No.891274

真・恋姫†無双 ~彼の見つめる先に何があるか~ vol.10

朝日の男さん

さぁ、反連合軍編・終盤です!
勝利の女神はどちらに微笑むのか?!

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2017-01-31 21:22:42 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:1173   閲覧ユーザー数:1098

前書き~

おはこんばんわ『朝日の男』です。

この度、皆様の声援を受け10回目の【真・恋姫†無双】の二次創作を書きました。

文法おかしい所や時系列がおかしいところ(三国志 年表 で調べた程度)があると思いますが、軽い気持ちで読んでください。

今回も台詞が多くて読みにくいかも

台本形式でいきま~す

では、どうぞ~

太子はその手紙を持ちフルフルと震えている

手紙によると、

挟み撃ち作戦のため崖で北軍が待機していたとき、劉備軍が放った矢があろうことかボスの左目に直撃

すぐさま【い組】による治療が行われたが治療不可能ということで眼球を摘出した

と書いてあった

 

本当は今すぐにでもここを飛び出し劉備軍を血祭りを挙げに行きたいが、自分には董卓を守るという使命をボスより預かっている

ここはグッとこらえ董卓と賈駆と陳宮と協力して今後の洛陽のあり方を決めなければならない

乙女は涙をこらえ気丈に振舞うことにした

 

馬子「太子、お願い。私を泗水関に行くことを許して頂戴。」

太子「駄目よ馬子。」

馬子「なんでよ!ボスの光を半分奪った奴らに一発でも拳を当てなきゃ気がすまないわ!」

太子「それは私も同じよ。でもね、今ボスの元に行っても怒られるだけだわ。『俺が頼んだ事ひとつも出来ないのか?』てね。」

馬子「けど!」

太子「ボスのことはまだ私達だけの秘密よ。いいわね?」

馬子「・・・わかったわ。」

 

丁度その時、陳宮が十字侍達があくどく貯めていたお金の清算が終わったという報告が来た

その額は大変なものである

 

月「酷い・・・こんなにも皆さんから取っていたなんて。」

音々「まったくなのです!本来このお金は、民のために使われるべきもの。しかし、奴らは私腹を肥やしていたのです!」

詠「うぅん、これだけあれば上手に振り分ければ割と早く復興できるわね。」

妹子「そうねん。まず食料の問題だけど、農家さんたちが野菜を作れるようになるまで時間がかかるわ。そこで、食料うちから輸入しない?もちろん、かなり安くするわ。」

詠「どれくらい?」

妹子「これぐらいかしら?」パチパチ←東洋の計算機

詠「うん、これぐらいならいいわ。」

月「へぅ、あの~人も貸していただけませんか?」

詠「ちょっと月!」

月「詠ちゃん、今回の出来事で役人さんがかなりへっちゃったでしょ?だから、人が補充できるまで北軍さんの優秀な人を借りようと思ったんだけど・・・」

音々「う~む、月殿の意見ももっともですがどうでしょうか?」

入鹿「それはちょっと私達だけじゃ判断できないわ。ボスが来てから決めましょ。」

泗水関~

挟み撃ち作戦は成功したが張遼が仲間の身を考え、魏に降ってしまった

これはかなりの痛手となった

 

華雄「なんていうことだ!張遼が魏に屈するとは・・・。やはりここは、決死の覚悟で特攻をするしかないのでは?」

アニキ「いやだからそういうのは危ないですって。ちゃんと作戦を立ててですね。」

ボス「いや、今回はそれで行こう。」

チビ「正気ですかボス?!数は同等といえど危険すぎるでやんす!」

ボス「フン、なにも昼間に行くんじゃない。深夜にだ。」

アニキ「不意打ちてことですか?」

ボス「あぁ。」

華雄「私は不意打ちは認めないぞ!やはり正々堂々と・・・」

ボス「いい加減にしろ!お前ひとりの武の拘りで兵士が何人も死んだらどうする?!彼らにも家族があるんだ!そんなに正々堂々戦いたかったら単発でいって勝手に死にな。」

華雄「むぅぅぅ。わかった、まずは勝つことだから・・・従う。で、どういう風にするんだ?」

ボス「まず、うちの部隊と華雄隊が正面から勝負を持ち出す。その隙に俺は袁紹の命を取る、大将を取ればこの戦いも終わるからな。」

 

さて、草木も眠る丑三つ時

 

華雄「では華雄隊いくぞ!」

「『応!』」

アニキ「俺達も行くぜ!」

「『了解!』」

 

松明を片手に本陣を目指す華雄隊とアニキの部隊

天幕を張っていた各々の武将が気づきそれに対応していた

 

愛紗「むううう、次から次へとこいつら!何処まで出てくる?!」

星「はっはは、(あるじ)の言うとおりこうも人数が多いとやっかいだな。」

鈴々「む~いい加減当たるのだ!」

チビ「そんな遅い槍捌きで倒せると思うなでやんす!」スバスバスバ←残像が見えるほど速い

この間、ボスは袁紹のいる天幕へと近づいていた

愛用の葛篭を被りさえすれば誰にも見つかるはずが無い

チョコチョコと動き時には止まり、無事に無駄に豪華な天幕まで来た

そして裏手から入りこんだ

 

麗羽「まったく、こんな夜更けに攻撃を仕掛けるとはとんだ野蛮人たちですわね!」

猪々子「姫ぇ~そんなこと言ってもあの【北軍】ていうのマジ強いですよ。統率がうち以上にとれてるっつーか。」

斗詩「おぉ、文ちゃんがまともなことを言っている!」

麗羽「お黙りなさい!まぁ、野蛮人は野蛮で華麗でない人たちにまかせましょう。」

ボス「こんばんわ。」

 

「『!!』」

 

猪々子(あたいに気づかれず背後に・・・何者?!)

斗詩(あの文ちゃんが今の今までこの人の存在に気づかなかった・・・もしかして・・・)

ボス「反連合軍大将・袁紹その命頂きに参りました。」

麗羽「オーホッホホ!あなた1人で何が出来ますの?そんな細っちい刀で。猪々子さん、斗詩さんやっておしまい!」

猪々子「あらほらさっさ!」

斗詩「いくよ、文ちゃん!」

ボス「俺の名は北刃!北軍の頭首、いざ、参る!」

 

猪々子は大剣『斬山刀』を斗詩は金槌『金光鉄槌』を振りかざしてくる

普段のボスなら避けられたかもしれないが、惜しくも斬山刀に身体を掠めてしまった

それもそのはず

前日までは両目で物を見れたが、今は片目 何とか視野を確保しようと右足を前に出し首を軽くひねった

左側にいた猪々子の剣道が見えなかったわけじゃない

近づけられたらそれこそ視野は狭くなる

軽く後ろに飛んで体制を立て直した

 

猪々子「なんだ?大口叩く割に案外強くないのか?」

ボス「いやはや、これは凄い攻撃だ。二人の連帯がしっかり取れている。」

斗詩「いつまでそんな口が利けますかね!」ブン

 

彼女が振り下ろした金光鉄槌で地面に衝撃が走り穴ができた

 

ボス「だが、これまでだ。」

「『?』」

 

極限にまで集中力を高め刀を抜刀する

それにより完成された技

 

『居合い切り』

 

斗詩「ヴッ!」

猪々子「斗詩!テメェ、あたいの斗詩をよくも。絶対にゆるさねぇ!」ブン

ボス(やはり2人同時は無理だったか!だが、その猪性格のおかげでことがうまく運ぶ。)

 

猪々子の攻撃を避ける体制をとるボス

その時だ

 

麗羽「猪々子さん、その野蛮人は左がよく見えないようでしてよ!」

ボス「!」

 

無能だと思っていた袁紹からの思わぬ助言

左目が見えないということを隠すため、包帯で隠すのは顔だけで目は細目にして露出させていた

 

猪々子「ありがとう、姫!相手の弱点が解ればこっちのもんだ!」

ボス「ッ。」カキン!

 

ボスの扱っている刀は斬る事のみに特化した武器だ

極端な方向性ゆえに鋼を断ち割るほどの切れ味を得たが、その反面、攻撃を受け止めれば直ぐに曲がるか欠けてしまう程の薄さを持っている

しかし、刀に氣を流し込むことにより防御することがなんとか可能となる

 

猪々子「オラオラ!さっきまでの威勢はどうした、おじさんよ!」ブンブン!

ボス(早くこの娘も無力化しないと周りの連中が来ちまう。それにあの娘も・・・)チャキ  チン!

猪々子「どうした?さっきの『おにぎり』ていう技か?それはもう見切ったぜ!」ブン!

ボス「『ツバメ返し』!」

猪々子「グフ!下から上への掬い上げ・・・そんな太刀筋みたことねぇ。」バタン

麗羽「猪々子さん!クッ、ここは・・・逃げるが勝ちですわ!」

ボス「ちょいと、そいつは華麗じゃねえぜ?大将。」ドン

 

打ち身を食わせ気を失わせる

そして・・・

30分後~

 

猪々子「グヘヘ、斗詩の肉まんはあたいの~。」

斗詩「文ちゃん起きて、起きてったら!」ペシペシ

猪々子「斗詩!無事だったのか?!」ガバ

斗詩「無事・・・じゃないかな?」

 

服を巻く利上げ肌を見せる

鳩尾の所に青い筋が見える

 

猪々子「あれ?そういえばあたいも斬られたのになんで?」

斗詩「うん、それが解らないんだよね。私も斬られた!と思ったら無事で、でも無事じゃなくて・・・」

猪々子「あ~もう、わけわかんねぇな!ハッ、そういえば姫は?!」

斗詩「麗羽様は・・・」

猪々子「えっ、まさか。」

斗詩「あ、ううん。生きてるよちゃんと!だけどね。」←指差し

 

そこには黄巾党のように頭に布を巻いた麗羽がいた

普段の彼女の煩さはなく意気消沈、そしてなによりあの螺旋状の髪が見えない

そう、ボスは麗羽の髪をバッサリと切り『おかっぱ』な髪型にしたのだ

この時代 【髪は女の命】といわれるほどであり、大将であった袁紹の髪を切ったボスは事実上 頸を取ったも同じことになるのだ

 

特徴的な螺旋状の2本の行方はというと諸侯陣らが天幕を構える本拠地の目の前と泗水関前に丁寧に獄門台に立て看板とともに置かれてあった

 

『反連合軍大将・袁紹 本初 の命ここにあり。よってこのたびの戦、董卓の勝ちとさせてもらう。 北軍・北刃』

 

こうして、戦は終わった

すでに他の諸侯は帰り支度を進めている

 

ちなみになぜ2人が無事だったかというとボスが『峰打ち』で攻撃をしたから他ならない

峰打ちとは刀の刃がついていないほうで相手を攻撃し、敵は斬られたと思い延びてしまう技だ

都~

 

音々「大変、大変、大変なのです!」

馬子「あらん、どうしたの音々ちゃん?今頃、私の上腕二頭筋に惚れたかしら?」ムキ

音々「違うのです!今、鷹で文が届いて!」

詠「! それで、どうなったの!」

月「皆さんは大丈夫でしょうか?」

音々「わ、我が董卓軍と北軍は・・・」

 

ゴクリ

 

音々「反連合軍に勝ったのです!しかも、われらの損失はホボ無しなのです!」

 

 

月「ではその、皆さん。乾杯!へぅ///」

「『かんぱーい!』」

チビ「うまいでやんす!うまいでやんす!」ガツガツ

恋「負けない。」モキュモキュ

デク「料理はいっぱいあるから慌てないんだな!」

 

無事に勝利を収めた董卓と北軍

泗水関から無事に都に戻った董卓軍と北軍は慌しく事後処理が始まり、4週間目にしてようやく祝賀会が開けた

復興には北軍総出で行い、新しく月が建国した【和】の人材補充なども手伝った

【和】という国名は【平和】から取ったらしい

被害は泗水関付近・重傷者600人・軽傷者2500人・死者500人という結果だった

北軍からの被害は無きに等しいが董卓軍で死人が出てしまった

祝賀会を開く前に全員 例外なく敬礼し死んだものをしっかりと見送った

 

そして今回の戦が無事に終わった記念とし【北】と【和】は友好同盟を結び、その気持ちの証とし【北】からは【連絡用鷹】を、【和】からは【塩製造許可証】を贈った

実を言うと【北】はいままで岩塩を石臼で引いて【塩】を精製していたのだが、流石に他所にばれると不味いということで許可を頂いた

 

これにて、反連合軍の戦いは終わりである

to be continued ?

おまけ~

 

い組1「あれ?」

い組2「どうした?」

い組1「ボスから摘出した眼球を詳しく調べようと思ったら無いんだよ!」

い組2「そんな馬鹿な。ちゃんとその小瓶に入れたはずだぞ、生理的食塩水と一緒に。」

い組1「だからそれが本当に無いんだ!覗いてみたら血で赤く染まっているはずなのに食塩水が透明だからおかしいと思って、別の容器に移して確認しても入ってなかったんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き~

はい、やっと反連合軍編が終わりましたね

この後はオリジナル編にしようか、原作沿いで改変していくか・・・悩みます!

それにしてもボスの目は何処に行ったんでしょうねぇ?

 

今回出て来た部隊~

い組・・・医療専門の部隊。あの五斗米道を卒業したものも入隊している

   逆らうとミイラにされるという噂がある


 
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