一刀「趙雲だって!?」
俺の大声にその場にいた全員が俺の方を見る。 隣で失神していた山茶花も今ので気が付いたみたいだ。
楓「知っているのか?」
一刀「知識としてはね……」
韓遂「のう椿よ……あの男は誰じゃ?」
椿「(無視)一刀さんが知っていると言う事はそれなりの武、もしくは知略を持っていると言う事かしら?」
一刀「う、うん……相当の武を持った人物だよ……」
すごく自然に聞かれたから答えたけど……今思いっきり韓遂さんの事無視したよな?
韓遂「おい椿…」
椿「(無視)なるほど……それほどの人物ならぜひとも会ってみたいわね……通しなさい」
兵「は、はっ!!」
椿さんの徹底した無視に俺はどうすればいいのかわからなかった……。 みんなはいつもの事なのか大して気にもしてないみたいだが……
韓遂「つば……」
椿「(無視)一刀さん趙雲さんは私とあなたに用があるみたいですし私の隣に来てください」
一刀「あ、はい」
韓遂「おい椿!!」
椿「あら? 姉さんまだいたんですか? 申し訳ありませんが私達は忙しいのでさっさと帰って……あぁ城を部下に明け渡したと言う事は隠居するんですね? 場所が決まったら教えてください。 食料送りますので」
うん…………椿さんは怒らせないようにしよう。
椿「遠路はるばるようこそ。 私がこの城の主、馬騰です」
趙雲「御目通りいただき感謝いたします」
椿さんの言葉に趙雲さんは感謝の言葉を述べている。 しかし俺の視線は趙雲さんに向いておらず、どこを向いているかと言うと……
韓遂「ブツブツブツ……」
部屋の端っこの方で韓遂さんが壁を前にしていわゆる体育座りをしている。 壁と会話している様に見えるのは俺の気のせいだろう。
椿「一刀さん、何が見えているか知りませんがとりあえずあなたも自己紹介してください」
容赦ないな……俺は慌てて視線を正面に向けて趙雲さんに眼を合わせる。
一刀「ええっと……北郷一刀、一応天の御使いって呼ばれています……お会い出来て光栄です趙子龍さん」
趙雲「!!?……北郷殿、私はまだ字を名乗った覚えはありませんが? それに私は光栄と言われる程名が売れているとは思わないのですが……」
一刀「それは……まぁ…天の知識と言う事にしておいてください」
趙雲「なるほど……確かに天の知識にしろ、そうじゃないにしろ初対面の者に真相を教える訳にはいかないでしょう」
いや……ただ単に説明するのが面倒だっただけなんだけど……。
趙雲「ではもう一つ質問させていただいてよろしいでしょうか?」
一刀「うん、俺に答えられる事なら…」
俺の返答に一段と表情を鋭くなる。
趙雲「北郷殿は何故西涼の地に降り立ったのですか?」
どうも茶々零です。
第5話いかがだったでしょうか?
かなり日があいてページ数も少なくてすいません。
仕事が…仕事が……仕事があぁぁぁぁぁ!!!!!!
……取り乱しました。
小説を始めてから忙しくなるってどうだろうね。
…とまぁ聞くに堪えない愚痴はここまでにして…。
皆様が飽きずに読んでいただけるようこれからも精進していきたいと思います。
では第6話でお会いしましょう。
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第5話です。
遅くなってしまってすいません。