No.85409

真・恋姫†無双 ~魏~ 終焉後物語3

harutoさん

こんにちわharutoです。
更新が遅い気がしますが、温かく見守ってください。

熱中してもらえれば光栄です^^

2009-07-19 23:53:25 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:13856   閲覧ユーザー数:9823

一刀「んっ・・・」

 

一刀はゆっくりと目を覚ました。

 

しかし、視界に見たことのない天井が入ってきたことで少し戸惑いを見せていた。

 

一刀「あれ?・・・えっ・・と・・・」

 

寝起きの頭をフル回転させてはみたが脳が働いていない状況では現状を把握できなかった。

 

と一刀が悩んでいるところに声がかかった。

 

???「いいご身分だな」

 

一刀「・・・お前は・・・」

 

自分をこちらの世界につれてきた男を見たことでようやく状況がつかめた。

 

一刀は体を起こしてその男に尋ねた。

 

一刀「ここはもうあっちの世界なのか?」

 

???「あぁ、ここはお前がもともといた外史だ」

 

一刀も何度か同じことを言われ、『外史』というのが華琳たちのいる世界の名称ということがわかってきた。

 

一刀「そうか、・・・んっ?何で俺はここにいるんだよ?」

 

この部屋に自分がいる理由がわからなかった。むしろ、この男がいる理由も・・・。

 

???「こいつらにお前を運ばせたんだ。お前が気絶しているときにな」

 

一刀「・・・ありがとう・・?・・でもなんで??」

 

一刀はその状況に疑問を思った。

 

こちらに送り込む前に、どう見ても一刀は毛嫌いされていた。この『外史』にも何か仕方なく送ってやったという感じだったため、こっちに落ちてきて気絶していたとしても無視はされても、助けてくれるような奴だとは思っていなかったからだ。

 

???「あの状況でお前を放っておけば、他の誰かに見つかる可能性があったからな。それが、お前を知っている奴ならなおさらまずいだろうが」

 

一刀「何でだよ?このブレスレットで俺は俺じゃあないんだろう」

 

???「あほかお前は」

 

一刀「なっ!?」

 

状況を理解できないだけであほ呼ばわりされたことに少し頭にきてしまった。

 

???「お前は流星としてこちらの世界に落ちてきたんだ」

 

一刀「流星?(・・・そういえば、流れ星の落ちた先に俺がいたって華琳とか秋蘭が言ってたっけな)」

 

???「万が一、その状況を知っている奴がお前を見つけたらどうする?お前が北郷なのではないかと疑われる状況になるかもしれないんだぞ」

 

一刀「おぉ!」

 

と風のような驚き方をしてしまったことに少し一人で笑ってしまった。

 

???「(頭がいかれているのか?こいつは・・・)まぁ、そういうことだ」

 

一刀「じゃあ、ここは陳留なのか?」

 

???「いや、ここは南陽だ」

 

一刀「何で陳留じゃないんだ?この前はたしか陳留付近に気絶していたはずだけど・・・」

 

???「いろいろと事情があってな、お前は洛陽から見て南の位置に落ちてきたんだ」

 

一刀「じゃあ、何で洛陽じゃないんだよ?」

 

???「いちいち、質問の多い奴だ。だから、お前を知る奴が少ない方がお前自体動きやすいだろうが。それ以前に、魏の都にこいつらは行きづらいからな」

 

そう言われ、部屋にいる人を見渡した。

 

全員そろって頭から足先まで白装束に身を包んでいた。

 

一刀「(はっきり、言って怪しいなんてもんじゃないな。普通に日本だったら、職質を受けてそのまま署に連行だな)」

 

と、男の言ったことに納得している間に男は立ち去ろうとしていた。

 

一刀「おい!もういくのかよ。今の状況とか教えてくれないのかよ?」

 

???「そこまでしてやる義理もなければ義務もない」

 

一刀「むっ・・・(嫌な奴だな)」

 

扉を開けて外に出ようとしたところで男が止まった。

 

???「最後に一つだけ、お前にいいことを教えておいてやる。よく聞け」

 

一刀「?」

 

???「大きな戦でお前の大切な仲間とやらが死ぬ」

 

一刀「なっ?!はぁ?な、何言ってんだよ」

 

いきなりのことに一刀は混乱した。

 

???「まぁ、俺の聞いたこの外史での未来の話だがな。まだ先のことではあるが、そのときはお前の腕の見せ所というわけだ」

 

と男は笑みをうかべながら家から出て行った。

 

一刀「お、おい!ちょっと待てよ」

 

その男を追いかけて外に出るもすでに男の姿はなかった。

 

一刀「・・・ど、どういうことだよ・・・・・」

 

一刀はただ、その場にたたずむしかなかった。

 

彼女たちの誰かが、死ぬといわれて・・・。

 

< 南 陽 外 >

 

男はすでに南陽から出ていた。

 

???「ふっ、せいぜいあがくがいいさ」

 

男がその場を去ろうとしたときだった。

 

男の後ろにいきなり人が現れた。

 

???「まったく貴方という人は・・・」

 

???「?、何だ、お前か干吉」

 

干吉「左慈、貴方という人は、どうしてそう・・・」

 

左慈「うるさい、俺の勝手だ」

 

干吉「はぁ・・・しかし、なぜ、あのようなことを言ったのです・・・」

 

左慈「・・・・・」

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

〈一方、洛陽の方では・・・〉

 

桂花&春蘭「華琳様~!!」

 

と、洛陽に戻ってきた華琳に二人が走りよって来た。

 

華琳「何?二人とも」

 

桂花「何、ではありません!兵もつけずにいきなり走り去られて・・・」

 

春蘭「そうです!なぜ私も連れて行ってくださらなかったのですか」

 

桂花は話に割り込んできた春蘭をにらんでいた。

 

???「そういう問題ではなくて、今は、いきなり出て行ったことを聞いたほうがいいのではないですか」

 

と誰かが後ろから問いかけてきた。

 

春蘭「なに!?」

 

華琳「あら、風いたの?」

 

風「えぇ、何かおもしろそうな感じがしたので」

 

華琳「ふふ、そうね。探しものをしていたと言えばいいのかしらね」

 

と笑いながら答えた。

 

風「・・・んん、そうですか。それで、その探し物は見つかったのですか?」

 

華琳「いえ、見つからなかったわ。あそこにあると思ったのだけれどまさか見つからないとはね」

 

華琳は嘘はつかなかった。

 

風「そうですか。それは残念でしたね」

 

風はその様子を見てそれ以上を聞くことはしなかった。

 

桂花「か、華琳様。探し物のためにお出迎えをせずにそちらに向かわれたのですか?」

 

華琳「えぇ、そうなるわね」

 

桂花「そ、そんな・・・それはいった...」

 

桂花が追求を続けようとしたところに、

 

秋蘭「華琳様、呉と蜀の方々がお持ちしています」

 

と、秋蘭が話を打ち切った。

 

華琳「そうね、みんなこの話はおしまいよ。」

 

桂花「華琳様~・・・」

 

春蘭「・・うぅ、華琳様!次は絶対に私をお供させてくださいね」

 

華琳「えぇ、次の“機会”があればね」

 

その言葉を聞き、春蘭はとても嬉しそうだった。

 

しかし、周りはあきれていた。華琳が強調をしてまで言った言葉を理解せずに喜んでいる春蘭に・・・。

 

華琳「じゃあ、いきましょうか」

 

と、ここにいる全員に声をかけ、城のほうに向かうのであった。

 

・・・・・・

 

???「ちょっと、華琳。あたしたちが来たんだから出迎えくれたっていいじゃない」

 

???「そうですよ、華琳さん。久しぶりの洛陽なのに華琳さんは見えないし、さびしいじゃないですか」

 

と城内に入ると二人の君主に声をかけられた。

 

華琳「雪連に桃香?何でこんなところにいるのよ?」

 

客室に案内させておいたはずの二人が城の入り口にいることに疑問を持った。

 

雪連「そんなの決まってるじゃない」

 

桃香「華琳さんを待ってたんですよ。たくさんお話したかったから」

 

と二人は答えた。

 

華琳「まったく、明日から時間はあるのだから、今日は疲れを取るために部屋で休んでいればいいでしょうに。」

 

ため息をつきながら華琳は返したが、この二人の明るさには胸の救われる思いだった。

 

あの流れ星で、彼を強く思い出してしまったことと向かった先には彼がいなかったことは彼女の心に少しの暗闇を作ってしまっていた。

 

そんなときに、この二人の気遣いやこの明るい雰囲気は華琳の沈んだ心の気をまぎれさせてくれていた。

 

華琳「でも、仕方ないわね。出迎えてもいないわけだし、それぐらいはしてあげないとね。」

 

雪連「そうよ。私たちを出迎えなかった罰は大きいんだからね」

 

と雪連は楽しそうに答えた。

 

華琳「こんなところでの立ち話もやめて、玉座の間に行きましょう。あそこなら、ちょうどいいでしょう」

 

雪連「そうね」

 

桃香「そうしましょう!」

 

と三人は楽しそうに奥へ進んでいった。

 

秋蘭「(あのお二方にはあとで礼を言わなければならないな・・・)」

 

秋蘭は二人の気遣いに感謝をしていた。

 

帰りの道中、華琳は平静を装って話をしていたが明らかに落ち込んでいるように見えた。

 

しかし、それをあの二人は華琳と話をしただけであったが、結果、華琳を励ました形になったからだ。その上、出迎えなかった理由も聞かずに・・・。

 

秋蘭「(これが英傑のなせることなのやら・・・)」

 

と秋蘭が考えていると、

 

宝譿「おうおう!ほんとのところはどうなんだい秋蘭!」

 

風「おぉぅっ。これはまた大胆な聞き方ですな?ホウケイ」

 

風が声をかけてきた。

 

秋蘭「本当のことか・・・」

 

宝譿「華琳が落ち込んでいたのはいいとして、秋蘭も落ち込んでいるとはどういうことだい?」

 

風「むむむ、華琳様はいいとはまた大きくでましたなホウケイ」

 

二人の(一人での)やり取りをみて秋蘭は少し微笑んだ。

 

秋蘭「そうだな。先ほど言ったことに嘘はない」

 

風「そうなのですか、嘘“は”ないのですね」

 

と風は言葉を強調して言い返してきた。

 

秋蘭「あぁ・・・」

 

風「わかりました。今は聞かないほうがいいようですし、時期が過ぎればお話を聞けるようになるでしょう」

 

秋蘭「あぁ、助かるよ。風」

 

宝譿「まぁ、気にすんなって。だけど、首を洗って待っとけよぉ」

 

と宝譿が言葉を残し、風は自分の部屋へと戻っていった。

 

秋蘭は視線を玉座の間に戻すと、奥では三国の君主たちが楽しそうに話をしているのが見えた。

 

秋蘭「(一刀・・・もし戻ってきているなら早く帰ってきてくれ。華琳様が・・・みんなが待っている。・・・無論、私を含めてだ・・・)」

 

本当の胸のうちを心でささやきながら華琳たちのいる場所をあとにした。

翌日

 

南陽では一刀が頭を抱えていた。

 

左慈の残した言葉が頭から離れず、あまり眠れていなかった。

 

一刀「(あいつ『大きな戦でお前の大切な仲間とやらが死ぬ』って言い残していきやがってそれだけじゃわかんないぞ。いつ、誰が危険な目にあうのかが・・・)」

 

このことを考え続けていた一刀だったが、少し頭が冷えてきたのか、ふと、彼が残した重要な言葉に気がついた。

 

一刀「そういえば、『まぁ、俺の聞いたこの外史での未来の話だがな。まださきのことではあるが・・・』って言ってたな。・・・・・・ていうことは俺がこの世界の未来を変えられるかもしれないってことか」

 

少しながら、希望の光が見えてきた気がした。

 

一刀「よし、でかい戦が始まるときにみんなの近くにいればいいわけか。」

 

一刀「でも、みんなの近くにいるのは危険だよな」

 

自分の立場を思い出し、近くにいすぎることで自分の正体がばれてしまうのではないかと思った。

 

むしろ、自分からぼろを出して気がつかれてしまうのではないかと・・・。

 

一刀「まだ先のことだって言ってたし、戦でも“大きな戦”だからな。・・・・中盤から終盤にかけての戦だろうし、むしろそれまでは平和なんだし。いきなり、戦争が起きます!なんて言いながら洛陽にいったら怪しまれるしな」

 

あれこれ考え込んでいたが、おもむろに立ち上がり、

 

一刀「考えていても仕方ない!洛陽に行くための手段も準備もお金もないんだから今は南陽で生活をしていくためのことを考えるか。」

 

おもむろに、ゆかにおいてあったかばんの中から洋服を取り出した。

 

一刀「これなら、おかしくないだろう」

 

元の世界の服では目立ちすぎると思い、こちらでも着られるような洋服を準備していたのだ。

 

一刀「よし、それじゃあ街の探索にでもいこうかな」

 

洋服を着替え、街へと出て行くのであった。

 

・・・

 

街を歩いて、数分、一刀はいろいろなことに気づいた。

 

洛陽と比べてしまうと確かに街の規模は小さいが、活気にあふれたいい街だった。

 

人どおりも少なくなく、お店が並び、人々の声と笑顔があふれていて、子供たちが楽しそうにはしゃいでいる。

 

お店の並びや、街の作りも自分が洛陽で実施したとおりにされていた。

 

同じ種類の店は同じ通りにあることが多く、街全体が綺麗に保たれいているという印象を受けた。

 

以前、三人娘に話した『割れ窓理論』が実施されているのではないかと思った。

 

建物の修繕や街の掃除をしている人々をこの数分間で何回か見かけたからだ。

 

たぶん、華琳や桂花たちが政として行ってくれたのだろう。

 

この光景を見て、一刀は少し感慨深くなってしまった。

 

一刀「(あの戦争のあと、こんなにも街は活気にあふれているのか・・・あの時、俺のやっていたことなんて微々たるものだったけど、頑張ってきた甲斐はあったんだな。)」

 

少しでも、自分のやってきたことが役に立っていたのだなと思うと目頭が熱くなってきた。

 

と、そんなときにいきなり声をかけられた。

 

???「どうしたんだい、こんな道の真ん中で」

 

後ろを、振り返ると少しふくよかな中年の女の人に声をかけられていた。

 

一刀「いや、ちょっといろいろなことを思い出していたらぼーっとしてしまって」

 

???「そうかい、思いふけっているのもいいけど道の真ん中で止まってるのは通行の邪魔になるよ」

 

一刀「あぁ、すいません。それもそうですね」

 

そういうと、一刀は道の真ん中から横の方に行った。

 

???「それにしてもあんた、見ない顔だね。」

 

一刀「そうですね。最近ここに来たばかりなので、探索がてらに街を歩いていたんです。」

 

と女の人に今の状況を説明していたら、

 

???「おかあさ・・・おかみさん!」

 

おかみ「どうしたんだい?星蓮」

 

女の子が声をかけてきた。

 

蒼蓮「あっ、いきなりすいません。おかみさん、お客さんが来たよ。」

 

一刀「(この子は、この人の娘さんなのか・・・)」

 

おかみ「それぐらい自分でしなさんな。」

 

と蒼蓮という娘に返答しつつも、通り行く街の人たちに声をかけられていた。

 

一刀「(この人はこの街の中心人物なんだろうな)」

 

おかみさんの人望の厚さを見て一刀はそう思った。

 

この二人を見ながら、いろいろ思考をめぐらせてはいたが微笑ましいやり取りに心が温かい気持ちになっていた。

 

おかみ「もうこの子は・・・あっ、ごめんよ。呼び止めておいて、待たしちゃって」

 

一刀「いえいえ、見ていて心が温かくなりましたよ」

 

蒼蓮「えっ?」

 

おかみ「くく・・・あっはっはっはっ、おもしろいこというねあんたは。そうだ、まだ名前を言ってなかったね。私は蒼欄、この街ではおかみさんって呼ばれているからそう呼ぶといいよ。そして、この子はあたしの娘の蒼蓮」

 

蒼蓮「蒼蓮といいます。よろしくお願いします。」

 

一刀「うん、よろしくね」

 

といつものように満面の笑みで返した。

 

蒼蓮「/////////・・・」

 

蒼蓮が顔をうつむいたことに一刀は首をかしげた。

 

蒼蓮「それよりおかあさん、早くしないと」

 

おかみさん「そうだね、でもまだあんたの名前を聞いてないよ」

 

一刀「そうでしたね。俺の名前は・・・・・」

 

と一刀は名前をいう前に重要なことに気づいた、

 

自分の置かれている立場を。

 

仮にも魏の武将として、天の御使いとしてこの世界で多少なりにも名前が知れ渡っているはず、それ以前に、北郷一刀としてこの世界で過ごすわけにはいかなかった。

 

おかみ「どうしたんだい?」

 

一刀「あぁ、えっと・・・」

 

蒼蓮「?」

 

一刀は頭をフル回転させ、自分のこの世界での名前を考えた。

 

そして・・・

 

一刀「ごめんなさい、考え事をしていて。俺の名前は・・・・・・」

 ・ ・ ・ 雑 談 ・ ・ ・

 

全然話が進んでいないような気がしてしまいます。

 

それに更新が遅れていますね(^^;

 

いそがしいからなんていいわけはしません・・・

 

 

それはさておき、

 

一刀が外史でようやく動き始めました。

 

そして、こっちの世界で初のオリキャラをだしました。

 

名前考えんのむずかしー!

 

ていうか、変じゃあないよな・・・

 

まぁ、オリキャラだからいっか(^▽^;

 

ようやく、左慈の名前をだせて、干吉も登場しましたし。

 

んでもって、少しずつ女の子たちが出てきました。

 

私的な話ですが・・・。

 

みんな好きだから、みんなをたくさん出せるようにしていきたいと思っているんです!!

 

でも、全員を扱いきれるスキルがあるかどうか・・・

 

そういえば、みなさんは誰が好きなんですかね?

 

意外と聞いてみたかったんです。

 

 

物語はまだ展開を見せていませんね。

 

次の話で一刀のこっちの世界での名前を出したいと思います。

 

はっきりいって、考えてはありますが・・・

 

自信はありません。まぁ、そこは温かい目で(^^

 

更新をできるだけとどこおらないようにと思っています。

 

 

 

それではまた次のお話でお会いしましょう (・ω・)ノシ

 

 


 
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