No.775731

【サイバ】バンド名を決めよう!【交流?】

古淵工機さん

バンドを結成した三人娘。ついにそのバンド名が決まります…。

■出演
エリシア:http://www.tinami.com/view/774824
ミュア:http://www.tinami.com/view/775189

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2015-05-06 20:33:19 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:688   閲覧ユーザー数:672

ある日の放課後、風天中学校・音楽室。

エリシア・グレイ、ミュア・ブリーズ、キャメロン・ベルの三人がセッションの合間にこんな話をしていた。

 

「で、さぁ…すっかり忘れてたけど」

「ん?」

「バンド名どーする?」

「「あー…」」

前回ヴォルペ・ドゥエでライブを行った彼女たちだったが、肝心のバンド名が未だに決まっていなかったのだ。

「じゃあこれなんかどうかな!」

と、盛大に声を上げたのはミュアだ!

「ヴォルペさんに感謝の意を表して『ヴォルペ』とか」

「それは却下」

「えー…」

「あたしたち全員ネコじゃん。ヴォルペってイタリア語でキツネのことだよw」

「Oh Crap...」

 

ミュアの案、あっさり却下。

「じゃあじゃあ。イタリア語つながりで『Tre Gattini(トレ・ガッティーニ)』。三匹の仔猫って意味で」

という案を出したのはキャム。

「でも覚えられるかな?」

「あたしは無理かも。ていうか分かりづらいぞそれ…w」

「あ、やっぱダメ?w」

 

キャムの案、覚えづらいという理由で却下。

「イタリア語でしばらなくったっていいんじゃない?」

「じゃあドイツ語とか。ほらここってドイツ移民多いし」

という理由でエリシアが出した案は!?

 

「『Drei Kätzchen(ドライ・ケッチェン)』とか」

「いい線行ってるけど覚えられるかこれ?w」

「うーん、上手いこといかないなあ…」

「「「はあ…」」」

どれも浮かんでは消え、浮かんでは消え、なかなか決まらない現実にため息をつく三人。

思わず自分の手のひらの肉球をいじりだす始末…。

「…ん…?」

ふと、エリシアが自分の肉球を触っていて何かをひらめいたようだ。

「I know!これでいこう!!」

「え、なになに!?」

「What's the matter?」

驚くミュアとキャムを尻目に、エリシアはノートに3文字のアルファベットをつづった…!

 

「E・M・C…?」

「ほら、あたしたちの名前のイニシャルをつなげたの!EMC!よくない?」

「うーん、だったらこうして…」

ミュアはさらにその後ろにアルファベットを2文字足した。

「『Emcee』これでどう?」

「あー…それいいかもしれない!エムシィね!エリシアどう思う?」

「エムシィ、エムシィ…読み仮名はひらがなのほうがいいんじゃない?w」

「あーwなんかこうふわふわっとした感じでねw」

「よしじゃあそれで!」

「えむしぃ!いい響きじゃん!」

「じゃあ今日はEmceeの名前も決まったってことで!セッションの続きやろう!」

「「Yeah!!」」

かくして、名前も無かったこの小さなスリーピースバンドに『Emcee(えむしぃ)』という名がつけられた。

彼女たちの夢は、まだまだ始まったばかりなのだ。

 


 
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