ある日の朝、カオス団アジト。
「…あーぁ…朝飯どうしよかな…」
ため息をついているのは総統のルグナル・ガルシオーネ。
彼女は悩んでいた。悩みというのも、今日の朝食の献立であった。
「…えーと、ご飯に卵に玉ネギにツナ缶かぁ…あとSelia'sで買ってきたハーブソルトに…。…!!」
ふと、何かをひらめき台所へと向かうルグナル。
「~♪」
まず、フライパンに油を引き、ツナ缶、刻んだ玉ネギとピーマン、それにハーブソルトを混ぜ込んだご飯を軽く炒め合わせる。
「この辺でケチャップを…と」
先ほどのご飯にケチャップを入れ、さらに炒め合わせばケチャップライスの出来上がり。
「で、バターを一かけら…っと!」
先ほどのフライパンにバターを熱し、溶き卵を流し入れて軽く混ぜ合わせながら焼き上げる。
そして出来上がった薄いオムレツを、ケチャップライスの上に乗せると、ルグナルはケチャップとマヨネーズを卵の上にかける。
…朝食の時間。部屋にやってきたのは草刈りを終えて戻ってきたデュカ・ヴェリーナ。
「おざーす!…おや、オムライスですかボス」
「うん、まぁあり物で作ったツナオムライスなんだけどなw」
「ツナ缶でオムライスっすか?」
「まぁ騙されたと思って食ってみな」
勧められるがままに、デュカは一口。
「…旨い!ツナ缶でこんなオムライスができるなんて!」
「鶏肉が手に入らなかったらぜひ試してもらいたいメニューだw」
すると、玄関の呼び鈴が鳴った。
「はーい…ってうわぁ!お前ら!?」
ドアを開けるとそこに居たのは、巷で噂のマイティテールズの面々。
「デュカ!どうした!?」
「こ、こ、こいつらいつもアタイらをジャマしてるマイティテールズですよ!?」
すると、ペディとマオのスペア姉妹が一言。
「待ちなさいって。今日は戦いに来たんじゃないわ」
「そうそう。なんか美味しそうな匂いがしたから、ついついw」
さらに長岡シラセ、六浦真緒、高井戸ミミナ、リン・スキリィ、ヴィクト・コリィが続く。
「悪の組織っていうからどんな感じかなと思ったけど、なんか拍子抜けよねw」
「それにしても料理上手だったのねw」
「オムライスすっごく美味しそうにゅ。お手軽メニューとは思えないにゅ」
「うんうん!」
「まぁそんなわけでちょっと冷やかしに来ただけだから…」
と、立ち去ろうとするマイティテールズだったが…。
「あっ…、おい!ちょっと待て!!」
突然、7人を引き留めるルグナル。
「な、何よ急に。パトロールの最中なんだから…」
「…その、なんだ。腹減ってないか?」
「あ…」
そう言われてみればまだ朝食を摂っていないマイティテールズの7人。
「…ほら、今日はこれといった悪事も思いつかないしさ…たまにはゆっくりしてけよ」
「そうそう。いつもは敵同士だけどたまには…ね」
そんなルグナルとデュカの言葉に戸惑うペディだったが…。
「…そうね。じゃあたまにはお言葉に甘えていただいちゃおうかしら。ねえみんな!」
「「「「「「さんせーい!」」」」」」
「よーし、それじゃあ材料もまだたっぷりあるしすぐに用意するからな!」
こうして、にぎやかな食事が始まった。
「…ねえルグナル」
「ん、なんだ?」
「…食べたら勝負する?」
「…いや、今日はいいや」
天空市は今日も平和であった。
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たまにはのんびり朝食でも。
普段は敵同士でも、たまにはこうして和気藹々とねw
■出演
ルグナル:http://www.tinami.com/view/778543
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