No.752395

恋姫天下統一伝 2 間章

色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています


尼子家でなにかが起きました、詳しくはニコ動の小早川ゆたかの降臨を検索

2015-01-18 23:53:00 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1134   閲覧ユーザー数:1106

間章

拠点

 

詩乃&雫『勘違い』

黄巾賊の対策を整える高橋家では着実にその作業が進んでいた。

 

「さてと、信助様に報告しなくては」

 

詩乃も定期報告で信助がいる部屋に向かおうとしていて信助の部屋の襖を開けるとなぜかご機嫌でいた信助が内政をしていた。

 

「信助様、定期報告に来ました」

 

「ん?ああ、御苦労様」

 

「…何やら嬉しそうな顔をしていらしゃいますが…」

 

誰が見てもバレバレな嬉しそうな笑みを浮かべていたことに報告より自分の旦那の笑みの理由が気になった詩乃は信助に訊ねる。

 

「いやいや、実をいうと各地に放っている草から情報が舞い込んできてな」

 

「各地でなにか起こったのですか?」

 

情報が舞い込んだだけでこれほどの笑みを浮かべるとは思えなかった詩乃はその笑みを浮かべている理由がさらに気になる。

 

「ああ、流星雨から早、15日、和人達以外の天人の情報を確認するために各地の草に天人の居場所や情報を探ってほしいと伝令していてね」

 

「そのような、ことをしていたのですか、何故、妻である私や雫には相談もなしに」

 

詩乃は信助が黙ってそのようなことを指示していたことに頬ふくらめる。

 

「悪かった、それで…やっぱり当主が匿ってたりしているところや、佐野で見つからないのもいたりするんだけど…実は出雲の地を治めていた尼子家が追い出さられたらしい」

 

出雲の大名である尼子家が追放されたと信助が話すと詩乃は信じられないばかりに戸惑う

 

「っ!一体何があったんですか!?」

 

このようなことがただ事ではないことは明白であり、それに対しての詳しい話が聞きたかった。

 

「追放したのは尼子家の家臣らしいんだが…その跡継ぎが俺と同じ天人が就いたんだと」

 

「!?その者の名はなんと」

 

「俺も名前を聞いて驚いた、それで草から詳細を聞いて容姿なんかを聞いたら予想通りだった」

 

「……」

 

「名前は小早川ゆたか…俺の未来の世界で同じ学舎で学んでいた、友達の従妹でな…その家臣の中にも同じ容姿をしたもの達がいたと」

 

「信助様…」

 

友の話を喜びしく話す、信助を見て詩乃は胸を締め付けられる感覚に陥った。

 

「信助様…お言葉ですが…そのゆたかというものとはどういう仲なのですか?」

 

恐る恐ると信助とゆたかの仲に聞こうとする。

 

「ゆたかちゃんとは親しい…」

 

「っ!?」

 

たのしく話す信助に耐えれなくなった詩乃は部屋から出ていってしまった。

 

「先輩と後輩の仲…って詩乃!?」

 

部屋から出ていった、詩乃に驚愕する信助だが何故そのようなことになったのかわからなかったのでその場で立ち止まっていた。

 

信助の部屋から飛び出していった詩乃は城下町まで走ってきており、詩乃自信、運動音痴のはすが、ここまで走ってこれたのかゆたかの話で、気にしていなかった。

 

「あれ?詩乃、どうしたの?」

 

城下町で足軽の募集をしていた雫と調練の合間に昼飯に出掛けていた、雛と明日奈、そしてユイがたまたま、詩乃にあい、何故こんなところにいたのか気になって近づいてきた。

 

「っ!?泣いてるの!?一体どうしたの!?」

 

詩乃は目から涙を流しており、雫の姿を見ると抱きついてくる。

 

「雫…う、うう…」

 

「な、何があったの、詩乃さん!」

 

「…実は…」

 

詩乃は信助が話したことを落ち着きながら話した。

 

「そんな…信助様が…」

 

「はい、あんなに楽しげに喋っていた信助様は始めてです…やはり、小早川ゆたかというものとは余程親しい仲とはそういう意味なのでは」

 

雫まで、ゆたかの話を聞いて未来の世界での恋人ではと疑心を持ってしまい、どんどんと信助とゆたかの仲を疑っていく。

 

「……詩乃さん、雫さん、此処は思いきって、信助くんに聞いてみたら?」

 

疑心がわくなかで和人と恋人にして妻(この世界にきて屋敷を与えたが和人とユイと同じ屋敷暮らしていて回りからも夫妻だと言われている)の明日奈が疑うならばいっそのこと本人から聞いてみようと提案した。

 

「で、ですが、もし、ゆたかというものが…信助さまの…」

 

「そのときはそのときだけど…信助くんは二人を見捨てないよ」

 

優しく説得する明日奈に進められて詩乃は決心した顔をで頷いた。

 

「わかりました、この際はっきりとしておいた方が気持ちも和らぐはずですから」

 

そういって詩乃と同じくその事について知りたい雫が信助がいる稲葉山城に向かっていった。

「…頑張れ、二人とも」

 

徐々に小さくなっていっている二人の姿を見送る明日奈達…

 

「あ、明日奈さん、こんなところで何してるんですか?」

 

ここにきて思いがけない声が聞こえてきて明日奈と隣のユイや雛までその声が聞こえてきた方向に顔を向けると信助が肩から息をあげながら立っていた。

 

「し、信助くん!?どうしてこんなところに!?」

 

まさか、城にいると思っていた人物が目の前に現れるとは思いもしなかったから明日奈達も大いに驚いていた。

 

「いや、実は…詩乃を見なかったか…俺、つい、俺の知ってる人がこっちに来てるってことに嬉しがって、その事で詩乃を悲しませたみたいだから、謝ろうと」

 

「…信助くん…ひとつ聞いていいかな」

 

驚いていたのが一変し、きりっとした表情で真剣に見てくる明日奈が信助に質問をする。

 

「詩乃さん達のこと、好きなこと偽りはありませんか?」

 

「…好きだよ、俺は詩乃と雫のことは誰よりも愛してると思ってる、だって、俺がここにいるのはあの二人で今でも大切な俺の妻だからな」

 

「…よろしい、詩乃さん達なら城に戻ったよ、詩乃さんだけじゃなくて雫さんもいるからちゃんと話すんだよ」

 

「行き違ったのか!、ありがとう、明日奈さん!」

 

そういって信助は明日奈にお礼をいって城へと急いで戻っていった。

 

「ふぅ…頑張って、詩乃さん、雫さん」

 

「いや~これなら…もうすぐどちらかの子供も拝めるかもね」

 

「そうかもしれませんね…それじゃあ、私達はお昼いきましょうか」

 

「そうだね~」

 

そうして、信助が城へと戻っていくのを見て自分達も本来の目的であるお昼を食べに行こうと店屋に向かった。

 

 

そして稲葉山城の信助の部屋では襖が開いて入ってきたのは詩乃と雫であり、いると思っていた信助の姿が見えなかった。

 

「っ!いませんね」

 

「い、一体どこに…」

 

ここだと思っていた二人だがまさか、詩乃を追ってすれ違っていたとはいざ知らずに二人はどこにいったか考えていると…

 

ドタドタドタ

 

城の廊下を慌ててはしって来る足音がひとつ、それは徐々にこちらに近づいてきておりそして…

 

「詩乃!雫!いるか!?」

 

「し、信助様!?」

 

詩乃を追って戻ってきた信助が襖を開けて現れていきなりすぎたので戸惑う、二人

 

「ど、どうして、信助様が後ろから…」

 

「い、いや、詩乃が出ていった後、俺もおっていって、城下町で明日奈とあってそしたら、詩乃達が城に向かったっていってそれで…」

 

肩から息をあげながら詩乃を追っていたことを話すとここにいなかったことに納得した。

 

「あの、信助様…ひとつお聞きしたいことがあるのです、小早川ゆたかという者…信助様とはその…男女の仲だったの…ですか///」

 

「はっきりと、答えてくださいね、信助様、私達、覚悟はできてますから」

 

小早川ゆたかの存在は信助にとってどのような存在なのかそれを聞くための覚悟もできた二人は信助に訪ねた。

 

「……やっぱりそういうことか…すまん、つい知ってる人がこっちにいるってことで嬉しくて…その二人が考えてることはなにもないよ、ただの勘違い」

 

「え?そ、そうなのですか?」

 

「うん、ゆたかちゃんとは友達の従妹ってことで友人通しなだけ、それ以上でも以下でもないよ」

 

「しょ、しょうなのですか~よかったです…」

 

真実を告げられて気が抜けたのかその場ですわりこむ雫とほっとする詩乃

 

「ごめん、俺が詩乃達のことを考えてなかったからこんなことに…このお詫びはきっちりと返す」

 

「…本当ですか?」

 

「何でも言うこと聞いてくれます」

 

「俺ができることなら!」

 

信助はそう意気込むと二人はにっこりとした笑顔をして信助に向く。

 

「なら、今夜は二人まとめて、お相手くださいね♪」

 

「今夜は満足するまでは寝かせませんからそのつもりでいてくださいね、信助様♪」

 

そしてこの少しした勘違いから始まった小さな出来事は無事に終わり、翌日、二人の肌は艶々だったとここに追記しておく。

 

 


 
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