人になってしまっています
・腕、脚のシワも身体の円筒に沿っていないのでおかしく見えます。


全体に、描き慣れてはいるけれども
動きのあるポーズや男性の身体は苦手という印象を受けます。
線や塗りの処理、小物やフリルの描き込みは丁寧だと思いますし
とても華やかな絵になっていますし
顔がかわいいのは武器だと思うので、頑張ってください。

ここまで描ける実力が有るのなら修行の為に何が必要かは
「言われるまでも無く自覚している筈」という概念で
「デッサン部分等への講釈は全て除外」でアドバイスさせて頂きますね。

単純にこの絵で足りないものは
『炎の照り返し』です。
冷静に考えてみて下さい・・・コレだけの炎を描いている上に
「キャラに被る部分もある」と言うのに一切その炎の色や光が
人物に照り返しとして関わっていないのです。
大神の純白の海軍服だからこそ余計にその辺が不自然に浮上してしまうのですな。
その点さえクリアすればググググッとランクアップしますよ☆

良い絵だと思います！
キャラも上手いし絵としての構図も悪くないと思います。

私が一番気になったのは色合いです。
もしかしたらディスプレイのガンマ値が違うのかもですが……
暗く濃い色が多く、コントラストが高すぎてギラギラした感じになってます。それが悪いとは言いませんが、古い絵に見えてしまうので、、、

添付絵はウチだったらこうする……みたいな感じです。実際にはもうちょっと彩度上げますけど雰囲気的にこんな感じということで見てみてくれると嬉しいです！