あの後正式に星は西涼に加入した。 本人の希望もあってか、俺の護衛という事になった。 全力で断ったが椿さんは元々護衛を付けるつもりだったらしく、笑顔で却下された。 逆に『天の御使い』という名のもたらす影響を軽く見すぎていると叱られた。
椿「さて……それで姉さん? そろそろ話していただけますか? 城を代わりに任せてここに来た理由を……」
韓遂「やれやれ……やっとか。 もう少しほっとかれとったら本気で隠居しようかと思ったぞ……」
部屋の隅にいた韓遂さんが立ち上がりこっちに来る。 正直星の事ですっかり忘れてた。
椿「さっき聞いてましたけど一刀さんの紹介は必要ですか?」
韓遂「いらん、聞こえていたからの……しかしこんなどこにでもいそうな小童が天の御使いとはな……」
韓遂さんが俺をじっくり観察する様に見てくる。 はっきり言って居心地が悪い。
椿「姉さん……」
韓遂「わかったわかった……しかし椿よ、ぬしなら我が言わんでもわかるのではないか?」
椿「……………」
韓遂「盗賊に襲われた民が国ではなく、『天の御使い』と言う、あるかどうかもわからん噂に縋り付くのがいい証拠……国にもはや力などありゃせん……行き着く先は戦乱の世……そんな事になれば我らが巻き込まれるのは至極当然の事……名乗り出るにしろ、この地を守るにしろ…足並みを揃えておくに越した事はなかろう」
椿「それで来たと……大体予想は出来ていたとは言え、連絡もなく…しかも単身で来られるとは相変わらずですね……」
椿さんが呆れた溜め息を吐く、確かに城の主が護衛も付けずに外をウロウロしていれば呆れもするだろう。
韓遂「護衛など付いていたら余計に目立ってしまうわ、それにいくら我が弱いと言えど、元農民の盗賊なんぞにやられやせんよ……」
そう言いながら韓遂さんは胸を張り、得意気な顔をする。 見れば見るほど子供にしか見えない。
椿「まぁ姉さんですから、別に心配してませんけど……」
韓遂「なんじゃ少しは姉の心配をしても罰は当たらんぞ?」
椿「私はどちらかと言えばいきなり城を任された姉さんの部下の方が心配ですけどね……」
楓「それは問題ないだろう……菖蒲殿に鍛えられた者達だ…盗賊どころか五胡が攻めてきてもそう簡単に落とされはしないだろう……」
楓さんの言葉に周りのみんなが納得している……一体どんな鍛え方したんだ?
椿「それで? 姉さんが加わるのは解りましたが、どうするつもりですか? 一刀さんの隊は作るつもりでしたが、もう一つ隊を編成するほどの人員はいませんよ?」
韓遂「簡単な事じゃ、その隊に我を入れればいい」
今物凄く不吉な言葉がいろいろ聞こえた気がした。
一刀「ちょ、ちょっと待って!! 俺の隊を作る!? しかもそれに韓遂さんが入るって……」
韓遂「一刀よ、これからは菖蒲と呼べ」
一刀「ここにきて真名を授けるの!? そんな事より俺じゃなくて菖蒲さんの隊にした方が……」
椿「一刀さん……先程も言いましたが『天の御使い』と言う名の影響を軽く見ないでください……天の御使いである一刀さんが隊を率いる事に意味があるのです」
菖蒲「ぬしがいるだけで兵の士気は格段に高くなるだろう……それに我が下に付くのにも意味がある」
楓「うむ……城を任せられていた程の人物が部下にいるだけで周りの軍勢に畏怖の念を与える事が出来る」
菖蒲「一応国からまかせられた任だからの……我の名も少しは知られとるじゃろうて…」
一刀「でも……」
兵「お話中失礼します!!」
俺が喋ろうとした時兵士の人が入ってくる。 表情はどこか切羽詰ったように見える。
椿「何事です?」
兵「はっ!! 董卓様の城が賊に襲われているとの事です!! 救援を求めた兵が来ています!!」
お久しぶりです茶々零です。
仕事の呪縛から甦ったぞ!!!!
家は寝る為に帰ってるようなものでした。
仕事忙しすぎ……休み?なにそれ?
ようやく一段落して書こうと思ったらどこまで書いたか覚えてねぇ~……
文章が変に見えるかもですがそこはお許しください。
間が空きすぎてみなさんも覚えてないかもですが……飽きてしまってなければ読んでやってください。
これからも仕事に負けず、亀更新で頑張らせていただきますのでよろしくお願いします。
ではまた第8話でお会いしましょう。
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やっと……やっと投稿できました。
読んでいただけたら幸いです。